【文例】花嫁の手紙、授かり婚・子連れ婚の場合はどう書く?
両親への感謝の気持ちをつづった花嫁の手紙は、結婚式の締めくくりとなる定番演出。
授かり婚(デキちゃった婚)やパパママ婚の場合でも、感謝の気持ちを伝えることは変わりありません。
でも、妊娠していたり子供がいることで、両親への手紙に書く内容がどう変わるか気になりますね。
授かり婚(デキちゃった婚)やパパママ婚の場合の、花嫁の手紙の書き方を解説します。
【構成・長さ・時間】花嫁の手紙の基本的な内容
授かり婚やパパママ婚であっても、両親に対する感謝の気持ちを、エピソードを交えながら書くのが花嫁の手紙の基本です。
構成
- 前文(書き出し・ゲストへの断り)
- 家族とのエピソード
- 締めの言葉(終わりのあいさつ・ゲストへの断り)
両親への手紙で、授かり婚やファミリー婚について触れるなら、家族とのエピソードの部分で。
これから生まれてくる子供や、子供との生活についても触れてみて。
手紙の長さ(時間)は5分以内にまとめる
花嫁の手紙を読む時間の目安は2~3分程度で、原稿用紙にすると800~1,000字くらい。
書きたいことがたくさんあふれてきても、長すぎるとゲストがあきてしまいます。
どんなに長くても、5分以内に納めるようにしましょう。
逆に妊娠中の花嫁さんの体調を考慮して短くまとめる場合でも、上記の構成のように書いていけば、感謝の気持ちをきちんと伝えることができるでしょう。
ゲストへ断りを入れると礼儀正しい印象に
身内への思いを披露宴で伝えることに対して、ゲストにひと言断りを入れると礼儀正しさが伝わります。
たいていの場合は、書き出しにゲストへの断りを入れますが、最後にするのも◎。
また、両親に対する呼び名を「パパ、ママ」とするなら、冒頭で断りを入れるのがベター。
授かり婚&パパママ婚ならでは!花嫁の手紙で伝えたい内容
授かり婚(マタニティウェディング)や、パパママ婚(ファミリーウェディング)の花嫁の手紙の場合ならではの、書き方を紹介します。
デキちゃった婚:妊娠の喜びと、心配させたことへのお詫び
赤ちゃんを授かったことはおめでたいことですし、デキ婚カップルもさほど珍しくはありません。
でも結婚と妊娠の順番が逆であることは確かなので、両親は複雑な思いをしているかもしれません。
新しい命をさずかった喜びだけでなく、両親に対して「心配させてごめんね」の思いも伝えて。
- 妊娠していることを報告
- 両親を驚かせたことへのお詫び
- 今後の結婚生活への抱負
パパママ婚(ファミリー婚):子供が生まれて親になった決意
パパママ婚(ファミリー婚)では、子供の存在を盛り込むのはマスト。
自分自身が、親になって感じたことを伝えるのもオススメ。
- 自分が親になって感じたこと
- 子どもの名前
- 親として子供をと育てていくことの決意
授かり婚(マタニティウェディング)の花嫁の手紙文例
◆ 例文1(スタンダード)
皆さま、本日はお忙しい中、私たちの披露宴にご列席いただきありがとうございます。
この場をお借りして、私を育ててくれた両親への感謝の手紙を読ませていただくことをお許しください。
お父さん、お母さん、◯年間大切に育ててくれて本当にありがとう。
私は幼い頃から甘えん坊で、小学生高学年になってもお父さん、お母さんと川の字で寝ていたのを覚えています。
そんな甘えん坊の私も来年には子どもを出産し、母親になります。
お父さん、お母さん、全てが急に決まってしまい、慌ただしくお嫁に行くことになってごめんね。
驚きながらも私たちを祝福してくれて本当にありがとう。
そして○○さんのお父さんお母さん、私たちの結婚を許してくださって本当にありがとうございました。
これからは◯◯さんと二人、力を合わせて、お父さん、お母さんに負けないくらいの幸せな家庭を作っていきたいと思います。
お腹の子と3人、これからもよろしくお願いいたします。
◆例文2(いつでも応援してくれた)
今日はお忙しい中、私たちの結婚式にお越しくださりありがとうございます。
この場をお借りして、両親へ感謝の気持ちを伝えさせていただきます。
本来であれば父母というべきですが、いつものようにパパ、ママと呼ぶことをお許しください。
パパ、ママへ。
今まで大切に見守ってくれてありがとう。
私は3人兄弟の中でも一番下なのに、一番早くに結婚することになってきっと驚いたよね。
いきなり「赤ちゃんができた!」なんて言い出して、パパとママには心配をかけっぱなしになってしまって、ごめんね。
それでも私が決めた事だからと、一度も反対をしなかったパパとママにはとても感謝しています。
心は娘のまま母親になってしまうような未熟者の私ですが、パパとママに負けないくらいの愛情を、生まれてくる子どもにも注いでいきたいと思います。
そして、○○さんのお父さん、お母さん、○○さんと助け合いながら、幸せな家庭を築いていけるように頑張ります。
至らないことの多い私ですが、どうぞ温かく見守っていてください。
今お腹の赤ちゃんは5か月で、来年○月に出産予定です。
今日はこの場をお借りして、子供が出来たことと、結婚することをダブルでご報告することができ、またこんなにも祝福していただいて、幸せな気持ちでいっぱいです。
◆例3(驚きつつも認めてくれた)
お父さん、お母さん、これまでありがとう。
今日私は○○さんのお嫁さんになります。
そして私のお腹の中には新しい命がやどっています。
結婚よりも先に赤ちゃんの話になって、お父さんとお母さんをとても驚かせてしまい、本当にごめんなさい。
私が妊娠したと知った時、とても複雑な思いだったと思います。
驚きのあまり言葉も出ないお父さんとお母さんを見て、とても心が痛みました。
でも、○○さんと結婚して赤ちゃんを産みたいという私の決意を認めてくれて、本当に感謝しています。
○○さんのお父さんお母さん、突然、「子どもができました」と現れた私を、温かく受けいれてくださり、ありがとうございます。
将来、自分の子どもが私のような嫁を連れてきたら、私はどうするだろうと思うと、ただ感謝の言葉しか浮かびません。
今年の冬には私はママになり、お父さんとお母さん、そして○○さんのお父さんとお母さんは、おじいちゃんとおばあちゃんになるのですね。
親としては未熟な私ですが、○○さんと力を合わせて愛情深く育てていきます。
ゲストの皆様、このような手紙を最後までお聞きくださり、どうもありがとうございました。
どうかこれからも私達3人家族を温かく見守って下さい。
今日は本当にありがとうございました!
パパママ婚(ファミリー婚)の花嫁の手紙文例
◆例1(スタンダード)
本日はお忙しい中、私たちの披露宴にご列席いただきありがとうございます。
お父さん、お母さん、今日まで○○年間大切に育ててくれておりがとうございました。
いつもは素直に言葉にして言えない気持ちを手紙に書いたので聞いてください。
私は昔から意地っ張りで手のかかる子供だったと思います。
言いだしたら聞かないところがあって、高校の時、アメリカ留学を1人で決めてしまった時には本当に心配や迷惑をかけてしまいましたね。
異国の地で1人で生活して、初めて親のありがたみを感じました。
そして今、□□(子供の名前)の親となって、改めて親のありがたみを感じています。
私を育てるのにお父さんとお母さんがどんなに大変だったか、どんなに愛情深く育ててくれたかがようやくわかってきました。
そして、○○さんのお父さん、お母さん、初めてお会いした日から快く受け入れてくださってありがとうございました。
至らない点が多い私ですが、○○さんの支えとなり、また□□のよき母となれるよう精一杯努めていきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
最後になりますが、ゲストの皆様、このような手紙を最後まで読んでくださりありがとうございました。
◆例2(子供へのメッセージを入れる)
皆様、今日は私たちのためにお集まりくださり、ありがとうございます。
家族3人でこの日を迎えられた事を本当にうれしく幸せに思います。
この場を借りて、両親への手紙を読ませていただきます。
お父さん、お母さん、私も□□(子供の名前)の親の立場になり、ほんの少しですが、お父さん、お母さんの気持ちがわかるようになったと思います。
そんな今だからこそ言いたい言葉があります。
お父さんお母さん、今日まで本当にありがとうございました。
思い起こせば、私はいつも温かい家族に囲まれていました。
お父さんは、朝から夜遅くなで家族のために一生懸命働いてくれました。
お母さんも仕事と家事の両立をして私たち兄弟を育て上げてくれました 。
そんな温かい家庭で育った私ですが、実は、□□を妊娠した時、お父さんとお母さんがどう思うか不安でたまりませでした。
でも、○○さんが挨拶をしに来てくれた時、「娘を頼みます」といってくれて本当にほっとしました。
今思い返せば、お父さんとお母さんにも色々葛藤があったと思います。
あの時は心配かけてごめんね。
私たちを認めてくれて本当にありがとう。
そして○○さんのお父さん。お母さん。
突然の結婚だったのに 私をあたたかく迎え入れ、そして今は□□を可愛がってくださり、本当にありがとうございます。
こんな私ですが○○さんを支えていけるようにこれからも努力していきたいと思います。
そして□□。
私をママにしてくれて本当にありがとう。
ママは□□を産むまで、周りに甘えてばかりの人間でした。
でもあなたが無事に産まれてくれて、あなたに必要とされて、ママはビックリするくらい 強くなりました。
□□が笑ってくれるだけで パパもママもおじいちゃんもおばあちゃんもすごく幸せな気持ちになるんだよ。
これからも3人で楽しく、一生懸命に暮らしていこうね。
皆様、どうかこれからも○○さんと私と□□の3人家族をあたたかく見守ってください。
どうぞよろしくお願いいたします。
授かり婚の花嫁の手紙で、注意したいこと
授かり婚は、結婚&妊娠のダブルでハッピーなことではあるけれど、周りの理解や花嫁さん自身の体調も気になるところ。
花嫁の手紙で注意しなければならないことを紹介します。
サプライズの妊娠報告をするのはちょっと待って!
デキちゃった婚の場合、花嫁さんが妊娠している事実をゲストが知らない場合も。
また、結婚と妊娠の順番が逆であることを「非常識!」と考えるゲストもいるかもしれません。
結婚式で妊娠を報告するかどうかは、まずは両家できちんと話し合いましょう。
その上で、手紙に盛り込むかどうかを決めてくださいね。
サプライズで妊娠報告をして、あとから「披露宴では、言ってほしくなかった…」と両親や親族から小言を言われてしまうのは残念。
妊娠を報告するなら安定期に入ってから
妊娠は病気ではないものの、何が起こるかわかりません。
とくに妊娠初期は、赤ちゃんもママの体調も不安定な時期。
安定期に入る前に結婚式を予定しているなら、妊娠報告はしない方がいいかもしれません。
表現には注意して
デキちゃった婚に恥ずかしさがあったとしても「赤ちゃんができたから結婚することにした」といったネガティブな表現はNG。
赤ちゃんが新郎新婦や家族にとって「未来」や「希望」であることを感じられるような書き方にしましょうね。
まとめ
- デキちゃった婚やパパママ婚でも花嫁の手紙の基本構成は同じ
- パパママ婚では、手紙に子供のことを触れる
- デキちゃった婚の場合、結婚式で妊娠報告するかどうかは両家で話し合いを
デキちゃった婚でも、花嫁の手紙で両親への感謝の気持ちを伝えることに変わりはありません。
子供の立場からだけでなく、生まれてくる命を育んでいく親としての決意も盛り込んだ手紙にすると、よりと感動的になりますね。
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