花嫁の手紙で忌み言葉はNG?言い換え例や注意点を紹介

花嫁の手紙で忌み言葉はNG?言い換え例や注意点を紹介

披露宴で両親への感謝を伝える演出、新婦の手紙。

花嫁が自分で一から書き上げる手紙ですが、結婚式などの慶事では「忌み言葉」という使ってはいけない言葉があるのを知っていますか?

ここでは、花嫁の手紙で使ってしまいがちな忌み言葉のほか、間違った内容も添削例付きで紹介します。

この記事のポイント!
  • 結婚式で禁句とされる、忌み言葉が具体的にわかる
  • 花嫁の手紙で使いがちな忌み言葉と言い換え方
  • NGな内容の花嫁の手紙と添削例がわかる

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結婚式で避けるべき「忌み言葉」とは

裂けた写真結婚式の披露宴や二次会などのお祝いの席では、禁句とされる「忌み言葉」。

忌み言葉とは、「その場に相応しくない不吉な言葉」をさします。

お祝いの席である結婚式に「不吉」なんて避けたいですよね。

色々な年齢や職業の人が出席する結婚式で、忌み言葉を知らずに使ってしまうと、おめでたい雰囲気に水をさしかねないので、注意が必要。

結婚式ではペーパーアイテムやスピーチ、演出など、さまざまなシーンで忌み言葉を避けるのがマナーとされています。

  • 招待状の本文 
  • プロフィールブックの挨拶文
  •  席札に書くメッセージや席次表につけるコメント
  •  ウェルカムスピーチ
  •  花嫁の手紙
  •  謝辞
  •  ムービー類の字幕
  •  主賓やゲストのスピーチ

NGワードはこれ!忌み言葉の具体例

忌み言葉を具体的に紹介します。

1.別れ・離婚を連想させる忌み言葉
終わる 別れる 切れる 絶える 去る 帰る 流れる 冷える 離れる 薄い 浅い 短い  など

2.不吉・不幸・病気を連想させる忌み言葉
終わる 壊れる 崩れる 負ける 捨てる 倒れる  忘れる 嫌い 滅びる 消える など

3.再婚を連想させる忌み言葉
戻る、戻す、繰り返す、繰り返し、再び、再度、再婚、再三、二度、二回

花嫁の手紙でも、忌み言葉を避けるべき?

手紙書く 忌み言葉を知らないで使ってしまい、後悔するのは大人として恥ずかしいもの。

すでにご紹介した通り、慶事で忌み言葉を使わないというマナーがあるので、花嫁の手紙でも「使ってはダメな言葉」とされるのが一般的です。

手紙の文章が不自然になるなら、忌み言葉を気にしないでOK

一方花嫁の手紙は、自分の結婚式で両親への感謝を伝えるものだから、あまり気にする必要がないという見方も。

確かに忌み言葉にとらわれて、文章が不自然になるよりも、自分の気持ちに正直な書いたほうか思いが伝わりやすいですよね!

きちんと忌み言葉を避けるべきと知ったうえで「この表現の方が気持ちをうまく表現できる」と納得しているなら、多少使ってもいいかもしれません。

マナーをよく知ったうえで、自分らしく感謝の気持ちを表すのはどうしたらいいのかを考えてから、忌み言葉を使うかを決めてくださいね。

花嫁の手紙で使いがち!忌み言葉の言い替え例

まるとばつ両親への感謝の気持ちを伝える花嫁の手紙で、あやまって使ってしまいそうな忌み言葉と言い換え例をまとめました。

  • 職場を離れる→家庭に入る
  • 勉強が嫌いでした→勉強が好きではありませんでした
  • スタートを切る→スタートラインに立つ
  • 料理が冷めないうちに→料理が温かいうちに
  • 仕事が終わるのが遅くて→仕事がいそがしくて帰りが遅くなる
  • 家を出る→新しい暮らしを始める
  • 実家を離れることなく→ずっと実家で暮らしていた
  • 笑顔の絶えない家庭→笑顔でいっぱいの家庭
  • 毎日毎日朝ごはんを→毎日朝ごはんを
  • いろいろな思い出を→たくさんの思い出を
  • 頼りないように見えますが→普段はおとなしく見えますが
  • 去年→昨年
  • 死ぬ→天国に旅立つ
  • 繰り返しとなりますが→先ほど申し上げましたが
  • 最後に→結びに言葉

忌み言葉以外にも!花嫁の手紙で避けるべき話題例文と添削

手紙花嫁の手紙は両親への感謝や、これから新郎新婦の2人で幸せになりますという決意を表現するもの。

書き出し・エピソード・結びの3部構成で、読む長さは2~3分くらいです。

明るく感動的で、出席してくれたゲストも共感できる内容にするために、NGな内容を紹介します。

  • 自分や相手の家族への不満
  • 仕事の愚痴
  • 自慢話
  • 過去の非行や犯罪行為
  • 無理につくりだしたエピソード(嘘の話)

自分や相手の家族への不満

初めて○○さんが家に挨拶に来てくれた時のことを覚えていますか?
お父さんは終始期限が悪く、お母さんもそれをとりなしてくれるわけでもなく、本当に困ってしまいました。
後日、そのことを聞いた○○さんのご両親も気を悪くされてしまって、一時はどうなることかと思いましたが、なんとか今日の日を迎えることができました。

↓ 添削例 ↓

初めて○○さんが家に挨拶に来てくれた時のことを覚えていますか?
お父さんもお母さんも緊張していましたね。
お互いの両親への結婚の挨拶を通じて、私も○○さんも愛情をいっぱい受けて育ってきたんだなと改めて知ることができました。

ポイント!

自分や相手の家族に不満があったとしても、結婚式で口に出すことではありません。聞いてほしいことがあったら、別の機会を設けて。

仕事の愚痴

結婚式の準備が始まってから、私は多忙を極めました。
結婚のせいにしたくないと、仕事をがんばっているのに、ちょっと嫌味を言われたり、新人に任すような雑用をたくさん振られてしまったり…。
おかげで結婚式の2週間前には過労で点滴を打つ羽目になってしまいました。
でもその後は、職場の皆さんに助けていただきました。

↓ 添削例 ↓

結婚が決まってから、準備と仕事との両立が思った以上に大変だなと思ったこともありました。
でも、職場の皆さんが手を貸してくださったおかげで乗り切ることができました。本当にありがとうございました。

ポイント!

職場の人が出席していないとしても、結婚式で仕事の愚痴を言うのはマナー違反。同僚の協力に感謝する文面に変更を。

自慢話

小さい時から勉強も運動も得意だった私。
中学に入ってからは勉強も部活もがんばろうと心に決めて、水泳部に入りました。
それに加えて生徒会長まで任されることになってしまって。
とても大変だったけれど、中3の夏の大会では平泳ぎで県3位に入賞、その後は受験勉強をがんばって、県のトップ高に合格することができました。

↓ 添削例 ↓

中学に入ってからは水泳部に入って日々、練習にあけくれました。
勉強と部活以外に、生徒会の活動も加わり、慌ただしく過ごす私を、お父さんとお母さんはただ信頼して見守ってくれました。
おかげで部活動も高校受験も目標を達成することができました。

ポイント!

事実であっても自慢ばかり続くと、聞いているほうは白けてしまうもの。頑張った自分を応援したくれた両親に感謝することをメインにしましょう。

過去の非行や犯罪行為

中学生の時、友達にそそのかされて、スーパーで万引きして捕まった時のことを覚えていますか?
迎えにきたお母さんがスーパーの店長にひたすら頭をさげる姿をみて、どんなに自分が悪いことをしたか、どんなにお母さんが私のことを思っていてくれるかがわかりました。

↓ 添削例 ↓

中学生の時は、お父さんとお母さんに反抗ばかりしていましたね。あの時の私は口を開けば生意気ばかり。
自分のことばかり考えていて、どんなにお父さんとお母さんが私のことを心配しているかが、わかりませんでした。
心配かけてごめんね、お父さんとお母さん。

ポイント!

反省と感謝の気持ちで書いたとしても、非行や犯罪の話題は慶事にはふさわしくありません。具体的には触れずに両親への思いを書きましょう。

NGな内容の花嫁の手紙と添削例

添削上記のような話題でなくてもNGな内容の花嫁の手紙と、その添削例を紹介します。

  • まとまりに欠けるエピソード
  • 不幸話ばかり続くエピソード
  • 身内ネタばかりのエピソード
  • 花婿の親族への配慮がないエピソード

まとまりに欠けるエピソード

小学校の夏休みは家族で必ず旅行に行って、海水浴や山のぼり、バーベキュー、ドライブをしましたね。
中学生になってからは、週末の部活の試合にいつも応援にきてくれました。
試合に勝った時は必ず焼肉でしたね。
高校生になってからはよく食べ歩きにいきましたね。
みんな大切な思い出です。

↓ 添削例 ↓

小学校の頃、夏休みは必ず家族旅行に行きました。朝から海水浴に山のぼり、夜はバーベキューと、1日中家族で遊びましたね。
みんな楽しかったけど、仕事で忙しいお父さんとお母さんといっしょに居て、遊んだり笑ったりしたことが、一番うれしかった。

ポイント!

エピソードを並べるだけでまとまりが欠けるので、話題を絞ってその時の気持ちを具体的に表現するほうがいいでしょう。

不幸ばかりのエピソード

お父さんの会社が倒産したのは私が小学校3年の時でした。
それ以降家族の生活は一変し、お父さんは社長からタクシーの運転手になり、お母さんはパートに出るようになりました。
家に帰ってきたとき、誰もいなくて寂しかったのをよく覚えています。

お父さんもお母さんも一日中働いていたのに生活はよくならず、お母さんが体を壊してしまって…。
電気やガスも止められて、泣きじゃくる妹を励ましながらお父さんの帰りを待っていたこともありました。

↓ 添削例 ↓

お父さんもお母さんも私と妹のために朝早くから夜遅くまで働いてくれていました。
どんな忙しい時でも、お父さんもお母さんもいつも笑顔でしたね。
頑張っていた2人から、どんな時も笑顔で前を向く姿勢を学びました。
これまで私を育ててくれてありがとうございました。

ポイント!

貧しかったり、病気になるなど、大変な苦労があったことを伝えたくても、辛さをアピールするのではなく、前向きにがんばっていたことに感謝する気持ちを強調して。

身内ネタばかりのエピソード

毎年夏になると、○○さんの別荘に遊びにいきましたね。
○○さんの別荘は広くてお部屋がたくさんあって、みんなでキャーキャーいいながら、探検したのが楽しかったですね。

↓ 添削例 ↓

毎年夏になると、○○おばさん(もしくは父かたの叔母)の那須の別荘に遊びにいきましたね。
○○おばさんの別荘の部屋を1つひとつ、みんなでキャーキャーいいながら、探検したのが楽しかったですね。

ポイント!

知らない人にとっては「○○さんて誰?」となってしまいます。

身内やサークル仲間などの、内輪の話ばかりだと、関係のない人にはまったく感動が伝わりません。

固有名詞を出すときは、花嫁との関係がわかるようにします。

  • ○○おばさん(おじさん)
  • 父方のおば(おじ)
  • 同級生の○○さん
  • 上司の○○さん

花婿の親族への配慮がないエピソード

家柄が釣り合わないとの理由で○○さんのご両親からは結婚を反対されたこともありましたが、ようやく今日の日を迎えることができました。

↓ 添削例 ↓

初めて○○さんのご両親にお目にかかった時は緊張ばかりしてうまく話すことができませんでしたが、何度もお会いするうちにお互いの距離が縮まるのを感じました。

***

○○さんといっしょなら、どんなことも我慢して乗り越えていけると信じています。

↓ 添削例 ↓

○○さんと一緒に温かい家庭を築いていきたいと思っています。

ポイント!

結婚に反対された経緯があったとしても、披露宴で新郎側への配慮は必要です。新郎の両親を不快にさせたり、両家に溝のできるような表現はさけるべき。

まだまだある!花嫁の手紙のNGワード集

NGワード忌み言葉のほかにも避けるべき言葉遣いはまだまだあります。

重ね言葉

忌み言葉と同様、重ね言葉も「同じことが2度続く」という意味になるので、慶事の席ではさけるのがマナーとされています。

●重ね言葉の一例
重ね重ね 重ねて くれぐれも いろいろ 近々 またまた 次々 たびたび しばしば いよいよ ますます 毎日毎日 

益々、どんどん、だんだん、みるみる、いよいよ、日々、ときどき、などはいい意味の言葉が後に続くので、それほど気にしなくてもOK。

カジュアルな披露宴でも使ってはダメな言葉

友人中心のカジュアルな結婚式でおもしろく盛り上げたいと思っても、以下のようなくだけすぎた言葉を使うのはNG。

●くだけすぎた言葉の例
やばい、ぶっちゃけ、キモい、ウザい、チクる、頼りない、頑固、下ネタ

句読点(くとうてん)

「、」「。」といった句読点は「縁の切れ目」や「終わる」を連想し、縁起が悪いとされるため、結婚式などの慶事で使われる文章には極力用いないのがマナー。

ただし句読点が無いと文章が読みづらくなるため、代わりに『 』(スペース)などを使用します。

◆句読点を使うのはNGなもの

  • 招待状
  • ウェルカムボードの文
  • プロフィールブックの挨拶文
  • ムービー類の字幕
  • 席札に書くメッセージや席次表につけるコメント
  • 花嫁の手紙※

花嫁の手紙については、ゲストの目に触れるものではないので、句読点はあまり気にしなくていいでしょう。

両親に渡さず、読み上げるだけなら、読みやすさを重視して句読点を使って書いても問題ありません。

感動的な手紙にするために。丁寧すぎる言葉遣いは不自然かも

父の日 手紙花嫁の手紙は親族やゲストの前で読み上げるものなので、丁寧な言葉の方が好ましいもの。

でも丁寧すぎると不自然になることがあるので気をつけて。

敬語の使い方が間違っている

丁寧な表現を心がけるあまり、敬語の使い方を間違えることもあります。

◆両親に対して敬語

パパもママもとても喜んでくださいました
→パパもママもとても喜んでくれました

自分の家族に対しては、敬語は使いません。丁寧な表現をすればOK!

◆二重敬語

○○さんのご両親が以前おっしゃられていた
→○○さんのご両親が以前おっしゃっていた

「おっしゃる」と「られる」の2つを使った二重敬語になっています。「おっしゃる」で十分、敬意が伝わります。

家族の呼び方も丁寧にすべき?

家族の呼び方は普段といっしょでも大丈夫です。

両親は「お父さん、お母さん」が基本ですが、普段から「パパ、ママ」と呼んでいるなら、それでOK。

最初に「普段、パパ、ママと呼んでいるので、そう呼ばせてください」と、一言断りを入れると丁寧な印象になりますよ。

気にしすぎに注意!自然な言葉づかいのほうが共感できる

実際に言った言葉は、セリフとしてそのまま使っても大丈夫。

もちろん方言であっても問題はありません。

「お父さん、~したよね?」と、家族に話かける文体もよく選ばれています。

いつも通りの言葉で気持ちを伝えたほうが、想いは両親に届くでしょう。

まとめ

  • 結婚式で忌み言葉を使うのは縁起が悪いとされている
  • 花嫁の手紙でも忌み言葉は使わないほうがいいが、文章が不自然になるなら使ってもOK
  • 忌み言葉以外にも重ね言葉、句読点、敬語の使い方にも注意する
  • 花嫁の手紙では、周りを不快にさせない話題を選ぶ

結婚式では色々マナーがあり、花嫁の手紙で忌み言葉を使わないのもその1つ。

マナーとは周りを不快にさせない心配りともいえます。

周りにも配慮しつつ、自分の両親への気持ちを素直に伝えられる素敵な手紙に仕上げてくださいね。

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