結婚式のデザートビュッフェは必要?ゲストに喜んでもらうポイントは
結婚式で人気な演出のひとつが、デザートビュッフェ。見た目がオシャレだし、甘いものを好きなだけ食べられるということで、女性ゲストを筆頭に高い人気を集めています。
自分たちの結婚式でもやりたい!という新郎新婦も多いと思いますが、同時に、本当に招待客に喜んでもらえるか不安にもなることでしょう。
今回は結婚式のデザートビュッフェを成功させるコツを紹介します。
デザートビュッフェはいる?いらない?
まずはデザートビュッフェを本当に取り入れるべきかどうか、よく検討しましょう。
ビュッフェの必要性は、ウェディングケーキやコース料理の内容による
ビュッフェを用意するかどうかは、結婚式で出す料理とのバランスを踏まえて決めるのがおすすめです。
ウェディングケーキは生ケーキにして、ゲストにふるまう。プラス、コース料理にデザートが用意される。
こんな食事内容にする予定なら、デザートビュッフェを取り入れると、甘いものが多くなりすぎるかもしれません。
コース料理+ウェディングケーキで満腹になり、デザートビュッフェを食べられないゲストが多くなることも考えられます。
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招待客の評判・口コミは?
実際のところ、ゲストからの評判はどうなのか?体験談を集めてみました。
【招待客に喜んでもらえた意見】
- レストランウェディングだから、コース料理はもちろん、ビュッフェも豪華でとてもおいしかった
- 新郎新婦がコック姿で配膳してくれる演出が素敵
- 結婚式のテーマにちなんだデザートで、オシャレだった
- 甘いものが好きなので、沢山食べられて嬉しい
- 新郎新婦やほかのゲストと歓談する時間が取れてよかった
- デザートビュッフェは見た目も華やかで、気分が上がる!
【招待客が残念に思った意見】
- コース料理でお腹いっぱいだったから、ビュッフェを食べられなくて残念
- ビュッフェコーナーに移動し並ぶのが面倒。スタッフが配膳する形式がいい
- ワンピースや着物を汚すかもしれないから、ビュッフェ形式は辞めてほしい
- フォーマルな場だから、食べ放題とはいえ沢山取るのは気が引ける
- 甘いものが得意ではないから、ビュッフェの時間が手持ち無沙汰になる
スイーツを沢山食べられること自体は嬉しいけれど、移動や並ぶ手間、服を汚す心配などに不満を感じているゲストもいるようですね。
新型コロナウイルス対策はできる?
今のご時世柄、気になるのが「ビュッフェ形式は新型コロナウイルス対策ができているのかどうか」でしょう。
会場により違いはありますが、一般的には以下のような対策を取り入れています。
- プラスチックのフタや透明フィルムを使い、飛沫等が付着しないようにする
- できるかぎり小分けのスイーツを準備する
- スイーツを取るのはスタッフが行い、トング等の接触を減らす
- スタッフが各席へ配膳する形式にして、ビュッフェコーナーの「密」を避ける
- 席ごとにビュッフェに来てもらい、ビュッフェコーナーの「密」を避ける
デザートビュッフェの基本内容【相場、時間、メニュー】
結婚式のデザートビュッフェは、一般的なビュッフェと違う部分も多くあります。
デザートビュッフェにかかる値段
ビュッフェの費用相場は、ゲスト1人あたり1,000~2,000円です。
基本的にデザートビュッフェはオプション扱いなので、ゲストが50人の場合、5万~10万円ほどの追加料金が発生する計算です。ビュッフェコーナーの装飾・装花のお金がプラスでかかる場合もあります。
会場によってはもう少し高額になることもあるので、自分たちの披露宴でビュッフェをやりたい人は、早めにウェディングプランナーへ問い合わせておきましょう。
デザートビュッフェのタイミング・所要時間
結婚式では進行の都合上、「このタイミングからデザートビュッフェスタートです」と時間制限をつけてビュッフェを楽しんでもらうのが一般的。
デザートビュッフェは基本的にコース料理のメインディッシュが終わったあと、結婚披露宴の後半に取り入れます。
所要時間は式場ごとに変わりますが、15分~20分ほどになるケースが多いよう。スケジュールを工夫すれば、30分ほど時間を取ることも可能です。
メニュー内容・種類は?
提供されるお菓子の内容・品数は申し込むコースによって変わるので、まずはウェディングプランナーに相談してください。
なお定番パターンだと、ケーキのような生菓子とカップケーキといった焼き菓子、季節のフルーツなどを合計で10~15種類ほど取り揃えます。チーズといった甘くないものを入れることも可能です。
なかには結婚式のテーマに合わせたアレンジ・デコレーションをしたお菓子を用意してくれる会場も!
ビュッフェを取り入れるメリット
デザートビュッフェを取り入れるなら、こんなメリットがあります。
新郎新婦の手間なく、写真映えする空間を作れる
デザートビュッフェはとにかく見た目が華やか!
新郎新婦がアレコレ考えなくても、写真映えするような空間を作れます。装花といった装飾がなくてもオシャレな見た目になるのも◎
スイーツ好きのゲストに喜んでもらえる
甘いものを好きなだけ食べられる、というデザートビュッフェは、スイーツ好きの招待客にとってはかなり嬉しいおもてなしです。
友人ゲストや甘いもの好きのゲストが多い結婚式なら、みんなの満足度もきっと高くなるでしょう。
特別感のある、おしゃれで美味しいデザートを楽しめる
結婚式のデザートビュッフェで提供されるスイーツは、見た目も味も一流な特別感満載のものばかり!
スイーツは好きでも嫌いでもない、といったゲストでも楽しい気分にさせてくれるはずです。
ちなみに料理やデザートは、結婚式の印象を決めるアイテムのひとつ。デザートをビュッフェにすれば特別感を演出しやすく、それだけ招待客にも「良い結婚式だった」と思ってもらいやすくなるでしょう。
ビュッフェを取り入れるデメリット
ビュッフェスタイルの結婚式には、デメリットがあることも。
ゲストに移動の面倒をかける
デザートビュッフェは、会場の一角に専用コーナーを作る形式が主流です。
そのため、ゲストには席を立ち、移動してもらう面倒をかけてしまいます。
年配ゲストや親戚ゲストのなかには、招待客を立たせ、さらに並ばせるのは失礼と考える人がいるかもしれません。
オプション費用がかかる
ビュッフェはオプション扱いなので、追加料金の発生する会場がほとんど。
ゲスト1人当たりにかかる費用が1,000円~2,000円、ゲスト30人ならトータルで3万~6万円なので、経済的な面で諦めるカップルもいます。
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ほかの演出をする時間がないかも
ビュッフェを取り入れるなら、ほかの演出を行う時間は取れない可能性が高いです。
コース料理の順番からすると、デザートビュッフェはメインディッシュのあと、つまりお色直しの再入場後のタイミングで取りに行ってもらうことになります。
ビュッフェ自体に少なくとも15分~20分ほど必要なことを考えると、演出を追加する時間的余裕はないでしょう。
なお披露宴の一般的なタイムテーブルは以下の通り。トータルの時間は2時間半が目安とされています。
入場~挨拶~ケーキ入刀…20分
乾杯~歓談・食事…30分
お色直し…30分
再入場~余興・演出…40分
花嫁の手紙~謝辞~お開き…30分
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お腹がいっぱいで食べられない人がいるかも
よくあるのが、コース料理とウェディングケーキで満腹になり、ビュッフェを楽しむおなかの余裕がなかったという意見です。
ビュッフェにこだわるなら、ウェディングケーキをイミテーションにするといった量の調節が必要かもしれないですね。
ゲストに喜ばれるおもてなし方法はコレ!
デザートビュッフェに限りませんが、結婚式の演出はなにかと賛否両論分かれるもの。
なるべく沢山のゲストに喜んでもらうために、押さえておきたいポイントを紹介します。
まずは、甘いものを喜ぶゲストか考える
まずはビュッフェを喜んでもらえる顔ぶれか考えてください。
男性陣や年配のゲストが多いなら、「ビュッフェスタイルは人目が気になる」「ビュッフェを楽しむおなかの余裕がない」となるかもしれません。
一方、若いゲストや女性ゲスト、甘いもの好きなゲストが多いなら、ビュッフェを取り入れたほうが喜んでもらえそうです。
時間に余裕のある進行スケジュールにする
デザートビュッフェを取り入れるなら、時間に余裕のあるスケジュールを意識しましょう。
あわただしい式次第だと、せっかくのスイーツを楽しんでもらえず、ゲストも新婦新婦も残念な思いをするかもしれません。
披露宴全体を歓談メインにする、お色直しナシにして再入場時の演出の時間をカットする、といった工夫があると更に◎
美味しいデザートを用意する
「良い結婚式だったな。ビュッフェもあったし満足!」と招待客に思ってもらうために、趣向を凝らしたデザートを手配するのがおすすめです。
ゲストの中には、何回も結婚式に行っている人もいます。悪く言えば、ゲストがビュッフェに飽きている可能性があるのです。
【ゲストの印象に残りやすいデザート例】
- 有名パティシエ・パティシエールが作っている
- 見た目が豪華
- 結婚式のテーマと合っていて、統一感がスゴイ。おしゃれ
デザートビュッフェの代わりになる演出アイデア
定番のデザートビュッフェもいいけど、ほかにも素敵なビュッフェスタイルはないかな?と思っている花嫁さん向けに、代わりのアイデアを3つ紹介します。
お寿司ビュッフェ
老若男女、だれにでも喜ばれるお寿司を食べ放題として提供するアイデアです。
お寿司が食べ放題なんて、とっても豪華でゲストの印象に残ること間違いなし!
手毬寿司なら見た目も可愛らしく、かつ食べやすいのも嬉しいポイントです。
ドーナツタワー
ウェディングケーキの代わりとしても注目を集めているのが、ドーナツタワー。
デコレーションされた可愛らしいドーナツが、たくさん積まれている様子はとっても写真映えします!
ドーナツだけのビュッフェだと「選べる楽しみ」が少なめなので、ドーナツ+スイーツのビュッフェにすると◎
おつまみビュッフェ
男性ゲストなどが多い結婚式におすすめなのが、おつまみビュッフェ。
生ハムやカプレーゼといった、甘くないものなら年齢や性別を問わず楽しめるでしょう。
ビュッフェの半分をスイーツ、残りの半分をおつまみ(しょっぱいもの)にすれば、ゲスト全員が喜んでくれそうです。
デザートビュッフェにまつわる、よくある質問
デザートビュッフェにまつわる、よくある質問について解説します。
Q1.サプライズにしたいから、メニュー表に「デザートビュッフェ」と書かなくてもOK?
A.はい、メニュー表にはデザートビュッフェと明記しなくてもOKです。
ただ、パンの食べ放題などがついているコースだと、注意が必要かもしれません。
パンを沢山食べて満腹になり、ビュッフェが食べられなかったというゲストが出ないよう、サプライズはやめておくのが無難です。
Q2.残ったデザートは持ち帰りできる?
A.衛生面の都合上、一般的な結婚式場は持ち帰り不可としています。
とはいえ会場により対応の違う部分なので、気になる人はウェディングプランナーに質問しておきましょう。
Q3.ガーデンを使ったデザートビュッフェってどうなの?
A.晴れている日のガーデンデザートビュッフェは、とってもおしゃれと人気が高いです。また夜なら、ライトアップされて幻想的な雰囲気のガーデンが楽しめます。
ただし、招待客に嫌な思いをさせるリスクが高くなるという一面もあります。
- 夏や冬などは、ドレスアップした格好でガーデンに行くのが辛い
- 披露宴会場の外に出るのが面倒
雨の日は屋内に変更せざるを得ないことも頭に置いて、雨の日の動きを考えておく必要もあるでしょう。
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まとめ
- デザートビュッフェを取り入れるかは、ゲストの顔ぶれと結婚式全体の食事内容を踏まえて決めよう
- 料金相場は、1人あたり1,000円~2,000円。15分~30分かけて楽しむのが一般的
- 時間の都合上、ビュッフェ以外の演出を入れるのは難しいかも
- ゲストがビュッフェに飽きている可能性もあり。内容にはこだわるのが◎
結婚式のデザートビュッフェについて、まとめました。
結婚式のビュッフェは少し特殊で、普段のビュッフェスタイルとは違う点も多いです。
そういった違いに注意しつつ、たくさんのゲストに喜んでもらえるようなおもてなしを用意していきましょう!