結婚指輪にチタンを選ぶメリット&デメリット!安い以外の魅力とは
結婚指輪というとプラチナや金をイメージする方が多いと思いますが、新たな素材として「チタン」が注目されています。
今回はチタンリングの性質や特徴、結婚指輪にした際の値段相場、さらにはデザインの種類やお手入れの方法までをご紹介します!
チタンの結婚指輪には、プラチナ・金とは違った良さがある!
結婚指輪の定番素材といえば、プラチナと金(ゴールド)。
いずれも金属としての希少価値が高く、一生モノの結婚指輪にぴったりの素材です。また変色しにくいので、つけっぱなしにして日常使いできるのも、プラチナとゴールドの魅力です。
一方、チタン素材の結婚指輪は、プラチナや金には無い要素が多数あるのです。
とくに金属アレルギーで肌が真っ赤になってしまう…などお困りの方は、チタンリングが救世主となってくれるでしょう。
チタンの性質と特徴
- プラチナに負けない白銀色の輝き
- 金属アレルギーが起こりにくい
- カラーバリエーションが豊富
- 変質・変色をしにくいので、日常使いOK
- 硬くて丈夫だが、とても軽い
チタンは金属アレルギーを起こしにくく、変色や変質に強いところが特徴です。
キッチン用品やスポーツ用品、医療の場など、色々なところに使用されており、とても機能的な金属です。
よく比較対象となるステンレスと比べると、錆びにくく、耐久性にも優れます。
軽いのに丈夫!という、いいとこどりなチタンは、長く愛用する結婚指輪の素材としては、ぴったりなのです。
結婚指輪をチタンリングにする、メリット
そんなチタンで作られた結婚指輪は一体どんなメリットがあるのでしょうか?ひとつずつ詳しく解説していきます。
1. 金属アレルギーを起こしにくい
チタンは金属アレルギーを起こしにくい素材です。その実力は、指輪の他にも医療器具にも使われているほど!
なお純プラチナや純金も金属アレルギーは起こしにくいですが、結婚指輪に加工する際に他の金属と混ぜます。混ぜた金属でアレルギー反応が出てしまう人がいるのです。
チタンも、純チタンではなく、他の金属と混ぜ合わせたチタン合金を使った結婚指輪の場合は、アレルギー反応が出る可能性もあります。
またチタン自体にアレルギー反応を起こしてしまう人もいます。心配な方は念のためアレルギー検査を忘れずに!
2. 丈夫なのに軽い!指輪のストレスが少ない!
指輪でも多少の重さがあると、着けるのが億劫になってしまう…ということがありますよね。
チタンの重さは、プラチナのわずか4分の1!とっても軽いので、着けていることを忘れてしまうほど、ノンストレスな結婚指輪になるでしょう。
日常的に着けていても重さは全く感じませんので、家事や仕事の邪魔にもなりません。指輪をつけるのが苦手、という男性にもオススメです。
3. 錆びにくく、変色にも強い
温泉に入る際や海水浴などを楽しむ際、指輪を付け外しするのは面倒だし、紛失の危険性もあります。
チタンのマリッジリングは、錆や変色に強いので、温泉や海水浴なども身につけたままでOK。
食器洗いや洗濯など、日々の家事の時も気にしなくて済むのはもちろん、何年経ってもずっと愛せるのが何よりの魅力ですね。
4. 焼き色で個性的な発色のデザインに
チタンは表面の酸化皮膜によって、様々な色を作り出すことが可能です。
ブルーやグリーン、ピンクなどの鮮やかな色味や、シックなブラックなどの焼き色を付けることもできます。
チタンに施した発色は劣化しにくいですが、摩擦によって色が変わる可能性があります。
変わっていく色を楽しむのも素敵ですし、再発色を施してもらうこともできますよ。
なおプラチナやゴールドの結婚指輪同様に、鏡面仕上げ・ツヤ消し加工・刻印なども可能です。
結婚指輪をチタンリングにする、デメリット
メリットも多いチタンリングですが、結婚指輪としてはふさわしくないのかも?というデメリットを感じる人も。メリットとデメリットをよく考えて、素材選びをしてくださいね。
1. チタンの結婚指輪は、サイズ直しが難しい
チタンリングは硬くて丈夫なだけあり、サイズ直しが難しいです。
できないことはありませんが、サイズ直しを行っているというお店自体は少なく、作り直しを案内されることもあります。
指輪の号数はしっかりチェックしてから購入しましょう。
2. 取り扱いのジュエリーブランドが少ない
結婚指輪の素材として、チタンはまだまだ主流とはいえません。
結婚指輪として人気が高く、また加工がしやすいプラチナが主流なので、チタンの結婚指輪自体を取り扱っているジュエリーショップが少ないのです。
取り扱いブランドなどについては、後ほど詳しく記述します。
3. 結婚指輪としては、安っぽいと感じる人もいる
プラチナリングの存在感や高級感が好きだという人は、チタンリングを選んだ場合、「安っぽいかな?」と思ってしまうことも。
ジュエリーのプロでなければ、チタンとプラチナの見た目のあまり違いはわからないほどですが、やはり「軽さ」が安っぽさを感じてしまう理由かもしれませんね。
結婚指輪=プラチナリングが当たり前、というイメージが強いので、その時点で「ちょっと…」と敬遠する方も多いのだとか。
4. 金属としての資産価値があまりない
チタンは貴金属ではありません。金やプラチナのような資産価値がなく、買取業者さんへ持ち込んでも値段が付かないこともあります。
チタンは軽い・丈夫・変色に強い、などとっても実用的な素材です。
結婚指輪に資産価値やブランドを求める方は、満足できないかもしれません。
結婚指輪としては安い?チタンリングの費用相場
プラチナやゴールドを含む、結婚指輪の費用相場は25万円程度ですが、チタンリングなら5~7万円くらいの低価格で購入ができます。
フルオーダーやダイヤモンドを埋め込んだものでも、15万円程度で買えるので、結婚指輪としては格安ですね。
- 婚約指輪を思いっきり豪華にして、結婚指輪にあまりお金をかけられない
- 結婚式費用がギリギリ…
- つけっぱなしで普段使いだから、希少価値よりも実用性重視!
というカップルでも安心して購入できるのが、チタンリングの嬉しいところです。
チタンの結婚指輪を取り扱うジュエリーブランド
冒頭でもお伝えした通り、チタンの結婚指輪は取り扱いブランドが少なく、探すのがすこし大変です。
「チタンで結婚指輪を作りたいけど、取り扱っているお店が見つからない…」という人のために、ここではチタンリングを取り扱うジュエリーショップを一部ご紹介します。
SORA(ソラ)
SORAは東京・表参道に本店を構える、オーダーメイドジュエリー専門店。チタンをはじめ、タンタルやジルコニウムなどの素材も取り扱っています。
新郎新婦の自由な発想を大事にし、可能な限り細部にまでデザインにこだわって指輪を制作してくれるので、結婚指輪にこだわりを持つカップルにはぴったりですね。
チタンリングのサイズ直しやアレルギーが気になる人のために、テストリングの貸し出しをしているところもポイント!
Aroode(アローデ)
チタンやジルコニウムでのセミオーダー・フルオーダーを取り扱っているAroode。
本店は代官山にありますが、北海道や京都、熊本にも取扱店があるので、遠方にお住まいの方も購入が可能。
金属アレルギーの方にも華奢で可愛い指輪を…という想いの元に、独自の加工法と技術でかわいらしいチタンリングを提供してくれます。
Tiffany & Co.(ティファニー)
女性から圧倒的な支持を得るハイブランド、ティファニーでもチタンのペアリング(結婚指輪)を取り扱っています。
他ブランドとはちがい、シックなブラックの色合いがオシャレなデザイン。
ハイクオリティで繊細なデザインの結婚指輪は、男女ともに非常に人気が高いのがティファニーブランド。金やプラチナでなくとも、TIFFANYの指輪なら高級感に溢れますね。
<補足>ファッションリングなら取り扱い店多数!
ブライダルリングの素材として、チタンを取り扱うジュエリーブランドは限られています。
4℃やカルティエなど、国内・海外の有名ジュエリーブランドでは、チタンの結婚指輪がありません。(2020年時点)
ブライダルブランドとしては、あまり有名ではないかもしれませんが、ファッションリングブランドであれば、チタンのペアリングを扱うショップも多いですよ。
ブランドにこだわらず、気に入ったチタンの結婚指輪を見つけてくださいね。
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チタンの結婚指輪にまつわる、よくある質問
チタンリングのお手入れ方法は?
チタンは汗に強く、変色がほとんどないため、こまめなお手入れは必要ありません。
気がついた時に、乾いた柔らかい布で拭いてあげましょう。ジュエリー用のお手入れクロスで磨けば、ツヤが戻りますよ。
また台所用の中性洗剤をぬるま湯に溶かして漬け、水で洗い流すと、表面の汚れや汗のついた跡などが綺麗になります。
チタンリングを着けたまま温泉に入っても平気?
温泉に含まれる硫黄成分に、指輪に使用される金属が反応して変色してしまうのは、有名な話ですよね。
特にシルバーや、銅の含まれるピンクゴールドなどは、変色を起こしやすいので、結婚指輪をしたまま温泉に入るのはおすすめしません。
一方チタンは、硫黄成分で変色を起こさない(起こしにくい)金属です。チタンリングをつけっぱなしで温泉に入っても、変色はありません。
温泉と同等成分の薬品で、チタンの黒ずみを実験しているジュエリーショップがあり、わかりやすく解説していました。気になる方は見てみてくださいね。
チタンについて その2 島田工房 「温泉でも、時間が経っても黒くならないって本当?」
ジルコニウムとの違いは?
鮮やかな発色を楽しめる結婚指輪の素材として、チタンの他にも「ジルコニウム」があります。
どちらも見た目はほとんど同じで、軽さや強度もさほど変わりありません。どちらも軽くて耐久性に優れた素材です。
強いて言えばジルコニウムの方が、チタンよりも発色の持ちが良いとされています。
チタンの指輪は危険?どういう意味?
結婚指輪の素材としてチタンを調べていると、「危険」というキーワードが出てきて、不安に感じた方もいるのでは?
結論から言うと、チタンの結婚指輪は危険ではありません。
次のような可能性から、「結婚指輪としてはチタンは危険では?」という意見もあるようですが、さほど恐れる必要はありません。
- 非常に硬い金属なので、万が一抜けなくなったときに指輪を切断するのが大変
- チタン合金にアレルギーを起こす人がいる
- まれにチタンにもアレルギーを起こす人がいる
金属アレルギーは、事前に検査をすれば解決できます。
なお指輪が抜けなくて切断する方法は、本当に最後の手段です。指のむくみをとったり、オイルやせっけんで滑りを良くしたり、指輪を抜く方法はたくさんありますよ。
もちろん、結婚指輪を定期的に外して掃除をしていれば、そもそも指輪が抜けなくなる心配がありません。
まとめ
- チタンリングは金属アレルギーの方におすすめ
- チタンは丈夫、軽い、お手入れがラク!実用性抜群の結婚指輪
- ブルーやグリーンなど鮮やかな発色を楽しめる
- 結婚指輪でも10万円以下で購入可能
- サイズ直しが難しい
- 取扱店は少ないが、ティファニーなどのハイブランドでも購入可能
チタンリングは結婚指輪の定義にとらわれない人や、アレルギー持ちの人に是非おすすめしたい指輪です。
皆さんも結婚指輪の購入を検討する際は、ぜひチタンリングを候補に入れてみてくださいね。
- 【まとめ】結婚指輪は「素材」も大事。種類別の特徴まとめ
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