結婚指輪は「素材」も大事!種類別メリットデメリットまとめ
結婚指輪は日常的に身に着けるものなので、慎重に選びたいですよね。
デザインはもちろん、毎日身に着けることを考えた「素材」選びも重要!
マリッジリングの定番人気素材から、金属アレルギー向け、安いものなど、素材の選び方を解説します。
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結婚指輪の選び方は、デザイン・金額だけにあらず!「素材」は超重要!
結婚指輪を選ぶ時、過半数のカップルが優先する条件は「デザイン」と「価格」です。
しかし、指輪の「素材(材質)」も重要なポイントなのを知っていましたか?
なぜなら結婚指輪は、婚約指輪とは異なり、日常使いするのが一般的。変わらない輝きと同時に、素材の耐久性(丈夫さ)が求められるからです。
- 日常生活の中で、変形
- 家事をしていて傷がつかない強度
- お風呂や温泉に入って変色
- 金属アレルギーが起こらないか
- 日頃のお手入れが簡単か
- サイズ直しが可能かどうか
などなど。
毎日身に着けるからこそ、身体の一部になるような、着け心地のいい指輪に出会うためには、素材選びが意外と重要!
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結婚指輪に使われている、人気の定番素材
結婚指輪には、時代や文化を超えて、貴重で価値のある貴金属が使われてきました。
いまでは様々な素材の結婚指輪が売られており、一見同じようにみえても、金額が天地の差!ということもしばしば。
一般的に結婚指輪に選ばれる素材は、プラチナ、ゴールドが定番素材として人気です。
【プラチナ】結婚指輪では一番人気!耐久性&高価値
日本での人気は高く、結婚指輪といえばプラチナを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
プラチナは古くから、上品な白い美しい輝きが人気のリング素材です。
ゼクシィ 結婚トレンド調査2018調べによると、結婚指輪にプラチナを選んだ人は男性81%・女性79%と、大人気!
見た目はシンプルな印象で、似合う人を選ばず、男性も抵抗なくつけられます。
希少価値が高く、耐久性に優れる
プラチナは1トンの原鉱石から、リング1個分しか採取できないという、極めて希少な金属のため、結婚指輪の価格も高額。まさに特別なジュエリーとしての価値があるといえますね。
耐久性に優れていますが、純度が高いほど柔らかくなるため、傷がつきやすくなります。
プラチナ100%ではなく他の金属(主にパラジウム)と混ぜることで硬度を上げています。「PT950」という表記なら95%がプラチナ。「PT900」なら90%がプラチナで残りは他の金属が混ざっています。
ポイント!
結婚指輪では最も人気が高く、価値が高い
- マリッジリングの素材としては、最も人気が高い
- シンプルな見た目で、女性も男性もつけやすい
- 純度の高いプラチナは、価格も高い
- 耐久性に優れ、錆びない(混合金属は錆びるので、純度が低いと錆びやすい)
【ゴールド(金)】錆びない&デザイン性が高い!
ゴールド(金)は「永遠の輝き」と言われ、古くから装飾品や貨幣に用いられてきました。
比較的柔らかい素材で、リング幅が細いと変形してしまうというデメリットがあります。
一方で細かな刻印や装飾がしやすく、プラチナとのコンビネーションなども人気。デザイン重視の方にはゴールドの結婚指輪がオススメです。
錆びない素材
ゴールドもプラチナと同様、純度が高いと強度が落ちてしまいます。ジュエリーに加工する場合、他の金属と混ぜて、多くは18金(純度75%)が用いられています。
合金の18kといえど、つけっぱなしにしても錆びにくく、お風呂や洗い物など日常生活に支障はほとんどありません。
またゴールドは、混ぜ合わせる他の金属の種類や割合によって色合いが変化します。イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドなど豊富なカラーリングも魅力のひとつです。
ポイント!
高級感&特別感。二番人気の素材
- 肌なじみが良く、女性に人気
- 純金(24k)は柔らかく変形しやすいので、結婚指輪には18金(18k)がポピュラー
- 日常使い程度なら錆びない(混合金属は錆びるので、純度が低いと錆びやすい)
- 柔らかい素材で、こまかな装飾や他素材とのコンビネーションもしやすい
- 豊富なカラーリング
◆イエローゴールド
ゴールド(金)に銅や銀を混ぜ合わせたもので、一般にゴールドといえばイエローゴールドを指します。欧米ではプラチナよりも人気の素材です。
金は変色しにくい素材ですが、配合されている銅や銀の酸化によって、赤茶色に変色することもあります。
日に焼けた肌にも似合い、肌なじみの良い色合いです。
◆ホワイトゴールド
ホワイトゴールドは、プラチナのような銀白色の輝きを出すために、金をパラジウムやシルバー(銀)で表面をコーティングしたものです。
プラチナの半分の軽さで、加工しやすいことが特徴で価格的にもリーズナブル。
しかし経年劣化によって、メッキ(表面のコーティング)が割れてしまう可能性があります。
◆ピンクゴールド
ゴールド(金)に銅やシルバー(銀)、パラジウムを混ぜ合わせたもので、銅の割合が多いため淡いピンク色をしています。
女性好みの可愛い色合いで、プラチナなどとのコンビネーションで使われることも多い素材です。
銅の性質上、硬度が高く丈夫ですが、一方では変色の可能性があるので、温泉に入る時や、強い洗剤を使う時は指輪を外しましょう。
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結婚指輪の定番以外のオススメ素材
プラチナやゴールドの結婚指輪が人気ですが、金属アレルギーを起こしにくい素材や、貴金属以外のレアメタル、木などの変わりダネもたくさんあるんですよ。
それらの素材同士を組み合わせた異素材のコンビネーションなど、さまざまな選択肢があります。
- シルバー(銀)
- 赤銅(しゃくどう)
- パラジウム
- ステンレス
- タングステン
- チタン
- ジルコニウム
- 木製
1.ファッションリングでも人気。シルバー(銀)
古くから貨幣や装飾品に使われてきた金属で、人気のティファニーのプチペンダントもシルバーですね。
ブライダルジュエリーとしては手頃な価格で購入が可能というのも、人気のひとつ。
プラチナや金と同様に、「純銀」はとてもやわらかいので、日常使いできる硬度を保つため、ほかの金属と混ぜた合金が一般的です(シルバー925など)。
変色しやすいのがデメリット
シルバーは、酸によって黒ずんだり変色しやすいのが最大のデメリット。
専用のクロスで拭いてお手入れしたり、定期的にジュエリーショップなでのクリーニングなどメンテナンスが必要です。
また銀自体は、比較的金属アレルギーに反応しにくい素材ですが、混ぜられた金属(ロジウムメッキなど)によって、アレルギーが発症する恐れはあります。
ポイント!
安くてオススメだが、変色がデメリット
- 見た目はプラチナに似ているが、希少価値は低いので価格も安い
- 経年劣化によって、黒ずみや変色が気になる
- 混合金属によっては金属アレルギーが心配
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2.人とかぶらない!赤銅(しゃくどう)
赤銅とは、銅に3~5%の金を混ぜた合金です。日本の伝統的な「くろあげ」という発色処理をすると青紫がかり、濡れたような美しい黒色となります。
赤銅の魅力は、発色処理後に加工された指輪を身につけると、その人の体温や肌質(酸・アルカリ)で自然に色が変化していくこと。
二つと無い個性を表現できる結婚指輪となります。
和風のデザインがお好みの方には、この赤銅を使った伝統工芸の象嵌細工の指輪も。
ポイント!
特別な結婚指輪が欲しい人向け
- 他の人とは被らない
- 徐々に指輪の色が変わっていく楽しさがある
- 黒いマリッジリングを付けたい人にオススメ
3.プラチナにそっくり。パラジウム
パラジウムはプラチナとともに採掘される金属で、外見はプラチナに似ています。
しかし重さはプラチナの2分の1で、軽くて安価なのが特徴。身近なところでは、歯科で歯治療の際にも使われてるんですよ。
プラチナの硬度を上げるために混ぜ合わされているのは、多くがパラジウムなので、プラチナの結婚指輪にもわずかにパラジウムが含まれています。
価格を抑えられる点では魅力的な素材ですが、金属アレルギーを起こしやすいので注意が必要です。
ポイント!
プラチナと変わらぬ輝きが魅力
- 見た目がプラチナと変わらないのに、価格が安い
- プラチナやゴールドのマリッジリングに混ざっている
- 金属アレルギーを起こしやすい
4.金属アレルギーを起こしにくい、ステンレス
台所用品や文具などでおなじみのステンレスは、非常に耐久性があり、錆びにくいのが特徴です。
ピンセットなど医療現場でも使われるだけあって、金属アレルギーの心配がほとんどなく、お手入れも簡単です。
価格も手頃なので、宝石にお金をかけたい人が地金でステンレスを選ぶこともあります。
ポイント!
金属アレルギーが心配なカップルに
- 丈夫で錆びにくい
- 金属アレルギーを起こす可能性が低い
- 軽さがあるのでつけやすいが、安っぽいと思う人もいる
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5.硬度が高く丈夫。タンタル
タンタルとはスウェーデン語で、重い石を意味する硬い金属です。
美しい白銀色や、シックな黒系色などの色味もあり、近年はジュエリーにも利用されるようになっています。
金属アレルギーを起こしにくく、なおかつ錆びにくい、という日常使いにはぴったりなリング素材。
しかし非常に硬いため、タンタルの結婚指輪はサイズ直しが困難です。
ポイント!
いつまでも変わらない強い愛を表現して
- 他の人とは被らない
- ダイヤモンドに匹敵するほど固く、丈夫。サイズ直しは困難
- 抜けなくなった場合に大変
6.軽い・錆びない・丈夫!チタンリング
レアメタルの代表素材のチタンは、ゴルフのクラブやテニスラケット、眼鏡のフレームに用いられている、身近な素材です。
指輪の地金部分を(皮膜部分)を熱加工して様々な色を発色させたり、つや消しや鏡面仕上でプラチナのような輝きを出すこともできます。
丈夫で変質しにくく、錆びにくい特徴があります。また、金属アレルギーを起こすこともほとんどないとされています。
また指輪をつけていることを忘れるほどの軽さも魅力的。毎日ストレスなく身に着けたい方や、初めて指輪をつける方にもおすすめの素材です。
また大幅なサイズ変更は難しい素材なので、購入時にショップで確認してみましょう。
ポイント!
ノンストレスのリングで身近な存在に
- 丈夫で錆びにくい
- 金属アレルギーを起こしにくい
- ストレスのない軽さが魅力的だが、安っぽいと思う人もいる
- さまざまな発色が可能
- サイズ直しが難しい
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7.多彩な発色が楽しい、ジルコニウム
ジルコニウムの特徴はチタンとほぼ同じで、外見もほとんど見分けがつきません。
発色についても仕組みはチタンと同じで、指輪の表面を加工して、素材そのものに着色することなく多様な色を楽しめます。
チタンとの違いは、ジルコニウムのほうがやや重厚感があることと、発色させる表面(皮膜)の耐久性。
通常は結婚指輪にカラフルな色をつけても、だんだん色が落ちてきますが、ジルコニウムは発色が長持ちします。
レアメタルであるチタンもジルコニウムもメジャーな素材ではありませんが、耐久性に優れ、軽量で、独特の美しい輝きを持つことがジュエリーとしての魅力です。チャレンジしてみる価値は大いにあるでしょう。
ポイント!
ジュエリーとして遜色のない、新しい素材
- チタンとよく似ているが、ややずっしりした印象
- 多彩な発色を楽しめる
- 耐久性や素材の輝きは、リング素材として優秀
8.軽くて柔らかな印象。木の素材
取り扱いは少ないですが、木でできた結婚指輪も存在します。
あたたかい木のぬくもりは、金属の素材では得られないもの。手作り感や素朴さ、自然志向を好むカップルにとっては、貴金属の指輪よりも好まれる素材と言えますね。
木の素材は他の金属や鉱石などをあしらって、異素材のコンビネーションを楽しむこともあります。
指輪のサイズ直しができないことや、壊れやすいことが難点ですが、それもまた自然な出来事と捉えるカップルならば、ライフステージによって作り替える楽しみになるかもしれませんね。
ポイント!
経年変化を良しとする自然体な二人に
- 金属にはない、優しいぬくもりがある
- 軽いが、太さが無いと壊れやすい
- サイズ直しができない
金属アレルギーに要注意!結婚指輪選びのポイント
結婚指輪の素材として2大人気の、プラチナやゴールドは、金属アレルギーを起こしにくい素材ではあります。
とはいえ、ご紹介した通り、純プラチナや純金のまま指輪にすることはあまりなく、他の金属を混ぜ合わせることで強度を高めています。
この混ぜ合わせた金属で、金属アレルギーの反応がでてしまう人がいます。シルバー(銀)も合金が多いので、同様です。
一般的にプラチナの合金素材として使われる「パラジウム」やピンクゴールドの「銅」などはアレルギー反応がでる可能性があるので、要注意。
金属アレルギーが出にくい素材は、「ジルコニウム」「チタン」「タンタル」など。
マリッジリングの素材と違いを一覧比較!
素材 | 丈夫さ | 錆び | 金属アレルギー |
---|---|---|---|
プラチナ | ○ | ◎ | ○ |
ゴールド | △ | ◎ | ○ |
シルバー | ○ | × | ○ |
赤銅 | ○ | × | × |
パラジウム | ○ | △ | × |
ステンレス | ◎ | ◎ | ○ |
タングステン | ◎ | ◎ | ◎ |
チタン | ◎ | ◎ | ◎ |
ジルコニウム | ◎ | ◎ | ◎ |
木 | △ | ◎ | - |
異素材のコンビネーションリングもオシャレ!
二種類の素材を組み合わせて作る、コンビネーションリング。一つの素材よりも、デザイン性が高くなり、印象が大きく変わります。
結婚指輪でよく見られるコンビネーションは、プラチナとゴールド(ピンクゴールドなど)ですね。
組み合わせる素材によって価格も変わってきますので、選択の幅がひろがるでしょう。
まとめ
- 結婚指輪を長く愛用するには、素材もチェック
- 定番プラチナやゴールドは、変質が少なく永く使える
- 銀や赤銅、ステンレス、タングステンは特性を知って選べば個性的な指輪に
- 軽くて安い、デザイン性も豊富なパラジウムはアレルギーと変質に注意
- チタンやジルコニムは金属アレルギーの見方!安全で個性的
結婚指輪の代表的な素材と個性は素材を徹底解説しました。
結婚指輪を選ぶ時に、デザインや価格と一緒に、素材にもこだわってみることを、オススメします。