引き出物に入れる「縁起物」とは?オススメの10アイテムを紹介!
結婚披露宴の準備に欠かせないものの1つがゲストに渡す引き出物。
インターネットで調べれば引き出物用のギフトはたくさんヒットしますが、選択肢が多い分、どれを選べばいいか悩んでしまうところですよね。
そこで今回は、「縁起物」にスポットを当てた、おすすめの引き出物ベスト10をご紹介します。
この記事のポイント!
- 結婚披露宴の引き出物に悩んでいる新郎新婦向け
- 引き出物の本来の意味を学べる
- 引き出物の地域差、価格をチェックできる
- 相手に喜ばれる縁起物の引き出物がわかる
結婚式の引き出物に「縁起物」は必要?無しでもOK?
引き出物はゲストに贈る数点のギフトをまとめたものをいいますが、中身は「引き出物(メイン)」「引菓子」「縁起物」というようにアイテムを分けるのが定番。
引き出物の縁起物とは、文字通り「縁起のいい」とされているアイテムのこと。結婚式というお祝いの場にふさわしい、縁起を祝う意味をもつ品物を選びます。
結婚式の引き出物には「縁起物」を入れなくちゃいけないのか?というと、絶対に必要なもの、というわけではありません。
縁起物を無しにするなら、メインの引き出物や引菓子の質(グレード)をちょっと上げて、ゲストに「ケチった」と思われないようにしたいですね!
それに、引き出物の品数は3品などの奇数が好まれますが、(割り切れない、という意味から)地域によってかなりバラつきがあります。
縁起物なしの引き出物で2品になっちゃう…など場合でも、非常識だ!とはならないのでご安心を…♪
引き出物にかける平均費用や品数については、この記事の後半でくわしくご紹介します!
友人から親族まで大人気!引き出物の『縁起物』オススメベスト10
それではゲストから喜ばれる、引き出物の「縁起物」ベストアイテムを見ていきましょう。
引き出物の費用相場や持ち帰りやすさ、実用性などをトータルで判断して、編集部が選んだ10つのアイテムをご紹介します。
1.実用性バツグン!かつお節、だし(出汁)(500円~)
「出汁によし、薬味によし」と使い勝手のいい鰹節は、どこの家庭でも常備している料理の定番品。
軽いのでゲストが持って帰るのにも負担にならず、引き出物として昔から人気を集めています。
また、かつお節はかつおの背側の身を使った「雄節」と腹側の身から作られる「雌節」があるのを知っていましたか?
背とお腹がぴたりと合わさる形になることから「夫婦の象徴」と言われていて、結婚披露宴では縁起の良い引き出物として重宝されています。
編集部オススメアイテム!
パッケージがかわいい!鯛だし入り "だしギフト"「KOGANE-C9」
料理好きならだれでもうれしい!贈答箱入 茅乃舎だし(8g×22袋入)
2.みんなに喜ばれる!鯛のお茶漬け(500円~)
鯛は言わずと知れた「おめでたい」につながる縁起物。
鯛を使った引き出物は色々ありますが、結婚式には若い人だけでなく親族など高齢の方も多く出席されます。
お湯を注いですぐに食べられるタイプのお茶漬けなら、年齢に関係なくおいしくいただけますので、万人に喜ばれる引き出物と言えるでしょう。
編集部オススメアイテム!
おしゃれなお茶漬け!OCEAN&TERREお茶漬け最中セット
鰹節屋さんの鯛茶漬けもなか茶漬け
3.見た目もおしゃれな紅茶(1,000円~)
中国では古来より紅茶は不老長寿の秘薬として重宝されてきた歴史があります。
当時は高貴な人しか飲むことができなかったため、長寿につながる縁起物と伝わっていたそうです。
紅茶のギフトは見た目がおしゃれなものも多いところが魅力ですね。
編集部オススメアイテム!
誰もが知るパリの高級ブランド!FAUCHON(フォション)モーニング
4.お米・お赤飯(500円~)
日本人なら誰でも喜ぶお米は、もらって嬉しい引き出物の1つ。
かつお節や紅茶などに比べるとやや重みがありますが、1食分のコンパクトサイズも販売されているのでさほど持ち歩きに不自由しません。
新郎新婦の産地にこだわったお米や「新米夫婦」などネーミングにセンスを感じられるものが人気を集めているようですね。
5.スープセット(1,000円~)
パウチなどに入ったスープセットも年代を問わず喜ばれる万能ギフト。
スープにはさまざまな食材が使われますが、「腰が曲がるまで末長く幸せに」という意味をもつエビなどが入った海鮮スープが引き出物として人気です。
編集部オススメアイテム!
安くてパッケージもおしゃれ!スープ・ラボ ゴールド
最中に入ったお味噌汁があたらしい!美噌汁最中
6.バウムクーヘン(1,000円~)
引き出物のお菓子(引菓子)の中で最もポピュラーなのが丸い形をしたバウムクーヘン。
円は「いつまでも途切れることなく仲良くいられる」という意味が込められています。
また、「バウム(木)クーヘン(ケーキ)」という名前のとおり、断面が木の年輪に似ていることから「繁栄」「長寿」「幸せを重ねる」といった意味も持つなど、引き菓子にうってつけのスイーツと言えるでしょう。
最近は手の平サイズのバウムクーヘンも売られていて、プチギフトとして選ぶ人も多いようです。
編集部オススメアイテム!
もらってうれしい!銀座ねんりん屋ひとくちバーム
満足感◎!治一郎(じいちろう)のバウムクーヘン
7.お箸(500円~)
日本人の食卓に欠かせないお箸は「食べるものに困らない」という意味合いから「健康」「長寿」の象徴とされています。
また「愛の橋渡し」「幸せの架け橋」など「はし」にちなんだ縁起の良い語呂合わせもあることから、近年は引き出物の定番になりつつあります。
編集部オススメアイテム!
夫婦ゲストにオススメ! 箸専門店 箸久ハート箸
シンプルイズベスト!中川政七商店 拭き漆のお箸 八角
8.うどん(乾麺)(700円~)
太くて長いうどんは、「夫婦円満がいつまでも続きますように」という意味を込めて、縁起物として人気があります。また、長寿を願うという意味もあるんだとか。
かわいらしいハートの形のうどんや、紅白うどんなど、ブライダル用のうどんセットがたくさんあるので選びやすいのもポイント!
2名分セットにして贈るのがオススメです。
9.こんぶ(昆布)
昆布が昔は「広布(ヒロメ)=幅の広い階海藻の意味」と呼ばれていたことから、結婚式の「お披露目」とあって縁起がいい!とされています。
また、「喜ぶ」のごろ合わせで「よろこんぶ」、子宝を祈って「子生婦(こんぶ)」と書いたり、いろいろな縁起を担いだアイテムでもあるんですよ。
昆布そのまま以外にも、おつまみやお茶菓子にぴったりな個包装された結び昆布、昆布茶、昆布だしのお茶漬けセットなど、日常的にお料理をしないゲストにも喜ばれるような昆布グッズがオススメです。
10.地域で異なる、縁起物アイテム
地方によって、縁起物とされているアイテムも違うのを知っていましたか?
たとえば、富山県は鯛の形をした細工かまぼこ、石川県は紅白饅頭、新潟県は「篭盛り」といって果物やハムなどを入れた籠(箱)など、地域に昔から根付いた縁起物の定番アイテムがあります。
地方出身の新郎新婦さんは、お互いの両親に相談してから縁起物を決めるのがオススメ!
都内で結婚式をするカップルで、地方から出席してくれるゲストがいる場合は、その方だけに縁起物をいれるなど、引き出物の贈り分けをしてもいいでしょう。
結婚式の引き出物の意味とは?本当に必要?
引き出物の歴史は古く、伝統的な行事として日本文化に定着していますが、時代の移り変わりとともに少しずつ変化も訪れているようです。
時代とともに変わった、引き出物の意味
「引き出物」の語源は、馬を庭先に引き出して結婚相手に贈ったことが由来。
時代の移り変わりにともない、馬の代わりに金品を贈るようになり、やがて酒宴の膳に添えたり、招待客への土産物という意味を持つようになりました。
かつての結婚式では、結婚披露宴で出された料理の一部をゲストの家族への土産物として持ち帰ってもらうのが一般的だったのです。
ところがバブル時代を迎えるとともに結婚式の様相も一変。
引き出物も料理とは別に用意するケースが多くなり、現代ではゲストに対する感謝の気持ちや、結婚披露宴の記念品という意味合いが強くなっています。
引き出物って本当に必要?「贈らない」は無し?
かつて結婚披露宴の引き出物といえば、陶器の食器やカトラリーが定番でした。
しかし結婚披露宴に参加する人の多くは徒歩で会場を訪れているため、重くてかさばるものは不評。
また、バブル時代とは違ってあまり景気が良くない昨今では、そもそも引き出物を贈る意味があるのかどうか疑問に思っているカップルもいるようです。
ただ、2018年現在においても「引き出物=結婚披露宴のマナー」という風潮は根強く残っていて、大半の人が引き出物を事前に用意しているのも事実。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2017」によると、披露宴でゲストに対して何らかのギフトを用意した人は全体の95%!
「用意なし」と回答した人が5%もいるところに時代の流れを感じるものの、引き出物文化は日本の結婚披露宴の定番かつマナーになっているのは間違いないでしょう。
また、結婚披露宴は親族や友人など日頃お世話になっている方たちに感謝の気持ちを伝える絶好のチャンス。
大切な人たちに自分たちの門出を祝ってもらうことに対して、ささやかでもお返しをしたいところですね。
引き出物・縁起物の費用は?相場・金額に地域差はある?
結婚披露宴で引き出物を贈るという風習は全国で共通していますが、費用の相場や品目数は地域によって差があります。
引き出物の費用相場の違い
「ゼクシィ結婚トレンド調査2017」によるとゲスト1人あたりの引き出物の費用の相場は「3,000~4,000円未満」が39%と最も多く、次いで5,000~6,000円未満が23%、「4,000~5,000円未満」が15%で、平均相場は5,000円。
ただ引き出物にかける費用には地域差があり、長野、山梨、富山、石川、福井、そして四国地方に関しては1万円以上と回答した人が1割以上。これらの地域の平均は6,000円台~7,000円台となっています。
一般的に引き出物の費用相場は、披露宴の飲食費の3分の1程度と言われていますので、華やかな結婚式を行う風習がある地域は自然と引き出物の費用も上がる傾向にありますね。
ギフト品目数の違い
同調査によると、1人あたりに用意したギフトの合計品目数は3品目が最多で全体の54%を占めています。
次いで2品目が続き、全体での平均は2.8品目、およそ2~3品目用意するのが定番。
ただ、地域別に見るとその差は大きく分かれていて、たとえば首都圏や東海、関西などでは3品目が過半数を占めていますが、北海道ではわずか8.3%のみ。
北海道では1品目と回答した人が最多で63.3%という結果が出ています。北海道は会費制の結婚式が一般的なので、引き出物というよりはプチギフト・お土産として贈り物をするのが多いみたいですね。
また、青森・秋田・岩手の東北3県は1~3品目それぞれで割合がばらけているなど、地域によって品目数の「常識」にはかなり差があるので、お互いの両親にしきたりを聞いてから準備をはじめましょう!
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引き出物・縁起物に「のし」は必要?ゲストに失礼のない渡し方マナー
一般的に、引き出物にはきちんと「熨斗(のし)」をかけるのがマナーです。
のしの種類はたくさんありますが、水引きは「紅白の結びきり」で、表書きは「寿」、名前は「新郎新婦の苗字(旧姓)」とするのが基本。
ただし、引き出物すべての品物にのしが必要か?というと、そうではありません。カタログギフトやタオルなど、メインの引き出物だけにのしをつける、というカップルも多いですよ。
引菓子や縁起物は、リボンや包装紙などでキレイにラッピングをしておきましょう。
ちなみに、ゲストによって引き出物の贈り分けをするときは、外から差が見えないような配慮を。
引き出物袋はみんな一緒にしておいて、中身だけ違うというようにしておくのがマナーです。
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まとめ
- 縁起物はお茶漬け、昆布など「縁起を祝う」意味があるアイテムを選ぶ
- ただし、引き出物の縁起物は無くてもいいが、地域によって常識が異なる
- 引き出物は9割以上の人が贈っている結婚披露宴のマナー
- 引き出物費用の相場は3,000円~4,000円、品目の平均は2~3品
- 割安な引き出物はプチギフトとして活用してもOK
最近は「ゲストが好きなものを選べる」「かさばらない」という理由でカタログギフトを贈るカップルが増えています。
確かに利便性を考えるとカタログギフトを贈るのもありですが、縁起を担いだ引き出物は受け取った方も幸せのお裾分けをいただいたように感じますし、新郎新婦が苦労して選んだという気持ちをくみ取ってもらえるものでもあります。
カタログギフトが人気を集めている現代だからこそ、あえて縁起物を添えて自分たちの気持ちを形にしてみてはいかがでしょうか。