ウェディンググローブの長さ・種類の選び方【ドレス・体型・式場別】
ウェディングドレスとセットで着用するウェディンググローブ(手袋)。
もともとは、神仏の前では肌の露出を控えるのがマナーであったことから、厳格なキリスト教式では必須のアイテムでした。
レストランウェディングなど、カジュアルな結婚式でも着用したいと考える花嫁さんも多いはず。
ウェディンググローブを着ける意味や、体型・式場・ドレス別にオススメのグローブを詳しく紹介します♪
花嫁が結婚式で、ウェディンググローブ(手袋)を付ける意味
神仏の前やフォーマルな場では、肌の露出を控えるのがマナー。
キリスト教式の挙式では花嫁はウェディンググローブを必ず着用しなくてはなりません。
キリスト教式以外でも、結婚前の花嫁は、けがれがなく純白純真で無垢な存在。
挙式でグローブを外すのは指輪交換の時だけで、「私は今からあなた(新郎)のものになります」という花嫁の誓いの意味があります。
花嫁の父と新郎の手袋の意味
また挙式では、花嫁の父と新郎も白い手袋を持ちますが、これは花嫁を守る剣の象徴と言われています。
花嫁の父には「今までこの剣(手袋)で大切な娘を守ってきた」という意味が、新郎には「これからこの剣(手袋)で大切な新婦を守っていく」という意味があります。
手袋はぜったい必要?つけなくてもいい
ウェディンググローブは必須ではないので、ドレスのデザインや挙式の雰囲気で着ける・着けないを決めましょう。
長袖のウェディングドレスを着る場合、グローブをしてしまうと重たい印象になってしまいます。
また装飾の多いウェディングドレスの場合、グローブを付けることでごちゃごちゃしてしまって、かえってマイナスになることも。
ウェディンググローブの「形(種類・デザイン)」の選び方
ウェディンググローブの形(デザイン)は大きく二つに分かれます。
- 5本の指をすべて覆っている、指ありタイプ
- 指先は露出している、指なしフィンガーレスタイプ
厳粛なチャペル式(教会式)では、露出を極力抑えた丈の長いの指ありタイプが基本です。
指輪交換でグローブを外して、その扱いに困るのでは?と心配かもしれませんが、介添人に一旦預かってもらえるので安心。
式の前に打ち合わせておくと良いでしょう。
フィンガーレスタイプ(指なし)は、親指で留めるタイプと中指に輪をかけて止めるタイプがあります。
指輪交換も楽で、こだわりのネイルや指輪を見せたい人に人気ですが、格式ある式場の場合は適さない場合もあります。
ウェディンググローブの長さは、ドレスに合わせるのが基本
花嫁さんがウェディングドレスに合わせる手袋の長さは、ショート~ミディアム~ロングまでいろんな種類があります。
ドレスの袖の長さにあわせるのが簡単ですが、なりたいイメージで選べばOK!
ロングと肘下ミディアムで迷う方は、下記のポイントで選んでみてくださいね。
- 着けた時の第一印象(ロングの方がフォーマル)
- 腕を動かした時の感触(ミディアムの方が動きやすい)
- どこまで隠したいか(二の腕が気になるならミディアム)
ショートグローブ(18cm〜20cm)
手首までの長さのグローブで、7分丈や長袖のドレスに合わせるとバランスが良く、エレガントな感じになります。
一方、ビスチェやオフショルダーなど袖なし~半袖タイプのドレスに合わせると、軽やかな印象に。
手首のあたりに、リボンなど飾りがついているものが多く、かわいいイメージ。
袖が短いドレスに合わせるとカジュアルな雰囲気が増すため、厳格な教会式には向きません。
- 7分丈~長袖ドレスが好バランス!
- 袖なしドレスに合わせると、カジュアルで若々しいイメージ
- 袖なしドレス×ショートグローブは、厳格な教会式には不向き
肘下ミディアムグローブ(40cm〜45cm)
肘下ロングと言われることもあります。
オフショルダーやキャップスリーブタイプのドレスにピッタリですが、基本的にはどんなドレスにも合わせやすい万能タイプ。
腕を曲げてもシワにならずスッキリと見えるので、二の腕が気になる人にもオススメです。
- どんなドレスにも合わせやすい
- 二の腕がコンプレックスの人にもオススメ
- 長袖のウェディングドレスには着けられない
ロンググローブ(50cm〜70cm)
肘上ロングとも言われ、肘上から二の腕あたりまでの長さがあります。
腕を細長く見せてくれる効果がありますが、ロングだとかえって二の腕が強調されてしまうデメリットも。
ビスチェやキャミソール、アメリカンスリーブなど、肩が大きく露出したドレスに合わせるとバランスがよいのでオススメです。
丈が長いほどフォーマルな印象ですが、60cm~70cmなど、長さがあるグローブは背の高い花嫁向きです。
- ショートやミドルに比べると、フォーマルで上品な印象
- 露出の多いドレスに合わせるとバランス◎!
- 腕を細長く見せる効果があるが、かえって二の腕が目立つかも
- 腕を曲げやすいように、ストレッチの利いた素材を選ぼう
ウェディンググローブを、素材と色から選ぶ
素材や色によっても印象は随分変わります。
ウェディンググローブの色は、ドレスに合わせるのが基本。
「白」にもいろいろな色味があるので、違う種類の白いドレスとグローブは合わせないように。
並べると違いはハッキリしますが、わかりづらい時は試着の際にドレスショップのスタッフに聞きましょう。
ホワイト | 青みのある真っ白な白色 |
---|---|
オフホワイト | ホワイトと比べて青みがない白色 |
アイボリー | 黄色みのある白色 |
上品さと華やかさを演出する、サテン
シルクなど光沢のある生地で、滑らかな手触りです。
上品さと華やかさを出したい時にピッタリ。伸縮性のあるストレッチサテンだと指や腕が動かしやすいのでロングタイプにオススメです。
清楚でかわいい印象の、オーガンジー・シフォン
軽くて透明感がある生地で、しなやかなハリと光沢もあります。ドレスの袖や胸元のシースルーに使われていることが多く、清楚でかわいい印象になります。
透け感のある素材なので、寒い季節だと寒々しさを感じてしまうことも。
キュートにもゴージャスにもなるレース
糸を透かし模様の布状に編み込んだもので、繊細なものから重厚感のあるものまでデザインやバリエーションが豊富です。
種類や使い方によってキュートにもゴージャスにもなるので、好みの雰囲気に合わせて選べます。
カジュアル&ナチュラルな印象のコットンレース
コットン生地の上から刺繍されている生地で、カジュアル&ナチュラルな印象にしたい時にオススメです。
ウェディングドレスのデザイン別!手袋の合わせ方イメージ
一般的にシンプルなドレスには、シンプルなグローブを。
装飾が多い華やかなドレスには、グローブも装飾多めにするとキレイにまとまります。
またウェディングドレスに使っている素材にあわせるのもポイント。
チュールやシフォンの軽やかなドレスに、重厚感のあるサテンのロンググローブなどはあまり相性がよくありません。
- プリンセスライン×ロンググローブ
=エレガントなスタイル - Aライン×ショートグローブ
=軽やかでかわいらしい - マーメイドライン×ロンググローブ
=大人っぽくセクシーな印象 - シンプルなスレンダーライン×ショートグローブ
=ミニマルでおしゃれ - 装飾が多いドレス×ショートグローブ
=肌を露出して、ドレスを引き立てる - シンプルラインのドレス×レースやリボンなどの装飾があるグローブ
=遊び心があってオシャレ
ただこれらの一般論にとらわれすぎると自分らしさがなくなってしまうので、これ以外も試してみると、意外な組み合わせが発見できますよ。
ドレスを試着する時に、いろいろなデザインのグローブを試着してみましょう。
どんな雰囲気にしたいかを考えながら、全体的な雰囲気を確認するのがオススメです。
式場別!ウェディンググローブ選びのポイント
式場によってはある程度の制限があるケースもあります。
事前に確認してから決めるとスムーズですよ。
基本的にホテルや結婚式場の挙式には、ドレスのデザインやグローブの種類に制限はありませんが、気になる場合は事前に確認しておきましょう。
大聖堂など、厳格な教会式
- グローブの着用必須、肌の露出を抑える
- ドレスの袖が短い時は、グローブを長めにする
- 素材はサテンなど、高級感のあるもの
- オーガンジーなど、軽さのある素材は避けたほうが無難
厳格なキリスト教式の場合は、ドレスコードが厳しい場合もあります。
極力肌の露出を控えめにするなど、決まりがあることもあるので、プランナーに確認を。
ホテル・結婚式場
- 高級ホテルなら、サテンや繊細なレース素材で、上品に
- カジュアルな式場なら、フィンガーレスや粗目のレースもかわいい
- 上司や目上のゲストも多いなら、ロングやミディアムグローブできっちり感を演出
- 友人メインの結婚式なら、肩出しドレス×ショートグローブでかわいく演出
ホテルウェディングや専門式場の場合、それほど衣装に厳しくありません。
フォーマル、カジュアル、など結婚式の雰囲気に合わせてコーディネートしてみましょう。
ガーデン・リゾート・レストランウェディング
- オーガンジーやチュールなど軽やかなドレス×透け感のあるグローブ
- ショートやフィンガーレスは、カジュアルさや開放感があってオススメ
アットホームで解放感のある会場なら、重厚感のあるサテンのロンググローブなどはあまり合わないかも。
カジュアルスタイルの結婚式なら、花嫁の衣装も軽やかな印象にしてみて。
ウェディンググローブはいつまで着ける?外すタイミング
披露宴ではグローブを付ける必要はありませんが、お好みで着けていてもOK。
食事をする時などは外したほうが楽ですが、一般的に花嫁は披露宴で食事はほとんどできないので、つけっぱなしの新婦も。
また外すとドレスとのバランスが悪くなるため、そのまま着けているケースも多いですよ。
ウェディンググローブのレンタル費用は?購入金額と比較
ウェディンググローブのレンタル価格は、シンプルなもので5,000円前後からが相場。
長さやデザインによって金額は異なり、ドレスショップによってはオプションで無料の場合も。
一方グローブの購入も値段はピンキリで、安いものだと1,000円以下でも見つかります。
ただドレスや他のウェディング小物とあわせるので、同じレンタルショップで探したほうがトータルコーデはうまくいくかも。
洋裁や手作りに慣れている人には、市販のキットを使って手作りする方法も!
好きなパーツをつけたり、イニシャルなどを刺繍するのもステキですね。フィンガーレスタイプが作りやすくてオススメ。
まとめ
- ウェディンググローブの意味は、花嫁の純真無垢を表している
- 指を覆った手袋タイプと、指無しのフィンガーレスタイプがある
- グローブの長さは、ショート丈・ミディアム・ロングの3タイプ
- グローブの色は、ドレスの色にあわせて選ぶ
ドレスや体型・式場別ウェディンググローブの選び方をご紹介しました。
グローブを上手にコーディネートして、完璧コーディネートで結婚式を迎えたいですね♪