結婚挨拶の流れを解説!事前準備~当日~挨拶後までのやることリスト
結婚を決めたら最初に行わなければいけないのは、お互いの両親への報告と挨拶です。
準備に抜かりがないか、相手の両親に気に入ってもらえるか、当日の会話に困らないか…などなど、とても心配になることでしょう。
この記事では、両親に結婚の挨拶をする前に準備しておきたいことや、当日の流れを解説します。
この記事のポイント!- 挨拶の流れとマナーがわかる
- 結婚挨拶に必要な流れが全てわかる
- 結婚挨拶の話しを切り出すタイミングがわかる
結婚挨拶に行く前に!2人で準備しておきたいこと
親から聞かれそうなことについて、報告の前にあらかじめ話し合っておきましょう。
最低限、結婚式の話題やその後の2人のライフスタイルについての話題に備えておくと安心。
- 結婚(入籍)時期
- 結婚式・披露宴をするかどうか、挙式スタイルと時期
- 新婦が仕事を続けるのかどうか
- 新居の場所
- 子供の希望
もしも親への報告時に「まだ決めていない」と話すと、ご両親は「なにも決めてないのに結婚なんて大丈夫なの…?」と不安になるもの。
まだ詳細は決められない、という場合にも「まだ決まっていないことも多いけれど、これから2人で話し合って決めていく」ということをしっかり親に伝えて。
結婚後の将来設計を具体的に説明できれば、親も安心します。
相手の親に挨拶する前に、準備しておくべき7つのポイント
相手側の両親に挨拶に行く前に、事前準備は欠かせません!
2人で協力して、親に結婚に反対されるなんてことが無いように準備をしてくださいね。
1.まずは自分の親へ結婚を報告
まずは各自が自分の親へ報告を。できれば電話ではなく、直接会って報告できるといいですね。
自分の両親には、下記の事を伝えておきましょう。
- 相手の仕事
- 年齢
- 出身地
- 家族構成
- 相手の性格や見た目
- いつプロポーズ・婚約をした(された)のか
そのためには、あらかじめ2人でお互いの情報交換をしておく必要があります。
そしてこの時に、正式な結婚挨拶の日取りの希望を聞いておくと良いでしょう。
2.両親への報告結果を踏まえて2人で情報交換!
そして、自分の親へ報告したときの感触や親の反応などについて2人で情報交換をします。
もしも結婚挨拶の時に困りそうな事柄があれば、ここで話し合いましょう。
3.あらかじめ話題・質問の答えを用意しておく
「初対面だから緊張して沈黙してしまいそう…」という場合は、事前に相手の親の趣味や仕事をリサーチしてカジュアルな話題を用意しておくのがオススメ。
相手の親の性格や雰囲気もある程度聞いておいて、会話のテンションを合わせるのがオススメです。
ただし、相手に合わせようと無理をしすぎないように。無理に同じ趣味だと嘘をついても長続きしませんよ。
よくある質問の答えはあらかじめ準備を。
- 家族構成について
- 年収について(まれに貯金額を聞かれることも)
- 趣味や休日の過ごし方
- 再婚(バツイチ)の場合は、離婚した理由
4.結婚挨拶で好印象の服装を選ぶ!
挨拶に伺う際の服装は、男性ならスーツ、女性は派手すぎない清潔感のある服装がよいでしょう。
革靴はきちんと磨き、髭は剃ります。
女性は濃すぎるメイクやブランド物のバッグ、派手な巻き毛はNG。アクセサリーは控えめに。
婚約指輪はあらかじめ着けていくか、箱に入れて持参を。「○○さん(男性側の名前)からいただきました」と紹介するのがオススメ!
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5.訪問する時間帯を決める。相手側の都合を考えて
訪問の時間帯は、食事時をさけるのが基本。
食事の気を遣わせないように、午後2時頃に訪問して夕食の前にはおいとましましょう。
滞在時間は、2時間を目安に考えておきましょう。
あまり慌てて帰ってもいけませんし、長居をするのも相手方の負担となります。
6.よく知っている間柄でも、手土産持参で正式な挨拶を
相手方へは、もしもお互いよく知っている間柄だとしても正式な挨拶に伺います。
きちんとした服装で手土産を持参しましょう。
手土産は自分の出身地にちなんだお菓子や相手の親の好物など、会話のきっかけになるものが良いでしょう。
7.相手の両親が遠方の場合は、自分のホテルを予約しておく
挨拶に行く相手方の実家が遠方の場合には、自分が泊まるためのホテルを予約します。
このとき、結婚相手は自身の実家に泊まってもらうのが基本。
もしも当日、泊まっていくように言われても断るのが礼儀です。
強く宿泊をすすめられた場合にはホテルをキャンセルしてお言葉に甘えましょう。
【実家編】相手の両親へ結婚挨拶!当日の流れ
結婚挨拶当日は誰でも緊張するもの。
流れをよく確認しておき、スムーズに挨拶ができるようにしましょう。
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1.相手の実家へ訪問。約束の時間に遅刻・早すぎもNG
遅刻はいけませんので、少し早くつくようにしましょう。
ただし、自宅に誰か招いた時に、あまりに早くこられると困る場合もありますよね?
実際に呼び鈴をならすのは約束した時間ちょうどか、5分前~10分前くらいがいいでしょう。
早く着いた!とアピールすることより、相手方の気持ちになって行動しなければいけません。
2.玄関先で挨拶。相手に紹介してもらってから名乗る
コートは玄関に入る前に脱ぎます。
ご両親が出てきたら結婚相手に自分を紹介してもらってから名乗るとスムーズ。
【挨拶例】
結婚相手『こちらが、付き合ってる○○さんだよ。』
自分「こんにちは、○○と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。」
靴はお家にあがってから向きを整えて、玄関のすみにそろえておきましょう。
手土産はまだ渡さずに、部屋に通されるまで持っておいてくださいね。
3.部屋に通されたら、手土産を渡して座る
部屋に通されたら手土産を渡してから座りましょう。
基本的にはすすめられた場所へ座ります。
場所を指定されなかった場合には下座に座るようにしましょう。
- 洋室の場合・・・出入り口に遠いほうが上座。出入り口の近くに着席。
- 和室の場合・・・床の間に近いほうが上座。出入り口の近くに着席。畳の縁を踏むのはマナー違反。
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4.自己紹介・男性から結婚の話を切り出す
部屋に全員そろったら、あらためて自己紹介をします。
手土産の話や天気の話など、簡単な話題でコミュニケーションがとれるといいですね。
少し歓談したあと、男性から結婚の話を切り出しましょう。
どちらの両親への報告でも、切り出すのは男性の役目。
もちろん、女性も知らん顔せずに、両親の顔をみて一緒に報告をしているようにふるまいましょうね。
5.挨拶後は和やかに談笑!盛り上がっても時間になったら切り上げる
無事に挨拶が済んでもそそくさと帰らず、しばらく談笑できると印象がいいですね。
事前に相手の喜ぶ話題を用意しておけば、話が途切れてしまっても安心です。
もしも話が盛り上がっても2時間をめどにおいとましましょう。
食事をすすめられても基本的には遠慮します。
マナーだと思って、引き止めてくださっているだけかもしれません。
もちろん何度もすすめられたとしたら、ご一緒してもよいでしょう。
【レストラン編】食事会を兼ねて、結婚挨拶をする場合の流れ
結婚挨拶は、基本的には相手の実家を訪問して行いますが、相手の両親から「外で会いましょう」と希望されることもあります。
その場合、レストランの予約から会計まで、すべて男性の仕切りとなります。
レストランは相手の実家から近い場所で、個室があるところを選び、洋食か和食か、両親の食べ物の好みなども確認しておくようにしましょう。
1.お店の外で待ち合わせ
駐車場や店の前、ホテル内のレストランならロビー等を待ち合わせ場所にしましょう。
待ち合わせ場所を店内に指定すると、先に到着しているのかがわかりにくく不安にさせてしまうことがあります。
※天気がわるい時は、予約者の名前を伝え、店内に入ってもらうようにしましょう。
女性側の両親とレストランで会う場合は、男性が先に到着するようにしてくださいね。
2.店内に入る前に挨拶(自己紹介)
相手の両親に会ったら、まず自己紹介と時間を割いてもらったお礼を。
「○○と申します。今日はお時間を作っていただきありがとうございます」
3.着席前に手土産を渡す
席(個室)に案内されてから着席をする前に、相手の両親に手土産を渡しましょう。
両親の席の近くに手土産を置くスペースがない場合は、スペースがあるところに手土産を置けるよう気を配ってあげてくださいね。
もしくは、お店の人に預かってもらえるようお願いしましょう。
4.料理を頼む前に、男性から結婚の話を切り出す
席について、お冷・お茶などの飲み物がきたら、男性から結婚の話を切り出します。
料理が運ばれて来てしまってからでは、食事に気を取られてしまい、なかなか結婚の話を切り出せないこともあります。
5.料理を注文~食事・歓談
結婚挨拶が落ち着いたら、飲み物と料理を注文します。
ただし、結婚挨拶の前に、着席と同時に相手の両親が「ビールをお願い」など言われることもあります。
その場合は、飲み物と料理を先に注文して、注文した飲み物が来てから結婚挨拶を切り出しましょう。
お店のスタッフには、料理を出すタイミングをずらしてもらうよう伝えておいたら安心です。
6.お会計・帰宅
基本的に支払いは男性がします。
みんなの体験談花嫁Mさん フレンチレストランでの結婚挨拶
私の父と主人の初対面(結婚挨拶)は、自宅ではなく神戸のフレンチレストランでした。
おめでたい話で上機嫌になった父は、食事のメインである魚か肉かを選ぶのに、「こんなうまそうなもん、選ばれへんわ、みんな両方や~!」と無茶なことを言い出して…(笑)レストランの方が親切で、全員、お肉とお魚が半分ずつ提供いただきました。忘れられない楽しい日となりました。
結婚挨拶の順番は、女性の実家が先!
女性の両親への挨拶が先か、男性の両親への挨拶が先かで迷ったら、女性の両親への挨拶を優先させましょう。
日本では、「お嫁さんをもらう」という考えが深く根付いています。
男性が結婚の許可をもらいにくるのが常識!と考える家庭もあるので、女性宅に先に行く方が無難。
彼から「実家の両親に挨拶してほしい」と言われたら、できれば自分(女性側)の両親への挨拶をしてからにしたい、と相談してみましょう。
結婚挨拶の後にお礼状を出すなら、2~3日以内に
帰宅後は、相手のご両親へ一言お礼の電話をしましょう。
無事に帰宅したことを報告し、感謝の気持ちを伝えます。
夜分に帰宅した場合は翌日午前中に電話しましょう。
また、電話やメールだけでなくお礼状を出すとより好印象です。
お礼状は挨拶から遅くとも2~3日以内に出すようにしましょう。
そして結婚の挨拶後は、両親に結納や結婚式のことなどを積極的に相談しましょう。
日頃からコミュニケーションを密にとっておくことで、両家の意見が合わなかったときなどにスムーズに解決できるようになります。
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まとめ
- まず自分の親へ結婚報告を
- 親への報告の前に、2人で情報交換・質問の答えを用意しておく
- 相手の親に挨拶する時は、大人としての訪問マナーを守る
- 訪問時間は食事時を避け、2時間くらいがベスト
- 挨拶の後は、電話でお礼やお礼状を出すとていねい
緊張する、面倒、などと思いがちな結婚挨拶ですが、挙式や今後の結婚生活がスムーズにおくれるよう、しっかりと準備してのぞみたいですね。