結婚式の定番演出ベールダウンの本当の意味&キレイに見えるやり方
教会での結婚式を予定されている方は、検討していることも多い「ベールダウン」。
お写真にも残る最高の演出でもありますが、本来の意味を知れば、よりいっそうの思い出につながるに違いありません!
ベールダウンにまつわる意味や、失敗しないためのコツなどをまとめましたので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
挙式の定番 ベールダウンセレモニーとは?
ベールダウンとは、挙式前にお母様からウェディングベールをおろしてもらうセレモニーです。
ベールをおろすという少ない仕草の中に、言葉にならない感動がつまり、ステキな瞬間を彩ります。
ベールダウンの意味・由来
花嫁がつけるウェディングベールには、華やかな見た目以上に実はとても大切な役割があります。
それは災いや悪いこと、悪魔から花嫁を守るということ。
ウェディングシーンをのぞいても、海外ではミサなどで着用する方もいらっしゃいます。
そのベールを母の愛を持って最後の支度とすることで、これまでの母の愛を象徴するという由来もあります。
花嫁支度の仕上げをお母様にお手伝いいただくことで、「子育ての集大成」といった意味合いにもとられますね。
ベールダウンは母親以外でもOK
さまざまな理由でお母様にベールダウンを依頼できないこともあるかと思います。
母以外の方がベールダウンをすることに問題はありません。
その場合、ご姉妹を中心に親族の方にお願いされることが多いです。
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ベールダウンをするタイミング
多くの方は、チャペルの扉が開き、バージンロードが見える状態で入場前にベールダウンをお願いされています。
このシーンは、儀式よりも演出としての意味合いが強く、ゲストにとっても感動のシーンとなるでしょう。
しかし、お母様と二人っきりでおこないたい、という場合もOK!
チャペルの入場前控室や、ブライズルームなどで予定することがおすすめです。
ベールダウンができるベール、できないベール
ベールは、やわらかな生地のもので、ヘッドトップにピンで固定されてれいる事がほとんどです。
またフロント部分はバックスタイルよりも短めにデザインされているので、ほとんどのベールでベールダウンが可能です。
バックスタイルが長いロングベールでもベールダウンは可能です。
ベールの長さは問題にはなりません。
注意したいデザインがマリアベール。
マリアベールはお顔が隠れていないデザインなのため、ベールダウンに向いていないデザインなのです。
見た目がとても可愛らしく、大人っぽく上品に見えることから人気のあるデザインですが、ベールダウンを希望されている場合には注意が必要です。
マリアベールでもつけ方を工夫すればベールダウンができるので、ヘアメイクさんやレンタル衣装屋さんで相談をしてくださいね。
ベールダウンのコツって?やり方のポイントを紹介
母から娘への感動演出、ベールダウンを美しく見せるための、ちょっとしたポイントをご提案します。
動作はすべてゆっくりと!
ベールダウンのコツは、とにかくゆっくりとおこなうこと!
緊張のあまり、ささっと済ませてしまうと写真にも残しにくいだけでなく、神聖な雰囲気が損なわれ、残念な結果に。
こんなに遅くてもいいの?と思うくらいゆっくりを心がけることが美しく見せる事につながります。
ベールダウンの瞬間は腰を落として
ウェディングドレスを着たときには、ヒールを履いている場合がほとんどです。
そのため、花嫁さまのほうがお母様より背があることも多いです。
ベールをおろしてもらうときに、お母様が背伸びしてしまっては不格好ですし、できるだけ腰を落としてかがむ姿勢をとりましょう。
この時に、腰から頭までのラインをできるだけまっすぐにすることがポイント!
腰を曲げて頭を落としてしまうと、上品さに欠けてしまいます。
「頭をまっすぐに腰を落とす」に集中しましょう。
ベールが折れていないか確認
ベールの素材によっては折れやすものもあります。
バージンロードを歩く花嫁さまは、ゲスト全員から注目の的に!
そのフロントベールが折れてしまっていては、写真にものこり残念な結果になってしまいます。
そのため、ベールダウンの際は、フロントはもちろんバックスタイルもベールが折れていないかをお母様に確認して頂きましょう。
ベールダウンのとき、母から娘へどんな言葉をかけているの?
ベールダウンの時、お母様から何か言葉をかけなければならないという決まりはありません。
しかし、今から結婚式を迎える娘に対し、言葉をかけたいというお母様は多いはず。
「幸せになってね」
「今日はいままでで一番キレイだわ」
「いってらっしゃい!」
など、その瞬間の気持ちを声に出されると良いかと思います。
もちろん、言葉かけだけでなく手を握ったり頭をなでたり、ハグしてもOK!
気持ちが高まり母娘ともに号泣されることも多く、ゲストも涙することが多いです。
ベールダウンとしたくない。やらない代わりの演出
ベールダウンをしたくない・やりたくないという方もいらっしゃるでしょう。
バージンロードを父親と歩かなければならないという決まりがないように、ベールダウンも必ず必ず取り入れる必要はありません。
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ベールダウンの代わりの演出
さまざまな理由からベールダウンは行わないけれど、お母様にスポットを当てた演出を取り入れたいという方は、挙式入場前にお母様からブーケを渡して頂く演出はいかがでしょうか。
他にも人前式の場合は、結婚証明書にお母様からサインをもらう演出を組み込めば、お母様にもスポットを当てる演出が叶います。
神前式の場合、ベールダウン的な演出はあるの?
神前式の場合、ベールがないためベールダウンは行えません。
しかし、「紅差し」といって花嫁の口紅を母親に塗ってもらうという演出があります。
神前式は家族中心でゲストにお披露目するという目的には叶わないかもしれませんが、十分お母様との大切なひとときを過ごすことが可能です。
もちろん、和装で人前式を予定している場合でも同じ事がいえますね。
ベールダウンの演出 あるある失敗例
プランナー時代に拝見した、失敗例をご紹介します。
緊張で急ぎ足に・・・そっけない瞬間に
最も多い失敗談は、「急いですましてしまい、そっけない瞬間になってしまった」ことです。
結婚式は一度きりのため、緊張しない方は格段に少ないです。
その緊張から早口になってしまったり、仕草が早々となってしまうことは本当に多いもの。
いつも以上に「ゆっくり」を心がけることが大切です。
ベールダウンの後、お母様が動けない!
招待人数が多い結婚式だと、チャペルに多くのゲストが入る事も想定されます。
ベールダウンの後、お母様が席に座れず、立ち見状態になることも。
ベールダウンのあと、お母様はバージンロードを通らずにお席に向かって頂きますが、チャペル内が多くのゲストであふれている場合はお母様が動けないこともあります。
ゲストにお母様が席に向かわれることを伝え、配慮してもらう事も必要です。
サプライズはオススメできない
姉妹の結婚式などでベールダウンを今で行ったことがある方なら問題がないかもしれませんが、ほとんどのお母様は初めての体験です。
サプライズでお願いしたい気持ちも考慮できますが、なるべく事前にお伝えされておくことをおすすめします。
挙式前にはリハーサルも予定しているため、一緒にリハーサルに臨むことも失敗しないために必要です。
まとめ
- ベールダウンは、お母様にお願いする花嫁支度の仕上げ
- ゆっくりと動作を進めることで厳粛さが高まり美しいシーンに
- やりたくなければなくてもOK!
- 母以外に依頼してもOK!
- サプライズは避け、リハーサルでコツを掴んで!
花嫁支度の最終仕上げでもあるベールダウン。
希望されている場合は、事前にお母様にも相談し、母娘で一緒にリハーサルから準備を進めていくことが成功の秘訣です。
緊張でドキドキしてしまうのは皆さま同じですが、ゆったりとした気持ちで落ち着いて挑むことで、より神聖な雰囲気を演出できることに繋がります。
動作や姿勢に気をつけ、感動の一瞬を味わいましょう!