再婚の結婚式はご祝儀辞退が普通?辞退の言い方や、もらうときのマナー
「正直、迷惑」「招待されても行きたくない」という意見を目にすることもある、再婚の結婚式。
ご祝儀までもらってしまったら、とても非常識なのでは?と不安に感じる新郎新婦もいるでしょう。
そこでここでは、再婚の結婚式でご祝儀をもらう場合の注意点や、辞退の仕方についてまとめました。
辞退したのにご祝儀をいただいた場合の対応や、ゲストによって差をつけるのはありかなしかも解説します。
再婚の結婚式でご祝儀はもらう?辞退する?
再婚の結婚式であっても、ご祝儀は遠慮せずいただいてOK。
しかし実際には2回目なので、ゲストの負担や心証を考えて辞退するというケースも多いようです。
【もらう理由】
- 結婚式は物入りだからもらえるならほしい
- 渡されるお祝いをわざわざ辞退するのは失礼
【もらわない理由】
- 2回目以降はご祝儀の二重取り、三重取りになって迷惑になる
2回目は実際迷惑?行きたくない?バツイチカップルの結婚式
再婚カップルの結婚式について、2回目、3回目でもちゃんとお祝いしたい!と考えるゲストもいます。
一方で、「行きたくない」「迷惑」という声があるのも事実。
再婚同士の場合や、初婚と再婚の結婚式で、再婚側のゲストとして招かれた場合、とくに迷惑に感じる傾向が強いようです。
次のような点が、迷惑に思われる主な理由。
- 何度もご祝儀を払うのは、金銭的に厳しい
- 1回目で盛大にお祝いしたのに、2回目も祝ってほしいなんてちょっと…
- バツイチになった理由によってはお祝いしたくない(不倫、暴力など)
- 子育て期間中なので、時間や金銭面での融通がききにくい
ゲストに「お祝いしてあげたい」という気持ちで出席してもらうためには、ご祝儀などの負担をかけっぱなしにしないことが、最低限の配慮です。
再婚カップルが、ご祝儀を辞退する場合のマナー
二重、三重にご祝儀をもらうのは気が引けるため遠慮したい、という場合は、ゲストにあらかじめ、ご祝儀は辞退する旨を伝えておくのがベスト。
渡されたご祝儀を固辞すると、お祝いの気持ちを突き返すことになります。
気遣いのつもりが失礼になってしまうこともあるため、注意しましょう。
また、次のような結婚式スタイルを選択すると、新郎新婦もゲストもご祝儀のことで気を使わなくていいので、検討してみるのもおすすめ。
●会費制ウェディング(1.5次会)
ゲストからご祝儀をもらわず、会場費や料理、飲み物代を会費としていただく形式。
招待状には、ご祝儀を辞退するメッセージを添えましょう。
●親族のみの食事会
新郎側、新婦側の家族や親族だけを招待して、挙式と食事会をする方法。
身内だけなので、ご祝儀の辞退も伝えやすいでしょう。
●海外挙式・リゾートウェディング
ふたりきり、または家族だけのごく少人数で海外やリゾート地で挙式するスタイル。
招待客がいないので、ご祝儀の心配をする必要がありません。
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再婚の結婚式でご祝儀を辞退する場合の伝え方
ご祝儀の辞退をあらかじめゲストに伝えておく場合は、招待状にご祝儀を辞退することを書き添えましょう。
【ご祝儀を辞退する招待状の例文】
ご祝儀などのお心遣いはなさいませんよう よろしくお願い申し上げます
2回目の招待になるゲストには、事前に直接会うか電話などで「再婚することになったため、2回目だけれど出席してほしい」と打診するのがベター。
快諾してもらえたら、ご祝儀を辞退することを伝えるといいでしょう。
【ご祝儀を辞退することを伝える言い方】
- 再婚だし、ご祝儀はいただくつもりはないんだ。気軽に出席してくれると嬉しいです。
- 2回目ですので、今回は、ご祝儀は遠慮させていただこうと考えています。
再婚の結婚式で、ご祝儀をもらうときの注意点
再婚の結婚式でご祝儀をとくに辞退しない場合には、いただきっぱなしにならないよう注意するのがポイント。
次のような点をチェックしましょう。
再婚の場合のご祝儀の相場は?
再婚の結婚式でも、ご祝儀は初婚の結婚式と同じだけ包むのがマナー。
相場は以下の通りです。
- 友人:3万円
- 職場の同僚・部下:3万円
- 職場の上司:5~10万円
- 兄弟姉妹:5~10万円
- 親族:3~10万円
ただし、招待されるのが2回目以上の場合は、相場よりも少ない額を贈るゲストも多いよう。
引出物のグレードアップなどでお返しする
再婚の結婚式でご祝儀を辞退しない場合には、次のような方法で、ゲストにお返しするのが一般的です。
- 引出物を相場(3,000円~6,000円程度)よりも、高めの金額設定にする(5,000円~1万円程度)
- 新婚旅行のお土産を少し高価なものにする
- 仲のいい友人などには後日食事をご馳走する
辞退したのにお祝いをもらったらどうする?
辞退を伝えておいたのにもかかわらずご祝儀をいただいたら、その場でお断りするのは失礼に当たります。
ご祝儀はきちんと受け取り、挙式後1ヶ月以内を目安に、「内祝い」として贈りましょう。
いただいたご祝儀の、3割から半額の品物を用意して、直接渡すか、お礼状とともに郵送します。
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ご祝儀をもらうゲストと、辞退するゲストがいてもいいの?
初めて参列するゲストと2回目のゲストがいる場合、ご祝儀をもらう・もらわないを分けてもOK。
一般的な結婚式でも、先にお祝いをいただいた、などの理由で、ご祝儀を一部のゲストだけ辞退するケースはあるので、非常識にはなりません。
初婚と再婚のご祝儀事情。両家どちらかだけ辞退するのはあり?
再婚同士ではなく、初婚と再婚のカップルの場合などには、再婚側のゲストだけご祝儀を辞退するという方法もありです。
この場合、両家間のご祝儀収入に開きができるため、結婚式費用の負担に不公平感が出てしまうことも。
- ご祝儀はもらった側のお金か、夫婦のお金か
- 結婚式費用は誰がどのような割合で負担するのか
などを事前に話し合っておく必要があります。
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お車代でお返し、会費制にする方法も
受付で差がつくことを防ぎたい場合には、全員からご祝儀をいただいて、2回目のゲストにはお車代としてご祝儀相当額をお包みするという方法も。
- 事情を知らないゲストが見たら、不公平感があるかも…
- 手ぶらでくるゲストに気を使わせるかも…
と不安な場合は、ご祝儀を全員からいただかない、完全会費制にするのがおすすめです。
挙式無し・入籍のみの場合、お祝いはもらえる?
どちらかがバツイチ以上のカップルは、挙式無し、入籍のみのケースも少なくないよう。
この場合、結婚を報告した相手からお祝いの品をいただくことがあります。
初婚・再婚にかかわらず、お祝いをいただいたら強く断らないのがマナー。
相手のお祝いの気持ちが込められた品物は、ありがたく受け取りましょう。
もしも、結婚祝いの品物も辞退したいという場合には、結婚報告の電話や葉書でその旨を伝えておくのもひとつの方法です。
お祝いをいただいた場合には、お礼の電話を入れ、いただいた品物の3割~半額程度の品物を「内祝い」としてお返ししましょう。
まとめ:再婚のご祝儀、辞退するなら意思表示をハッキリと
- 再婚の結婚式でもご祝儀はいただいてOKだが辞退するケースも多い
- 辞退はあらかじめ口頭や招待状のメッセージで伝える
- ご祝儀をいただく場合は引出物のグレードアップなどでお返しする
- 辞退したのにご祝儀をいただいたら、内祝いを贈る
- ゲスト間でご祝儀をもらう人、辞退する人でわけてもいい
- 挙式無しでお祝いをいただいた場合も内祝いを贈る
ご祝儀はゲストのお祝いの気持ちなので、渡されたら感謝とともに受け取るのが基本。
辞退を希望するときは、ハッキリと意思を伝えることが大切です。