再婚でも結婚式をやりたい!迷惑に思われないアイディア・マナー
再婚で結婚するカップルも、最近では珍しくなくなっていますね。
再婚カップルにとって、結婚式をどうするかは悩むポイントではないでしょうか。
そこでここでは、再婚の結婚式について、実施した割合や、やる理由・やらない理由を紹介。
再婚の結婚式をゲストはどう感じているか、オススメの結婚式スタイル、スピーチ用のフレーズなど、再婚の結婚式にまつわるさまざまな情報もまとめました。
再婚カップルは結婚式をする?しない?
厚生労働省の調査(平成28年度 人口動態統計特殊報告 「婚姻に関する統計」の概況)によると、平成27年に結婚したカップルのうち、夫婦のいずれか、または両方が再婚の割合は約27%。
全体4分の1以上が再婚カップルです。
結婚式を行う再婚カップルの割合は、半数以下
一方、リクルートが実施した調査(結婚総合意識調査2018 リクルートブライダル総研調べ)によれば、平成27年の再婚カップルの結婚式実施率は46.4%と、半分未満。
新郎新婦ともに初婚の場合の実施率74.7%と比べると、かなり低い数字です。
再婚自体は珍しくないものの、結婚式をするカップルは多くないことがわかります。
再婚で結婚式をしない理由・する理由
再婚カップルは、次のような理由で結婚式の有無を決めたようです。
【結婚式をしない理由】
- ご祝儀の二重取りになってしまうから
- ゲストが子育てや仕事で忙しい世代だから
- 金銭的にきびしいから(前の配偶者への慰謝料や子供への養育費、住宅ローンがある、2度目なので親からの援助が期待できないなど)
- 1度配偶者と別れた経験や年齢的な問題から、華やかなお祝いにためらいがある
- 1回目の結婚式と比べられるのが嫌
など
【結婚式をする理由】
- けじめ、節目として
- 周囲へのお披露目や感謝を伝える意味で
など
結婚式をしない派に多く見られるのは、「2度目」であることや年齢的なことがネックになるケース。
結婚式をする派の多くは、再婚でもきちんと式をすることで、夫婦として認められたいと考えているようですね。
再婚の結婚式・披露宴は周りに迷惑?
世間的には、バツイチ以上の結婚式・披露宴は迷惑という声もあるのが実際のところ。
迷惑に感じる理由は、以下のようなものです。
- 1度目に手間やお金(ご祝儀)をかけてお祝いをしたのに、2回目3回目もあると迷惑
- 不倫や配偶者への暴力など、1度目の結婚が破綻した経緯によってはお祝いできない
一方で、何度目の結婚でもぜひお祝いしたい!と考えるゲストがたくさんいるのも事実。
再婚の結婚式が迷惑かどうかは、ゲストとの関係性や、離婚~再婚に至った経緯などによる部分が大きいといえそうです。
1度目と同じゲストを招待するのはあり?
再婚の結婚式に、1度目と同じゲストを呼んでも構いません。
ただしすでに紹介したように、人によっては非常識・迷惑だと感じるので、出席の打診にはすこし注意が必要です。
同じゲストを招待するときは、招待状を発送する前に、直接会うか電話などで再婚することを伝え「2度目になってしまうけど、○○さんはぜひ招待したい」と、出席を打診するのがベター。
事前に了承を得たうえで、正式な招待状を送りましょう。
「2度目で気が引ける」などの理由でゲストの人選に悩む場合は、家族や親族だけを呼んで、小規模な結婚式にするのもひとつの方法。
ただし片方が初婚で、友人や会社関係者をたくさん呼びたい、といった場合には、初婚側の親族の考えもあるので、気持ちを考えてあげましょう。
再婚の結婚式、ご祝儀はどうする?
再婚の結婚式でも、ご祝儀は初婚と同じようにいただいても大丈夫。
しかし実際には、ご祝儀を辞退するケースもよく見られます。
ご祝儀をお断りするときは、招待状にご祝儀を遠慮する旨を書き添えて、ゲストに辞退の意思を伝えましょう。
辞退したにも関わらずご祝儀を用意してくれた場合は、ご祝儀を受け取り、1ヶ月以内を目安に内祝いの品を贈ってお返しします。
内祝いの金額の目安は、ご祝儀の3割から半額程度。
ご祝儀を辞退せずに受け取る場合は、引き出物を相場(3,000円~6,000円程度)より少し高めの価格帯(5,000円~1万円程度)にするといいでしょう。
新婚旅行のお土産を別に贈るなどの配慮をするのも喜ばれます。
また、ご祝儀をいただかない、完全会費制ウェディング形式で結婚式をするという選択肢も。
再婚カップルにオススメの結婚式スタイル
再婚カップルが結婚式をすることをためらう主な理由は、以下のようなこと。
- 「ゲストに迷惑かも…」
- 「金銭的にきびしい」
- 「再婚なのにあまり華やかなお祝いはちょっと…」
これらの悩みを解決してくれる、オススメの結婚式スタイルをご紹介します。
身内だけ(親族のみ)の結婚式
家族や親族だけの結婚式スタイルなら、こじんまりと、お金をあまりかけずに結婚式ができます。
身内だけなので、ご祝儀などの心配もなく、人目も気になりません。
- レストランなどで、お披露目食事会
- 挙式、写真撮影(+食事会)だけのフォトウェディング
- 海外ウェディング、国内リゾートウェディング
- 親族だけの神前式など挙式のみの結婚式
など
親しい友人だけの会費制カジュアルウェディング
本当に親しい友人にお祝いしてもらう、気楽な結婚式スタイルもオススメ。
「何度目だから…」などと気にせずに、心からお祝いしてもらえるはずです。
会費制にすれば、ご祝儀の悩みも解決。
- 会費制パーティ(1.5次会)形式の結婚式
- レストランウェディング
など
二人だけで挙げる結婚式
新郎新婦二人だけで結婚式をするという選択肢もあり。
特別な1日を、二人きりで気兼ねなくすごすのも素敵ですよ。
- 二人だけの挙式セレモニー
- 海外ウェディング・国内リゾートウェディング
- 写真だけのフォトウェディング
など
子連れ再婚なら、ファミリーウェディング
どちらか、または両方が子連れ再婚の場合は、子供も参加できる演出を取り入れたファミリーウェディングもオススメ。
子供も一緒に結婚式を挙げることで、新しい家族ができることのお披露目にもなります。
どちらかが初婚の場合は、初婚側の意見を尊重するのがベスト。
「再婚だから…」とこだわりすぎず、相手の希望も叶えてあげましょう!
再婚の結婚式のスピーチ(謝辞、手紙)で再婚のことに触れるべき?
再婚の結婚式でスピーチや挨拶、花嫁の手紙などの演出をするときは、再婚のことにはできるだけ触れないのが無難。
触れる場合は、軽い程度に留めましょう。
また、【離婚・○度目の結婚・失敗・リベンジ・もう一度・やり直し】のような、ネガティブワードを使用するのはNG。
以下で、スピーチの種類別に注意点や例文を見ていきましょう。
ゲストから新郎新婦へ向けたスピーチ(祝辞、乾杯など)
主賓の挨拶、乾杯の挨拶、友人代表スピーチなどを依頼する場合には、スピーチに盛り込んでほしくない内容を、事前に伝えておくのがポイント。
- 前の結婚や離婚理由について触れないでほしい
- バツイチ再婚だと公表したくない
- 離婚をイメージさせるネガティブワードは使わないでほしい
新郎新婦からゲストへ向けた挨拶(ウェルカムスピーチ、謝辞)
新郎新婦からゲストへ向けた挨拶でも、再婚を強調しすぎないのがベスト。
直接的な言葉を避けて、含みのある物言いをすると品のあるスピーチになります。
【例文】
遠回りして、みなさまにご心配やご迷惑をかけてしまった私たちですが、ようやく心安らげる伴侶に出会うことができました。
花嫁の手紙
花嫁の手紙も、離婚・再婚を強調しすぎないのが基本です。
直接的な表現を避けて、心配をかけたことへのお詫びや、両親、新郎両親への感謝を盛り込みましょう。
【例文】
- ご承知の方も多いと思いますが 私の人生には落ち込む時期もありました
- 苦しいときにずっとそばで支えてくれたお父さんとお母さんには 本当に感謝しています
- ○さんのお父さん お母さん こんな私をやさしく家族として迎えてくださり 本当にありがとうございます
- お父さん お母さん たくさん遠回りして心配かけてしまったけど ○さんと幸せになります 今までお世話になりました
再婚の結婚式の疑問Q&A
ここからは、再婚の結婚式にまつわるよくある疑問を、Q&A形式で解説します。
再婚と初婚の場合、新郎新婦どちらかだけご祝儀を辞退するのはあり?
再婚と初婚のカップルなどの場合は、新郎側新婦側のどちらか一方だけがご祝儀を辞退してもOK。
招待状は、再婚側のみご祝儀を辞退するメッセージを追記したものを作成するか、付箋(ふせん)を添付するといいでしょう。
ただし、ご祝儀は誰のものかや、結婚式費用の分担方法が問題になる場合があるので、事前にどのように分けるのかを決めておくといいでしょう。
相手の両親に結婚式を反対された。どうすれば?
親世代のなかには、2度目の結婚式を「世間体が悪い」と考える人も多くいます。
ゲストを招待して結婚式を行うことが問題になっている場合は、家族だけで行う結婚式を提案するのもひとつの方法。
海外挙式やフォトウェディング+お披露目食事会などが定番です。
ふたりと両家の両親が納得できるかたちを目指して、話し合いをする必要があるでしょう。
再婚でも純白のウェディングドレスを着ていいの?
再婚でも純白のウェディングドレスを着てもOK。
「純潔」という意味が込められた純白のウェディングドレスですが、再婚も珍しくなくなった最近では、2度目だから着てはいけないという考え方は薄れてきています。
白には「まっさらにリセットする」という意味もあるので、人生の再出発である再婚にはふさわしいという見方も。
花嫁さんが主役の結婚式なので、再婚だからといって着たいものを我慢する必要はありません。
友人に出席を渋られた。どうすれば?
再婚の結婚式を、迷惑に感じる人もいるのが事実。
結婚式にゲストとして出席するとなると、さまざまな費用や手間ひまがかかります。
気が進まない結婚式には出席したくないというのが、多くの人の本音。
結婚式への出席は、無理強いをするものではありません。
ご祝儀を辞退する、お車代や宿泊費を負担するなどの配慮をしても出席を渋られてしまう場合には、残念ですが、受け入れるしかないでしょう。
ゲストを呼ばずに、親族のみの小規模な結婚式にするのも、選択肢のひとつです。
まとめ:再婚でもふたりや周りが納得できる結婚式に
- 再婚で結婚式を挙げるカップルはあまり多くない
- 再婚の結婚式を迷惑に感じるゲストもいるため、ご祝儀の辞退などの配慮も必要
- スピーチや挨拶では再婚に深く触れないのがマナー
- 親族だけの結婚式スタイルや会費制ウェディングがオススメ
再婚であっても、結婚は初婚と変わらずおめでたいこと。
ふたりも周りも納得できるかたちで、結婚式を実現してくださいね。
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