結婚式の招待状に貼る「切手」マナー!種類・料金・貼り方
結婚式にともなって準備するものはたくさんありますが、招待状や返信用はがきもそのひとつ。
招待状を発送するときは、ゲストに失礼がないように、マナーを守って送りたいですね。
今回は招待状のなかでも、切手に注目! 種類や料金、貼り方など、基本的なマナーをまとめました。
結婚式の招待状に貼る、切手の種類
ひとくちに切手と言っても、さまざまな絵柄のものが販売されています。
おめでたいデザインの慶事用切手(寿切手)が一般的
結婚式の招待状や返信用はがきには「慶事用切手(寿切手)」というお祝い用に作られた切手を貼るのが一般的です。
慶事用切手は3種類の金額が用意されています。
- 鶴+扇面に梅文様が描かれた「慶事用63円普通切手」
- 鶴+扇面に竹文様が描かれた「慶事用84円普通切手」
- 鶴+扇面に松文様が描かれた「慶事用94円普通切手」
普通の切手とは違い、たいていのコンビニで取り扱っていない商品なので、郵便局に行って購入しましょう。
平日に郵便局へ行けない人は、土日も営業している店舗やオンラインショップも活用してくださいね。
慶事用切手以外の切手も使える
慶事用以外の切手を招待状に貼ったからといって、マナー違反にはあたりません。
こだわりの招待状を送りたい新郎新婦は、好みのデザインの切手を貼りましょう。
ただ招待状=慶事用切手が習慣として根付いているので、注意するべきこともあります。
- お祝いにふさわしくない絵柄は避ける
- 目上の方には慶事用の切手を使用した方が無難
友達へはおしゃれな絵柄の切手、親族には慶事用の切手など使い分けるのがスマートでしょう。
これは可愛い!招待状で人気の切手【アイデア例】
最近では可愛いデザインや、ご当地ならではなイラストの切手なども販売されています。
なかには期間限定だったり、すぐに売り切れたりするものもあるので、お目当てのデザインがあれば郵便局の情報をこまめにチェックしましょう。
- グリーティング切手 お花などがモチーフで随一の可愛らしさ
- ご当地フレーム切手 地域の名所をデザイン
- 特殊切手 オリンピックや天皇即位など、イベントにまつわるもの
- 風景印 地域ゆかりの風景を描いた可愛い消印
- オリジナル切手 郵便局のサービスを使えば、世界にひとつの切手が作れる
- 料金別納郵便 切手を貼らない送付方法で、オリジナルデザインを作ってOK
ちなみに風景印を押してほしい場合は、郵便窓口で「風景印を押してそのまま出してほしい」と伝えるか、郵送でお願い(郵頼)をします。
結婚式の招待状・返信用はがきに貼る切手の料金
郵便物に貼る切手代は、郵便物の形状や重さで決まります。
結婚式の招待状や返信用はがきには、いくらの切手を貼ればよいのでしょうか。
招待状に貼る切手の料金
招待状のような封書は、定型郵便と定形外郵便に分かれます。
それぞれのサイズと重さ、郵便料金は以下の通りです。たいていの場合は84円か94円の切手を貼れば発送できます。
● 定型郵便
サイズ:縦14~23.5cm × 横9~12cm × 厚さ~1cm
郵便料金:84円(25g以内)/94円(50g以内)
● 定形外郵便(規格内)
サイズ:縦~34cm × 横~25cm × 厚さ~3cm
郵便料金:重さにより120~580円(1kgまで)
返信用はがきに貼る切手の料金
返信用はがきが一般的なサイズであれば、郵便料金は一律63円です。
特別なサイズの返信用はがきを用意した場合は、大きさや重さによって料金が変わります。
郵便局などで計量し、価格を確認しましょう。
切手を貼る位置はどこ?
切手を貼る場所は、縦向きの封筒の場合は左上、横向きの封筒の場合は右上です。「縦長に置いたとき左上になるよう貼る」と覚えておきましょう。
貼る位置を間違えても送付はできますが、マナーとしては正しくありません。
2枚に分けて切手を貼るのはNG
切手を貼るときは、枚数にも注意してください。結婚式の招待状や返信用はがきに切手を2枚以上貼るのは、マナー違反になります。
これは複数枚に「別れ」て切手を貼るのが、離婚を連想させて不吉なため。
もしも切手の金額を間違えたら、郵便局に行って交換をお願いしましょう。差額+手数料(切手は1枚5円)を支払えば、新しい切手に替えてくれます。
結婚式の招待状に切手を貼るときの注意点
結婚式の招待状に切手を貼るときには、切手の種類や料金以外にもいくつかの注意点があります。
受け取った人からマナーに疎いと思われないよう、十分に気を使いましょう。
招待状を手渡しするなら、封筒の切手は不要
主賓や会社の上司、親友などには結婚式の招待状を手渡しするのが一般的。
もしも招待状を手渡しするなら、封筒に切手を貼る必要はないです。
むしろ切手を貼ると「実は郵送するつもりだったけど、直前で手渡しにしたのね」と不快に思われるかもしれません。
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返信用はがきに切手を貼り忘れない
やりがちなのが、返信用はがきに切手を貼り忘れた!という失敗です。貼り忘れないよう、封をする前に念入りにチェックしましょう。
招待状を手渡しする場合でも、返信用はがきの切手は必要です。
もしも貼り忘れに気づいたら、早急に連絡して失礼を謝り、招待状を再発送するなどの対応をしましょう。
料金不足にならないよう、計量する
ゲストによっては付箋などを同封して招待状を送るので、全てが同じ料金になるとは限りません。
切手を購入する前に、自宅や郵便局の窓口で招待状の大きさ&重さを計量しておくといいでしょう。
送った招待状に切手の不足があると、差出人宛てに返送されるか、相手に不足分を払わせることになります。
料金不足の郵便物の場合下記の方法がとられます。
1)受取人に届く前に差出人に返送される
2)受取人に届いて不足額を支払う
3)受取人が不在だったり、支払いを拒否したりすると差出人に返送される返送されると肝心の用件が伝わらないことになりますし、受取人に不足料金を払わせるのは少額とはいえ失礼にあたることでしょう。
特に慣れない速達や定型外の手紙を出す場合は、事業所の郵便窓口へお持ちいただくのが確実です。
もし料金不足で戻ってきた場合、新しい封筒と正しい金額の切手を用意して再送してください。
招待状に切手を貼らない?郵便局に持ち込む「料金別納郵便」とは
同じ料金の招待状を10通以上発送する場合、切手を貼らずに郵送できる「料金別納郵便」が利用できる可能性があります。送料を一括で払えるのでとても便利ですよ。
料金別納郵便の発送方法はかんたん。
- スタンプやシールで郵便物に「料金別納」の表示をつける
- 「別納郵便差出票」を記載する
- 郵便窓口に郵便物と差出票を提出する
これだけで、切手を貼ることなく招待状を出すことができます。
さらに、料金別納郵便は、差出状況(月日・通数・金額)が残るため、不着、返事が来ないといった場合にも、確かに発送したことを確認できます。
料金別納のスタンプやシールは自作デザインも可能なので、結婚式仕様のオリジナルスタンプを作るのも素敵ですね。
ただ「料金別納」の「別」の字が縁起がよくないととらえられる場合もあるため、マナーやしきたりに厳しい方へ出す場合には配慮が必要です。
「料金別納」シールの作り方は花嫁ノートのInstagramで解説中>>>
結婚式の招待状に効率よく切手を貼る方法
結婚式の招待状は発送枚数が多いので、切手貼りは意外と時間と手間がかかるもの。
効率よく切手貼りをするアイデアをいくつか紹介します。
- シールタイプの切手を使う
- 小皿とスポンジを使って切手の糊部分を濡らす
- 筆などで封筒の貼り付け部分を濡らしてから切手を貼る
一枚ずつに分けるのが面倒な人は、以下の方法を試してみてください。
- 切手シートを縦長もしくは横長に切る
- 貼る場所が見えるよう、封筒をずらして並べる
- 切手を一枚ずつ折り、切れやすいようにしておく
- 糊部分を複数枚一気に濡らし、貼って切る、を繰り返す
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まとめ:小さな切手にまで気持ちを込めよう
- 結婚式の招待状や返信用はがきには慶事用切手を貼るのが一般的
- 好きな切手を使ってもOKだが、お祝いにふさわしいデザインを選ぼう
- 切手の料金は郵便物のサイズや重さで決まる。切手購入前に計量するのが安心
- 縦長封筒は左上、横長封筒は右上に貼る
- 結婚式の招待状に2枚以上の切手を貼るのはNG
- 料金別納郵便なら切手を貼らずに出せる
結婚式の招待状に使う切手について、まとめました。
切手は小さなアイテムですが、ゲストが招待状で最初に目にする部分でもあります。
招待状本状だけでなく切手にも気持ちを込めて、幸せな気持ちで返信を待ちましょう!