結婚式の招待状に入れる「付箋」の書き方マナーと、パターン別文例集
結婚式の招待状には、招待状や返信はがき、会場案内図などのほかに「付箋(ふせん)」と呼ばれる名刺サイズのメッセージカードを同封することがあります。
付箋は、挙式や披露宴などで「何らかの役割をお願いする特定のゲスト」にだけ同封したり「送迎バスや宿泊の案内」をするのが基本。
もちろん、相手に失礼のないように作成する注意する必要があります。
そこで、結婚式の招待状に同封する付箋の「恥をかかない書き方」のマナーと文例をまとめました。
この記事のポイント!
- 結婚式の招待状に必要な付箋の書き方がわかる
- 付箋を誰に送ればいいのかがわかる
- 付箋のマナーと手作りの方法がわかる
招待状の付箋とは?こういうときに同封しよう!
結婚式の招待状に同封する付箋とは、特定のゲストへ役割を依頼するときや、交通・宿泊、食事など、結婚式への招待とは別に確認したいことがある場合に同封するメッセージカードです。
ここでは、どういったときに使用するのか、渡し方やマナーなどをご説明します。
1. 結婚式・披露宴で、ゲストに役割をお願いしたい場合
招待状の付箋は、結婚式で何らかの役割をお願いするゲストにのみ同封するのが基本的な使い方です。
- 受付
- 親族紹介
- スピーチ、乾杯、祝辞
- 余興
- リングガール・リングボーイ など
役割を依頼するゲストには、花嫁さん花婿さんから招待状を送る前に電話やメールなどで直接連絡をしておくように。
突然、付箋で「~をお願いします」と伝えるのは相手も驚いてしまいますし、マナー違反です。あらかじめ本人の承諾を得ておきましょう。
なお、招待状は主賓や乾杯の挨拶をしてもらうゲストには手渡しをするのが基本とされています。
2.挙式に招待するゲストがいる場合
ゲストの数が多いような場合、挙式会場にゲスト全員が入らないということもあります。また、神前式で挙式は親族のみ、披露宴に友人を招待するという場合も。
そのようなときには、挙式から招待するゲストのみ、付箋で場所や集合時間などを伝えましょう。
挙式から招待するゲスト向けと披露宴から招待するゲスト向けに、招待状を2種類作成する必要がないため、手間や時間を省けて便利です。
なお、ゲスト全員に挙式から参列してもらい場合は、付箋に書いて全員に同封しても招待状本体にその旨を記載してもどちらでもOK。
3.アレルギーの有無を確認する場合
結婚式に出す食事メニューを考慮するためアレルギーの有無を確認するときにも、招待状に付箋で案内をしましょう。
ただし、アレルギーの確認はゲスト全員に共通して確認したいことので、付箋を用意せずに返信用はがきに返答欄を設けておく場合も多いですよ。
ちなみに、返信用の切手は慶事用専用の「寿切手」を貼るようにします。寿切手は郵便局の窓口で購入することができます。
4.送迎バス・宿泊の案内をする場合
結婚式場の交通の便が悪い場合、駅からの送迎バスを利用するかどうかを確認するために使う場合もあります。
この場合、ゲストからの返信を必要としますので、返信用はがきに返答欄を付けるのを忘れずに。
また、遠方からゲストを招く場合は宿泊場所を新郎新婦が手配するのもマナーのひとつ。その宿泊場所の案内も付箋でしましょう。遠方ゲストからのご祝儀を断る場合のひとことも添えて。
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パターン別!招待状付箋の文例・テンプレート
そのままコピペできる、一般的な付箋のテンプレートをご紹介します。
アレンジする場合も、これらの定型文を崩さないようにすれば作りやすいですよ。
1. 受付・親族紹介の付箋の文例
受付や親族紹介のお願いでは、集合時間を記載するのがポイントです。
当日 受付をお願い致したく存じ上げますので
○時○分までにお越しくださいますよう
よろしくお願い申し上げます
当日 親族紹介を行う予定で存じ上げますので
○時○分までにお越しくださいますよう
よろしくお願い申し上げます
2. 集合写真の付箋の文例
集合写真は親族だけという場合もあれば、友人に参加してもらう場合もあります。
時間と集合場所を記載するのがポイントです。
集合写真の撮影にもご参列していただきたく存じ上げますので
○時○分までに~へお越しくださいますよう
よろしくお願い申し上げます
3. スピーチ、余興、乾杯、祝辞の付箋の文例
スピーチや余興、乾杯、祝辞をお願いする場合、時間などの記載は必要ありません。
余興をお願いするゲストは着替えの準備が必要となるため、控え室の案内を入れておくと◎。
●スピーチ依頼の文例
当日 披露宴にて一言お言葉を賜りますよう
よろしくお願い申し上げます
●余興依頼の文例
当日 披露宴にて余興をお願いしたく存じ上げますので
よろしくお願い申し上げます
ご準備にあたり 控え室をご用意しておりますのでご利用ください
●乾杯・祝辞依頼の文例
※祝辞は目上のゲストに依頼するのが一般的なため、「御祝辞」と記載します。
当日 披露宴にて乾杯のご発声(御祝辞)を賜りたく存じますので
よろしくお願い申し上げます
4. リングガール・リングボーイを頼む場合の付箋の文例
リングガール(ボーイ)とは、親族のこどもに、挙式の際にリングを乗せたリングピローを持って入場し、祭壇に運ぶんでもらう演出のこと。
付箋を送る相手は小さなお子さまになるので、難しい漢字や言葉を使わずに、ひらがなでわかりやすく書くようにしましょう。
※子供の親には、必ず事前に伝えておきましょう。
きれいなゆびわをはこぶおてつだいをしてください
よろしくね
5. 挙式案内の付箋の文例
挙式への招待では、集合時間と場所を記載するのがポイントです。
当日 挙式にもご列席を賜りたく
○時○分までに~へお越しくださいますよう
よろしくお願い申し上げます
6. アレルギー、送迎バス・宿泊案内の付箋の文例
ゲストへの役割依頼以外の用途で使用する場合の付箋の文例をご紹介します。
ゲストからの返信が必要となる内容の場合、返信ハガキを利用して、結婚式の出欠と同時に記載するケースが多いです。
●アレルギーの有無を確認
ご遠慮なく返信ハガキにてお知らせくださいませ
●送迎バスの利用案内
当日 ○○駅より送迎バスをご用意しておりますので
ご利用を希望される場合は返信ハガキにてお知らせくださいませ
●宿泊の案内
宿泊施設のご用意をさせていただいております
誠に恐れ入りますが
ご祝儀などのお心遣いはなさいませんよう よろしくお願い申し上げます
招待状に同封する付箋の、書き方・作り方マナー
招待状の付箋は手書きでOK?
招待状にそえる付箋は、手書きするのはあまりオススメできません。
走り書きやメモのように見えてしまったり、招待状を作る際に忘れてあとから付け足した感がでてしまいます。
「失礼」「雑」という印象を与えてしまいかねないため、よほど親しい友人でない限りは印刷されたものを使うのが無難でしょう。
ちなみに、招待状の宛名は筆ペンで手書きがいい、と一般的には言われていますがパソコンで印字したものでも構いません。
付箋の書き方
付箋の書き方は招待状と同じルールになります。以下のことをおさえておきましょう。
- 招待状の本状と文章の向き(縦書き、横書き)を揃える
- 忌み言葉や重ね言葉を使わない(「忙しい」「終わる」「たびたび」「ますます」など)
- 句読点を使わない(「、」「。」)
付箋にオススメの用紙・サイズ
ゲストが付箋に気が付きやすいような工夫が必要です。
本状とは違う紙の色にしたり、サイズを替える(名刺サイズくらいの小さめが一般的)ようにしましょう。
用紙の厚さは、招待状と同じ程度かすこし薄めくらいでOK。一般的な印刷用紙ではなく、付箋用の用紙が売っているので利用してみて。
招待状の付箋の入れ方マナー
付箋の入れ方は、とくに決まったルールや常識はありません。
ただ、ゲストに見落とされてしまわないように、招待状に挟み込むように入れるのが一般的です。
付箋を複数枚同封するときは、クリップで留めるなどしてバラバラにならないような工夫を。
また、招待状には、招待状本体・付箋・返信用はがき・会場案内地図などをひとつの封筒に入れますが、これも決まった入れかたや順番はとくにありません。
用紙のサイズ順に重ねたり、招待状が二つ折りデザインなら、すべての同封物を挟んでもOK。
封筒と中身の上下の向きを合わせるように入れましょう。
デザインにこだわって、招待状セットの手作りもアリ!
デザインにこだわって、付箋だけでなく招待状セットをまるごと手作りするカップルも多いんですよ♪
とくに、付箋を送る相手が子どもの場合は、かわいい雰囲気が好まれるので、イラストを入れるなどちょっとした工夫も楽しいですね。
オシャレな付箋を手作りしたい!というきにおすすめの用紙が、クラフト紙。
文字を印刷しても温かみが出ますし、結婚式の招待状(本状)と違う材質になることで差別化することができます。
ただ、少しカジュアルな印象になるので、結婚式の雰囲気や送る人に気を付けましょう。
付箋や招待状の手作りは、無料のテンプレートや印刷込のキットなどがお手軽でオススメ!こちらの記事で詳しく解説してます↓↓
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まとめ
- 招待状に同封する付箋は、受付やスピーチなどの役割のお願いで使用する
- アレルギーや送迎バスの確認などにも使える
- 付箋を送る前に電話やメールで承諾を得ること、主賓や乾杯を依頼するゲストには手渡しで
- 付箋の手書きは基本的にNG。忌み言葉や句読点を使わないように
以上、結婚式の招待状に同封する付箋の「恥をかかない書き方」のマナーと文例についてご説明しました。
付箋を効果的に使えば、招待状を1パターンだけ作成すればいいので新郎新婦の手間が省けますよ。
ゲストに失礼・不備のないような適切な招待状を作成してみてくださいね。
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