こんにちは、ブライダルエステナビ編集部のさくらです。最近DIY花嫁に大人気のリボンカーテン。私も、友達のウエディングパーティでリボンカーテンを作り、とっても喜ばれました!リボンカーテンを作るコツや、材料の計算方法、安くリボンを買う方法などをまとめました。
1.設計編
材料を買いに行く前に準備しておくといいことはこちら。
どこに置くか・会場の設置場所を確認する
材料購入前に、リボンカーテンの設置イメージを考えましょう。一番大事なのが、「どこに設置するか」「設置したい場所にカーテンをかける場所はあるか」です。私の場合は、「新郎新婦が座るメインテーブルの後ろに作りたい」と依頼されたのですが、ウェルカムスペースやフォトブースで使うパターンもありますよね。
会場や設置場所によっては、天井にひっかける場所がそもそもない場合もあるので注意が必要です。プランナーさんに聞いて、会場で確認しましょう。私の場合は、片側は天井のライトにくくりつけ、もう片方はスクリーンのケーブルにくくりつけました。
天井に吊るせない場合は、ハンガーラックを活用する手も
撮影スタンドや洋服のハンガーラックなどに、完成したリボンカーテンを取り付ければ独立タイプのリボンカーテンが作れます。
カーテンの大きさを決める
次にカーテンの横幅と長さを決めます。
横幅は、カーテンをひっかける場所との距離になりますが、「リボンカーテンの前で写真を撮るとき、何人入れるようにしたいか」で考えると良いでしょう。長さは、「床までつく長さ」「座って見えなくなるくらいまで」「肩くらいまで」「のれん風にちょこっとだけあればいい」などのパターンがあります。
私の場合は、事前に会場下見する機会があったので、事前に仮の麻紐と100均リボンでシュミレーションしたものを持って行き、カーテンの大きさを決めました。友人の新郎新婦と一緒に相談し、今回は幅150cm×長さ150のリボンカーテンを作ることになりました。
2.デザイン編
材料買い出し前に、リボンカーテンのイメージを絞り込んでおきましょう。「リボンの太さ」「色の数」が決まれば、必要な材料の量がわかってきます。
リボンの太さを決める
リボンの太さは、一般的に流通している太さの規格があります。サテンリボンの中でも一番安価なラッピング用サテンリボン(シングルサテン)は、6mm、10mm、19mm、25mm、24mmの幅が一般的です。細い幅を使うと、たくさんの量のリボンが必要になって材料費がかさんでしまいます。
リボンの太さは、数字ではわかりにくいので、手芸店や100円ショップ、東急ハンズなどで実際に手にとって見るのが良いと思います。
太いリボンを使うと、インパクトがある派手な雰囲気のリボンカーテンに。
同じ色味で細いリボンで作ったリボンカーテン。繊細で上品なイメージに仕上がりますね。
もっと太いのを作るなら、リボンではなくサテン布で
もっと太いリボンカーテンを作りたい人は、大判の布を細長く切ってリボンを作る方法もあります。太さが不均等になり、糸のほつれがでてくるので、ややカジュアルな仕上がりに。
サテン布だと手間はかかりますが、安い材料費で作ることができます。通常、150×150cmのカーテン用にシングルサテンリボンを購入すると、材料費が5,000円ほどかかります(東京の問屋価格)が、もっと安価に作成できます。
ただし、均等の幅になるように印をつけて布を裁断する作業が必要です。均等に裁断していくのはなかなか根気のいる作業なので、手先の器用さと時間の余裕がある人向きです。友達を家に呼んで、手伝ってもらって集中的に終わらせちゃうのもアリかも!
何種類・何色?なんとなくの配色を決めておこう
リボンの配色も大体決めておくと、買い出しの時に悩まなくて済みます。インスタやPinterestなど、SNSなどでカラーバリエーションを見て、イメージを膨らませましょう。オリジナル配色のカラーパレットを作成できるスマートフォン・PCのアプリを活用するのもおすすめです。
配色に困った時は、テーマカラーをひとつ決めて濃淡でグラデーションをつけると失敗しませんよ。
試作するとイメージがよりリアルに。私がリボンカーテン試作で分かったこと
もし余裕があったら、100円ショップなどで少ない単位でリボンを買って試作品を作ってみると、より具体的にイメージできますよ。色を2パターン繰り替えすだけでかなり想像できます!家のカーテンレールに土台の紐を設置してリボンを取り付け、遠目で見てみるのがおすすめです。
私は最初、太めの幅でピンクと赤を交互につけてみたのですが、紅白幕っぽくなったので「これは避けよう」と思いました。新郎新婦と相談して、「ポールスミスのストライプ柄っぽくしよう」ということになったので、「同系色でまとめすぎない」こと、「太さの違うリボンを混ぜる」のが必要だとわかりました。
異素材も混ぜてみる?サテンリボン以外で作るリボンカーテンアイデア
私は上品なリボンカーテンにするために、サテンリボンに揃えて作りましたが、他の素材を混ぜる方法も。色々な素材を混ぜて作れば、結婚式・披露宴のコンセプトに合わせて、他の人と被らないオリジナルなリボンカーテンに!
サテンリボンよりも比較的安価なオーガンジーリボンを混ぜれば、予算も抑えられ、ふんわりとした雰囲気に。
リボンにさらに紙花や結んだリボンをつければ、存在感大の華やかさに!
ふわふわナチュールやきらきらのラメ入りリボンの素材感や、パステルカラーの組み合わせでドリーミーな世界感を演出することも可能です。
思いきって、ジーンズ素材を使ってとことんカジュアルにも作れちゃいます。
3.買い出し編:お得にリボンを手に入れる方法
手芸屋用リボン(ダブルサテン)より包装用リボン(シングルサテン)のほうが安い
リボンカーテンを作るには、大量のリボンが必要になります。リボンを安く手に入れるには、リボンの種類を見極めましょう。
リボンカーテンの定番は、光沢感のあるサテンリボン。サテンリボンには、手芸用として、両面がサテン加工されている「ダブルサテン」と、花屋さんなどの包装用に片面だけにサテン加工されている「シングルサテン」の2種類があります。
壁際にリボンカーテンを設置する場合は、見える面だけがサテンになっていればOKなので、シングルサテンのリボンで充分です。
手芸屋さんよりも、包装用品を扱う問屋さんで購入すると、低予算でリボンカーテンを作ることができます。問屋さんは、カラーや素材などリボンの種類が豊富!選ぶだけで楽しくなっちゃうはず。
東京・馬喰町の繊維問屋街がおすすめ
包装用のシングルサテンリボン19mm・20mmについて、東急ハンズ、ネット、東京・馬喰町の繊維問屋街で価格比較したところ、
東急ハンズ(定価)>ネット≫東京・馬喰町の繊維問屋街(激安)
でした(2016年8月時点)。私は、実物の色を見ながら購入したかったので、馬喰町の問屋街に買いに行きました。
日本橋横山町や浅草橋~蔵前周辺エリアにラッピングの問屋がいくつかあります。事前に馬喰町の商店街HPで確認したところ、土曜日に空いているところが数件あったので、土曜日に買い付けに行き、2軒まわりました。
シモジマ 馬喰横山店
私は「シモジマ馬喰横山店」の包装紙・リボン・箱のフロアに行きました。馬喰横山駅の出口すぐです。
他の店舗は解りませんが、馬喰横山店はリボンコーナーが充実していて、サテンリボンが壁一面、レースやオーガンジーなど、それ以外の素材も別にごっそりありました!もちろん、問屋価格です。
全国で19店舗も展開しているので、お近くの店舗を探してみてくださいね。全店舗、土曜日も営業しています(店舗により日曜も営業。2017年9月時点)。
ストア・エキスプレス 東京本店
全国各地に9店舗を展開しているストア・エキスプレス(HP「https://www.store-express.com/CGI/index.cgi」)の東京本店に行きました。馬喰町駅から歩いて3~4分ほど。サテンリボンは棚1つ分の品ぞろえしかなく、問屋としては少なめでしたが、価格が激安でした。使いたい色が見つかればラッキーなので、ぜひのぞいてみてください!
店舗向けの販促グッズを取り扱っているので、イーゼルやフレーム、プチギフト用のギフトバックなど、リボンカーテン以外のアイテムもまとめてお買いものできそうです。全てのお店が土曜日も営業しています(店舗により日曜も営業。2017年9月時点)。
《おまけ》こだわり高級リボンを探すなら…MOKUBA
東京 蔵前駅にあるリボンのトップブランドMOKUBA(HP「https://www.ribbons.jp/collections/mokuba-ribbon」)のショールームがあります(土・日定休)店内には素敵な色味やデザインのリボンが沢山揃っており、女性なら誰もが見ているだけで心躍る空間が広がっています。カーテン用のリボンをすべて揃えるには予算がかさみますが、ポイント使いに取り入れるのも◎
4.計算編:必要なリボンの量を計算する
購入したリボンが途中で足りなくならないように、購入前にリボンの必要量を計算しましょう。私はこのような方法で必要なリボンの量を見積もりました。
STEP1 ”色の並び”1回分の横幅を求める
私は、5色をならべて繰り返すデザインにする予定でした。
赤とピンクが19mmの太さ、水色、緑、ベージュが6mmの太さのリボンを選んだので、色の並び1回分の横幅は
19mm+19mm+6mm+6mm+6mm=560mm=5.6cm
で、5.6cmということがわかりました。
STEP2 “色の並び”が何回繰り返すのかを求める
リボンカーテンは、縦150cm、横150cmの大きさで作成予定なので、横幅の150cmの中に、5.6cmの色の並びが何回入るかを考えます。
ボリュームあるリボンカーテンにしたい場合は、すきまなくぎっしり並べるので
必要本数=リボンカーテンの横幅÷リボンの幅
という単純計算でOKなのですが、透け感を出したり、軽やかな雰囲気のリボンカーテンにしたい場合は、すきまをあけて作るので
必要本数=リボンカーテンの横幅÷リボンの幅×0.9
など、すこし少なめの本数で見積もります。
今回はリボンの向こう側の窓の透け感を出したかったので、すきまアリの計算(×0.9)をしました。
150cm÷5.6cm×0.9=24.1回 ということで、一色あたり24本のリボンが必要だということがわかりました。
STEP3 リボン1本あたりの長さを求める
リボン1本あたりの長さは、リボンカーテンの縦幅ぴったりに切ってはいけません。リボンを土台の紐に留めるための留めしろが必要です。留めしろの長さは、リボンの留め方によって変わってきます。
手で結ぶ場合は留めしろは「7cm」くらいが目安です。結び目が縦にできるため、ランダムでラフな仕上がりになります。
規則正しくきれいに並んだリボンカーテンにしたい場合は、ホチキスがおすすめ。リボンの端を折ってとめるだけなので、留めしろは「3cm」が目安。太いリボンでも、ホチキスならきれいに並べて留めることができます。
私はリボンカーテンの縦幅が150cm、ホチキス用の留めしろ3cmで計算しました。
STEP4 リボン一色あたりの必要な長さを求める
これで、一色あたり必要なリボンの長さがわかります。式はこちらです。
リボン一色あたりの本数×(リボン1本あたりの長さ)=リボン一色あたりの必要な長さ
リボン24本分×(縦150cm+留めしろ3cm)=36.72m
ということで、一色あたり36.72m必要ということがわかりました。
リボンの太さによって巻きの長さが違いますが、一巻20mのリボンの場合は、2巻買えば十分ということになります。
なお、リボンを2巻き以上使う場合は、1巻目の終わりがあまり(無駄)になります。1巻きあたりのメートル数が少ないリボン(100円ショップなどのもの)は、「1巻あたり何本分とれるのか」を計算してから買うと安心です。
私が購入したリボン
2軒お店をはしごして買い付けに行った結果、19mmと6mmのリボンを組み合わせて、5,000円弱の材料費になりました。
使うリボンの太さは1~2種類にとどめておいた方が統一感が出て良いと思いました。
ちなみに、2つのお店を2往復し、売り場でリボンを並べながら考えたので、かなり足が疲れました。売り場でめちゃくちゃ想像しまくったので、買い付けだけで2時間くらいかかりました。最後は閉店時間との勝負でした(笑)。
5.製作編:リボンカーテンの作り方
用意するもの
・リボン
・麻紐(土台の紐。ロープなどなんでもOK)
・メジャー
・はさみ
・ホチキスまたはグルーガン(手で結ぶ場合は不要)
・設計図(横幅、縦幅のメモ)
土台の紐を長めにカットする
まずは、リボンカーテンの土台になる紐をカット。土台の紐の長さは、
カーテンの横幅+結ぶところまでの距離+1m(ゆとり)
がおすすめ。あまった土台の紐は、当日設置して切ればいいので、ちょっと長めにしておきましょう。
リボンの並び順を決める
リボンの色の並び順を決めましょう。規則的に繰り返すとバランスが良い仕上がりになります。私は、紙に色鉛筆で色をならべてシュミレーションしました。
リボンを必要量カットする
設計図や計算をもとに、リボンを必要本数だけカットしていきます。
私は一色ずつ順番にカットしていき、全部カットし終わったら紐にとめていきました。
リボンを土台の紐にとめる
土台の紐にリボンをつけていきます。留め方はホッチキス、かた結び、グルーガンで接着など。
目線より高いところに飾る場合、接着部分はほとんど目立たないので、きれいさにはあまりこだわらなくても大丈夫です。
ある程度進んだら、カーテンレールにかけて途中経過を確認しましょう。吊るして見るだけで、達成感があり、モチベーションも上がりますよ!
5.リボンカーテン制作の注意点
製作時間は3時間くらいを見ておこう
リボンをつけていくのは単純作業ですが、思いのほか時間がかかります。一人で作る場合は3時間は見ておいた方がよさそう。作り始めたら中断せずに、最後まで作りきってしまうのがおすすめ。途中で作業を中断した場合、切ったリボンを綺麗な状態で保管しておくのは大変です。一人で黙々と作るのも楽しいですが、友達を家に呼んで、わいわいやるともっと楽しそう!
作業場所は広く!リボンの絡まりに注意
ロールに巻いた状態で販売されているリボンはウェーブがかかっているため、リボン同士が重なると絡まってしまいます。絡まってしまったリボンは放置せずに、気付いた時にほぐしながら進めていきましょう。
5色のリボンを使うと、紐にくくるときにけっこう絡まったので、広いところで作業するのがおすすめです。ハンガーラックなどに土台の紐を取り付けながら作業すると、絡まりにくいかも。
挙式当日までのリボンカーテンの保管場所
リボンカーテンが仕上がった後は、跡がついてしまわないように、部屋のカーテンレールや、ハンガーラックなどにつるしておくのがおすすめです。お部屋で結婚式感が味わえてうきうきしますよ!
当日設置してもらう人へ引き継ぎをする
当日は、受付前に会場に行き、男友達と一緒にセッティングをしました。新郎新婦本人が作る場合は、当日設置する人に、リボンカーテンの取り付け箇所やたわみ具合などを引き継ぐと良いと思います。
カーテンがたるめばたるむほど、リボンがきれいに並ばずにカジュアルな印象になってしまうので、かなり差が出るように思いました。
リボンカーテンは、作ってる時も楽しい!きれい!
色とりどりのリボンを見るだけで、胸がときめくのが乙女心。店頭にならぶリボンを見るだけでうっとりするのに、制作で切ってもうっとり、紐にとめてもうっとり、試しに飾ってもうっとり…(笑)最初から最後まで、とっても楽しくリボンカーテンを作ることができました!
一番大変だったのは、買い付けのときの色と幅選び。色とりどりのリボンに妄想が膨らみ、なかなか決めることができなかったけど、新郎新婦の喜んだ顔を見て、本気で悩んで良かった~と思いました。
今回は、新郎新婦から依頼を受けて作りましたが、自分がまだ結婚式を挙げていなかったので、すごくいい経験になりました。何よりも、友達のパーティに協力できたことが心から嬉しかったです!
挙式準備のタスクを山ほど控えた花嫁さんは、私のように楽しんで作る余裕が無いかもしれません。そんな時は、この記事を見せて、友達に製作依頼をしてみてはいかがでしょうか?