こんにちは!ブライダルエステナビ編集部のさくらです。私は2017年秋に挙式予定のプレ花嫁ですが、ドレス選びの中でいちばん不安に思ったのが「靴」。ドレス試着でお店に用意してあるヒールが7cmとか10cmとかで、スタッフの方に「このドレスだと12cm(ヒールを履くのがいい)ですね~」とサラッと言われ、めまいがしました(笑)私のようなヒールが苦手な花嫁さんのために、ウェディングシューズの選び方や、結婚式前にできる工夫を紹介します。
意外に多い!?ヒール無理派
腰痛持ちで足が疲れやすい私は、根っからのヒール嫌い。普段はローファーやぺたんこパンプスを愛用し、4cm以上のヒールは結婚式での出席のみ(しかも会場までは違う靴で行って、直前で履き替える)。人よりも歩き疲れるのが早いので、デートでの最優先事項は「足の疲労度」。足が痛いとテンションも下がってしまうので、旅行や都内のお出かけでも、夫にはかなり気を遣ってもらっています(感謝)。
「じゃあ、どうする!?」というところで、「結婚式一日をなんとか快適に過ごせる方法はないか」と、色々模索してみました。
結婚式で履くウェディングシューズが5cm以上が多い理由
ウェディングシューズとは、花嫁さんが結婚式で履く靴のこと。シンプルな白いエナメルパンプスや、シルクやサテン・レースなどを施したパンプスを選ぶ人が多いようです。インスタではスニーカーで前撮りやウエディングパーティをするような写真も流れてきますが、定番のウエディングシューズというと、5cm、7 cm、12cmくらいのヒールのあるものになります。
なぜウエディングシューズが5cm以上なのかというと、「ウェディングドレスの丈とのバランス」が一番の理由になります。プリンセスライン・Aラインのドレスは、前から見た丈が「床すれすれ」がベストバランス。オーダーメイドのウエディングドレスならドレスの丈を自由に設定できますが、レンタルのドレスだとそうはいきません。レンタルドレスの場合、万人に合うように「女性の平均身長にヒールを履いた高さ」の丈で作られていることが多いそうです。
ウエディングシューズの基礎知識については、こちらを見てください!
[保存版]意外と迷うウェディングシューズの選び方と購入方法まとめ
レンタルでウエディングドレスの丈つめはやってくれないの?
レンタルのドレスショップでも、ほとんどのお店がドレスのお直しができるとうたっていますよね。私は10件以上のドレスショップに試着に行ったので、丈直し(裾上げ)に関して聞いたところ「丈直しはできない(丈以外のところでお直しは可能)」というショップや、「丈つめができる・できないは、ドレスの素材やデザインによる」というショップがありました。
「素材による」に関して、詳しく話を聞くと、「縫いあとが目立つサテンシルクなどの素材や、裾にレースの装飾がついているものは丈直しができない」とのこと。確かに、次に同じドレスを使用する場合に支障が出るようなお直しはできませんよね。「チュールなど、できるデザインもあります」と教えてくれましたが、ショップによってお直しの対応にはバラつきがあるようです。
私がレンタルで最終決定したウエディングドレスは、幸いなことに5cmヒールがベストバランスのデザインでした。試着で履いたドレスショップの靴がまあまあ履きやすかったので、そのまま当日も使うことにしました。
でも、レンタルとは別に、セルフ前撮り用の楽天ドレスを持っていたため、12cm~13.5cmヒールのウエディングドレスが必要でした。
「ヒールがないほうが歩きやすい」は嘘らしい
東京でオーダーメイドのインソール人気店をやっている西村泰紀さんの書籍『その靴、痛くないですか? ――あなたにぴったりな靴の見つけ方』(飛鳥新社、2016)によると、「”ヒールがないほうが歩きやすい”は嘘」で、「自分の足に合ったハイヒールは、フラットな靴よりも歩きやすい」んだそうです。靴選びは、ヒールがある・ないでなく、自分の足にフィットしているかどうかが大切だとわかりました。
この本には、足の長さ(cm)だけでなく、横幅(ワイズ)や足の形のタイプに合わせた靴の選び方のコツがまとめられています。普段の靴選びの常識をくつがえす考え方が乗っているので、普段の靴選びに苦戦している人はぜひ読んでみるといいと思います。
足が痛くなりにくいウェディングシューズの要素
10件以上のドレスショップ試着の中で、サンダルの形含め12cmヒールを中心に色々なウエディングシューズを履きましたが、履きやすい靴もあれば、履いた時から足が痛い靴もありました。写真は、私が購入した12cmのウエディングシューズです。ウエディングシューズと言っても、お水系の衣装などを扱うお店で購入しました。このお店では12cm~14cmヒールのストラップシューズを試着しましたが、同じサイズ表記でも、フィット感の差異がありました。
足の長さ・ヒールの高さ・靴の横幅以外の観点で、足が痛くなりにくいウエディングシューズのポイントを紹介します。
1.ストラップが付いているもの
ストラップつきの靴だと、歩いたときに足と靴がフィットしやすいです。ストラップのつき方は、かかとから足首にかけてついているものや、足の甲をとめるものもあります。人によってしっくりくるストラップのつき方が違うようなので、実際に履いてみるのをおすすめします。
2.ヒールが太くて安定するもの
当日は、ドレスで足元が隠れており、会場によっては階段があります。ヒールの位置や安定感は重要な要素です。ちょっと無理な歩き方をする可能性もあるので、いろんな歩き方で歩いてみて、グラグラしないか確かめましょう。
3.ストームがあり、ヒールの高さを感じにくいもの
ヒールは高くても、ストーム(前底部分の厚み)があるとかなり楽になります!私が試着した限りでは、ストーム無し9cmよりも、ストームあり12cmのほうが楽ちんでした。
かかと~つま先の高低差が6〜7cm以内のものを選ぶと、高さを感じにくく歩きやすいようです。
4.ソールがツルツルでない素材のもの
インソール(足をベタっとつける部分)がツルツルの素材は要注意です。足指からかかとまでの高低差があればあるほど、前すべりしやすくなります。歩いてみて、「一歩踏み出すたびに必要以上に摩擦が生まれるなあ」と感じた靴は、避けるのがベター。
5.履き口が柔らかい素材で、脚にフィットしやすいもの
優先度は低いですが、履き口(足を入れるつま先部分)の素材が固くない靴だと安心です。前滑りしたときに足が食い込む部分になります。しばらく履いていて、履き口のラインが赤い跡になってしまわないか、チェックしましょう。また、「履き慣らすと伸びる素材かどうか」も確かめて購入して。
ウエディングシューズにプラスできる、足の疲れ防止アイテム
シューズ用品で、ヒールをはきやすくするアイテムを紹介します。
1.衝撃を吸収してくれるゴム製のインソール
ヒールはかかとが高い分、つま先に重心がかかりやすく、初心者はしばらく履いていると前部分が痛くなってくる人もいるようです。その時に意外と活躍してくれるのが、ゴム製のインソール。柔らかく衝撃を吸収してくれる役割があるので、かかと部分に敷くと長時間ヒールを履いても足が痛くなるのを回避できます。また、ゴムが足裏にフィットして、靴の中で足が動くのを防いでくれるので靴ズレ防止にも役立ちます。靴屋さんはもちろん、百円均一にも売っています。
2.ストラップなしシューズは、「シューズバンド」で靴のパカパカ防止
ストラップなしのシューズで、「足のサイズは合っているのに、歩く時に靴がパカパカ脱げそうになる」場合は、シューズバンドで足を固定するといいでしょう。靴に合わせた白のゴムバンドでも良いですし、靴屋さんには透明なゴム製ものも売っています。「シューズバンド」で検索すると、ネットでたくさん出てきます。ドレスのレンタルで靴も借りる人は、ドレスショップに「シューズバンドも貸してほしい」とリクエストしてみましょう。貸してくれるお店が多いと思います。
靴が手に入ったら歩く練習をしよう
ぺたんこ靴とヒールでは、脚の使う筋肉が違います!靴が手に入ったら、本番で失敗しないようにするためにもウォーキングの練習をしましょう。難しいことは考えずに、いくつかのポイントを意識して。
ヒールに慣れるまでは、小さい歩幅を意識して歩いてみてください。普通の靴とは違うのは、つま先からかかとの順に降ろすということ。踏み出した方の膝は曲げずに、まっすぐ伸ばすと綺麗に見えます。
また、ふんわりしたデザインのドレスで中にパニエを着る場合、足の動きが見えにくく、歩いてる途中で裾を踏んでしまうことが。裾を踏まないためには、ドレスを蹴るように歩くといいと言われています。
パニエではなく、ワイヤーが入っているドレスの場合は、上半身が安定していないとドレスのスカート部分が不自然に揺れやすいので、頭に糸がついて、真上に引っ張られているところを想像しながら背筋を伸ばして歩いてください。
一生に一度の結婚式。足元も華奢なヒールで、プリンセス気分に浸りたいですよね。当日になって焦らないよう、忘れずに対策しましょう。