ゲスト全員による指印やスタンプで、大きなツリーを完成させる人気のウェディングアイテム「ウェディングツリー」。ウェディングツリーを手作りする方法や、おすすめの材料、ウェディングツリーを成功させるための工夫ポイントなどを紹介します。
ウェディングツリーって?
ウェディングツリーとは、披露宴に参加するゲストが名前を記入する芳名帳の代わりとして、欧米で以前から使われていたアイテム。
結婚式の当日に会場に訪れたゲスト全員の協力により1つの絵を完成させる、参加型のイベントです。
通常受付の横などに台紙が置かれ、ゲストの待ち時間に指印やスタンプを押してもらいます。
例えば木の幹と枝が描かれた台紙に、木の葉っぱに見立てた指印を押していく事で、1つの木の絵の完成を目指します。
ゲストの指印には、新郎新婦への祝福や結婚の承認などの意味があり、夫婦の結婚の大切な思い出の一つとして保管されます。
ウェディングツリーを手作りしよう
用意するもの
ウェディングツリーを作るために必要な材料は以下の通り。
- ウェディングツリーの台紙
- ウェディングツリー用のフレーム
- 案内ボード
- 案内ボード用のフレーム
- スタンプ台
- サインペン
- ウェットティッシュ
台紙と案内ボードは、デザインや内容を考えて作成する必要があります。
ウェディングツリーの台紙を作ろう
ウェディング”ツリー”といっても、必ずしも木のデザインでなくてもかまいません。
風船や花火などのイラストでもウェディングツリーを作ることができます。
「ウェディングツリー」をネットで画像検索すると、デザインが沢山出てくるので参考になりますよ。
一から台紙の絵を作るのも良いですが、ネットでテンプレートや素材を探せば時短も可能。ウェディングツリーのテンプレートがダウンロードできるサイトを紹介します。
- WEDDING CHICKS
名前と日付の入力、色の選択をして簡単にウェディングツリーが作れるテンプレートです。 - Spark
淡いグリーンが優しい印象の使いやすいテンプレートです。 - Offbeat Empire
フォトショップなどでの編集にも対応のPSDファイルのテンプレートです。
台紙の大きさを決めよう
ゲスト全員にスタンプ・指印を押して貰うためには、台紙もある程度の大きさが必要です。土台のイラストの大小にもよりますが、参加ゲストが60~80人の場合はA4サイズでもOK。80人以上の場合はA3サイズがおすすめです。
台紙を印刷しよう
自宅にプリンターがない場合、コンビニのコピー機などでは手差しコピー機能がないので、希望の紙に印刷できないのが難点です。だからといって、わざわざ印刷所に入稿するのもちょっと大げさに感じますよね。そんなときは以下のサービスがオススメです!
案内ボードを作ろう
他の結婚式に呼ばれることの多い若い世代の間では浸透しつつあるウェディングツリーですが、親族や会社の上司、年配のゲストなどにとっては初めての体験かもしれません。
台紙とインクを受付横に置くだけではゲストの協力は得られません。
ウェディングツリーに関しての説明や手順が掛かれた案内ボードを設置しましょう。
もし誰かにウェディングツリーの案内係をしてもらうとしても
口頭の説明では理解できない場合もあるため、準備してあった方が親切です。
ウェディングツリーが初めてでも分かりやすい説明の書き方
ウェディングツリーについて、どんなゲストにも分かりやすく案内するには
どのように説明すればいいでしょうか?
◆ウェディングツリーってどんなもの?
まずは、ウェディングツリーとは何なのかを簡潔に説明しましょう。
形式にとらわれず、新郎新婦の二人にとって、ウェディングツリーがどんなものなのか
ということを述べても良いでしょう。
例)
「欧米より伝わった結婚式の演出です。」
「ゲストの皆様と作っていただく、ゲストブックです」
◆ウェディングツリーの目的は?
何のためのウェディングツリーなのかが書いてあると、ゲストにも心して参加してもらうことができます。(関係のないところに落書きするなどのイタズラを防ぐことにも繋がります。)
例)
「ゲストの皆さまに結婚の承認として~」
「結婚の誓いの証人になっていただくために~」
◆どこに、何をすればいいの?
実際にゲストにしてほしい事を明確に説明してください。
インクの色を数種類用意してそれぞれの色に意味を持たせ、ゲストに1つ選んで貰う方法も人気です。
サインも頼む場合はどこにサインをするのかも忘れずに書いてくださいね。
漢字・ローマ字・フルネーム・あだ名など、サインの形式も指定してあるとスムーズですよ。
例)
「台紙に描かれている木の枝の周りに、指印とお名前のサインをしていただきます。サインは、指印の上から書いてください。」
「結婚生活に必要な4つのキーワードが表す色から、当てはまる色を1つ選んで、指印(スタンプ)を押してください」
+α◇3ステップで作り方をわかりやすく説明
工程順に番号を振って、3ステップで説明すると、ゲストにより分かりやすくなりますよ。
①上の質問に合う色のインクを選んでください。
②インクを指やスタンプにつけて押印してください。
③押印の横にお名前やメッセージをかいてください。
◆押印するとどうなるの?
順番が後の方だとウェディングツリーの完成図が想像しやすいですが、
トップバッターの人にも分かりやすいように説明を書いてきましょう。
例)
「1つ1つの拇印が葉っぱとなり1本の木が完成するのです。」
「指印が葉っぱとなってツリーを彩ります。」
+α◇完成図を添えてイメージしやすくする
ウェディングツリーの完成図をイメージしやすくするために図を載せておくとより親切ですね。
違う所に指印を押してしまうなどの失敗を防ぐこともできます。
◆できたウェディングツリーはどうなるの?
ウェディングツリーの完成後はどうするのかまで書いてあると、ゲストも参加し甲斐がありますよね。
例)
「新居に飾り皆様に見守られているような気持ちとともに穏やかに暮らしたいと思います。」
「後ほど、披露宴の中で皆様に披露させていただきます。」
おまけ
ウェディングツリーの案内ボードのテンプレートをダウンロードできるサイトもあります
ウェディングツリー説明書 無料ダウンロード
おすすめのインク
ウェディングツリーで使用するのにおすすめのインクをご紹介します。
- メメント デュードロップ
可愛いしずく型のインクパッド。落ち着いた色合いが揃っており、ウェディングツリーも大人っぽく仕上がります。速乾性、耐水性、耐光性に優れ、ずっと飾っていてもキレイなまま保てるのが嬉しいですね。光沢紙・アート紙・コート紙などにも使用可能です。 - KODOMONOKAO カラーキス
速乾性のインクパッド。何色か机の上に広げても場所をとらないコンパクトさが人気です。全46色と、豊富なカラーバリエーションも人気の秘密。 - バーサクラフトそらまめ
直接指にはめて使うタイプのインク。和がテーマになった微妙なニュアンスの色がとても綺麗なので、色にこだわりたい花嫁さんにおすすめです。
ウェットティッシュを忘れずに!
指印のあと、指に残ったインクを落とすことができるウェットティッシュなどを用意して下さいね。拭いた後のウェットティッシュを捨てるためのダストボックスも用意しておくとより良いでしょう。
おすすめのスタンプ&シール&付箋
特別感のある指印は人気ですが、女性ゲストはインクが衣装についてしまったり、指が汚れるのを嫌がる人もいるかもしれません。心配な場合は、スタンプやシール、付箋を使ったウェディングツリーにしましょう。
◆スタンプ
指印でなく、スタンプをつかえば、ゲストの指を汚さなくてすみます。
葉っぱのスタンプ以外にも、葉っぱが茂った木のイラストに花や果物のスタンプを使っても可愛いですね。
桜の花びらの形のスタンプで満開の桜の木に仕上げるのもすてき。
「木」にこだわら図に、ハートや星、風船など、好きなスタンプを選んで個性的なウェディングツリーを仕上げましょう。
色を何種類か用意する場合は、色が混ざってしまうのを避けるためにインクの色数分のスタンプを用意するのも忘れずに。
◆シール
指を汚すのも嫌、インクやパットを揃えるのも面倒!という方はシールでもOK!
写実的なデザインのシールチップや、一枚ずつ剥がせるマスキングテープなど、沢山の種類があるので
選ぶのも楽しくなりそうですね。
◆付箋
サインも書いてもらうなら、付箋がおすすめ。貼る場所に迷った時や失敗した時も、何度も剥がしてもらえるので便利ですよ。
葉っぱや果物、花びらなど、かわいいデザインを探してみましょう。
サイン用のペンは細いものがおすすめ!
指印や付箋の上からサインを頼む場合は、太いペンを使用すると、完成した時に著名が目立ってしまい、きれいにみえなくなります。ペン先0.3mm程度の細いものがおすすめです。
失敗しないために!ウエディングツリーをきれいに仕上げる工夫
必ず試作品を作ろう!
ウェディングツリーは、かならず試作品を作って、納得のいく完成イメージができるまで微調整しましょう。とくに、台紙の大きさ・イラストの大きさに対する指印・スタンプの数のバランスや、イラストの印刷の適切な濃さなどは、作ってみなければ分かりません。ずっと飾っておきたいものだからこそ、キレイに仕上がるようにシュミレーションを行うのは必須です。
前もっていろんな人に押してもらう
ウェディングツリーは、指印やスタンプが多いほどキレイに仕上がります。
披露宴・パーティーの当日じゃなくても、ウェディングツリーの台紙・インクなどを持ち歩いて、事前にいろんな人に押してもらいましょう。
実際に私は、ウェディングツリーの材料をセットにして持ち歩き、会社の人や友達に、会った時に押してもらいました。
インク・スタンプ・ペン・ウェットティッシュをカードケースにコンパクトに収納できました!
披露宴・パーティーに参加する人にも、事前に押してもらっていれば当日の混雑を避けることができるのでおすすめですよ。
一人ひとりに案内用紙を配る
ウェディングツリーのコーナーが行列になってしまったら、焦って失敗してしまう人も出てくるかも。列に並んでいる間に、説明を読んで事前に色を選んでおいてもらえば、誤解や失敗を避け、スムーズに進ませることができます。
台紙にガイドラインを描く
指印・スタンプの押し方にこだわりがある場合は、鉛筆で薄くガイドラインを書いておいたり、台紙に付箋などを貼って指示を書いておくと失敗がありません。
いかがでしたか?
ウェディングツリーは、ゲスト全員が参加して作ることができる数少ないウェディングアイテム。ゲストにも楽しんでもらえるような気配りを忘れずに、2人のとっておきのツリーを完成させましょう!