婚姻届受理証明書とは?5つの便利な使い方&もらい方

婚姻届受理証明書とは?5つの便利な使い方&もらい方

結婚する時に役所に提出するのが、婚姻届。

では、婚姻届受理証明書についてはご存じですか?

初めて聞いた花嫁さんも多いかもしれませんが、いま徐々に注目を集めているものなんですよ。

もっていると何かと便利な、婚姻届受理証明書の使い方やもらい方を紹介します。

この記事のポイント!
  • これから婚姻届を出すカップル向け
  • 婚姻届受理証明書のもらい方がわかる
  • どの手続きで婚姻届受理証明書が使えるかがわかる

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※本ページはプロモーションが含まれています

婚姻届受理証明書とは?

最初に婚姻届受理証明書とは何なのかを説明します。

文字通りに「婚姻届が受理されたことの証明書」になりますが、もう少し詳しくみてみましょう。

婚姻届受理証明書とは「結婚を公に証明」する書類

婚姻届受理証明書とは、「2人の婚姻届を受理しました」ということを公的に証明してくれる書類のこと。

婚姻に限らず離婚など、戸籍の内容に変更があった時に、自治体が発行するものです。

戸籍の変更には時間がかかるので、その間に婚姻(離婚)を証明するものとしての役割があるんです。

婚姻届受理証明書は自治体によってフォーマットが違いますが、だいたい以下の内容が記載されています。

婚姻届受理証明書の内容

  • 婚姻届を役所が受理したこと
  • 婚姻の年月日
  • 夫の氏名
  • 妻の氏名
  • 本籍
  • 筆頭者

主に次ような目的で取得されています。

  • 戸籍謄本の代わりに、名義変更手続きに使用したい
  • 婚姻届は手元に残らないので、思い出に残る書類がほしい

新しい戸籍ができるまでの、各種手続きに使える

婚姻届が受理された時点で2人は夫婦と法的に認められ、あたらしい戸籍が作られます。

ただ戸籍謄本にその事実が反映されるまで、ある程度時間がかかるんです。

早い市区町村では1日で反映されますが、数日から2週間程度かかってしまうのが普通。

そこで新しい戸籍ができるまでの間(戸籍謄本が取得できるようになるまで)に、婚姻届が受理されたことを証明するのが、婚姻届受理証明書なのです。

結婚の記念に。 賞状タイプの婚姻届受理証明書が人気!

婚姻届受理証明書を、結婚の記念として申請するカップルも多くいます。

勤務先や自治体に提出する用には普通紙タイプを、記念にとっておくために上質紙をつかった賞状タイプを購入するカップルが増えてきている様子。

賞状タイプのほか、自治体オリジナルデザインの婚姻届受理証明書も注目です。

なかには結婚式のウェルカムスペースに額縁にいれて飾る花嫁さんもいるんですよ。

婚姻届受理証明書を飾る額縁は、B4サイズのものがぴったりです。

婚姻届受理証明書は戸籍謄本の代わりに。便利な5つの使い方

婚姻届を提出するカップル

名義変更の手続きなどで、新しい戸籍の「戸籍謄本」が必要な場面が多くなります。

ところが新姓の戸籍謄本を取得するのに2週間ほど時間がかかることも。

そんな時に、戸籍謄本の代理書類として使えるのが「婚姻届受理証明書」なのです。

実際に、婚姻届受理証明書を使うシチュエーションを紹介します。

使い道はいくつかあるので、念のために複数枚用意しておくことをオススメします。

  1. 運転免許証の名義変更(住民票の取得)
  2. 入籍後引っ越しをして、住民票を異動する
  3. 会社の手続き(扶養手続き)
  4. パスポートの名義変更
  5. 海外挙式

1.運転免許証の名義変更(住民票の取得)

運転免許証は身分証明書として銀行口座の名義変更などにも使えるので、入籍後は早めに変更したいところ。

運転免許証の名義変更には、「本籍地が書かれた住民票」が必要です。

でも、入籍後の新しい住民票を取得するには2週間くらい時間がかかることもあります。(本籍地と住民票記載の住所が異なる場合)

こんなときに役立つのが、婚姻届受理証明書。

入籍後「とにかく早く運転免許証の名義変更をしたい!」という場合は、婚姻届受理証明書を役所に提出すれば、新しい住民票を発行してもらえます。

2.入籍後引っ越しをして、住民票を異動する

入籍後すぐに引越しを行い、新住所に住民票を異動させたい場合も、婚姻届受理証明書を使うことができます。

新しい戸籍ができる前だと住民票は旧姓のままですが、婚姻届受理証明書を出せば新姓で住民票を異動することができます。

3.会社の手続き(扶養手続き)

結婚後、勤務先にはさまざまな書類を提出する必要があります。

とくに妻が夫の「扶養家族」になる場合、会社から「続柄」を公に証明する戸籍謄本や住民票の提出を求められることがあります。

年末調整(配偶者控除の申請)と結婚の時期が重なるなら、提出を急ぐ必要がありますね。

また入籍してから5日以内の提出を求める会社も。

先述の通り、新しい戸籍謄本ができるには1~2週間もかかることがあります。

会社に戸籍謄本などの提出を急ぐ場合は、婚姻届受理証明書を代わりとして使いましょう。

念のため、戸籍謄本の代わりに受理証明書を提出していいかどうかの確認を!

4.パスポートの名義変更(条件あり)

本来パスポートの氏名変更には戸籍謄本(もしくは戸籍抄本)が必要です。

でも入籍後すぐに新婚旅行に行く場合は、「新婚旅行までにパスポートの変更が間に合わない!」なんて可能性も。

この場合、以下の4つの条件を満たせば「婚姻届受理証明書」の提出で、パスポートの氏名を変更するこができます。

  • 有効期限内のパスポートを持っている
  • 本人が申請する(代理申請不可)
  • 申請時に、出国日が確認できる渡航日程表や航空機チケットなどを提示
  • パスポート受取時には新しい戸籍抄本(謄本)を提出する

5.海外挙式(ブレッシングウェディング)

海外ウェディングには2つの種類があります。

  • 法的に結婚を認める「リーガルウェディング」
  • 結婚した2人を祝う目的の「ブレッシングウェディング」

ブレッシングウェディングは、2人が既に結婚していることを証明する必要があるため、婚姻届受理証明書を提示しなければなりません。

婚姻届受理証明書のもらい方

新郎新婦

婚姻届受理証明書は、どこでどのようにもらえばいいのでしょうか?

婚姻届受理証明書はどこでもらえる?

婚姻届受理証明書がもらえるのは、「婚姻届を提出した」市区町村の役所のみ。

婚姻届の提出と同じタイミングで「婚姻届受理証明書をください」と申請すれば、その日のうちに発行してもらえる場合もあります。

ただし賞状タイプの婚姻届受理証明書だと、発行まで数日から1週間程度時間がかかることも。

マイナンバーカードを使ってコンビニで住民票などを取得できるサービスが始まっていますが、婚姻届受理証明書はコンビニでは発行できないので注意して。

費用(手数料)はかかる?

婚姻届の提出にはお金はかかりませんが、「婚姻届受理証明書」をもらうには手数料がかかります。

かかる費用の目安はこのとおり。

  • 普通紙に印刷されたもの:1通350円ほど
  • 賞状タイプのもの:1通1,400円ほど

婚姻届受理証明書はいつまでに申請すればいい?

婚姻届受理証明書の申請期限はありませんが、提出された婚姻届を役所で保管する期間は約1ヶ月。

婚姻届を提出してから1ヶ月以上を過ぎてしまうと、婚姻届受理証明書を取得するまでの時間が余計にかかってしまいます。

できれば1ヶ月以内に申請するのがいいでしょう。

婚姻届受理証明書をもらうのにどのくらい時間がかかるかは、自治体によって異なるので問い合わせてくださいね。

あとからでも発行可能(後日発行)

役所の業務時間外に婚姻届を提出した場合、その場で婚姻届受理証明書はもらえません。

夜間や休日など時間外に婚姻届を提出しても受けとってもらえますが、それは単なる「お預かり」で受理ではないからです。

業務時間外に婚姻届を提出した場合、婚姻届受理証明書は日を改めて取りに行くか、郵送してもらいます。

郵送で請求する方法

婚姻届受理証明書を郵送でもらいたい場合、請求先は婚姻届を提出した役所。

婚姻届受理証明書が送られてくるまでに1週間から10日程度時間がかかります。

郵送で取り寄せるときに必要なもの

  • 受理証明書請求書(ダウンロードできる役所もある)
  • 定期小為替(普通タイプ:1通350円/上質紙タイプ1,400円)
  • 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証など)のコピー
  • 返信用封筒(住所・氏名を記入、切手を貼る。金額は申請する受領書のタイプで変わるので役所に確認して!)

代理人でも請求できる?

婚姻届受理証明書の発行は、代理人でも可能ですが、委任状などが必要になります。

代理人が請求する際に必要なものはこのとおり。

  • 委任状
  • 代理人の印鑑
  • 本人確認ができる身分証明書等(マイナンバーカード、パスポート、運転免許証など。有効期限内のもの)

注意!この手続きには、婚姻届受理証明書は使えない!

チェックリスト

戸籍謄本の代わりに色々役立ってくれそうな婚姻届受理証明書ですが、以下のシチュエーションでは使えないので要注意!

免許証の書き換え

免許証の名義変更に必要なのは「本籍記載の住民票」

住民票の代わりとして、婚姻届受理証明書は使えません。

まずは婚姻届受理証明書を使って、あたらしい住民票を取得しましょう。

その後、運転免許証の名義変更を。

銀行口座の名義変更

銀行口座の名義変更に必要なのは「戸籍謄本」あるいは「名義変更が済んだ免許証」

とにかく早く名義変更をしたい場合は、まず免許証の名義を変えて手続きにいきましょう。

まとめ

  • 婚姻届受理証明書は婚姻届が受理されたことを証明する公の文書
  • 名義変更など新しい戸籍謄本が必要な場面で、代わりに使える
  • 記念として、上質紙の賞状タイプの婚姻届受理証明書がかわいくって人気!

入籍直後の手続きがスムーズに行える、結婚の記念にもなる婚姻届受理証明書。

婚姻届を提出する時にセットでもらっておけば、いろいろなシチュエーションで使えそうですね。

これから婚姻届を出しにいくカップルはいっしょにもらうのをお忘れなく!

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