婚姻届の出し方・書き方徹底ガイド!いつ・どこで・誰が出す?

婚姻届の出し方・書き方徹底ガイド!いつ・どこで・誰が出す?

2人の結婚の法的な手続きとなる、婚姻届の提出。

婚姻届が受理されてはじめて、入籍したことが法的に認められます。

書き方・出し方を間違えてしまうと、希望の日に受理されない可能性もあるので、細心の注意をはらいたいですね。

婚姻届をいつ、どこで、どうやって出すかを紹介します。

この記事のポイント!

  • 婚姻届をいつ・どこで・どうやって出すかがわかる
  • 婚姻届の書き方がわかる
  • 婚姻届のありがちなミスや訂正方法がわかる

※本ページはプロモーションが含まれています

婚姻届の出し方!必要書類や必要なものはこの5つ

2人の結婚の法的な手続きとなる婚姻届の提出には、次の5つが必要です。

  1. 婚姻届
  2. 戸籍謄本
  3. 本人確認書類
  4. 旧姓の印鑑
  5. 証人

必要なものについて、以下で詳しく説明します。

1.婚姻届

まずは婚姻届を手に入れなくてはなりません。

役所に取りに行ったり、自宅でもダウンロードが可能。婚姻届のもらい方は、後ほど詳しく解説します。

2.戸籍謄本(こせきとうほん)

2人のうちのどちらか、もしくは両方が本籍地以外で婚姻届を出す時は、戸籍謄本を取り寄せる必要があります。

「戸籍謄本」とは、戸籍の全員の内容がすべて記載されたもので、本籍地の役所で入手可能。

戸籍の一部を抜粋して記載した「戸籍抄本」と間違えやすいので要注意!

戸籍謄本の入手方法①本籍地の役所に直接取りに行く

戸籍謄本を直接取りに行くときに必要なものは次の3つです。

  • 本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
  • 印鑑
  • 手数料450円

戸籍謄本の入手方法②郵送で取り寄せる

戸籍謄本を郵送で請求する場合には、手元に届くまでに1~2週間ほど時間がかかることがあります。

請求する時に必要なものは次の4つですが、各自治体のサイトを見たり役所に事前連絡を入れて、まずは確認してくださいね。

  • 申請書:
    戸籍謄本を申請する自治体の公式サイトからダウンロードし、必要事項を記載
  • 本人確認書類:
    運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードなどのコピー
  • 手数料450円:
    現金をそのまま入れるのではなく、定額小為替(郵便局で購入)を送る
  • 信用封筒:
    戸籍謄本を返送してもらうため。住所・氏名を記載し、切手を貼った封筒を同封

戸籍謄本を取り寄せる時は、定額小為替を用意するなどちょっと手間がかかるので余裕をもって準備をはじめた方がよさそう。

3.本人確認書類

本人の氏名・住所・生年月日などが確認できるパスポート、運転免許証、マイナンバーカードなどの身分証明書が必要。

婚姻届を提出する際に本人かどうか確認されます。

4.旧姓の印鑑

結婚する2人の旧姓の印鑑を準備します。

印鑑登録をした実印でなくても大丈夫ですが、朱肉を使うタイプのものが必要。(シャチハタは不可)

婚姻届に捺印するだけでなく、提出する際に内容に不備があった時にそなえ、提出日にも忘れずに持参して。

5.20歳以上の証人2名

婚姻届の証人は両親・仲人・友人・兄弟など、20歳以上なら誰にお願いしてもOK!

ほとんどのカップルは両親に頼むようです。

証人には別々の印鑑を使ってもらう必要があるので、夫婦や兄弟で証人になってもらう場合は、あらかじめ「捺印は別々の印鑑で」とお願いしておきましょう。

入力不備があったときのために、予備の婚姻届にも署名・捺印をもらうこと、訂正が必要になった場合に備えてあらかじめ「捨印(すていん)」も押してもらうことを忘れずに!

婚姻届はいつ・どこで・誰が出す?

婚姻届を提出するカップル

次に婚姻届をどのように出すか具体的に説明します。

【いつ】婚姻届はいつ出す?

婚姻届を提出する日は2人が法的に結婚する日なので、特別な日になりますね。

2人の思い出の日に出すもよし、祝日の日に出すもよしなので、よく相談しましょう。

婚姻届はいったん提出すると手元には戻ってこないので、役所に出す前にといっしょに記念写真をとっておくのもオススメ。

【いつ】婚姻届はいつ受け取ってもらえる?土日(休日)でも大丈夫?

婚姻届は1年365日、24時間いつでも受け付けてもらえますが、土日(休日)や夜間などの業務時間時間外は、受理されず宿直に預かってもらうことになります。

受理の手続きは翌日以降開庁してからになるので、間違いがあると、後日訂正に行かねばなりません。

時間外に提出する時は、記入ミスのないように注意が必要。

【どこで】婚姻届けの提出先は?

婚姻届の「提出先」は、以下のいずれかになります。

  • 夫の本籍地か住所地(所在地)
  • 妻の本籍地か住所地(所在地)

「所在地」には一時的な滞在場所も含まれるので、国内のリゾートウェディングの場合、結婚式を挙げる地域の役所などに婚姻届を提出することもできます。

【誰が】婚姻届は誰が出す?1人や代理人でも大丈夫?

婚姻届は2人で提出するのはもちろん、彼か彼女のいずれかが1人で提出してもOK!

提出するだけなら家族や友人などの「代理人」にお願いすることもできます。

ただし、代理人は記入ミスなどがあった時に訂正手続きはできません。

代理人にお願いする時に委任状は必要ありませんが、代理人の身分証明書が必要です。

婚姻届はどこでもらう?入手方法

婚姻届

婚姻届の入手は、役所だけではありません。実はいろいろな方法で手に入れられるんですよ。

①全国の役所・出張所でもらう

婚姻届のフォーマットは全国共通なので、どこの市区長村の役所でもらってもOK!

窓口は「戸籍課」「住民課」など、自治体によってさまざまです。

夜間や休日(土日)など、業務時間内に行くのが難しい場合は、「夜間・時間外受付」に行けば婚姻届をもらうことはできますが、出張所には窓口自体がないところもあるので事前確認が必要。

書き損じた時のため、2、3枚多めに婚姻届をもらっておくのが賢い方法です。

②用紙をインターネットからダウンロード

婚姻届は市区町村のサイトからダウンロードすることもできます。

ただし、出力がA3サイズなので、家庭用プリンタの場合は一旦A4で出力してからA3に拡大コピーする必要が!

③市販のデザインのものを購入する

市販のおしゃれでかわいいな婚姻届があることを知っていますか?

予備や保存用も含めて婚姻届数枚と書き方ガイドがセットになったものが、1,000円くらいから販売されています。

婚姻届を飾るためのスタンドがついたり、オーダーメイドのタイプになると6,000円以上することも。

インターネットで簡単に注文できるので、婚姻届を記念に残したいなら、要チェックです!

編集部注目!カワイイ婚約届が買えるサイト

婚姻届製作所

おしゃれでかわいい婚姻届がなんと500種以上!

提出用婚姻届2部、記念保存用婚姻届1部、婚姻届提出マニュアルと飾れるクリアスタンドのセットで販売しています。

人気デザインは、好きな写真や文字を入れて作る世界に1つだけのオーダーメイド婚姻届。

なかには納品まで2週間ほど時間がかかるものがあるので、余裕をもって購入して。

婚姻届工房

和装での結婚式を予定しているカップルにオススメなのがこのサイト。

印刷用紙を上質紙のほか、大礼紙・美濃和紙・越前和紙の計4つから選ぶことができます。

おくゆかしい和風柄を選んで和紙に印刷すれば、コンセプトも統一されておしゃれ!

ウェルカムスペースに飾ったらきっと注目されるでしょう。

婚姻届3部とマニュアルがセットになっています。

アナザークルー

婚姻届2枚、記念保存用婚姻届(B4)1枚、婚姻届書き方ガイドがセットになっています。

記念保存用の婚姻届には、パートナーへのメッセージを書き込む欄や、フリースペースが設けてあるのが特長。

メッセージを書くだけでなく、好きな写真を貼るなどの工夫次第で、オリジナリティあふれる婚姻届を作ることができます。

④手作りする

婚姻届は法的なものですが、決められた用紙(A3)に「記入しなければいけない内容」が入っていれば、色やデザインなどは自由に決めてもOKなのです。

2人の記念にもなるので、チャレンジする価値あり!

婚姻届の書き方!記入例を見ながら確実に仕上げよう!

婚姻届を書くカップル

婚姻届は黒の万年筆かボールペンで書きます。

記入例は役所にもありますし、ホームページでも公開されているので書き始める前に必ずチェックして!

記入する時に気を付けたいポイントを紹介します。

日付

婚姻届を書いた日ではなく「提出日」を記入。

土日(休日)や夜間に提出した場合でも、書類に不備がなければこの日付が入籍した日になります。

「提出日」の指定はできません。

氏名・生年月日

「婚姻前」の氏名を、戸籍謄本に記載されているとおりの漢字、ふりがなで記入します。

生年月日は記入漏れが多いので、要注意!

住所

婚姻届提出日の時点での住所を書きます。

婚姻届と転入届を一緒に出す場合は、新住所・新世帯主を書くことが多いのですが、市区町村によって違うので、事前連絡して確認しましょう。

本籍&筆頭者

2人が結婚する前の本籍地を、戸籍謄本の通りに記入します。

筆頭者とは、戸籍の最初に書かれている人の氏名のこと。

父母の氏名&父母との続き柄

婚姻届を出す時点で、父母が亡くなっている場合も記入します。

離婚している場合は、父母ともに現在の氏名を書きます。

続柄は長男長女なら「長男」「長女」となりますが、次男は、「二男」または「弐男」、次女は、「二女」または「弐女」と書くのが婚姻届のルール。

婚姻後の夫婦の氏&新しい本籍

2人のうち、結婚後にどちらの氏を名乗るかを「レ」でチェック。

チェックした方の氏をもつ方が、新しい戸籍の筆頭者になります(婚姻届を出すと2人のための新しい戸籍が作らます)。

新本籍は、新しい戸籍を置く住所を書きます。

2人の新居の住所か、どちらか実家の住所を選ぶことが多いようですが、本籍地はどこに決めてもOK。

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同居を始めたとき

「二人が結婚式を挙げたとき」もしくは「同居を始めたとき」のうち、どちらか早い方の年月を記入。

挙式も同居もまだの場合は空欄のままで、下にある「その他」の欄に、「同居も結婚式もしていない」と記入します。

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同居を始める前の夫妻のそれぞれの世帯のおもな仕事&夫妻の職業

  • 1人暮らしだった場合→自分の職業
  • 親と同居していた場合→世帯主の職業

「夫妻の職業」は婚姻届を提出する時点の2人の職業を書く欄ですが、書く必要があるのは5年に一度、国勢調査のある年だけ!

届出人

届出人とは結婚する2人のこと。

代理人に提出をお願いする場合は、代理人が届出人欄に署名しないように注意して!

2人の旧姓を戸籍謄本通りに書いて捺印します。

印鑑は実印でなくても大丈夫ですが、朱肉を使うタイプのものを使うこと。

証人

証人の氏名、住所、生年月日のほか、本籍の記入も必要。

親や兄弟、夫婦など、同じ名字の人にお願いする場合でも、印鑑は別々のものを捺印してもらう必要があります。

また、証人が遠方の場合は、出向いて記入してもらう・郵送でお願いするのも可。

郵送の場合は、時間に余裕を持たせてお願いしましょう。

連絡先

自宅・勤務先・携帯電話など、昼間に通じる電話番号を記入。

提出後に記入ミスが見つかったりしたら、この番号に役所から電話がかかってきます。

えっ婚姻届が受理されない?あるある!不備の例

カップル

実は婚姻届には記入ミスなどが多く、2人の希望通りに受理されないことも!

ありがちなミスを紹介します。

ありがちな不備は、記入漏れや記入ミス

  • ふたりの生年月日が未記入
  • 証人欄がすべて未記入。住所/本籍欄が未記入されている。名前の姓がない
  • 婚姻後の夫婦の新本籍が未記入
  • 婚姻後にどちらの氏を名乗るのかの欄にチェックされてない
  • ふたりの署名が未記入
  • 住所欄が婚姻届提出時点の住所ではなく、転入予定地の住所が記載されている
  • 戸籍謄本や住民票と婚姻届けの記載内容が違う
  • 届出人署名が婚姻後の姓で書かれている

戸籍謄本が間に合わない!

戸籍謄本を取り寄せる場合、1~2週間かかるので「入籍は2人の記念日に」などと決めている場合に間に合わない事態も!

印鑑がない!

リゾートウェディングなど、旅先で婚姻届を提出する場合、印鑑がないと訂正箇所があっても何もできないので要注意!

サイズが違う

婚姻届のサイズはA3版と法律で決められています。

オリジナルの婚姻届を作成した場合、サイズが小さくて受理されないことも!

記入を間違えちゃった!婚姻届の訂正はどうする?

記入例を見ながら注意して書いても、間違えてしまうことはありえます。

もし、間違ってしまっても正しい方法で訂正をすれば、問題ありません。

修正液や修正テープを使うのはNGなので、以下の方法で訂正しましょう。

  1. 間違えた部分を二重線で消す
  2. 間違えた欄の余白部分に記入しなおす
  3. 婚姻届の欄外に、届出人欄で使ったものと同じ印を押す

婚姻届を一発で受理してほしい!心配な時は事前審査を

婚姻届の内容に不備があって受理されないのは絶対に避けたいですよね?

業務時間内に提出する場合は、その場で訂正することもできますが、土日(休日)や夜間に提出した時は、後日役所に再び出向かなければなりません。

2人で決めた日に入籍できない可能性もあるので、記入漏れやミスがなんとしても避けたいもの。

心配な場合は、提出前に役所に出向いて婚姻届の内容を事前に審査してもらうのがオススメ!

婚姻届の出し方に関する素朴な疑問

考えるカップル

婚姻届の出し方のイメージはわいてきましたが、ちょっと気になる点もありますね。

婚姻届が受理されるまで、どのくらい時間かかる?

婚姻届の記入内容に不備がなければ受理されるまでにはそれほど時間が掛かりません。

形式的に審査をするだけなので、10分もかからないでしょう。

もし、記入漏れや訂正などがあったとしても10~15分程度で済むことが多い様子。

婚姻届に不備があったら、連絡はいつ来る?

役所の時間内で婚姻届を提出した場合、不備が合ったらその場で修正します。

土日(休日)や夜間に婚姻届を提出した場合、受けとってはもらえますが、審査をして受理されたわけではなく、単なる「お預かり」です。

時間外に提出した婚姻届の審査は役所が開庁してからなので、不備がある場合の連絡は翌日以降になります。

彼が外国人の場合はどうする?

結婚相手が外国籍の場合は、必要な書類は次のとおりです。

  • 婚姻届(日本のフォーマット)
  • 戸籍謄本
  • パスポート
  • 婚姻要件具備証明書(※)

※外国籍の人が準備する書類。結婚相手の国の「在日大使館」か「領事館」でもらう。日本語に訳したものも必要。

結婚相手の国によって手続き方法が違ってくる場合があるので、まずは婚姻届を出す日本の役所と、結婚相手の在日大使館や領事館に問い合わせて。

海外で結婚する場合はどうする?

海外ウェディングには、すでに結婚した2人を祝福するブレッシングウェディングと、海外で法的な効力があるリーガルウェディングがあります。

日本の多くのカップルが選ぶのはブレッシングウェディングですが、どちらの挙式スタイルを選択するかによって必要書類と提出方法が異なります。

海外ウェディングを頼んだ旅行会社やプランニング会社に相談しましょう。

● ブレッシングウェディングの手続き

ブレッシングウェディングとは、既婚者を祝うセレモニーのこと。

日本で婚姻届を出し、2人の結婚を公的に証明する「婚姻届受理証明書」を現地に持っていく必要があります。

● リーガルウェディングの手続き

リーガルウェディングとは、その名の通り「法的な効力」がある結婚。挙式を上げる現地の法律に基づいた入籍方法です。

独身であることを照明する必要があるので、まず日本で「独身証明」の書類を用意し、海外で「婚姻証明書」をもらって帰国後に婚姻届を出す流れになります。

婚姻届の提出後に引越しする場合の流れは?

新居に引越し

結婚と引越がセットで起こるのはよくあること。

婚姻届の提出後に引越しをする場合の流れは次のとおりです。

姓が変わると色々な手続きが必要となるので、効率よく進めていきましょう。

● 婚姻届の提出後に引越しをする時の流れ

  1. 婚姻届を提出&新しい戸籍謄本をつくる
  2. 運転免許証、銀行口座、パスポート、クレジットカードなどの名義を変更する
  3. 転出届を出す
  4. 引越し
  5. 転入届を出す
  6. 運転免許証、銀行口座、パスポート、クレジットカードなどの住所を変更する

まとめ

  • 婚姻届はどこの市区町村の役所でも手に入る
  • 婚姻届は土日(休日)や時間外でもOK
  • 婚姻届の提出は、彼か彼女のどちらか1人でも、代理人でもOK
  • 婚姻届の記入内容が心配な時は、役所で事前審査をしてもらえる

婚姻届の提出は法的な2人の船出ともいえます。

2人の結婚生活のすばらしいスタートとなるように、婚姻届の提出はミスのないよう万全を期して行いましょうね。

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