家族挙式の費用相場は?挙式スタイル別(食事会・挙式無しなど)に紹介!
家族だけを招いて行う、家族挙式(家族婚)が人気です。
人生の大事な時を大切な家族とリラックスして過ごしたいという思いで家族挙式を選ぶ人もいれば、挙式費用をできるだけ抑えたいという人も。
家族挙式ってどのくらい費用がかかるのでしょうか?
家族挙式にかかる費用とその内容などを説明します。
この記事のポイント!
- 家族挙式を予定しているカップル向け
- 家族挙式のスタイル別にかかる費用がわかる
- 家族挙式に向いている演出がわかる
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家族挙式とは?
家族挙式とは、上司や友人などの多くのゲストを呼ばず、両親や兄弟だけを招くスタイルの少人数結婚式のこと。
挙式後には披露宴を行わず、家族だけの食事会を開くのが一般的です。
新郎新婦と互いの両親の6人だけ、あるいは兄弟も含めて10人前後で行うことが多いようですが、家族に加えて、ごく親しい友人を招くカップルも。
家族のみの挙式であっても、衣装はウェディングドレスにタキシードや和装が一般的。
少人数での結婚式なので、海外挙式も人気です。
家族挙式にかかる費用
家族挙式の費用の相場は、10人前後で70万円くらいと言われています。
ゼクシィ結婚トレンド調査によると、一般的な結婚式の費用の平均は、354.8万円ですから、金額だけをみるとかなり低いことがわかりますね。
挙式スタイル別にもう少しくわしくみていきましょう。
挙式のみ:費用相場30万円くらい
もっともシンプルで費用を抑えられるのが、披露宴を行わない挙式のみのスタイル。
キリスト教式(チャペル式)や、神前式が人気です。
挙式のみの家族婚費用は、挙式料や会場使用料の基本料金(パックプラン)に、衣装や小物、写真、アルバムなど、必要なオプションを追加していくイメージ。
●挙式料・会場使用料:6万円
●衣装レンタル(新郎新婦):20万円
●ヘアメイク(新郎新婦):2万円
中には挙式料、ヘアメイク・衣装代のほか、写真撮影も込みで10万円を切る格安プランもあります。
パックプランは一見お得にみえますが、会場によって内容やグレードが異なるので、金額だけを見ないでよくチェックして!
挙式だけで食事会をしないなら、ゲスト数に比例して費用が増えることはありません。
金額を左右するのは、衣装のランクや写真などのオプションの有無。
最低ランクでもOKという場合は、すべてパックプラン内におさめて、10万円代でも家族挙式が可能!
衣装のクオリティを上げたり、フラワーシャワーなどの演出を取りいれると、その分全体の費用はUPし、50万円を超える場合も。
なお挙式のみの場合、引出物は用意しない場合も多いですが、代わりに感謝の気持ちとしてプチギフトを渡す場合は、人数分の費用が発生します(プチギフトの相場:1個300~500円)。
挙式+食事会:費用相場60万円くらい(10人前後)
もっとも多い家族挙式が、挙式の後に、食事会を開くスタイル。
次のいずれかのスタイルになります。
- 同じ会場内で、挙式と食事会を行う
- 教会や神社で挙式後、レストランなどに場所を移動する
ゲストは家族のみ(両親+兄弟姉妹)がメインですが、ごく親しい友人を招くこともあります。
少人数対応式場では、家族挙式用プランとして、食事会込みのパックプランも用意されていることが多いです。
パックプランに含まれる、衣装や料理のランクから、ランクアップをしていって希望のウェディングスタイルを作り上げるイメージ。
●挙式料・会場使用料:10万円
●衣装レンタル(新郎新婦):20万円
●ヘアメイク(新郎新婦):2万円
●会食(ドリンク、ケーキ込み):2万円/1人
●引出物:5,000円/1人
この場合の費用の内訳は、基本料金(挙式代+会場使用料など)と新郎新婦の衣装・ヘアメイク代に加えて、ゲスト全員の料理・飲みもの代が必須。
食事会なら、新婦はお色直しをしないのが一般的なので、衣装代は1着分のみ。
プロの司会者をつけず、演出もしないか最小限なので、その分費用を抑えることができます。
一方、食事会で料理を出すのに加え、ご祝儀制の場合は引出物も用意するので、ゲストの人数が多くなる分、全体の費用もアップします。
食事会のみ:費用相場50万円くらい(10人前後)
挙式はしないけれど、お披露目はして親睦を深めたいという場合や、海外で2人だけで挙式して帰国後パーティーを開く場合はこちらのスタイル。
レストランや料亭の個室を会場として、平服で行うカップルもいます。
費用の内訳は、衣装レンタル代、ヘアメイク代、料理・飲みもの代、会場費、ゲストへのプチギフト代など。
●会場使用料(貸切料):10万円
●衣装レンタル(新郎新婦):20万円
●ヘアメイク(新郎新婦):2万円
●会食(ドリンク、ケーキ込み):1.5万円/1人
●プチギフト:500円/1人
この場合、ご祝儀制ではなく会費制をとることが多いです。
引き出物は用意しなくても、プチギフトで出席してくれたゲストへのお礼の気持ちを表すと良いですね。
リゾート地で行う、家族婚の費用相場は?
家族婚や親族のみの結婚式は少人数で行うため、国内外のリゾート地で行うのも人気です。
国内リゾートウェディング:100万円~
身内のみの結婚式で人気なのが、国内で行うリゾートウェディング。
沖縄、軽井沢などの国内リゾート地が人気ですよね。
リゾートウェディングの費用の考え方としては、上でご紹介した、家族婚費用に加えて「交通費(飛行機や新幹線)」と「宿泊費(新郎新婦とゲスト全員分)」がかかります。
これらの旅費はシーズンや、曜日によってかなり料金に差が出ます。
ゴールデンウィークやお盆・夏休み、年末年始、金曜土曜の飛行機やホテル代は、高額になりがち。
●挙式料・会場使用料:10万円
●衣装レンタル(新郎新婦):20万円
●ヘアメイク(新郎新婦):2万円
●会食(ドリンク、ケーキ込み):2万円/1人
●写真撮影(ビーチなど):5万円
●プチギフト:500円/1人
●交通費:5万円/1人往復
●宿泊費:2万円/1人1泊
交通費や宿泊費といった、いわゆる「お車代」は、実際にかかる費用の半額(一部)~全額を新郎新婦が負担するのが一般的です。
もしゲストに旅費を一部でも負担してもらうなら、ご祝儀はいただかないのがマナー。
海外リゾートウェディング
ハワイやグアムなどの海外リゾート地では、日本人に合わせた挙式場やパーティー会場が多いのも魅力。
海外で結婚式となると、かなりの費用を覚悟しなくてはと思いがちですが、海外挙式の平均費用は、挙式費用に旅費、披露宴の費用を合わせて199.3万円。(「ゼクシィ 海外ウエディング調査2017調べ」)
海外といっても少人数で行うので、ゲスト人数が多い国内挙式(平均354.8万円 )と比べると費用を抑えることができるのがポイント。
しかも約200万円のうち、挙式にかかる費用は半分ほどで、残り半分はホテルの宿泊費や飛行機代などの旅費。
交通費をゲストと折半すれば、それほど費用は膨らまないかも。
ただし海外挙式で、旅費をゲストに負担してもらうなら、ご祝儀はお断りするのがマナーなので、自己負担額が多くなることは忘れずに。
ただし海外挙式の場合、お土産やショッピング、チップ代といった滞在費がかかることも頭に入れておいて!
ちなみに「ゼクシィ 海外ウエディング調査2017調べ」によると、海外挙式のお土産費用の平均は「8.1万円」、ショッピングの費用目安は「16.4万円」です。
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家族挙式の場合、ご祝儀はもらう?自己負担はある?
家族挙式の場合、ご祝儀をもらうかについては両親と話し合っておきましょう。
例えば同じ兄弟でも「未婚の妹」からはご祝儀を遠慮する、などを事前に決めておくといいすね。
もし、ご祝儀をいただくならのではれば引出物を準備します。
当日、思いがけずおもいかけずご祝儀をいただいた場合は、後日「結婚内祝い」として贈り物をするのがマナー。
親族のみの結婚式の「自己負担額」目安
家族挙式の場合、みんなからご祝儀をもらえば自己負担額が少なくて済むのでは?と思うはず。
兄弟からご祝儀をもらう場合、一般的には3~5万円が相場。この金額でシミュレーションしてみました。
親兄弟だけを招く家族婚(挙式+食事会スタイル)の費用相場は、60万円くらい。
新郎新婦それぞれに兄弟1人ずついるとした場合、以下のような自己負担額になります。
費用相場(60万円)-ご祝儀目安(10万円)=50万円
家族婚(挙式+食事会スタイル)の場合は、費用の全てあるいは10万円前後を差引いた額が自己負担額の目安として良さそう。
一般的な結婚式に比べて額は半分程度になるものの、自己負担額は発生することがわかりますね。
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家族・身内だけの結婚式でよくある質問
家族婚や親族のみの結婚式ならではの、ちょっと気になることをまとめました。
家族挙式の場合、招待状は出すの?
本来家族はゲストを招く立場なので、結婚して独立した兄弟以外は、招待状を準備しなくてもOK。
ただ招待状には、場所や当日の時間が書いてあるので遠方から来る家族には必要ですし、記念にもなります。
家族挙式の場合は、両親も含めてすべての出席者に招待状を渡すのもOK、必要な方や希望する方にだけ渡すのでもOK。
ちなみに、出席者が少人数のため、返信はがきは準備しないのが一般的です。
なお、親兄弟以外の親族を招く場合は必ず招待状を送ります。
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家族挙式の場合、席順はどうする?
家族婚の場合、みんなで楽しくおしゃべりしながら食事を楽しみたいですよね?
披露宴や食事会でのゲストテーブルの配置方法は大きく分けて2種類。
- 新郎新婦もゲストも1つのテーブル(オーバル型)
- 新郎新婦はメインテーブルで、ゲストテーブルは分ける(丸テーブル、長テーブル)
大きなテーブルを全員が囲むスタイル(オーバル型)なら、新郎新婦に向かって左側が新郎の家族、右側が新婦の家族になります。
この場合、ゲストとの一体感はありますが、席の遠い人とは話づらいのが残念なポイント。
高砂席を設け、家族が2~4卓のテーブルに分かれて座るスタイル(丸テーブル、長テーブル)なら、新郎新婦の左側が新郎家族テーブル、右側が新婦家族テーブルになります。
テーブルに分かれて座る場合、各テーブルに新郎新婦の席も作ってつくってもらい、前半は新郎家族と、後半は新婦家族と食事をいただきながらおしゃべりを楽しむ方法も。
いずれの場合も、新郎新婦から一番遠い位置に両親が座るのが一般的ですが、厳密な決まりはないので、プランナーに相談しながら決めましょう。
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家族挙式の司会は誰かにお願いするの?
家族婚の食事会ではプロの司会者を依頼しないことがほとんど。
兄弟にお願いする花嫁さんもいますが、結婚式場のスタッフが進行役を務めてくれることも多いので、プランナーさんに相談してみましょう。
あらかじめパックプランの中に、司会者が含まれていることもあります。
家族挙式や親族だけの結婚式はどんな会場を選ぶの?
家族婚や、親類も招く親族婚といった少人数の結婚式でも、一般の結婚式同様の会場です。
- ホテル
- ゲストハウス
- 専門式場
- レストラン
レストランの場合は貸し切りではなく、個室で行うことも。
大規模な披露宴のイメージが強いホテルや専門式場ですが、少人数に合わせたプランを設定するところが増えてきています。
ただ、会場によっては「20人以上」など人数制限付きの場合もあるので注意して。
身内だけの結婚式に親しい友人を招く際には気配りを
家族同様に親しい友人なら、家族挙式にもぜひ来てほしいですよね。
家族婚や親族婚であっても、親しい友人を招いて何も問題もありません。
でも、招かれた側からすると恐縮するかもしれないので、ちょっとした気配りで友人にも楽しんでもらえる工夫を。
招待する時にひとこと伝えておく
友人を招く際は、家族・親族がメインの式であることはきちんと説明しましょう。
その上で「○○ちゃんは親友だからぜひ来てほしいの!」という気持ちをしっかり伝えて。
席順にも配慮を。座席は友人でまとめる
食事会の座席は友人同士でまとめるようにしましょう。
円卓をいくつか並べるスタイルなら友人だけをまとめたテーブルを作る、長テーブルなら席順は新郎新婦に一番近いところにすればリラックスしてもらえそう。
友人を招待したことを両親や親族に伝えておく
家族や親族には友人を招いたことを伝えておくといいでしょう。
友人との関係も説明し、親から「○○さん、今日はありがとうございます。中学の頃から本当にお世話になって…」とひと言挨拶してもらうといいですね。
家族挙式の内容(式次第)は?
最後に家族挙式の一般的な流れを紹介します。
これでなくてはダメという決まりはないので、アレンジしてみてくださいね。
7:00 新婦式場到着
9:00 新郎式場到着
9:30 写真撮影
10:00 挙式スタート
11:00 食事会スタート
新郎新婦による自己紹介・乾杯
11:30 ケーキカット
11:45 会食スタート
12:30 ゲームなど
13:00 花嫁の手紙、花束贈呈
13:30 新郎新婦退場、ゲストの見送り
家族挙式・少人数結婚式にオススメの演出4選!
こじんまりとした家族挙式でも、演出を加えることで結婚式らしくすることができます。
少人数なので、ゲストといっしょに楽しめる演出がいいですね。
1.ケーキカット&○○バイト
「これぞ結婚式!」ともいる定番の演出がケーキカット。
小さめのケーキでも、2人でカットする様子は絵になるので、家族挙式の演出としても人気です。
少人数なので、新郎新婦からゲスト1人ひとりにサーブできるのもうれしいですね。
ウエディングケーキを親が子に食べさせる「ラストバイト」、新郎新婦がお互い食べさせ合う「ファーストバイト」も定番の演出です。
このほか両親にケーキの食べさせ合いっこをしてもらう「お手本バイト」、感謝の気持ちを込めて新郎新婦が両親の口にケーキを運ぶ「サンクスバイト」もオススメ。
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2.ゲスト全員からお祝いスピーチをもらう
ゲスト1人ひとりから言葉をもらえるのも、招待客の少ない家族婚ならでは。
両親や兄弟からおもいもよらないスピーチが飛び出すかもしれません。きっと思い出に残る時間になるでしょう。
3.ゲスト全員でゲーム
全員参加できるゲームがあると、和気あいあいとした雰囲気になりそうですね。
デザート皿の裏に札を貼っておいてアタリのでた人や、新郎新婦とジャンケンをして勝ち続けた(負け続けた)人に景品をプレゼントする簡単なゲームなら、準備も楽でみんなで楽しめそう。
4.席札にも手をかけて工夫を
席札には一言感謝の気持ちを添えてみましょう。
人数の少ない家族婚なら、1人ひとりにあてた感謝のメッセージをじっくり考えて書くことができます。
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まとめ
- 家族婚で多いのが挙式のあとに食事会を開くスタイル
- 家族婚にはごく親しい友人を招いてもOK
- 家族婚でご祝儀をもらうかは事前に相談を
- 家族婚は一般的な結婚式のくらべ費用は少ないものの自己負担は発生する
身近な人だけに囲まれて行う家族挙式。
結婚という大事な時を家族と分かちあい、感謝の気持ちをきちんと伝えることができそうです。
費用が控え目なのもうれいしですが、大事な家族とリラックスしながら結婚式を挙げることが最大のメリットかもしれませんね。