結婚式の費用負担の割合は?新郎新婦で揉めない4つの分担方法

結婚式の費用負担の割合は?新郎新婦で揉めない4つの分担方法

結婚式は新郎新婦だけのものではなく、それぞれの「家」の事情も絡んできます。

結婚費用は誰が払うのか、どう分担するかは地域や価値観によって違うので、自分の常識が他人の非常識になることも。

  • 結婚式費用は彼が全額負担してくれるものじゃないの?
  • ワリカンが当たり前でしょ!

と思っていると、思わぬ喧嘩の火種になってしまうかも…!

お金に関して考えが異なる両家を調整するのは、結婚に向けて乗り越えなければならないハードルの1つです!

結婚式の費用負担の具体的な方法やいつまでに負担割合を決めるべきか、などを紹介します。

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結婚式のお金は誰がどう払う?費用負担の分担方法

結婚式費用の負担割合

結婚式場の費用負担の割合は「絶対にコレ!」という決まりはありません。

だからこそ両家でよく話し合うことが大事になってくるのです。

結婚費用に対する考えは、親子であってもまるで違うことがあります。後になって揉めないためにも、親を交えて話し合うことをオススメします。

もし親から「全部任せる」と言われていても、どんな割合で誰が払うことになったかは必ず報告しましょう。

新郎(新婦)が全額負担するのはアリ?

どちらか片方が、結婚式費用を全額負担してもOKです。ただしこんな場合は意見が食い違ったり、不平等感があったりして、喧嘩になるかもしれません。

  • 新郎(新婦)に貯金がないから、相手が全額負担する
  • 結婚費用は新郎が全額負担するものだと思っていた

新郎新婦本人が納得していても、両家両親が反対意見を出すこともあります。負担割合を決める時は、全員が不平等を感じないような分担割合にするよう、意識しましょう。

具体的な分担方法は4つあります。それぞれ詳しく解説していきます。

  • 両家で折半
  • ゲストの人数比(人数の割合)で分ける
  • 見積もり項目ごとに新郎新婦で分ける
  • 各自負担+人数比で分担

結婚式費用の分け方① 両家で折半(割り勘)

結婚式費用負担(ワリカン)

一番わかりやすい方法が、両家で折半すること。

ただし地域によっては、分担の割合が傾向として決まっていることもあります。(九州では、新郎側が費用をより多く負担する傾向に)

新郎:新婦が5:5なのか、6:4などにするかは両家でよく話し合いましょう。

両家が出し合ったお金や2人の貯金を1つの口座にまとめ、2人で管理する方法もあります。

結婚式費用の分け方②ゲストの人数比(人数の割合)で決める

結婚式費用負担(ゲストの人数で分ける)

新郎と新婦のゲストの人数比で、負担分担する方法。

新郎側と新婦側で、出席するゲスト人数にひらきがある場合は、こちらの人数比で決める方法がオススメです。

例)

ゲストの人数の割合が、新郎8割:新婦2割の場合

計100万円の自己負担額を、新郎:新婦=80万:20万で分担する

ただしゲスト全体の人数比が同じくらいでも、遠方からのゲストはどちらかが圧倒的に多いケースもありますね。

この場合は、飛行機代・ホテル代・お車代については、遠方からのゲストを多く招待した側が少し多めに負担し、それ以外の費用は5:5で負担してもいいかもしれませんね。

状況に応じてフレキシブルに負担する割合を決めることも必要です。

結婚式費用の分け方③ 見積もり項目ごとに分ける

結婚式費用負担(項目ごと)

衣装やヘアメイク、ブライダルエステなど、見積もり項目ごとに、新郎新婦で分担する方法です。

どちらかがこだわりたい!と主張した項目をわけて支払うと決めてもいいでしょう。

例)
・新郎新婦の衣装代:新婦
・引出物やプチギフト代:新婦
・会場使用料:新郎
・婚礼料理代:新郎
・カメラマン代:新郎

とりわけ結婚式費用は、ウェディングドレス代やブライダルエステなど花嫁さんにかかる費用が圧倒的に多くなりがち。

負担方法がきっちり折半だと、男性からすれば不公平感がありトラブルのもとになる可能性があるので、こだわる2人にはこの方法がオススメです。

結婚式費用の分け方④項目別負担+人数比で分担

結婚式費用負担(ゲスト人数と項目)

方法②と③を組み合わせた方法です。

衣装代など、新郎新婦それぞれにかかる項目は自分で費用を分担し、それ以外の料理や引出物に関しては、ゲストの人数比をもとに両家で折半します。会場使用料など、ゲストの人数比にかかわらず支払う料金は割り勘にしましょう。

例)
・新婦衣装、エステ、ヘアメイク:新婦
・新郎衣装、ヘアメイク:新郎
・料理、引出物:人数比で分担
・会場使用料:割り勘

4つの中ではもっとも合理的な方法といえますね!

4つの方法のうちどれが自分たちに適しているか、親と話し合う前に2人でイメージを固めておくことをオススメします。

結婚式の費用負担の割合は、いつまでに決めるべき?

結婚式の予定

結婚式場を本契約すると、内金や予約金などの支払いが発生します。

費用負担方法を決めるタイミングは、両家顔合わせ食事会~式場本契約後(見積もりをもらった後)がベストです。

● 結婚式費用 支払いのタイミング

  • 挙式1年~8ヶ月前:結納や両家顔合わせ食事会
  • 挙式8~6ヶ月前:会場を本契約。内金を払う(約10万円)
  • 挙式7~3ヶ月前:衣装レンタルの予約金を払う(約5万円)
  • 挙式3~1ヶ月前:結婚指輪の購入(約20万円)、引出物や招待状などの準備(約5万円)
  • 挙式2週間前:式場の最終見積もり確定
  • 挙式10日~1週間前:式場へ全額支払い(約300万円)
  • 挙式当日:ゲストへのお礼・お車代・ホテル代など(10万円~)
  • 結婚式後:追加料金で発生した飲み物代などなど(10万円~)

一番大きなお金が動くのは、結婚式場の最終見積り後

式場への支払い額が大きいので、このタイミングまでには費用負担の割合を決めておきたいところです。

話し合いのタイミング1:結納や両家顔合わせ食事会のとき

新郎新婦と双方の両親が揃う、婚約直後の結納や両家顔合わせ食事会で、結婚式費用の分担について話をするのが理想的ですね。

この時点で費用分担について両家の意見を合わせておけば、どれくらいのお金を結婚式に使えるか、という見通しが立ちます。予算に合わせて結婚式の内容を考えていけるので、あとのトラブルも避けられるでしょう。

話し合いのタイミング2:本契約後に見積もりをもらったとき

本契約した後にもらう見積もりをもとに、費用の分担割合を決めるのもおすすめです。

結婚式の総額や、項目別の具体的な費用が分かるので、話し合いがしやすくなりますよ。

だいたいの費用総額が分かるのは挙式の2~4ヶ月前。この段階で話し合いを始めれば、ある程度時間に余裕があるので、万が一もめたときも焦りません。貯金したり、ウェディングプランナーと値段交渉したりすることもできますね。

注意!結納なし・婚約指輪なしの場合、負担割合でもめる可能性が高くなる

結納や婚約指輪をなしにしたことが理由で、費用の負担割合についてもめることがあります。特にトラブルになりやすいのが、結納金がなかったときです。

昔は結納金ありが普通だったため、新婦側両親が「結納金なしなら、結婚式にかかるお金は男性側が多めに支払うべき」と考えているかもしれません。

結納金がなかったことでもめる原因は、新婦側両親がお嫁に行く娘(新婦)が大切にされていないように感じていることかも。

新婚生活費は男性が多めに出す、新婦本人は納得していることを話すなどして、新婦が尊重されていることを伝えましょう。

結婚式費用、両親の負担割合はいくらくらい?

新郎新婦の両親

両親が結婚式費用を援助してくれることも多いですよね。

「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」によると、両親から援助をもらった人の割合は78.8%、平均金額は192.4万円でした。

同調査によると、結婚式費用は平均総額が362.3万円なので、新郎新婦の自己負担額は大体半分の、169.9万円で済む計算になります。

ただしこの数字はあくまで平均です。親は結婚式費用を出さない、という方針の家庭もあるので、親の援助をあてにしすぎないよう注意しましょう。

ちなみに少ない費用で挙式できる少人数婚や晩婚カップルなどは、新郎新婦が全額負担するケースもあります。

結婚式費用が足りない!ご祝儀と自己負担額の割合

ご祝儀

自分たちの貯金や親からの援助を受けてもまだ足りない時は、ご祝儀を支払いに充てることができます。

ご祝儀と自己負担額はどれくらいの割合になるんでしょうか?

● ご祝儀の平均額

  • 友人3.0万円
  • 上司4.3万円
  • 親族7.0万円

「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」によるとご祝儀の総額は、全国平均で227.8万円 。

結婚式の費用の全国平均が362.3万円なので、結婚式の費用の約6割をご祝儀でまかなえることができますね。

とはいっても、親族が少なく友人が多く出席する披露宴の場合は、ご祝儀の総額も少なくなります。親戚のご祝儀が相場より少額だった、なんてことも。

ご祝儀ばかりあてにしないで、見積りを見直して節約する努力も忘れずに。

結婚式費用の節約方法は、こちらでくわしくご紹介しています!

結婚式費用が支払えないなら、ブライダルローンもある

親が結婚資金を出さないという考えを持っていたり、経済的に余裕がない場合は、彼と2人で全額負担しなければなりません。

あるいは、親が出してくれる割合が思ったより低いこともあり得ますよね。

結婚資金がどうしても足りない時は、ブライダルローンを組むことも検討してみて。

ブライダルローンは使用目的を結婚に限定したローンで、カードローンなどと比べると低金利なのが特徴です。

低金利といっても借金にはかわりがないので、資金がない時の最後の手段と考えておいたほうがいいでしょう。

ブライダルローンの金利や借り方は、こちらでくわしくご紹介しています!

【番外】ご祝儀の使い道と分け方

費用負担について決める時に、ご祝儀の扱いについても一緒に話し合っておくと、トラブルが減らせるでしょう。

ご祝儀の使い方は大きく3つあります。

  • 結婚式費用に充てる
  • 援助してくれた親に贈る
  • 新婚生活の費用として使う

両家で分配するときは、分け方についても確認しておくと安心です。

結婚式費用の負担割合に関わらず、自分の招待したゲスト分のご祝儀は自分でもらうのが一般的。

「そんなこと、当然では?」と思うかもしれませんが、両家で意見が違っている可能性もあります。分配するときにもめないよう、あらかじめ意見をすり合わせておくことをおすすめします。

結婚式の費用負担は、新郎新婦でバランスよく!

結婚式費用をバランスよく支払う

結婚費用の分担でもっとも大事なのは、両家で不公平感が残らないようにすること。

「どうしてこっちが多く出さなきゃいけないの?」とお金のことでもめると、これから始まる結婚生活の喧嘩の種となってしまいます。

もし新郎側と新婦側の負担額に大きな差が出てしまったら、新居への引越しや、新婚旅行の負担額で調整する方法もあります。

結婚前後にかかるお金をトータルでみて、大きな差がでないようにバランスとることも大事ですね。

まとめ

  • 結婚式に費用負担は、両家折半・人数比で分ける・項目ごとに分けるのが一般的
  • 両家で不公平感が残らないように話し合って負担の割合を決めるのがベスト
  • 結納や両家顔合わせ食事会のタイミングで費用負担を話し合うのが理想的

親を前にお金の話はしにくいものですが、あとになってお互いの希望を言い出し、最初に決めた約束と違うことをはじめると周囲は混乱するばかり。

言いにくいことでも彼と協力してしっかりと話し合い、両家にとっていい結婚式にしてくださいね。