夫婦や家族で出席してくれるゲストへの引き出物のマナー
結婚式にはさまざまな準備が必要ですが、なかでも引き出物に頭を悩ませる方は多いですよね。
とくに、夫婦や家族で出席してくれたゲストへの引き出物の内容や品数などは「どうすればいいのかわからない」と困っている方もいるはず。
今回は、引き出物を送る際のマナーをご紹介します。しっかり確認して、恥をかかないようにしておきましょう。
この記事のポイント!
- 夫婦や家族で出席してくれたゲストへの引き出物にお悩みの方向け
- 夫婦、家族、単身で出席してくれたゲストへの引き出物の分け方がわかる
- 引き出物に選ぶといい縁起物がわかる
- 引き出物の値段の相場がわかる
- 自分の家族への引き出物についてのマナーもわかる
夫婦には一つ?二つ?子供がいる場合の品数は?
本来なら一つの招待状につき一つの引き出物を送ることになっていますので、夫婦で来られても、家族で来られても基本的には引き出物は一つです。
ですがこれからお世話になる親族や、親友などの場合は特別に引き出物の内容を変えて二つ送るという方もいます。
二つ送る場合は内容を変えてあげると親切かもしれません。食べ物なら微妙に種類の違うものを、雑貨ならお互いが使いやすいものをなどなど、工夫してみるのがおすすめです。
また、お子様がいる家庭の場合も基本的には引き出物の数は一つです。
その中に子供が喜ぶようなおもちゃやおやつを入れておくと親切ですが、とくに注意しなければならないということではありません。
子供が成人している場合は判断が難しい場合もありますが、ご祝儀をもらっているのなら少しランクアップさせた引き出物を贈るのも良いでしょう。この場合も一家族につき一つお送りするのがおすすめです。
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引き出物は奥様と旦那様のどちらに置くべき?
夫婦のゲストに一つの引き出物を用意する場合、絶対というわけではありませんが、基本的には一家の主である旦那様の席に置くのがマナーだと言われています。
帰宅の際に荷物持ちをするのも男性の役目。手間にならないように、初めから旦那様の席につけておきましょう。
これは奥様が友人で、旦那様が付き添いで来られた場合も同様です。
夫婦で来たゲストと単身で来たゲストの引き出物は別にするべき
引き出物の内容をすべて統一すると管理が楽ですが、アイテムによっては夫婦で来られたゲスト、単身で来られたゲストで別にする必要があります。
単身で来られたゲストに大きなケーキを送ると食べきれず結局捨てることになってしまいますし、ペアのグラスなども持て余してしまいますよね。
また、単身の方と同じ内容のものを一つだけ夫婦に送るとなんだか味気なく、物足りない印象になってしまいます。
内容をがらっと変えるのは面倒、管理が大変という場合は、夫婦で来られたゲストへの引き出物は品数を増やし、基本的には単身のゲストが使いやすいもの、という風に工夫するといいでしょう。
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自分の家族への引き出物は、場合によっては用意する
一般的な考え方としては、家族から結婚式の資金の援助があった場合、結婚式の主催をしてもらった場合は家族が引き出物を送る側となりますので、引き出物を用意する必要はありません。
しかし家族からの資金の援助がなく、招待状を送った場合は他のゲストと同じく引き出物を用意する必要があります。
家族へ送る引き出物の内容については家族と話し合って決めるといいでしょう。あったら嬉しいものなどを聞いておくようにしてください。
お世話になった家族、これからお世話になる親族に向けての引き出物は他のゲストよりも豪華にしておく必要があると言えるでしょう。
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最適な引き出物とがっかりされてしまう引き出物
まずは引き出物の全般的なマナーについてチェックしましょう。
「うどん」「鰹節」などの縁起物を選ぼう
引き出物には縁起物を選ぶのがおすすめです。これからの二人の明るい未来を想像させるような縁起のいいアイテムを選びましょう。
縁起のいい引き出物としてよく挙げられるのがうどん。太く長く、これからもお付き合いを続けていけるようにという意味があります。
紅白のおもちやおまんじゅうもおめでたく、引き出物にはぴったりです。
また、鰹節は「勝男武士」とも書けることから縁起がいいと言われています。引き出物に選ばれることも多いので、様々な種類の中から選ぶことができるでしょう。
「鰹節は使いにくいのでは?」と思う方は、鰹出汁の効いたお茶漬けやだし汁を送るという方法もあります。
引き出物にはバウムクーヘンも人気があります。木の年輪をイメージして作られたお菓子で、成長、繁栄、長寿などを連想させることから縁起物として考えられているようです。
大きなバウムクーヘンだと単身のゲストは余らせてしまったり持って帰るのが大変になってしまいますので、小さめのものを選ぶと喜ばれることでしょう。
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「ギフトカタログ」「置き場所に困る物」などは注意が必要
引き出物の内容によってはケチだと思われてしまうこともあります。手を抜いたかどうかがひと目で分かるのが引き出物の怖いところですね。がっかりされないように工夫しましょう。
まずは最近トレンドのカタログギフト。好きなものを選べるのは嬉しいですが、紙袋にカタログ一冊だと少し味気ないですよね。引き菓子やちょっとした感謝の気持ちも伝えるものを添えておくようにするといいでしょう。
置き場所に困るインテリア雑貨、大きすぎる食器、嵩張るタオル、賞味期限が早い大きなケーキなども困るという方が多いようです。
誰に受け取ってもらうのか、これをもらって本当に嬉しいのか、ケチだと思われないか……夫婦二人で考えているとセンスが偏ってしまうので、家族や既に結婚した友人に相談してみるのもおすすめです。
相手を分類分けしておくと引き出物の相場決めがスムーズ
引き出物の内容を統一するか、ご祝儀やその人との関係性によって変えるのかも悩みどころですよね。
安いご祝儀を想定して引き出物を選ぶと、上司やたくさんご祝儀をいただいた方には失礼になってしまいますし、かと言ってそのような方に合わせてご祝儀を選ぶと少し多い印象に。
「ご祝儀で判断して引き出物を変えるなんて失礼では?」と感じるかもしれませんが、統一することで逆に非常識な印象を持たれてしまうこともありますのでご注意を。
ご祝儀をどれくらい頂くのかわからないという場合は、上司、恩師にはランクの高いものを、友人なら独身か、既婚かを分類してざっくりとわけて選ぶとスムーズです。
また、引き出物の相場は3000円から10000円。友人や同僚には3000円から5000円、上司や恩師には5000円から10000円、これからお世話になる親族には10000円以上のものを、という方が多いようです。
まとめ
- 引き出物には縁起のいいものを一つは入れておくのがおすすめ
- ゲストががっかりする引き出物を贈らないように周囲に相談しよう
- 夫婦や家族で来られても招待状一つにつき引き出物一つが基本
- 相手の立場や関係性で引き出物のランクや内容を変えると親切
- 家族、親族にも引き出物は必要。ランクの高いものを!
引き出物についてのマナーやよくある疑問をまとめてみました。引き出物は結婚式に来てくれたゲストへの感謝の気持ちを伝える大切なアイテム。
この引き出物の印象で今後の関係が変わってくることもあります。失礼に当たることのないように十分注意して引き出物を選ぶようにしておきましょう。