結婚式で花嫁が使うハンカチのマナーや人気ブランドを解説
新郎新婦が式場で使用するハンカチのことを「ブライダルハンカチ」、または「ウェディングハンカチ」と言います。
単に「ハンカチ」と呼ばないところからもわかる通り、日常で使うハンカチとは素材やデザインが異なるので、大半の花嫁さんは結婚式用にハンカチを用意しなければなりません。
ではどんなハンカチを選ぶのがベストなのでしょうか?
今回は新郎新婦が式場で使うブライダルハンカチについての情報や選び方をまとめてみました。
この記事のポイント!
- 結婚式で使うハンカチ選びに迷っているカップル向け
- 結婚式で使うハンカチのマナーやどこにしまっておくかがわかる
- ハンカチの選び方や費用相場、買う場所などを学べる
ウエディングハンカチ(ブライダルハンカチ)は必要?何枚あったらいい?
涙を拭き、新婦のメイク崩れを防ぐ
「自分は泣かない」と思っていても、結婚式で多くの人にお祝いされたり、両親にお礼の手紙を読んだりすると、思わず涙してしまうもの。
新婦の涙は美しいものですが、メイクが崩れてしまう前にさっと拭き取れるよう、ブライダルハンカチ(ウエディングハンカチ)を用意しておきましょう。
汗を拭くため、新郎も用意しておいて
結婚式の最中、新郎新婦は常にスポットライトを浴びている上、緊張もしているので、汗をかきやすい状態にあります。
新婦にとって、汗は涙と同じくメイク崩れの原因になってしまいますし、新郎も汗だくの姿をゲストに見せるのはちょっと心苦しいですよね。
新郎は「自分は泣かないから大丈夫。ハンカチは不要…」と思いがちですが、汗拭き用としてブライダルハンカチを用意しておきましょう!
2~3枚は準備しておきたいブライダルハンカチ
ブライダルハンカチは、介添え人に預けたり、高砂席(テーブル)に置きっぱなしにしておくこともあります。
また、使っているうちにファンデーションや口紅がついて汚れてしまうことも。
いつでもさっと使えるよう、複数(2~3枚)用意しておくといいでしょう。
2次会も控えている場合は、その分も準備しておきましょうね。
結婚式当日のブライダルハンカチ(ウエディングハンカチ)の使い方
日常生活であれば、ポケットやバッグにハンカチを入れて好きな時に好きなように使えばいいのですが、結婚式となるとそういうわけにもいきません。
では、結婚式当日に涙や汗が出てきた時、ブライダルハンカチはどのように使ったらいいのでしょう?
ブライダルハンカチはどこにしまう?介添え人に預ける?
結婚式で新郎新婦は、和装だったら袴と白無垢、洋装だったらタキシードとウエディングドレスに正装しますが、どの装いであっても、ハンカチを出したりしまったりするのは手間がかかります。
特にウエディングドレスはハンカチをしまっておくところがないので、「ブライダルハンカチはどこにしまっておけばいいの?」と思う人も多いはず。
友人や知人の結婚式に出席して、注意深く見ていた方はご存知かもしれませんが、実はブライダルハンカチは新郎新婦自身がしまっておくものではなく、涙がこぼれた時や汗をかいた時に、介添人がさっと渡してくれているのです。
もちろん何度もやりとりするわけではなく、使用後はメインテーブル(高砂席)の上に飾られた花の陰などに置いて隠すのが一般的。
キャンドルサービスなどで式場を回る時は、花嫁は隣にいる新郎のタキシードのポケットにブライダルハンカチを忍ばせておき、必要となったらさりげなく渡してもらうという方法もあります。
ブライダルハンカチは、顔にそっと押し当てて使おう
ブライダルハンカチの使い方にルールはありませんが、感極まって握りしめてシワクチャにしてしまうのだけは避けましょう!
ハンカチは形を崩さないように持って、汗を拭き取るというより肌に押し当てて水分を吸収させるようにしましょう。
涙があふれてきたら、ハンカチの角をそっと目尻や目頭に押し当てて拭き取ると上品ですし、メイク崩れも予防することができます。
ブライダルハンカチの選び方のポイントとマナー
新郎新婦の持ち物の中に「ハンカチ」と記載されているけれど、どんなハンカチでもいいの?と悩んでしまうところですよね。
ここではブライダルハンカチを選ぶ時のポイントやマナーを紹介します。
1.素材はシルク、コットンがおすすめ!
結婚式のようなフォーマルな場には、シンプルで上品なシルクのハンカチが一番しっくりきます。
「シルクのハンカチでは吸水性が不安…」という花嫁は、コットン(綿)やガーゼのハンカチを用意しておくといいかも。
実際、機能性を考えると、シルクよりもコットン(綿)が便利で、花嫁の多くも結婚式当日に使っています。
コットンやガーゼの素材でも、縁にレースが付いたデザインのハンカチだったらフォーマル感も出そうですね。
ただ、ハンカチは使うだけでなく「見せるもの」として意識したい場面もあります。
写真撮影などで、意外とハンカチが写っていることが多いもの。
正統派のシルクのハンカチを1枚用意した上で、実用的なコットンのハンカチを別に用意しておくことをおすすめします。
タオルハンカチはNG!
一方で、「汗や涙を拭き取るのなら、吸水性のいいタオルハンカチがいいのでは?」と思う花嫁も。
確かにタオルハンカチは普通のハンカチよりも吸水力が高くて使い勝手がいいのですが、厚みがあってごわごわしているので悪目立ちしやすいという欠点が。
タオルハンカチはカジュアルな印象もあるので、フォーマルな場にはふさわしくありません。
マナーとして避けた方がいいでしょう。
2.色は「白」が基本!ただし衣装に合わせて選んで
普段使いのハンカチならカラフルだろうとチェック柄だろうと何も問題ありませんが、結婚式で新郎新婦が使うならやはり白色のハンカチを選ぶのが基本!
結婚式において白は花嫁の色と言われていますし、清潔感も感じられます。
ただ、「白」といっても、シャープな「ホワイト」や、柔らかい印象の「オフホワイト」、そしてベージュがかった「アイボリー」などいろいろあります。
ウエディングドレスの色に合わせたブライダルハンカチを選ぶようにしましょう。
3.シンプルなデザインの中におしゃれを取り入れる
ブライダルハンカチは、フォーマルな場にふさわしいシンプルなデザインがおすすめ。
でも、上品さを保ちつつ、ちょっとしたおしゃれを取りれることも可能です。
新婦:刺繍やレース、パールをあしらって女性らしさを
華やかな衣装やドレスに身を包んだ花嫁が使うのなら、ハンカチもおしゃれで愛らしいものを選びたいですよね。
とはいっても色物や柄付きのハンカチはNG!
さりげないおしゃれとして縁にレースをあしらったり、パールの装飾が施されたものを選ぶと、上品な印象を与え、花嫁さんの魅力も引き立ちます。
新郎:シンプルなデザインと機能性重視で
結婚式当日、汗をかきやすい新郎には、機能性を重視したブライダルハンカチがおすすめ。
吸水性の良いガーゼハンカチや綿素材のハンカチを使用すると、ひっきりなしにハンカチを交換しないで済みます。
ハンカチの色は白、デザインは基本的に無地でいいですが、新婦とお揃いでイニシャルを入れる新郎も多いようです。
サムシングブルーでイニシャルを入れたブライダルハンカチも
新郎新婦お揃いでイニシャルを入れる場合、サムシングブルーを使ったブライダルハンカチもあります。
サムシングブルーは、聖母マリアのシンボルカラーで、忠実・信頼を象徴している色で、花嫁が身に着けると幸せになれる色と言われています。
ブライダルハンカチの色は基本的には「白」ですが、サムシングブルーを使ったイニシャル入りのハンカチは常識の範囲。
ブライダルの小物にこだわりたい花嫁たちの間では、人気があるようです。
サムシングブルーに限らず、刺繍を入れたい場合は時間に余裕を持って注文しましょう。
店舗にもよりますが、3日間~1週間ぐらいは見ていた方がよさそうです。
お葬式で使うハンカチも白が基本。
忌事であってもフォーマルな装いが求めれる場ですから、「結婚式で使ったハンカチは、お葬式でも使えないかしら?」と思う人も多いはず。
礼装用として、ブライダルハンカチはお葬式兼用で使っても構いません。
あとは、「おめでたい席で使ったものと、そうでないものはできれば区別したい」など気持ちの問題といえそう。
ひとつだけ気をつけたいのは、サムシングブルーでイニシャルを入れたブライダルハンカチとわかるようなものをお葬式に持って行くのは控えた方がよさそうです。
ハンカチはどこで買う?100均でも大丈夫?
ウエディング用の小物はブライダル専門店などで購入またはレンタルするのが一般的。
でも、ブライダルハンカチに関しては百貨店や通販などで購入している新郎新婦も多いようです。
実は、100均でも礼装用の白いハンカチが販売されています。
シルク素材でなく綿素材であること、また縫製が甘いところが多いので、安っぽく見えるかもしれませんが、素材にこだわらないという新郎新婦は、100均のハンカチも選択肢のひとつにあげていいかもしれません。
ブライダルハンカチの価格は1,000円台~
ブライダルハンカチは100均商品からブランドものまで幅広いラインナップがあるので、費用もピンからキリまでいろいろあります。
- シルクの白いハンカチは3,000円ぐらい~
- コットン(綿)100%で、シンプルかつスタンダードなもの:1,000円ぐらい~
- コットン(綿)100%で、ステッチやレースなどをあしらったもの:3,000円~5,000円程度
一生に一度の思い出として思い切って奮発するのもありでしょう。
ブライダルハンカチ(ウエディングハンカチ)のおすすめブランド
ウエディングハンカチは基本的なマナーさえ押さえておけばどこで購入してもいいのですが、「どうせならハンカチにもこだわりたい!」という方はブランドもののハンカチを検討してみましょう。
ウエディングハンカチを取り扱っているブランドはいろいろありますが、注目されているブランドをいくつかご紹介します。
バーニーズニューヨーク:シンプルなデザインが魅力
アメリカの高級百貨店のひとつで、上質なアパレル商品のほか、ブライダル用品も数多く取り揃えています。
厳選された上質なコットン生地にイニシャル刺繍を施したハンカチはブライダル用として大人気!
どんなウエディングドレスにも合わせやういシンプルなデザインも魅力です。
価格は、綿100%のイニシャル入りのハンカチが1,300円前後で、イニシャル入りリネン(麻)のハンカチになると2,000円前後です。
バーニーズニューヨーク「イニシャルハンカチ」
クラシクス・ザ・スモールラグジュアリ:高級ハンカチの代名詞
最高級の技術で最上の一枚を作り上げるこだわりのハンカチーフブランドです。
さすが専門店だけあってブライダル用だけでもバリエーションは多種多彩。
価格は、綿100%のブライダルハンカチで2,500円~5,000円前後。
シンプルな無地素材からフラワーレースをあしらったもの、花嫁さんの刺繍イラストを施したものなど、見ているだけで楽しくなるハンカチが勢揃いしています。
クラシクス・ザ・スモールラグジュアリ「ウエディング」
イリナム:アンティーク調の刺繍入りのハンカチが人気!
イニシャルの刺繍が入ったハンカチといえば「イリナム」!
イニシャルのアンティーク調の書体が特徴で、フォーマルな場にもふさわしく、花嫁たちにも人気のブランドです。
一枚一枚職人の手によって作られているにも関わらず、綿100%のイリナムのハンカチの価格は1,300円~!
美しいデザインで求めやすい価格とあって、新郎新婦お揃いで購入しているケースが多いようです。
イリナム「白いハンカチ」
ニナリッチ:レースをふんだんに取り入れた上品なデザイン
「ニナリッチ」は、フランスのファッションブランド。
ブランドロゴの「nina ricci」が大好き!という女性も多く、花嫁たちにも人気のブランドです。
真っ白でチュールレースが上品なハンカチは1,000円~。
イニシャル入りになると2,000円前後が相場。サムシングブルーを使ったイニシャル入りのブライダルハンカチも購入できます。
まとめ
- ブライダルハンカチ(ウエディングハンカチは)は2~3枚は用意する
- ハンカチの色は「白」が基本。ただし、衣装の色に合わせて選ぶ
- ハンカチの素材はシルクかコットンがおすすめ
- タオルハンカチはNG!
- 刺繍やイニシャルをあしらったブライダルハンカチも人気
- ハンカチの価格は綿素材なら1,000円台~
新郎新婦が使うブライダルハンカチ(ウエディングハンカチ)は涙や汗を拭くという実用的な面もありますが、デザインにこだわればドレスを引き立てる小物として活用することもできます。
新郎とお揃いにしたり、素材を吟味したりしてお気に入りの一枚をぜひ見つけてみてくださいね。