結婚式の司会者は友人(素人)でもOK!?プロとの違いや失敗例を紹介
結婚披露宴の司会を、友人に依頼しようかな?と考えている新郎新婦も少なくありません。
- 話し上手な友人なら任せられそう
- 式場に依頼するより、友人に依頼した方が楽しそう
- 親族が一度結婚式の司会をしたと話していたから、お願いしてみようかな?
などの理由から、結婚式の司会は友人でも大丈夫そう!と思いませんか?
一方で、友人に結婚式の司会を頼むことに不安を抱かれていることもあるかと思います。
- 楽しそうだけど、素人芸になってしまわないか不安
- 友人への負担が大きくないか気になる
結論としては、結婚式の司会に慣れていない素人の方に、披露宴の司会を任せることはオススメできません。
友人に結婚式の司会を依頼する前に、この記事を読んで結婚式の司会について少し考えてみていただけたらうれしいです。
結婚式(披露宴)の司会者の選び方
結婚式の司会者は、多くの場合、式場が提携している司会者が担当します。この司会者は、以下のような立場の方が多いです。
- 結婚式の司会のみ受けている人(結婚式司会専門)
- ラジオなどのパーソナリティーを務めている人
- 各種イベントでもアナウンスをしている人
どの立場の人も、結婚式の司会はプロのスタッフです。会場への出入りも多いため、場慣れしていることが多いです。
芸人やアナウンサーなど、芸能関係者への外注もあり得る?
芸能人の結婚式報道を見ていると、多くの披露宴で同じアナウンサーが司会を務めていたりしますね。こういった華やかな披露宴に憧れている方もきっと多いことと思います。
もし新郎新婦自身が、芸能関係者や芸人などが知り合いで、司会を依頼したいと願い出れば、式場は司会者の持ち込みに対応してくれることも十分にあります。
しかし、式場側に「テレビでアナウンサーをしている○○さんに、司会をお願いして欲しい」という願いは叶わない可能性が高いです。
なぜなら式場が、芸能事務所と提携している可能性は低いからです。
パイプがないとこういったリクエストも叶えられないため、「式場にお願いすれば何でも叶う!」と安易に想像することは避けた方が無難です。
そもそも司会者の持ち込みは可能なのか?
司会者の持ち込みは可能としている式場もあれば、不可としている会場もあります。持ち込み料は会場により異なりますが、3万円〜7万円ほど。
自由度が高いレストランウェディングなどでは、持ち込みに対応している可能性も高いです。
持ち込み不可としている会場でも、1.5次会や少人数のパーティーであれば許可している会場もあります。
結婚式の司会者の実力とは!?プロと友人(素人)の差
正直なところ、司会者はプロと素人では差がでます。
- 披露宴を抜群のタイミングですすめられるか
- 盛り上げたり、しっとりしたりと、シーンにメリハリが付けられるか
- 時間内に終わらせる事ができるか
中でも、「時間内に終わらせることができるか」は式場側にとってかなり重要な問題です。
一日一組限定の結婚式なら少々間延びしても大きな問題にはなりませんが、披露宴の後にも他の披露宴を予定している場合は、別問題!
時間内のお開きにできないと、この後の披露宴にも問題が生じてしまうからです。
他にも、料金の差も大きな違いですね。
プロ(式場)に依頼すれば、5万円~10万円の司会料が必要になりますが、友人であればお礼で済み、出費を抑えることができますね。
友人に頼む前に確認しよう!結婚式司会者の仕事内容
結婚式の司会のプロというくらいですから、それ相応の仕事をこなしている司会者さん。どんな仕事内容なのか、簡単にご紹介していきます。
友人に司会を頼むときは、以下のような仕事内容があることを伝えておかないと、失敗やトラブルの原因になりかねないので要注意!
司会の準備
■ 結婚式の打ち合わせに同席する
披露宴の進行内容を共有するために、結婚式の打ち合わせに司会者が同席することが多いです。中には、司会者自らが演出内容を提案できるほど、結婚式の司会に長けているスタッフもいます。
■ 原稿を考え、新郎新婦に提出する
披露宴内で新郎新婦のプロフィールを司会者から紹介すると決まっている場合は、当日読み上げる原稿を考え、新郎新婦に確認をとることもあります。
この他にも以下のような希望があるなら、原稿を考えてもらう必要があります。
- 紹介して欲しいゲストとの思い出話がある
- 花嫁の手紙の前に両親との思い出を紹介して欲しい
結婚式当日
■ 新郎新婦と同じ時刻くらいに会場入り
結婚式当日は、新郎新婦と同じ時刻くらいに会場入りし、会場内の座席をチェックしていきます。
主賓の挨拶のゲスト、乾杯の発声を依頼しているゲスト、余興の友人など重要なゲストの席は把握しておきます。
■ 祝電を披露する場合、祝電のチェック
当日、祝電が届いていることも多いです。この祝電を披露する場合、内容の確認や送り主の名前、肩書きを新郎新婦に確認します。
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披露宴開始後
■ 特定ゲストを探し、ご挨拶
さきほど席次をチェックした、役割を担っているゲスト探し、挨拶にまわります。
披露宴の進行を簡単に伝え、ゲストを紹介する内容やゲストの立ち位置、話し始めてもらうタイミングなどを共有します。ゲストから「マイクを持って、席まで来て欲しい」など、何らかのリクエストがないかどうかも確認していきます。
■ 披露宴の2時間半、しゃべりっぱなし
一般的な披露宴は2時間半が目安ですが、この大半は司会者はしゃべりっぱなしです。
新郎新婦の行動の邪魔にならないよう、声のトーンを変え、盛り上げたりしっとりさせたり、感動を誘ったり、笑いを呼ぶなど、口調も七色に変え、会場内を盛り上げます。
■ テーブルインタビューなど演出
最近では演出が少なかったり、余興がない披露宴も増えています。
この場合も披露宴の2時間半を有意義な時間にするために、司会者自らがゲストにインタビューをする演出を取り入れる事もあります。この時、会場を盛り上げつつも写真に入らない配慮や、ゲストに背を向けすぎない立ち位置を考えることも大切です。
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急なトラブルに備える!
新婦が読むと決まっていた花嫁の手紙を、感極まって読み終えることができない可能性も十分にあります。この時司会者が、花嫁の手紙を代読する場合があります。
ウェディングプランナーとして働いていた筆者の現役時代、涙を誘う手紙の内容で「声が詰まりそうになった」と、ベテラン司会者が言っていたことがありました。
感情を込めつつ、ゲストに聞きやすいように読むことは慣れた司会者でも苦労することもあるそうです。
会場スタッフとの円滑なコミュニケーションをはかる
何より大切な仕事が、会場責任者(キャプテン)や音響・証明スタッフ、プランナーとのコミュニケーションをとることです。
結婚式は一人の力では成し遂げられません。テンポ良く披露宴をすすめ、盛り上げたりしっとりしたりと、シーンにメリハリを付けるためにも、会場内のスタッフと連携をとっていくことはとても重要です。
友人に司会を頼む場合、台本はどうするの?
いくら結婚式の司会を毎週こなしているプロでも、台本を持たないまま司会に望めるスタッフは少ないです。それほど、結婚式司会の台本は重要です。
そのため、友人に司会を依頼する場合も、台本は必須アイテム。
結婚式の司会をしてほしい!と新郎新婦から依頼した場合は、新郎新婦で結婚式司会の台本を用意するほうが良いかと思います。
先にご紹介したとおり、司会者の仕事量は少ないわけではないため、大切なお友達の負担を減らすためにも、新郎新婦が台本を用意しておきましょう。
一方、友人から「司会できるよ!」と言われていることもあるでしょう。この場合は、台本も友人に任せて良いのではないかと思います。
普段他の式場で司会を務めている友人などであれば、本人の慣れた台本を使用する方が良いためです。
友人に結婚式の司会者を頼む場合のお礼
友人へのお礼や、友人からのご祝儀を受け取るかどうかは難しいポイントですよね。筆者の経験を元にご紹介していきます。
お礼の金額相場
友人へお礼をすることは当然ともいえるマナーです。お金でお礼をするなら、3万円~5万円が相場ですが、品物でお礼をすることもOKです。
ご祝儀はもらう?
友人として結婚式に招待しているのであれば、ご祝儀を頂戴するかと思いますが、司会者として出席いただいているのであればご祝儀は受け取りにくいところ。
そのため、司会を依頼した際に「ご祝儀はいらない」と伝えるといいでしょう。
それでもお気遣いいただくのであれば受け取り、後日内祝いを渡すことをおすすめします。
席や料理は用意する?
先もご紹介したとおり、結婚式当日司会者の仕事は大変多く、席に着く時間もほぼありません。
席を用意したい、食事を楽しんで欲しい、という気持ちもあるかと思いますが、当日食事を楽しんでもらう時間はないと考えて下さい。
当日には料理を用意せず、後日に結婚式と同等のお食事に招待するなどの方法も検討されると良いかと思います。
実体験!結婚式の司会を友人(素人)に任せた失敗
筆者自身、一度だけ友人司会の披露宴を担当したことがあります。
新郎さまたっての希望で、芸能界を目指しているというご友人に依頼されたのですが…結婚式の司会は全く経験のない方で、台本読みもしどろもどろ。キャプテンからの合図も全く理解していただけず、筆者が司会席に張り付いていないと進められない状況でした。
プランナーとしての業務がすすめられず、キャプテンは大忙し。披露宴も間延びしてしまい反省した一件でした。
結論。披露宴の司会はプロに任せよう
この経験から、一般的な披露宴を開催する場合、司会はプロに依頼する方がいいと思います。
既にご紹介したとおり、司会者の仕事は本当に多く、細やかなサービスや新郎新婦やゲストへの配慮が必要です。
文言を間違えることも許されず、場の空気を読んで進行をすすめて行くという重大な役割もありますので、結婚式の司会をしたことがないゲストには荷が重すぎるのではないかと思います。
料理のタイミングによっては時間を、伸ばしたり縮めたりと臨機応変な対応が必要。これは司会者の力量につき、場の空気は全くと言っていいほど違います。
このような理由から、披露宴の司会はプロに依頼されることをおすすめします。
まとめ
- 友人に司会を安易に依頼する前に、司会者の仕事内容を把握しよう
- 思っている以上に司会者の仕事量は多い
- 会場責任者(キャプテン)と、あうんの呼吸が必要
- 友人司会は、あまりおすすめできない
ご友人に結婚式の司会を依頼しようかとお考えの方向けの内容をまとめました。
結婚式を進行し、感動をより引き立てる立役者とも言える司会者。
一生に一度の結婚式です。この晴れ舞台で大切なご友人とトラブルになってしまっては後悔しか残りません。どの方法がベストかどうか、じっくり話し合うことが大切です。