結婚式の天気が気になる!統計上晴れる日は?雨予報でも晴れる可能性
結婚式を挙げる時期を考える時に気になるのが、その日の天気が晴れるか?ということ。
仏滅や大安といったお日柄も気になりますが、こちらはもともと決まっているものなので、新郎新婦で日を選ぶことができます。
でも天気のことは自分たちではどうにもならない分、とても気になりますね。
そこで統計上、1年のうちで天気のいい月を調べてみました。
また残念ながら雨がふってしまった時の対策や、雨でもポジティブになれる考え方も紹介します。
結婚式に最適な時期(シーズン)はいつ?統計で見る「天気のいい月」
結婚式にふさわしい「天気のいい」日は、1年のどの時期に多いのでしょうか。
1年のうちでもっとも天気のいいのは何月なのか、天気出現率という統計データ(※)を基に見てみましょう。
※天気出現率とは過去30年のデータを基に、日別に「晴」「曇」「雨」「雪」のどれになる可能性が高いかを表したもの
天気がよく、過ごしやすい気温の月
統計上、東京で最も「晴」になる可能性が高いのは、12月24日と12月29日。その可能性はなんと93.3%でした!
東京で「晴」の出現率が50%以上の日(=晴れる可能性が高い日)が何日あるかを調べ、月ごとにランキング形式でご紹介します。(統計期間1981年~2010年)
晴れるかどうかだけでなく、気温も結婚式の日取りを決める要素なので、併せて見てみましょう。
◆晴れる可能性が高い月ランキング
(※「晴」出現率50%以上の日が、ひと月のうち何日間あるか)
- 1月…31日間(5.2℃)
- 12月…31日間(7.6℃)
- 11月…29日間(12.1℃)
- 2月…28日間(5.7℃)
- 3月…22日間(8.7℃)
- 8月…20日間(26.4℃)
- 10月…19日間(17.5℃)
- 4月…16日間(13.9℃)
- 5月…9日間(18.2℃)
- 9月…6日間(22.8℃)
- 6月…4日間(21.4℃)
- 7月…4日間(25.0℃)
晴れる日が多いのは冬の時期、総合的に「いい天気」なのは11月
●晴れの日が多いのは、冬の時期
統計によると、1月、2月、12月は「晴」の出現率が50%以上の日が、毎日続きます。
晴れる日が多いのはうれしいのですが、平均気温はどれも10℃以下と厳しい寒さ。また1月と12月だと、帰省やお正月の時期と重なってしまいますね。
●晴れの日が多く過ごしやすいのは、11月
厳しい冬の季節に次いで、「晴」の出現率50%以上の日が多いのが、11月。
平均気温は12度と、長袖にジャケットや薄手のコートがちょうどいい時期です。冬本番手前でそれほど寒くなく、過ごしやすそうですね。
●晴れが多くても季節特有の不安がある、3月・8月・10月
天気出現率の統計上、晴れの日が22日間の3月、20日間の8月、19日間の10月。
晴れる日は多いのですが、3月は花粉、8月は猛暑が心配な季節。10月はまだまだ台風が来る時期です。
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こういったことを考えると、11月がもっとも天気がよく結婚式には向いている月といえそうです。
統計上、天気が悪い時期は?
東京を例に、あまり結婚式には向いてない月を調べてみました(表記がないものは統計期間1981年~2010年)。
●雨が降りやすい、6月と9月
天気出現率で「雨」になる可能性が50%以上になる日(=雨になる可能性が高い)を見ると、6月(5日間)、10月(4日間)、9月(3日間)となります。
ちなみに雨の出現率が最も高いのが6月26日で、63.3%。6月から10月までは、雨が降ることを想定した会場選びや演出が必要になりますね。
●台風が多い、9月
2011年から2018年までの間で、もっとも日本に多く台風が上陸したのは9月(回数はなんと、11回!ほぼ毎年です)(※)。ついで8月(9回)、7月(6回)、10月(3回)と続きます。
7月から10月までは、台風対策が必要ですね。
(※)台風の中心が、北海道・本州・四国・九州の海岸線に達した場合を「上陸」とする
●風が強い、3月
やや強い風(※)がふく日数が多いのは、3月(4日間)。次いで2月、4月(2.8日間)と続きます。
春は風が強い季節といわれる由縁ですね。4月ころまでは、屋外の演出をよく検討したほうがいいでしょう。
(※)風速が10m/s以上15m/s未満の風(歩きにくい、傘がさせないほど)
●雪が降りやすい、2月
1年間のうち最も雪が降りやすいのは2月で、統計上は1ヶ月のうち、平均3.7日間は雪が降るそう。ついで1月(2.8日間)、3月(2.2日間)と続きます。
雪が降る日数は少ないものの、一旦大雪が降ると交通機関がストップすることもあるので、雪対策を念頭においた準備を。
(参考)
気象庁|過去の気象データ検索
気象庁|台風の上陸数
結婚式当日の降水確率が50%でも雨は降らない?天気予報のヒミツ
結婚式の日の天気予報が降水確率50%だった場合、雨が降らないかとても心配になりますね。
ところが降水確率が50%でも雨が降らない場合もありますし、大したことない小雨の場合もあります。そもそも降水確率とは、どんなものなのでしょうか?
降水確率とは?定義
気象庁による降水確率の定義は以下のとおり。
- 予報区内で一定の時間内に降水量にして1mm以上の雨または雪の降る確率(%)の平均値で、0、10、20、…、100%で表現する(この間は四捨五入する)。
- 降水確率30%とは、30%という予報が100回発表されたとき、その内のおよそ30回は1mm以上の降水があるという意味であり、降水量を予報するものではない。
引用元:気象庁|予報用語 予報の名称
すこしわかりにくいですが、降水確率とは、過去の気象データをもとに、雨が降る確率を割り出したものです。
過去と同じ気象条件がそろった時、1mm以上の雨が統計上どのくらいの割合で降ったかを、これまで蓄積したデータから算出しているのです。
例えば天気予報を見たら、結婚式の日の降水確率が50%だった場合。
結婚式の日とおんなじ気象条件だった、過去の天気予報データ100回分のうち、50回で1mm以上の雨が降ったなら、「降水確率50%」という予報になります(30回なら30%、10回だけなら10%)。
「過去の統計上、その日も雨が降る確率が高いよ!可能性は50%だよ!」という意味ですね。
降水確率50%でも雨が降らないこともある
降水確率はあくまで、雨が降る可能性のことなので、降水確率50%でも90%でも、雨が降らない可能性は残されています。
反対に降水確率が10%でも、雨が降る確率はあります。
また、降水確率は降雨量の予報ではないので、仮に降水確率100%でも小雨程度の軽い雨となる可能性もあるんですよ。
ほかにも、以下のようなような考えは間違いになります。
- 降水確率50%とは、50%のエリアで雨が降る
- 1日24時間のうち、半分の12時間は雨が降る
- 降水確率100%がどしゃぶりだから、50%だと中降りの雨が降る
降水確率のチェックは必要ですが、心配するより雨対策をしっかりとることが大事です。
台風が直撃!結婚式は延期・中止すべき?
2019年10月に台風19号が上陸し、各地で大きな被害を与えました。
一般的には気候がよいとされる10月、しかも週末だったこともあって、多くのカップルが結婚式を予定していた様子。
結婚式の日に大型台風の直撃や大雨、大雪などの悪天候が予想される場合、一体どうしたらいいのでしょうか?
実行?悔しいけれど中止(延期)すべき?
台風などが結婚式当日に直撃する天気予報がでたら、まずは式場と相談して、結婚式が実施可能かどうかを決めます。
JRなどの交通機関や、電気などのライフラインがストップするほど悪い状態なら、会場側も準備できませんしゲストも来ることができません。
命にかかわる問題でもあるので、とても残念ですが、中止か延期をせざるを得ないでしょう。
延期・中止にする場合、できるだけ早くメールや電話でゲストにお知らせします。
天候が理由の場合でもキャンセル料は発生する?
天候が理由で結婚式が延期・中止になった場合にも、契約どおりのキャンセル料が発生するのでしょうか?
新郎新婦の自己都合ではないので、キャンセル料にはちょっと納得がいかないですよね。
災害時のキャンセル料の支払いは、ざっくり分けると以下のようになります。
●キャンセル料の支払いが必要な場合
会場側が結婚式を挙げる状態に準備できていたにも関わらず、新郎新婦が天候を理由に中止した場合。新郎新婦側の自己都合となり、キャンセル料を支払わなければならない可能性が高い。
●キャンセル料が発生しない場合
結婚式場側が準備を出来ない状態で、延期や中止になった場合。契約どおりのキャンセル料を支払わなくてもいいケースもある(会場により対応は異なる)。
天候が原因の中止や延期は直前でないと分からないやっかいなものですが、誰にでも起こりうること。
結婚式場を本契約する前に、悪天候時の対応を確認しておく必要がありそうです。
雨の降る日の結婚式は、縁起がいいってホント?
せっかくの結婚式の日に雨がふってしまったら残念ですが、実は雨の日の結婚式は縁起がいいと言われているんですよ。
神様が一生分の涙を流してくれる
ヨーロッパでは、結婚式の日に雨がふると「神様が新郎新婦の流す一生分の涙を流してくれている」と言われています。
またフランスには“Mariage pluvieux mariage heureux !”(雨の日の結婚式は幸運をもたらす)、イタリアには“Sposa bagnata, sposa fortunate”(雨に濡れた花嫁は幸せになれる)という言い伝えが。
どれもロマンティックな言い伝えですね。
結婚式当日が雨予報でも、このようなポジティブな考えもあるので、あまり悩みすぎずに特別な日を楽しんで!
雨降って地固まる
日本にも「雨降って地固まる」という、ことわざがありますね。
悪いことや揉めごとがあった後は、かえって良い結果や安定した状態になるという意味です。
結婚式に雨という残念なシチュエーションを2人で乗り越えれば、絆はさらに強くなりそうですね。
雨が多い季節の結婚式でも大丈夫!雨の演出アイディア
結婚式に雨が降らないかって、とても気がかり。特に梅雨時に結婚式をあげる花嫁さんは、気が気ではありませんね。
ゲストが濡れないよう導線を確保したり、タオルを用意するケアも必要ですが、「雨」を演出として取りいれると新郎新婦もゲストも楽しむことができそう。
室内装飾やペーパーアイテムに雨を意識して
一番残念なのが、雨が原因でアンハッピーな気持ちになってしまうこと。
雨にちなんだアイテムを積極的に使うことで、気分を盛り上げていきましょう。
- 招待状や返信ハガキには、雨のしずくや傘、てるてる坊主のモチーフを使う
- ウェディングツリーのイラストの「木」を傘の形に変える。ゲストに雨をイメージした青系のスタンプを押してもらい「ウェディングアンブレラ」を作る
- 傘や雨粒をイメージした水色の風船、アジサイを使って、室内を飾る
- 新郎新婦が入場時に傘を持って登場
- 雨粒や長靴をモチーフにしたプチギフトを用意
レイニーフォト
晴れた日のウェディングフォトも素敵ですが、雨を活かした写真には違った魅力があります。
- 色とりどりの傘を用意して、新郎新婦の周りを囲む
- 雨粒をライトアップして、幻想的に
など。
結婚式当日のウェディングフォトはもちろん、前撮りの日に雨が振ってしまった時にもおすすめです。
雨の日しか撮れない、ロマンチックなレイニーフォトを楽しんでみては?
雨の日対策を考えておくべき演出
結婚式の日に雨が降った場合、変更せざるをえない演出もあります。
直前の天気予報を見てから慌てて準備するのではなく、早めに対策をたてておいてくださいね。
●バルーンリリース
チャペルの外やガーデンから、青空に向かって風船を放つバルーンリリース。この演出にあこがれて会場を決めた花嫁さんもいるかもしれませんが、残念ながら雨ならできません。
雨の場合、リリースする予定だったバルーンを装飾アイテムとして、会場装飾に使えないかプランナーに相談してみましょう。お色直し後の再入場で、たくさんのバルーンを持って登場するのもかわいらしいですよ。
●ライスシャワー・フラワーシャワー、ブーケトス
ライスシャワーやブーケトスは屋外でやったほうが盛り上がりますが、屋内に広いスペースがあれば実現可能。これまでの実績から、雨の日に屋内で行ったことが無いか、確認してみましょう。
ブーケトスは場所をとらない、ブーケプルズに変更するのもおすすめです。
【天気別・時期別】ウェルカムスピーチ&挨拶例
天気が悪い中来てくれたゲストには、感謝の気持ちを忘れずに伝えたいものですね。
ウェルカムスピーチや新郎謝辞の際に、天候を意識したちょっとした言葉があるとみんなほっこりしそう。
◆雨の日
- 本日は御足もとの悪い中、結婚式にお越しいただきありがとうございます
- 雨の後には虹がかかります。虹を見たら今日の僕たちの門出の日をどうぞ思い出してください
- 雨降って地固まると申します。今日のような雨がこれからの僕たちの人生に何度も降りかかるでしょう。その度にお互い力を合わせて乗り切ってきたいと思います
◆雪の日
- 本日は雪で御足もとの悪い中、結婚式にお越しいただきありがとうございます
- 純白のウェディングドレスに純白の雪、そして撲の純白のタキシードと、まぶしいくらい良き日になりました
◆猛暑の日
- 暑さが厳しい中お集まりいただき、ありがとうございます
- 真夏の太陽の様に熱くて情熱的な挙式を先ほど無事にすませました
◆寒い日
- 皆様、お体が冷えてしまっていませんか?いま厨房ではスタッフさんたちが暖かい料理を準備をしてくださっています
- 皆様、お帰りの際も気を付け、風邪などひかぬようご注意ください
悪天候で中止に…。結婚式をやり直したい時のアイディアは?
せっかくの結婚式がお天気のせいで中止になってしまったり、実施できても演出が制限されたりして後悔が残るのは、あまりにも悲しいこと。
特に中止になってしまったのなら、金銭的・スケジュール的に、当初予定していたような凝った結婚式がはできないとしても、記念に残る何かがしたいですよね。
何もしないよりは心が晴れるであろう、やり直しアイディアをご紹介します。彼と相談してみてはいかがでしょうか?
- 家族だけでこじんまりと挙式する
- お披露目の食事会や、カジュアルなパーティーを開く
- フォトウェディングを行う
- 入籍後5年や10年の節目に、バウ・リニューアルを行う
まとめ
- 天気出現率を参考にすると、もっとも結婚式に向いているのは11月
- 大型台風が直撃する場合、結婚式を延期(中止)せざるを得ないことも
- 悪天候時のキャンセルについては、本契約前に確認が必要
- 雨が多い季節の結婚式なら、雨を演出として取り入れて楽しむ
せっかくの結婚式だから、いい天気の日に挙げたいもの。
気候のいい時期に結婚式の予約をしてたとしても、もしもの時の対策も考えながら準備を進めてくださいね。