「やっぱり結婚やめたい…」プランナー談!マリッジブルーの実例と対処法

「やっぱり結婚やめたい…」プランナー談!マリッジブルーの実例と対処法

大好きな彼からのプロポーズを受け、結婚準備の最中や入籍前でワクワクが止まらない矢先、ふとした瞬間に「やっぱり結婚式したくない…」と思われている方はいませんか?

些細なことでも喧嘩ばかりで不安が止まらず、あんなに大好きだった彼も「顔も見たくない!」と思っている…このような症状はもしかしたらマリッジブルーかもしれません。

今回はマリッジブルーについてと、元プランナーの筆者が出会ったマリッジブルー花嫁さまの事例をご紹介していきます。

自分だけがマリッジブルーではありません!気になる方の参考になれば嬉しいです。

マリッジブルーとは?

別れるカップル

まずは、マリッジブルーとは何かを知っていきましょう。

マリッジブルーの症状について知っておくことで、自分自身のマリッジブルーに気付き、症状へのをおこなうことで緩和されたり、消失できる可能性も十分にあります!

幸せな結婚生活のためにも、自分の気持ちと向き合っていきましょう。

マリッジブルーってどんな症状?

まず「マリッジブルー」は医学的な用語ではありません。結婚を控えた時期にあらわれる、不安やうつの状態の総称です。

メンタルバランスは人により大きく異なり、些細なことで深く傷ついてしまう方もいれば、自分なりの解消方法を知っている方もいます。

マリッジブルーになったからといって、心が弱いとか、覚悟が足りないとか、そんなことはありません。誰にでも起こりうることです。

心の問題は個人差がありますが、精神的な症状だけでなく、肉体的な症状も現れることもあります。

◆精神的な症状の例

  • 疲れやすい
  • 落ち着かない
  • 彼(彼女)に対して不満しか思えない
  • いらいらする、自暴自棄になってしまう

◆身体的な症状の例

  • 過食や食欲減退
  • 眠れない、眠りが浅くなる
  • 身体のあちこちが痛い
  • 持病が悪化したような気がする

上記の内容が代表的な症状ですが、この他にも人によって「いつもとちがう」と感じる症状が出ることもあります。

なぜか幸せじゃない…。マリッジブルーになってしまう原因は?

後悔する女性

マリッジブルーの原因は十人十色。さまざまなきっかけがマリッジブルーを引き起こしています。

例えば、「本当に結婚していいのか」という悩みは最大の原因かもしれません。

結婚は人生においての大きなイベントです。大好きな彼・彼女と結婚すると決めても、なんの心配ごともなく進んでいけるとは言い切れません。

彼や彼女とはもちろん、ご家族やご友人など、周囲の方々との関係性も変化していきます。こういった人間関係において、不安になったり傷ついてしまうことも考えられますね。

さらに、結婚と同時期に引っ越しをする方も多いでしょう。住み慣れた場所を離れ新天地に向かうことも、人により程度の差があるとは言え、心のバランスが崩れる原因に繋がります。

新郎(男性)もマリッジブルーになるの?

頭をかかえる男性

マリッジブルーは女性だけ、というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、もちろん男性でもあり得ることです。

一般的に女性の方が男性よりも感受性が強いため、マリッジブルーの原因となるできごとも感じやすいといえます。

しかし、男性は結婚し一家の大黒柱になるというイメージもあり、将来へのプレッシャーからマリッジブルーに陥ってしまうことも。

心因は異なるにせよ、マリッジブルーは女性でも男性でも感じてしまう症状だといえます。

私マリッジブルーかもしれない。と思った時の対策法

婚約指輪

マリッジブルーかもしれない…と思ったら、これからご紹介する内容を試してみてください。

1)結婚式について、新郎としっかり話し合う

結婚式の準備は、花嫁メインで進めがちです。

筆者のプランナー現役時代も、「何で準備は私(花嫁)ばっかりなの?」という不満から、彼への不信感に繋がることは多いように感じました。

また両親や義両親からのアドバイスに対して、不満や不信感を抱く方も多かったです。

この不満や不安がマリッジブルーの原因になることもあるため、まずはしっかり新郎新婦で話し合うことを大切にしましょう。

お互い、別々の人生を歩んできたのですから意見が違っていてもおかしくありません。

大好きなんだから「言わなくても分かるでしょ」と思わず、自分の考えや思っていることを口にすることは大切です。

2)信頼できる人に相談してみる

彼や彼女に対して不満や不信感が強いなど、本人にも打ち明けにくいことは、信頼できる友人や家族に話してみることもおすすめです。

結婚している友人や兄弟姉妹からは、似たような経験談が聞けることもあるでしょう。

「私だけじゃないんだ」という安心感からマリッジブルーを脱出できることも十分に考えられますね。

3)結婚式準備の事を一旦忘れて、楽しむ時間を作る

結婚式前はさまざまな準備事項が押し寄せてきます。仕事やプライベートで忙しい時期であれば、結婚準備がストレスになってしまいます。

こういった「やらなきゃ!」というストレスやプレッシャーがマリッジブルーにつながる事もあります。

そのため、一度結婚式や準備のことを忘れて、別のことで楽しむ時間を作ってみることもおすすめです。

ショッピングに行ったり、旅行に行くのもいいですね。運動が好きな方は、スポーツ観戦に行ったり、マラソンなどで汗を流すこともいいでしょう。

それでも解決しない場合は…

上記のような方法を試してみても、症状が緩和されない場合や悪化したと感じる場合は、心療内科を受診してみることもひとつの方法です。

カウンセリングを受けるだけでも緩和される可能性もあります。

一時的にでもお薬を内服する方法もありますので、医師の判断を仰ぐことも時には必要なのかもしれません。

元プランナーが経験!マリッジブルーの花嫁と乗り越えた実例

新郎新婦

相手に言いにくいことは、プランナーに相談してみることも良い方法かもしれません。

そこで、実際私が出会ったマリッジブルーの事例をご紹介いたします。

1)結婚式1カ月前に不満が爆発!

翌月に結婚式を控え、準備も追い込み状況にあった花嫁さま。新郎様は結婚式に無関心で、打ち合わせはいつも私との二人で進めていました。

しかし次の打ち合わせは司会者も同席のため、新郎様にも参加頂きたい、と伝えた矢先の出来事でした…。

仕事も切り上げ、帰宅しようと思った20時、花嫁さまからの電話が!電話の向こうでは、花嫁さまはずっと涙されている様子でした。

お話を聞いていると、「司会者の打ち合わせだからって、自分も打ち合わせに必要なの?結婚式は○○(花嫁様)のためにするんだから、○○の好きにしたらいいよ!」と新郎に言われたそう。

「彼は何も協力してくれない!」と、今まで頑張っていた糸が切れてしまった、という内容でした。

翌日、新郎さまに想いを伺ったところ、「楽しみにしている結婚式だから、彼女の好きなように進めてもらいたい」という想いであることが判明。

協力したくないのではなく、「彼女のやりたいように」を大切に感じているご様子でした。

そのため、「花嫁さまは新郎さまと一緒に打ち合わせを進めて行く事を望まれてのかなと思います」と伝えると、とても驚かれたご様子。

そのあとは、お二人で話し合いの時間をもうけられ、円満に結婚式を迎えて頂きました。

2)結婚式2日前「私、結婚式行きません!」

お見合いの席で、ご両親同士の意気投合というまれなケースで結婚が決まっていた、花嫁さま。

早く結婚させよう!というご両親の意向が強く、お見合いから結婚式まで1カ月程度という本当にスピード婚の状態でした。

花嫁さまは、周囲の盛り上がりについて行けていないご様子だったので、私自身とても気にしていました。

結婚式の2日前、花嫁さまからの着信。「私、結婚式行きません」この一言のみで電話は切れてしまいました。

その後再コールするも電源が切れており、繋がらない状態に。ご両親に話すわけにも行かず、新郎様に「明後日はよろしくお願いします」とのメッセージを送ることで精一杯でした。

花嫁さまの電話も気になりながら会場内を準備し、迎えた当日。新郎様と花嫁さまの姿が!

話を伺うと、「両親ばかり舞い上がって、彼は本当に私と結婚したいのか分からなかったことが不安だった」そう。

私に電話を下さった後、「彼からしっかりプロポーズしてもらいました」と、新郎様の気持ちを聞けて安心したことが、マリッジブルーの解決方法となったようでした。

3)結婚式2週間前に婚約破棄に

結婚後住み慣れた街をはなれ、新郎様の実家へとお引っ越しされる予定だった花嫁さま。そのため、打ち合わせ当初から少なからず結婚に対し不安を感じていらっしゃるご様子でした。

結婚式の2週間前、新郎様から「結婚式を中止にしたい」というお電話が…。わたしはたまたま休暇をもらっていた日だったので、本当に焦りました。

新郎さまに話を伺うと「彼女から別れたいと言われた」とのこと。

「自分は別れたくないけど、どうにもできず…もう親同士も話ができているので、結婚式はキャンセルしたい」と、破談を受け入れていらっしゃるご様子でした。

すぐに出社し、花嫁さまに電話をいれてみるものの音信不通。キャンセル手続きもすませ、結婚式予定の日も過ぎた時に花嫁さまからお手紙を頂き、破談の内容が判明しました。

マリッジブルーが大きな原因で「地元を離れて彼の所に行くのが不安でたまらなかった」とのことでした。

私自身、初めての婚約破棄の案件でどうしていいのかも分からず、まさに顔面蒼白の状態だったと思います。

残念な結果になってしまい、プランナーとしてもっと花嫁さまのお気持ちに添えなかったのか、今でも悔しさが残っている出来事です。

結婚が決まったら、些細なことでも夫婦で相談を!

カップルで話し合い

どの案件にも同じ事が言えますが、マリッジブルーが爆発してしまうタイミングは、結婚式間際に多いように思います。

そのため、結婚が決まれば小さな事でもふたりで話し合い、少しでも心配なことは解決していくことが何よりも重要。

すれ違いから最悪の結果に繋がらないよう、会話を大切にしていくことが必要ではないかと感じます。

まとめ

  • マリッジブルーは結婚を控えた時期にあらわれる不安やうつの状態の総称
  • 新婦だけじゃなく、新郎もなり得る
  • 二人で話し合ったり、誰かに話すことで緩和できる場合も
  • 症状が悪化する場合は、心療内科の受診も視野に入れて

マリッジブルーについてご紹介いたしました。

男性、女性問わず出現するマリッジブルー。さまざまな出来事がマリッジブルーの原因に繋がっています。

普段の自分なら「こんなことで悩まない!」と思うできごとでも、結婚前の心情では違うとらえかたになってしまうこともあります。

自分は大丈夫!と思わず、気になったことは誰かに相談していきましょう。一人で抱え込まないことが何よりも大切ではないかと感じます。

(参考)
心の丸窓(11)マリッジブルー | 新宿 心療内科 心の杜・新宿クリニック
マリッジブルー - 人生相談&心理カウンセリング「あおぞら」