結婚式の持ち込みアイテム「搬入」のポイント!時期やコツをプランナーが解説
結婚式に対して「搬入品がない」というカップルは本当に少ないです。
多くの先輩花嫁さまたちは、ご自身こだわりのアイテムを持ち込みして結婚式に臨まれていました。
実は、持ち込みアイテムによって搬入のベストなタイミングがあるのです!
そこで今回は筆者がプランナーとして新郎新婦さまと結婚式準備にあたっていた経験を元にご紹介していきます。
結婚式の持ち込みアイテムの搬入は、いつするの?
引出物やウェディングドレスなど、結婚式・披露宴に必ず必要なアイテムを持ち込む場合は、プランナーの指定日に搬入します。
新郎新婦の都合だけでは決められないので、かならずプランナーに日時を確認してくださいね。
ここではアイテム別に、搬入時期の目安について解説していきます。
《2週間前には必ず完成を》ムービー演出の搬入
プロフィールムービーやエンドロールなど、披露宴内で上映したいと考えているムービー類を自分で用意される方も多いです。
このムービー類に関しては事前に搬入が必要です。
式場やプランナーの都合により異なりますが、目安として結婚式の2週間前にはデータを完成させ、搬入できるように準備しておくことをおすすめします。
搬入後は、速やかに動作や画質に問題がないかチェックを依頼しましょう。
可能であれば、ご自身も立ち会いのもとで上映確認ができると、なお良いです。
式場で使用している機器やスクリーンの状態により、サイドが切れてしまったり、画像が引き延ばされてしまったりすることもあります。
立ち会いできない場合は、上映がどのような結果だったかプランナーに確認してください。
またムービーの制作を業者に依頼した場合でも、同じようなスケジュールを検討しておくといいでしょう。
2週間前に間に合わない場合でも、結婚式前日や当日にムービーを搬入することは避けてください!
《結婚式2日前〜前日》ウェルカムスペースなどの装飾品
受付やウェルカムスペースにセッティングしたいと考えているアイテムは、結婚式2日前から前日に搬入しましょう。
この日程は目安であり、実際はプランナーと相談した後に決定します。
なお2日以上前からアイテムを搬入しておきたい場合、必ず相談しておきましょう。
ウェルカムスペースなど、会場装飾はセッティングも必要です。セッティング方法については、記事後半で解説します。
《結婚式3日前までに》引出物やペーパーアイテムなどの搬入
引出物などは、おおよそ結婚式5日〜3日前までの搬入が多いかと思います。
披露宴会場にセッティングしなければならないので、搬入日時はかならずプランナーに確認を!期日は厳守しましょう。
ちなみに手作りすることの多い招待状は、式場への搬入は行いません。
制作後はご自身で切手を貼ったり、必要な物を同封したりと準備をしたあと、投函すればOKです。
しかし、仕上がった実物ではなく本状面に間違いがないか、プランナーに確認しておく方が安心です。
本状面のみ、打ち合わせ時に持参したり、メールなどで確認をしてもらうようにしましょう。
《結婚式3日前~前日》ウェディングドレスや衣装小物の搬入
ウェディングドレスは貴重品のため、式場側は長期管理を嫌がります。そのため、前日搬入が一般的です。
しかし会場の中には、製品のチェックを必要とされることもあり、3日前などに搬入日時を指定することもあります。
結婚式の持ち込み品 スムーズな搬入方法とは?
私物を搬入する新郎新婦は、自分たちだけではないことを念頭におきましょう。
結婚式のトップシーズンであれば、多くの新郎新婦が自分たちならではのアイテムを持ち込むということですね。
紛失や他のカップルの私物と混ざらないように、スムーズな搬入を心がけることをおすすめします。
持参ではなく、郵送する
引出物など、個数が多く搬入日程が明確である物は、持参するのではなく郵送(宅配)を利用しましょう。
ご自身で発送する場合でも業者から発送してもらう場合でも、プランナーに受け取り可能な時間を確認して、日時指定をしておくと、よりスムーズです。
荷物の搬入リストを制作し、事前に提出しておく
搬入に向けて、必ず用意して頂きたいことが「搬入リスト」の制作です。
リスト制作時は、以下以上のことに注意して制作されるといいでしょう。
- 持ってくるものの品名と個数
- 会場内のどこで使用する物なのか
- 持ち帰るのか、会場で処分してほしいのか
持ち込んだ物が必ず「持ち帰るもの」ではないため、「持ち帰るのか、持ち帰らないのか」を明記することで、おひらき後の紛失や忘れ物防止につながります。
制作した搬入リストは、搬入時にチェックできるようプランナーにも提出し、共有しておいてください。
持ち込みアイテムを段ボールで荷造りするときのコツ
荷物をまとめて搬入するなら、段ボールでまとめておきましょう。
ひとまとめに搬入できて、しっかり封ができるので、袋にまとめるよりも保管もしやすいです。
搬入品が多いなら、分類分けして箱をわけるようにするのもおすすめです。(ウェルカムスペース装飾品、ゲストテーブル装飾品、など)
しかし挙式日前日には、週末に結婚式を予定されている新郎新婦さまの持ち込み段ポールがクローク内にひしめき合うことも…。
そのため、段ボールには以下のことを明記しておくことをおすすめします。
- 挙式日
- 挙式の時間
- 両家名
これで大事なアイテムが他の結婚式に紛れてしまう心配がぐんと減ります。
忘れ物があった!間に合わない!当日の搬入(持ち込み)はできる?
当日は支度はもちろん、ゲストへのご挨拶などでばたつきます。
気持ちも落ち着かないことが多いため、できるだけ当日搬入は避けたいところ。
しかし、全て搬入できていたと思っていたら忘れ物があった、持ち込みを希望していたのに制作物が間に合わなかったなどの状況ももちろんあるでしょう。
式場で指定された搬入期日に間に合わないときは、速やかにプランナーと相談を!
式場が閉まる前であれば、受け取ってもらえることも多いですし、閉館後でもスタッフが残っていれば対応してもらえることもあります。
安易に「当日でいいや〜」とは思わず、どうするほうがいいのか相談することが大切です。
持ち込み品のセッティングは、いつ誰がやる?
受付スペースなどの飾りつけは、前日~当日までに式場スタッフが行うことが多いです。
持ち込み品をどのように飾るのか、こだわりをお持ちの場合にはセッティングの指示書を制作するといいですね。
会場の写真を元に、どこに何を起きたいのか、記入していきます。
この指示書があれば、プランナーだけでなく他のスタッフでもセッティングしやすく、置き忘れや片付け忘れ防止にもなります。
これは困った…。元プランナーが語る「結婚式の搬入」トラブル
何より困るトラブルは、搬入していただいたDVDが上映できなかった事です。
(映像をDVDに入れずにデータとしてムービーを持ち込むと、制作したPCでは上映できても、DVDプレイヤーでは上映できません。)
必ず期日を守ってもらうよう依頼しますが、中には前日になってしまう方も少なくありませんでした。
この他にウェディングアイテムの持ち込みで困ったことは、ペーパーアイテムを持ち込むと言われていたのに、手作りが間に合わなかったこと。なかなか大変だった出来事です。
前日になって「もうできません!」と新婦さまは涙と疲労でいっぱい。
席次表の元になるデータはできていたので、そのデータを元に席次表と席札を制作したのは、今となれば良い思い出です…。
ペーパーアイテムに限らず、手作り品の搬入が間に合わない!というケースは多いです。
ゆとりをもって制作を進めて行く事が大切ですね。
まとめ
- アイテムによって搬入のタイミングが異なる
- ドレスなど結婚式に使用するアイテムの搬入はプランナーと相談して
- 持参ではなく、段ボールに詰めて郵送するのがおすすめ
- 段ボールで梱包した場合は、日取りや時間、両家名の記入を!
- 搬入リスト(持ち込み品リスト)を作り、プランナーと共有しよう
搬入のタイミングをアイテム別に分けてご紹介しました。
搬入したいと考えているアイテムは、新郎新婦さまによって異なります。そのため、搬入リストを必ず制作しましょう。
「何をどのくらい持ってくるのか」をプランナーと共有しておくことで、紛失や忘れ物の防止にもつながります。
またアイテムによっては、持ち込みの日時指定がある場合もあるため、搬入日時や搬入時間は、プランナーとしっかり相談し予定立てしていくことがおすすめです。