結婚式のゲストが100人規模! 大人数挙式の注意点を元プランナーが解説
結婚式の規模をどの程度で開催したいのかは、新郎新婦さまによって全く異なります。
「仕事で急な異動が決まってしまった」「子どもを授かった」など、結婚式を急ぐ場合でも、招待したい人数は大きく異なるでしょう。
そんな中で、100人以上のゲストを招待したい!など、大人数になることはおかしなことではありません。
今回は、100人以上の大人数結婚式を開催する場合、どんなメリット・デメリットがあるのかを元プランナーの筆者が解説します。
招待ゲストが多くなってしまい悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
結婚式ゲストの招待人数平均は69.4人だけど…
ゼクシィ 結婚トレンド調査2018調べによると、首都圏の披露宴や披露パーティーに参加したゲスト数の全国平均は69.4人。
しかし首都圏は63.1人が平均なのにくらべ、北海道では100.6人、九州では94.5人が平均でした。
結婚式の招待人数には地域性がとても大きく関わっているため、100名以上になることは異例ではありません。
今でも珍しくない、100人規模の結婚式
平均人数63.1名である首都圏での結婚式においても、20〜30人未満の少人数結婚式が5.8%であることと比べ、100〜110名未満の結婚式は6.8%であることがわかりました。
101名以上の招待人数だった数を含めると、10.3%の結果に!
結婚式を開催した10組のうち1組は100名以上の大人数結婚式というほど、めずらしくないのです。
大人数結婚式のメリット
少人数婚や家族婚(親族婚)が注目を集める、平成~令和時代の結婚式ですが、100人規模の大人数結婚式もまだまだ健在!
そこで大人数ならではの、いいところをご紹介します。
人数が多いことで華やさがアップ
人数が多い分、とても盛大で華やかに見えることは、大人数結婚式のメリットです。
メインのキャンドル点灯だけでも会場内に歓声がわき、盛大な空間を演出します。
ゲストがさまざまな衣装でお越し下さることもあり、それだけで会場に色が入ることもポイント。
賑やかで楽しい結婚式を希望される場合は、たくさんのゲストをお招きされると良いでしょう。
ご祝儀が多く、自己負担が少なく済む場合も
ご祝儀制の披露宴の場合、参加人数が多い分、ご祝儀としてゲストから頂戴する金額もぐんと増えます。
そのため演出や衣装などにお金をかけすぎなければ、自己負担が少なく済む場合もあります。中には黒字になったという凄腕のカップルも!
会費制のパーティーでも同じ事が言えます。
人数が多い分、会費として入ってくる金額も多くなるため、より多くの演出を予定できる可能性がぐんと増えますね!
二次会を開催しなくてもOK
結婚式後に二次会を予定している方も多いと思いますが、結婚式に招待したい方全てに参加いただけた場合、二次会を開催しなくても済むこともあります。
二次会がなければ、ご友人に面倒な幹事を依頼しなくて済むだけでなく、二次会用の会場を探す手間もありません。
披露宴後も、余韻をゆったり楽しめことでしょう。
大人数結婚式のデメリット
もちろん100人規模の大人数ならではの、大変なこともあります。
あの人もこの人も呼びたい!とゲスト選びで大人数になってしまったら、すこし立ち止まって考えなおしてみては?
式場選びに制限がある
100名以上のゲストをお招きするとなると、その分広い会場が必要です。そのため、どの会場でも予約ができるわけではありません。
さらに会場の大きさだけでなく、招待人数分の食事を提供できるだけのキッチンも必要。
こういった条件を満たす会場を選ばなければならないので、式場選びに制限が出てしまうことはデメリットだといえますね。
また、チャペルは披露宴会場よりもぐんと小さい作りであることが多いです。
結婚式に全員招待することは叶わないと思うほうが無難です。
テーブルラウンドが全てできない可能性もある
100人規模の披露宴ですと、会場内に多くのテーブルを用意することになるでしょう。
8名席のテーブルとしても、13テーブル以上の用意になりますね。
再入場のテーブルラウンドに1テーブル約2分かかったとしても、約30分が必要な時間に。
披露宴の開催時間は2時間半が目安ですから、その5分の1をテーブルラウンドに充てることになってしまいます。
他の演出やゲストからの余興などを考えると、全てのテーブルまわれない可能性はすてきれません。
ゲストの誘導や受付が混雑する
ゲストの人数が多いと、受付が混雑することや会場への誘導などに時間がかかることは避けられないでしょう。
これらの時間も披露宴の予定時間内に含まれるため、希望の演出が叶わない可能性があります。
最悪の場合、予定していたよりも時間が押してしまい、延長料金が発生することもあるでしょう。
あらかじめ招待状の中にカード式の芳名帳を入れておいて、当日の受付では受け取るだけにするなど、受付を混雑させない工夫をしておくこと!
盛大に見えてしまうため、カジュアル志向には不向き
最近の結婚式のトレンドは、カジュアルで飾らないスタイル。
この他にも、ガーデンでグリーンをふんだんに使った自然豊かなスタイルも人気です。
しかし100人規模の結婚式となると、同じ演出を想定していても、人数が多い分より盛大で豪華に見えてしまうこともあります。
そのため、アットホームでカジュアルに…といった希望が叶えられない可能性もあります。
招待客が大人数になりそう…式場探しの注意点
100人規模の招待客で、盛大に結婚式を行うなら、式場探しの段階から注意が必要です。
見落としがちな結婚式場探しのポイントを解説します。
収容人数ギリギリはNG!「希望人数+α」で探す
ホテルや専門式場が持ち合わせている会場には、それぞれ収容人数が決まっています。
式場探しを進める上で、この収容人数はとても大きなポイント!
ただ、「100名OK」だからといって、100名全員を収容するとなると狭く感じ、会場にゆとりを持てるとはいえません。
そのため、収容人数ギリギリの会場ではなく、30名ほど多いなど、少し余裕を持たせて会場を探すことが大切です。
また人数のことよりも、テーブル数をどのように配置するかも重要。
1テーブルに何名座れるのかは会場により異なるため、プランナーさんとしっかり相談しましょう。
早めの予約が大切
大人数に対応している式場はさほど多くありません。
特にレストランやゲストハウスであれば、150名以上に対応している会場はごく少数。
そのため、希望の日取りや場所に目星がある場合、早めの行動が大切です。
ホテルや専門式場であれば大きな会場が空いていることもありますが、日取りにより予約多数で受け入れ不可となることもあるため、早めに会場の予約を進めましょう。
ブライダルフェアで100人規模の雰囲気を確かめて
演出体験型のブライダルフェアも、結婚式準備を楽しむためには必要です。
しかし、大人数の結婚式を検討している場合、会場の雰囲気を確かめることがとても重要なポイントになります。
多くのフェアでは、結婚式の平均である60名〜70名程度の招待を予定したコーディネートがなされています。
そのため、100名以上であっても会場で同じようにコーディネートができるのかどうか見極める必要があります。
実際の写真を残していることもあるので、見せてもらえば安心ですね。
プランナーの「大丈夫です」を信用しすぎない
会場のレイアウトやテーブルセットを少しアレンジすれば、多少の人数増加には対応できるものですが、そもそもの人数が多い場合は同じようにはいきません。
そのため、プランナーの「大丈夫です」を信用しきることは考えもの。
披露宴開始前に会場を見て「やっぱり狭い」と思うことは少なくありません。
せっかくお招きしたゲストがくつろげない結果が見えていますので、本当に大丈夫なのか、納得いくまで相談しましょう。
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【11社比較】ブライダルフェアの特典まとめ!賢く結婚式を挙げるコツ
100人規模・大人数の結婚準備で大変なこと
人数が多くなればなるほど、結婚式の準備が大変になってしまうことも多いです。その内容をご紹介します。
招待客の人数の集計が難しい
どの結婚式でも同じですが、招待状を出して全ての方が返信を下さるとは言い切れません。
- 返信を忘れていた
- メールで伝えたからハガキは要らないと思った
など、さまざまな理由で返信ハガキが戻って来ないことは十分に考えられます。
人数が多くなると、この集計が大変で誰から返事が来たのか、来ていないのかを確認することはなかなか大変な作業です。
アレルギーの把握をしにくい
披露宴で食事を提供する分、ゲストのアレルギーを確認する必要があります。
人数が多くなればなるほど、アレルギー確認も大変な作業です。
アレルギーがある方の中には、調理方法や量によって反応の程度が変わることもあります。
- 生ならOK
- 加熱すればOK
- つなぎ程度ならOK
こういった細かなアレルギーを把握することは人数に関わらず大変です。
引出物など、プレゼント品の数の把握が大変
ゲストへプレゼントとして用意する引出物や引き菓子。
一世帯一セットを用意することが多いため、人数が多くなると個数の把握することが困難と感じる方が多い印象です。
また、ゲストによって品物を変えて送り分けされる予定の場合は、その分個数の把握は大変です。
やっぱり多い!人数を減らしたい!ゲストの削り方
式場探しを進めていく上で、「希望の会場では、希望人数が入らない!」という可能性は低くありません。
そんなときは、人数を減らしたい…と思う事も自然です。ではどうやって人数を減らせばいいのでしょうか?
挙式+食事会、その後に1.5次会をする
全てのゲストを挙式と披露宴にお招きするのではなく、2回に分けてみてはいかがでしょうか?
挙式は両親と親族で開催し、そのまま食事会へ。
そのあと時間をおいて、友人や職場の方をお招きして1.5次会を開催する方法がおすすめです。
この方法であれば、人数を減らせるだけではなく、友人たちと盛り上がる楽しいパーティーを企画できます。
他にも二次会を開催しなくて良くなったり、会場装花を使い回せたりとメリットも多いため、大人数結婚式にはおすすめですよ!
挙式+食事会、その後に1.5次会をする
そもそもの招待客の数を見直したい、というカップルは、こちらでアイディアを解説中↓↓
まとめ
- 首都圏でも大人数結婚式は10.3%と案外多い
- 会場には収容人数に制限があるため、早め式場探しが必要
- 人数が多いと希望の演出が叶わない場合もあることを理解して
- 人数を減らしたい場合は、親族中心に挙式と食事会、その後友人を招いて1.5次会という2部制スタイルがおすすめ
100人以上の大人数結婚式をご希望の場合に式場探しで注意することや開催のメリット・デメリットをまとめてご紹介しました。
希望の会場や演出が叶わないなどのデメリットがある分、多くのゲストからの祝福を受けられる大規模な結婚式は、うれしさというメリットに変わる価値があります。
二次会の手間も減り、多くのゲストと楽しい時間を過ごせられるため、思い出の多い時間になることでしょう。
とはいえ、人数が多い少ないに関係なく、自分たちらしいパーティーが叶うよう、工夫することが大切ですね。