婚姻届を書き間違えた!正しい訂正方法と提出時の注意点まとめ
細心の注意を払って婚姻届を記入していたものの、緊張のあまり書き損じてしまう人も少なくありません。
そんな時、「婚姻届は訂正してもいいの?」「どうやって訂正したらいいの?」と頭を抱える人もいるでしょう。
そこで今回は、婚姻届の訂正の仕方を解説。
希望日に婚姻届を受理してもらえるよう、提出時の注意点もあわせてご紹介します。
抜け漏れなく婚姻届を記入して、希望日に確実に入籍できるよう準備しましょう。
婚姻届の書き間違いは訂正すれば、受理してもらえる
結論からお伝えすると、婚姻届の書き間違いは訂正することが可能です。
「ほぼ書き終わっていたにもかかわらず、最後の最後に間違えてしまった!」という場合、いくら大切な婚姻届とはいえ書き直しをするのは避けたいと思う人もいるでしょう。
証人のサインをすでにもらっている場合は、再びサインをもらいに行かなければならず、自分たちだけでなく証人に手間をかけてしまうことも。
そうならないよう、婚姻届の書き損じの訂正方法を詳しく解説します。
婚姻届の訂正方法。訂正印は婚姻届のどこに?二重線の書き方は?
婚姻届の訂正は、次の順に行います。
- 訂正部分に二重線を引く
- 枠内に正しい内容を記入
- 届出印と同じ印鑑で、訂正印を押す
1.訂正部分に二重線を引き枠内に正しい内容を記入
婚姻届の書き間違えた部分に横の二重線を引き、同じ枠内の余白に正しい内容を記入します。
二重線は、定規を使ってきっちり引く必要はありません。
なお書面の訂正は二重線が一般的ですが、一本線でも構いません。
書き損じを訂正する際は、修正液や修正テープの使用はNGです。
2.届出印と同じ印鑑で、訂正印を押す
二重線で誤記部分を消し、正しい内容を書いたら、訂正印を押します。
訂正印を押す際は、婚姻届の欄外にある「訂正印欄」の「夫」「妻」の部分にそれぞれ捺印します。
訂正印欄には「本届出中 〇字修正 〇字削除 〇字加入」とありますので、〇の部分にはそれぞれの文字数を記入してください。
ところが婚姻届のフォーマットによっては、訂正印欄がない場合もあります。
その際は、二重線を引いた訂正箇所付近に訂正印を押しても大丈夫です。
証人が書き損じをして訂正する場合も、本人が二重線と訂正印で対応してください。
婚姻届等で、間違えて記入してしまった場合の訂正方法について教えてください。
届書の内容を訂正する場合には、誤った場所を横に二本線を引いて届出人欄に押印した印鑑で訂正印を押していただき、上部等の余白に正しい内容を記入してください。
引用元:千葉県市川市公式WEB
見本を見て書き間違えないように!婚姻届の書き方注意点
婚姻届を書き間違えても訂正できる、と安心した人もいるでしょう。
しかし、婚姻届はできるだけ書き損じなく記入したいもの。
役所の窓口では、婚姻届と一緒に書き方見本ももらえます。
見本の記入例を見ながら慎重に書くようにしてください。
さらに婚姻届を記入する際に、住民票と戸籍謄本が手元にあれば、書き写すだけなので間違いなく記入できますよ。
ここでは、婚姻届を記入する際の注意点を解説します。
届出印や訂正印など、印鑑はシャチハタを使用しない
婚姻届に使用する届出印は、印鑑登録をしていないものでも使用できます。
ただしシャチハタのような、インク浸透式ゴム印は使用せず、実印や認印などを使用しましょう。
またどちらかの両親や友人夫婦などに、証人を依頼することもあるはず。
証人の姓が同じ場合でも一つの印鑑を使用するのではなく、それぞれ違う印鑑を用意してもらいます。
証人の印鑑も、シャチハタは使用不可です。
住所は省略しないで書く(番地、番、号)
婚姻届に住所を書く際、番地、号、地番は省略せず、「東京都渋谷区道玄坂〇丁目△番□号」と記入します。
番地・番は選択式になっていますので、不要な方に線を引いて消してください。(もしくは使用する方に○を付ける)
住所や本籍地、名前は住民票・戸籍謄本の通りに書く
届出人も証人も、戸籍上の氏名が旧字体で登録されている場合は、旧字体で氏名を書きます。
「澤→沢」「廣→広」「濱→浜」など、普段は新字体で氏名を書いている人でも、婚姻届は旧字体がマスト。
住民票の取りに書けば間違いないので、事前に取得しておくのがおすすめです。
おなじように、住所や本籍地に関しても、記憶している住所を適当に書くのではなく、住民票や戸籍謄本と内容を一致させるようにします。
二人が婚姻届記入後に証人サインをもらうのがベスト
先に証人のサインをもらってから自分たちが記入すると、書き直しが必要になった場合、改めて証人のサインをもらう必要があります。
できれば、自分たちが必要な部分をすべて記入してから証人のサインをもらうようにしましょう。
新元号への訂正が必要かは役所による
「平成」から「令和」へ元号が変わりましたが、手元にある婚姻届に記載されているのは「平成」のままというケースもあるでしょう。
「平成」を「令和」へ訂正する必要があるかは、役所によって異なります。
「平成」のままで受理してくれるところもあれば、二重線を引いて「令和」に訂正してほしいという役所も。
婚姻届記入時に、提出予定の役所へ確認することをおすすめします。
訂正だらけは縁起が悪い?受理してもらえない?
婚姻届の提出は二人で新しい生活をスタートさせる第一歩であり、提出した婚姻届は役所で保管されます。
公的文書ですが、書き間違いがあっても訂正がなされていれば受理してもらうことはできます。
「書き間違いが多いからといって受理しません」といっている役所も見あたりません。
しかし「訂正だらけで縁起が悪い」と思う場合は、思い切って書き直しましょう。
自分たちが気にしなくても、親世代が気にする場合もありますので、婚姻届を入手する際は、複数枚もらっておくと安心です。
訂正なしなら、婚姻届の夜間・休日提出もあり!提出時の注意点
婚姻届は、役所の開庁時間外でも提出できます。
多くの役所で「夜間・休日受付窓口(夜間窓口)」が設置されていますので、そちらに提出しましょう。
なお夜間・休日受付窓口で婚姻届を提出する場合、「預かってもらうだけ」なので、正式な受理ではありません。
翌営業日に書類を確認し、何も不備が無ければ、提出した日が入籍日になります。
土日祝日に婚姻届提出するなら、捨印があると安心
時間外に婚姻届を提出する場合は、捨印(すていん)を押しておくようにしましょう。
捨印欄があればそこに、ない場合は用紙の左側に捺印し「※捨印」と記入します。
捨印には、「提出後は役所の担当者が内容を修正することを認めます」という意味があります。
万が一、婚姻届の内容に修正が必要になった場合でも、役所で対応してもらうことができるため、もう一度役所へ足を運んで訂正をする必要がありません。
また開庁時間内であっても、婚姻届提出に証人が同行しないケースがほとんどでしょうから、証人のサインをもらう際には捨印も忘れずに押してもらいましょう。
受理されないケースも!本人以外の提出は注意
婚姻届の内容に大きな不備があった場合、捨印を押していて、開庁時間内であってもその場で受理されないケースもあります。
本人たちが提出できる場合は、その場で訂正することが可能ですが、証人欄の不備や、代理人が婚姻届を提出した場合は一度持ち帰る必要があります。
その日のうちに再提出できれば入籍日は変わりませんが、後日提出となると入籍日が変わってしまいますので注意してください。
役所の開庁時間内であれば、婚姻届の記入に関して電話で問い合わせたり、不備がないか窓口で確認したりしてもらえます。
心配な場合は、事前チェックを利用するのがオススメ。
休日提出で不備がある場合は後日連絡がある
土日や夜間などの時間外に婚姻届を提出した場合、開庁時間内に担当者が書類に目を通し、受理対応してくれます。
手続き中に内容に不備が見つかった場合は、担当者から電話連絡がありますので、しばらくは注意しておきましょう。
時間外提出で後日受理作業が行われても、基本的には提出日が受理日、すなわち「入籍日」となります。
ただし、内容に大きなミスがあった場合などは受理されずに、再提出が必要になる可能性も。
この場合再提出日が入籍日となってしまうこともありますので、「この日に入籍したい!」という希望がある人は注意してください。
婚姻届が受理されたかどうかは、役所で次の書類を取得すれば確認できます。
- 婚姻届受理証明書
- 住民票
- 戸籍謄本(戸籍抄本)
まとめ:婚姻届の訂正方法を知り希望日に入籍しよう
- 婚姻届の書き損じは訂正できる
- 修正液や修正テープは使用せず、二重線と訂正印で対応する
- 婚姻届を記入する際は、見本を見ながらできるだけ書き損じがないようにする
- 旧字体や住所の番地などは省略せず、捺印にはシャチハタではなく認印を使用する
- 婚姻届は「夜間休日受付窓口」で開庁時間外でも提出できる
- 婚姻届の内容や提出書類に大きなミスがなければ、婚姻届提出日が入籍日となる
- 婚姻届は提出前に役所で記入内容を確認してもらえる
入籍日は二人にとって大切な結婚記念日。
希望日に受理してもらえるようしっかり準備をしましょう。