結婚式のウェルカムドリンクは本当に必要?準備方法と代わりのアイデア
結婚式が始める前の待ち時間に、ゲストをもてなす、ウェルカムドリンク。
あって当たり前と感じがちですが、本当に必要なのでしょうか?
ウェルカムドリンクが本来持つ目的や、費用などを解説します。
ゲストに喜ばれるウェルカムドリンクや、出さない代わりのアイディアもあわせて紹介。
結婚式のウェルカムドリンクとは?
結婚式場に来てくれたゲストに、最初のおもてなしとして出すのがウェルカムドリンク。
ゲストが手持ち無沙汰にならず、待ち時間を快適に過ごしてもらうことができるので、多くのカップルがウェルカムドリンクを用意しています。
出すタイミングは、挙式前or挙式後(披露宴開始前)
ウェルカムドリンクは、挙式と披露宴の間(披露宴の待ち時間)に出すのが一般的。
もしくは、挙式の前に用意する場合もあります。
ウェルカムスペースや待合室、テラスなどで出すのが一般的です。
これらの待ち時間は30分くらいですが、ウェルカムドリンクがあるのとないのとでは、体感時間も違いますよね。
ウェルカムドリンクはセルフサービスでもOK
ウェルカムドリンクの提供方法は次の2つが一般的。
- ゲストが注文してスタッフが用意する、オーダー制
- ドリンクバーを用意して、セルフサービス制
ドリンクバーにするなら、ボトルやジュースの紙パックをそのまま置くだけでは、おもてなしとしてはちょっと残念。
見た目を意識して、フォトジェニックなバーカウンターを作ってみて。
ウェルカムドリンクは何杯まで?飲み放題?
ホテルやレストランで出される、一般的なウェルカムドリンクはほとんど1杯ですよね。
ところが結婚式の場合は、たいていはおかわり自由の飲み放題。
といっても、時間が30分程度なので、どんなに多くても1人3杯くらいのようです。
なおボトルを人数分用意したり、オーダー制にする場合もあります。
結婚式のウェルカムドリンク 飲み物の種類と定番メニュー
お酒を飲めない人もいるので、偏りのないように飲み物の種類を用意して。
飲み物の種類は、5種類ほどでOK
ゲストに待ってもらうのは30分程度なので、ウェルカムドリンクの種類を多くそろえる必要はありません。
こだわりを持って10種類以上用意する花嫁さんもいますが、アルコール、ノンアルコールともに2~3種類、合計5種類もあればOK。
アルコールメニュー例
挙式や披露宴前にゲストが酔ってしまっては困るので、アルコール度数の軽めのものを出しましょう。
午前中スタートの場合は、アルコールは出さない場合も。
- シャンパン
- ビール
- カクテル
- ホットワイン(冬場)
ソフトドリンクメニュー例
お子様ゲストもいる場合は、ジュースも用意した方がいいでしょう。
車で来てくれる人がいるなら、ノンアルコールビールなどを用意すると喜ばれるはず。
- ウーロン茶
- オレンジジュース
- ホットドリンク(コーヒー・紅茶)
- ノンアルコールカクテル
結婚式のウェルカムドリンクの費用相場
ウェルカムドリンクの料金相場は、ゲスト一人あたり約500円〜3500円と幅があります。
平均すると1人あたり1,000円くらい。
シャンパンなどの高級酒を出すと、ぐんと費用が高くなるので、なるべく節約したいなら代わりにスパークリングワインを提供するのがオススメ。
飲み物の持ち込みについては要確認
会場から提示された金額が高いと、持ち込みして節約したいと考えがち。
地元のお酒をふるまいたい場合や、用意されたメニューにないものを持ち込みたい場合もありますね。
でも、ドリンクについては衛生管理上、持ち込みが禁止される会場も多いのです。
可能な場合でも持ち込み料がかかるので、条件は打ち合わせの時に確認して。
料金には新郎新婦分も含まれる?
ウェルカムドリンクが出される時間帯、新郎新婦は準備や写真撮影の真っ最中。
ゲストといっしょに、待ち時間を楽しむことは難しいことも多いんです。
もし見積もりに新郎新婦分の料金が含まれていたら、プランナーに削ることができるか交渉を。
そもそも結婚式にウェルカムドリンクは必要?出さないのはマナー違反?
ホテルや結婚式場の場合、ウェルカムドリンクはプラン込みの場合もありますが、必要ないと考える花嫁さんも。
それぞれの意見を紹介します。
ウェルカムドリンクを用意した理由
- プランに含まれていた
- おもてなしの気持ちを表したい
- おしゃれな感じがするから
- ゲストが一息つける(とくに暑い季節)
- 待ち時間を楽しんでほしい
ウェルカムドリンクを用意しなかった理由
- 挙式と披露宴の間の時間が短いと、ゆっくり飲んでもらうことができない
- ウェルカムドリンクにお金をかけたくない
- 待ち時間にウェディングツリーなどの演出を用意している
ズバリ!ウェルカムドリンクは見積もりから外すべき?
ウェルカムドリンクを出さなくても、ゲストに対して失礼ではありません。
どうしても結婚式費用を節約しなくちゃならない!という場合は、削ってもいい項目です。
ただ季節によっては、来てくれたゲストにつめたい(温かい)飲み物を用意するのは喜ばれる演出のひとつ。
新郎新婦のこだわりのある飲み物を用意すれば、ゲストもおもてなしの心を感じてもらえるはず。
結婚式の期待を高めてくれる、ウェルカムドリンクアイディア集
ウェルカムドリンクがあると、待ち時間にゲストを退屈させません。
さらにこれから始まるパーティーへの期待感が高まってくる、ウェルカムドリンクのアイディアを紹介します。
見た目がかわいすぎる!コットンキャンディーソーダ
コットンキャンディーソーダとは、細長いグラスにカラフルなシロップやリキュールを注ぎ、その上に綿あめをのせた飲み物。
上からソーダを注ぐと、綿あめが溶けてシュワ~!という演出を楽しめる、かわいいドリンクです。
インスタ映えもばっちりなので、「アレ、かわいかったよ!」なんてゲストに言われること間違いなし!
ウコンがあれば、たくさん飲んでも大丈夫!
男性ゲストに喜ばれるウェルカムドリンクが、ウコンドリンク。
積みあげてウコンタワーにするなど、ディスプレイで魅せるのは花嫁さんの腕のみせどころ。
ボトルタイプだから、持ち帰ることができるのもうれしいですね。二次会の前にもオススメ。
カジュアルガーデンウェディングならボトルドリンク
瓶ビールやラムネなどのボトルは、ガーデンウェディングにぴったり。
氷をたくさん入れたおしゃれなバケツで、キンキンに冷やしておいて!
ボトルにゲストへのメッセージを書いた、サンキュータグをつけておくのもおすすめです。
また、ボトルに席札タグをつけておいて、エスコートカード代わりにするのもおしゃれ。
飲み物の色・グラス・ストローをカラフルに
ウェルカムドリンクを用意するなら、なんといっても見た目も大事。
ゲストが思わずSNSにアップしたくなる飲み物を用意してみては?
- 鮮やかな色合いのオリジナルカクテルを並べる
- グラスに花を浮かべる
- グラスをジャーにしてフォトジェニックに
- ストローやマドラーも白でなくカラフルに。メッセージをつけるのも◎
おかわり自由のドリンクバーで
ドリンクをずらりと並べて、おしゃれなバーをつくりましょう。
欠かせないアイテムが、ガラスのドリンクサーバー(ドリンクディスペンサー)。
これがあるだけで、オシャレ度も存在感もアップします。
フルーツを入れたデトックスウォーターを用意すれば、見た目にもキレイだし、女性ゲストの受けもよさそう。
ガラスのドリンクサーバーは、ネット通販で2,000円程度~購入可能です。
暑い夏にはアイスを使ったウェルカムドリンクでお出迎え
強い日差しの中を来てくれたゲストには、アイスキャンディー付きのドリンクを。
とくに子供ゲストが多いならオススメです。
アイスクリームやシャーベットにシャンパンを注ぐタイプにすれば、上品な雰囲気になります。
シャンパンをソーダに変えてもOK。
冬のウェルカムドリンクは、マグカップでほっこり
冷えた体を温めるにはホットドリンクでおもてなし。
シンプルなカップ&ソーサーでなく、おしゃれな柄のマグカップをたくさん用意すれば、気分もほっこりしそうです。
◆ソフトドリンク
- コーヒー・紅茶
- ハーブティー
- ココア
- ホットレモネード
◆アルコール
- ホットワイン
- ホットカクテル
ウェルカムドリンク兼エスコートカードで座席にご案内
実は遠慮して飲まないゲストも多い、ウェルカムドリンク。
すべてのゲストにウェルカムドリンクを楽しんでほしい時は、ウェルカムドリンク兼エスコートカードにするアイディアを。
まずゲストの名前と、テーブルナンバーを描いたグラスを受付で全員に配ります。
ゲストテーブルには、通常通り席札を置いておいて、ゲストが自分の席を見つけるスタイル。
グラスを手渡せば気兼ねなく飲んでもらえるし、テーブルへのスムーズな案内もできて一石二鳥です。
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ウェルカムドリンクの案内も忘れずに
せっかく用意したウェルカムドリンクに気付かないゲストがいたら、とても残念。
また、ゲストがどんな種類があるか分からず「あっちを飲めばよかった…」なんてことになったらイヤですよね。
受付にボードをおいてウェルカムドリンクを告知したり、ドリンクバーにメニュー表を置く気配りも忘れずに。
●ウェルカムドリンク案内例(オーダー制)
「Welcome drink~スタッフにお申し付けください~」
「今日は来てくれありがとう!披露宴が始まるまで楽しんでね!オーダーはスタッフまでお願いします!」
●ウェルカムドリンク案内例(ドリンクバー)
「ご自由にお楽しみください!」
「Bar is open」
「Eat Drink To Be Married」
結婚式の時間帯によっては、お菓子やウェルカムフードでおもてなし
披露宴が2時や3時スタートだと、ゲストはお腹が空いてしまいますね。
そんな時、ウェルカムドリンクと一緒に出して喜ばれるのが、キャンディやウェルカムフード。
量が多いと披露宴前に満腹になってしまうし、少ないと寂しい感じがするので出し方には気をつけて。
ピンチョイスにしたり、小さな器に盛って並べるのがポイント。
- カナッペ
- チーズ
- フルーツ
- ミニハンバーガーやミニサンドイッチ
- お寿司
などがオススメです。
ウェルカムドリンクがなくても退屈しないアイディア
先述の通り、ウェルカムドリンクは必須ではありません。なくても大丈夫。
挙式や披露宴が始めるまでの待ち時間を、ゲストが手持ち無沙汰にさせないアイディアを紹介します。
アルバム&写真
ゲストが知りたいのは、新郎新婦の2人のこと。
これまでの2人のヒストリーをまとめたアルバムや写真をウェルカムスペースにディスプレイして。
写真はウェルカムボードに貼ったりして、見せ方を工夫してみましょう。
ウェディングツリー
ウェディングツリーは、待ち時間の定番演出。
大きな木のイラストに、葉っぱのスタンプや拇印を押してもらって1枚のイラストを完成させるアイディアです。
フォトブース&フォトプロップス
花嫁好みのフォトブースを作って、ゲストに写真をたくさんとってもらいましょう。
チェキを置いて、撮った写真をどんどん飾り付けていくのも素敵。
新郎新婦へメッセージを書いてもらう
ゲストにメッセージを書いてもらうのは、シンプルだけどゲストも新郎新婦もうれしいもの。
書いてもらったメッセージを木につるしたり、ウェディングツリーに貼ってもらったり、会場装飾としても活用できます。
新郎新婦が後で読むだけじゃなく、ゲストがその場で見ることができるので、楽しんでもらえるはず。
また、メッセージはハートドロップスにするのもオススメ。
小さなハート型のパーツに、メッセージを書いてもらい、透明のフレームに入れてもらいます。見た目がかわいいので、新居のインテリアとしても楽しめます。
まとめ
- ウェルカムドリンクは絶対に必要ではないけれど、おもてなしの気持ちを表現できる
- 暑い、もしくは寒い季節はウェルカムドリンクがあったほうがよい
- ウェルカムドリンクの費用は1人あたり1,000円くらい
- ウェルカムドリンクを工夫すれば、披露宴への期待も高まる
- ウェルカムドリンクを用意しないなら、待ち時間にゲストが退屈しない工夫を
「来てくれてありがとう」の気持ちをこめたウェルカムドリンク。
絶対なきゃダメなものではないけれど、用意する価値があるかも!
工夫をこらしたウェルカムドリンクを準備したら、披露宴への期待感を高める演出にもなりそうです。