結婚式に子連れゲストを招待するときの気遣い&おもてなしのポイント

結婚式に子連れゲストを招待するときの気遣い&おもてなしのポイント

子供がいる友達を結婚式に招待する場合、気になるのが、お子様ゲストへのおもてなしの内容や、子供NGにしたい場合の角が立たない伝え方。

ここでは、子連れゲストが多い結婚式で意識したいポイントを紹介。

式場選びや子供向けの演出、招待状・席次表のマナーなど。

子供が原因のトラブル対策や、子供の参加を断りたい場合の上手な伝え方も解説します。

子連れゲストが多い結婚式の注意点・チェックポイント

結婚式の子供

子連れゲストが多い結婚式では、席の位置に配慮が必要。

子供の年齢によっては、ぐずるなどして結婚式の途中で頻繁に中座することが考えられるため、出入り口の近くに座ってもらうのがベター。

式場内の設備や、会場の出入り口の位置などをあらかじめ案内しておくと親切です。

また、披露宴の進行を前もって共有しておくと、騒いではいけない場面で退出するなどの配慮をしやすくなり、気持ちに余裕を持って参加してもらえますよ。

式場設備のチェックポイント

式場選びでチェックするべきポイントは、以下のとおり。

参加する子供の年齢に合わせて、必要なアイテムや設備を利用できるか確認しましょう。

何が必要か迷ったときは、子供がいる友達に意見を聞いてみるのもおすすめ。

  • 授乳室、おむつ替えスペースがあるか
  • ベビーベッド、ハイロー、マットなどのレンタルは可能か
  • キッズスペースが利用できるか
  • トイレが会場近くにあるか
  • 子供がぐずって退席したときなどに使える個室があるか
  • 子供の対応になれたスタッフや専門のスタッフなどがいるか
  • 離乳食、お子様メニュー、ミルク用お湯、除去食などに対応できるか
    など

食品の持ち込みについては、衛生管理の観点から禁止としている結婚式場がほとんど。

当日になって子供の食べるものがない!とならないよう、式場で用意できる料理や、持ち込みができる範囲(粉ミルクはOK?おやつは?など)をしっかり確認しておきましょう。

子供ゲストのおもてなし&暇つぶしアイディア

お子様ゲストが参列する場合は、専用のおもてなしアイテムを用意すると、子供本人にも子連れゲストにも喜んでもらえますよ。

次のようなアイディアがおすすめです。

  • 子供用椅子を用意する
  • お子様ランチなど年齢に合わせた食事を用意する
  • プレゼント(お絵描きセットぬいぐるみなど会場で遊べるものが◎)を用意する
  • 子供に宛てた、ひらがなのメッセージカードを用意する
  • 子供用デザインの席札やメニュー表を用意する

小さな子供は長時間おとなしく座っていることが難しいのが当たり前。

暇つぶしができるアイテムを用意しておくと、子供も楽しく過ごせ、子連れゲストや周りの招待客もゆっくり結婚式を楽しめます。

定番は、次のようなアイテム。

  • おもちゃ、DVDプレーヤーなど
  • クレヨン(水性のものが◎)と塗り絵
  • 子供用のお菓子(駄菓子の詰め合わせ、キャンディレイなど)

気づけば子供だらけ!お子様ゲストの席次

また、子連れゲストが多く、会場が子供だらけになりそうなときは、子連れの友人や親戚を、ひとつのテーブルに集めるアイディアも。

席についたまま子供同士で遊べるので、歩き回る子供の対策としてもおすすめ。

あらかじめテーブルの上に装飾品やグラスなどをたくさん置かないようにする、などの対処もしやすいので、子供も保護者も安心して過ごせます。

子連れゲスト宛て 招待状・席次表・引出物のマナー

招待状

親子両方に宛てて招待状を送る場合、宛名には子供の名前も書くのが一般的。

書き方は次のとおり。

【家族ゲスト宛 招待状の宛名の書き方】
子供が1人:親の姓名に並べて名前だけ書く
子供が2人以上:親の姓名に並べて名前だけを連名にする、または親の姓名に並べて「ご家族様」と書く

【敬称】
小学生くらいまでは「くん」「ちゃん」
それ以上の年齢は「様」と書くのがいいが、「君」「ちゃん」もOK

また、子供用の招待状を別に作って同封するというアイディアも。

まるで大人がもらうような招待状をもらったら、お子さんは大喜びしそうですね。

赤ちゃん・幼児はどうする?子供ゲストの席次表の書き方

席次表には、子供の名前を次のように記載します。

【敬称】
小学生くらいまでは「くん」「ちゃん」
それ以上の年齢は「様」または「君」「ちゃん」

【肩書き】
○○様(同)お子様(御子息・御令嬢)

自分で椅子に座れない月齢の赤ちゃんも、席次表に記載するのが一般的。

当日は、席次表に名前を記載した席にベビーベッドやハイローチェアが配置されることになります。

子連れゲストが夫婦で参列する場合、子供や赤ちゃんを夫婦の間に配置すると親切。

両親で子供のお世話を交代しながら、食事や演出を楽しめます。

子供用も必要?家族ゲストの引出物マナー

ゲストが子連れで参加する場合も、引き出物は一家につき1つが一般的なマナー。

引き出物のほかに、子供向けのプチギフトやプレゼントを用意すると喜ばれます。

子供向けギフトを用意する場合の予算相場は、500~2,000円程度。

リングボーイ・ベールガールなど、特別な役割をお願いした場合は、お礼の気持ちを込めて、3,000円くらいを目安に用意するといいでしょう。

ギフトの品物で定番なのは、お菓子詰め合わせやぬいぐるみ、絵本、お絵描きセットなど。

子供ゲストの性別や年齢に合わせて選んでくださいね。

大人も子供も楽しめる結婚式の演出アイディア

風船を持つ子供

子連れゲストが参加する結婚式では、子供も参加して大人と一緒に楽しめる演出を取り入れるのがおすすめ。

アイディアをご紹介します!

●シャボン玉
シャボン玉を用意して、フラワーシャワーのときにふいてもらうアイディア。
シャボン玉と花びらが一緒に舞う、華やかな演出になりますよ。

●子供カメラマン
子供たちに1台ずつ使い捨てカメラを渡して、結婚式の最中に自由に撮ってもらう演出。
子供たちはカメラマン気分で張り切って過ごせ、新郎新婦も子供目線の新鮮な写真をたくさん見られる、楽しいアイディアです。

●バルーンリリース
ゲストが風船を一斉に空へ放つバルーンリリースは、結婚式の定番演出。
手に持った風船を離すだけなので、小さい子でも参加しやすいのが◎

結婚式が台無しに!子供が原因の結婚式トラブル事例

絵を描く子供

長時間の結婚式の最中、子供たちがずっと大人しくしているのは難しいもの。

「結婚式がぶち壊しになった…」なんて後悔する前に、子供たちが原因のトラブルも想定して、事前に対策しておくことが大切です。

よくあるトラブルと対策は、次のようなもの。

● 泣きっぱなし・大声を出してうるさい
子供が泣いたり騒いだりしてどうしようもない場合は、一旦退出してもらえるよう、保護者にお願いしておきましょう。

● 走り回る・装飾に手を触れて遊ぶ
キッズスペースが用意できれば、そちらで遊ぶよう保護者に案内を。
席について遊べるアイテムをたくさん用意する、子連れゲストを同じテーブルに集めるなど、子供が席を立ちにくいよう対策するのも◎

● ウェディングケーキに触る
ケーキに触ることを禁止するのではなく、子供ゲストみんなで自由にデコレーションできるような演出を取り入れるのもおすすめ。

結婚式には子供の参加を断りたい…。上手な断り方

シャボン玉をする子供

結婚式でトラブルが起きて後悔するのを防ぐために、子供連れでの参加を遠慮してほしい、と考える新郎新婦もいるでしょう。

そんなときには、嘘も方便。

会場側の都合や、結婚相手の家の考え方などを理由に、やんわりと子供NGを伝えましょう。

断り文句とともに「子供さんも一緒に祝ってくれる気持ちは嬉しい」ということも添えると、相手も迷惑がられているわけではないんだと納得してくれるでしょう。

【子連れ参加を断る例文】

  • 相手方の意向で、結婚式の参列は大人だけ(子供は親族だけ)と決まっているの。○ちゃんには参加してもらえないんだ。ごめんなさい。
  • ○ちゃんにも参列してもらえたら、と思って式場の担当者や相手方と相談したんだけど、友人の子供を招待する例はあまりないと言われたの。申し訳ないけれど×さんだけでも出席してもらえないかな。
  • 結婚式場に乳幼児用の設備がなくて、○ちゃんを連れてきてもらっても不便な思いをさせてしまうから…。
  • 夫婦でゆっくり食事や演出を楽しんでほしいから、ふたりだけを招待したいと思うんだけど、どうかな?
  • 会社関係者が多くて堅めの式になる予定なの。だから、子供さんの参加は、全員お断りさせてもらってるんだ。

まとめ:子連れゲストも気疲れせず楽しめる結婚式が理想!

  • 子連れゲストがいる場合は子供が利用できる会場設備やアイテムがある結婚式場を選ぶのがベター
  • 子供が退屈しないように、おもてなしアイテムや暇つぶし用のアイテムを準備
  • 招待状や席次表にも子供の名前を書いて
  • 子供が原因のトラブル対策もしっかりと
  • 子供も参加できる演出を取り入れると大人も子供も楽しめる
  • 子供NGを伝えるときは、会場都合や自分以外の考え方を理由にお断り

結婚式は、新郎新婦と参列してくれたゲスト全員が楽しめるのが理想。

子連れゲストへの配慮を万全にして、みんなが気持ちよく過ごせる結婚式にしてくださいね。