結婚式のための貯金はいくら必要?みんなの貯金額と貯めるコツ
結婚が決まったら、結婚式費用についてふたりで話し合う必要があります。
多くのカップルが、費用をしっかり貯金してから、結婚式に臨んでいるよう。
結婚式を挙げるためには、資金がいくら必要で、どのくらい自分たちで貯金すればよいのでしょうか。
ここでは、結婚式の平均的な費用や、ご祝儀や資金援助が占める内訳を紹介します。
またふたりで貯金するための方法や、資金の捻出が難しいときの対処法もみていきましょう。
結婚するのに必要な貯金はいくら?
まずは、ゼクシィ 結婚トレンド調査2018の結果をもとに、結婚式を挙げるのに必要な費用とみんなの貯金額をみていきましょう。
※以下、金額はすべてゼクシィ 結婚トレンド調査2018調べ
結婚式を挙げた新郎新婦の結婚資金貯金額の平均
調査によると、回答した夫婦のおよそ9割は、結婚資金(※)をあらかじめ貯金していたよう。
結婚資金の貯金の平均額は、約317万円。
価格帯で多いのは100万円~400万円で、回答者全体の6割ほどを占めています。
(※)結納、挙式、披露宴・披露パーティ、二次会、新婚旅行にかかる費用
結婚式費用の平均額と費用負担の内訳
結婚式の費用は、大きく次の2つに分かれます。
- 挙式・披露宴・披露パーティーの費用
- ゲストに渡すギフトの費用
同調査によると、挙式・披露宴・披露パーティーの費用総額の平均は、約358万円。
引き出物や引菓子、プチギフトなどを合わせた、ギフト費用の平均総額は約36万円です。
つまり、ふたつを合わせた【約394万円】が、結婚式の平均的な費用だと考えられるでしょう。
自己負担額の割合は、結婚式費用の約半分
一方、結婚式でいただくご祝儀の平均総額は、約233万円。
費用もご祝儀も平均的な結婚式の場合には、394万円から233万円を引いた【約161万円】を、自分たちで捻出する必要があります。
ただし、全体の7~8割の新郎新婦が、親や親族からの援助を受けているという調査結果も。
援助の平均額は、約174万円です。
そのため、親や親族からの援助がある場合は、新郎新婦の貯金が0円でも、結婚式の費用を準備できる可能性があります。
結婚資金をふたりで上手に貯金するためのコツ
結婚に必要な資金は、結婚式の費用だけではありません。
婚約指輪や結婚指輪、新婚旅行の費用なども含めて考える必要があります。
資金を自分たちでまかなうためには、貯金がマスト。
どうすればふたりで上手に、目標額まで貯金できるできるのか、ちょっとしたコツをご紹介します。
共通の貯金用口座をつくる
ふたりで結婚資金を貯めるときには、共通の貯金用口座をつくるのがオススメ。
共同で口座を管理することで、お金を自分勝手に引き出せなくなるため、確実に貯まります。
もしも、別々の口座でそれぞれ貯金する場合には、定期預金口座などかんたんに引き出せないかたちで貯めるのがポイント。
お互いの手取り額、貯金額は言うべき
結婚前に、手取りや貯金額をオープンにするかどうかは悩みどころでしょう。
しかし貯金を目標にするなら、手取り・貯金額は言うべきです。
お互いのお金の状況が分かることで、月々に無理なく貯められる額や、妥当な目標額がクリアに。
貯金へのストレスを軽減できます。
収入に合わせてそれぞれの貯金額を決める
それぞれの月々の貯金額は、収入額をベースに、同じくらいの割合になるように決めるのがベター。
たとえば、貯金額を手取りの2割と決めた場合はこんなイメージに。
- 夫:手取り25万円/貯金額5万円
- 妻:手取り20万円/貯金額4万円
片方だけが頑張っているという不満があると、貯金は続きません。
また、度を超えた節約はストレスのもと。
自由に使えるお金がお互いに確保できる範囲で、いくらずつ負担するのかを決めましょう。
結婚資金を無理なく貯金する4つの貯め方
貯金は0円じゃないけれど、結婚式のために目標額まで追加貯蓄を!という場合には、次のような貯金方法もオススメ。
貯金や節約がイライラのもとにならないように、ふたりに合った貯金の仕方を話し合ってみてくださいね。
(1)先取り貯金をする
「先取り貯金」とは、給料からあらかじめ貯金額を引く方法。
お手軽なのは、毎月一定額を給料から抜いて、共通の口座に入れる方式です。
このほか、普通預金口座から月々一定額を定期預金に積み立ててくれる、「自動積立定期預金」を利用する方法も。
勤め先が給与から一定額を天引きで貯蓄してくれる「財形貯蓄制度」を導入しているなら、利用するのもオススメです。
(2)ふたりでの外食や遠出を控える
結婚資金が貯まるまでは、一緒に外食したり、デートで遠出したりするのを控えると、節約になります。
できるだけおうちデートでゆったり過ごして、浮いた分はそのまま結婚資金に回しましょう。
(3)ボーナスを貯金に回す
ボーナスが入ったら、必要なものだけを購入して、残りは貯金へ。
まとまった額を一気に貯められますよ。
(4)同棲して固定費を節約する
同棲すると、家賃や水道光熱費などの固定費部分が節約できます。
ただし、引っ越し費用がかかるため、費用対効果をしっかり検討してから実行するのがオススメ。
一緒に住んだら、ふたりで共通の家計簿をつけると、生活のなかでさらに削れる部分もみえますよ。
このケースは大丈夫?結婚式の貯金ここが不安!
結婚式に向けてお金のことを考えていると、アレもコレも不安で…というカップルもいるはず。
ここでは、結婚費用の貯金にまつわる、よくある不安について解説します!
結婚式で貯金を使い果たしても大丈夫?
結論からいうと、あまり「大丈夫」ではないと考えた方がよいでしょう。
貯金で結婚式費用の支払いができても、その後には、ふたりで始める新生活が待っています。
- 新生活のための引っ越し
- 家財道具をそろえるための費用
- 当面の生活費
これらがなければ、困ってしまいますよね。
また結婚にまつわる出費として、結婚指輪や婚約指輪、新婚旅行の費用なども考える必要があります。
以上を結婚式費用と合わせると、トータルでは2倍くらいかかることも…。
また急な病気や災害、冠婚葬祭などの蓄えも無いと心配です。
結婚式の費用を貯金するときには、目標額を高めに設定して貯めるのがオススメです。
彼氏・彼女の貯金が無い!結婚しても大丈夫?
結婚が現実的になったタイミングで、彼氏の貯金が無い!または彼女の貯金が無い!と判明すると、心配になりますよね。
金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査(平成30年)」によると、20~40代の単身世帯男性・女性の3~4割が、貯金額0円。
貯金が無いのも、決して珍しくはないのです。
経済感覚や金銭的な価値観が合うならば、結婚を決めた時点での貯金額はあまり気にしなくてもよさそう。
結婚へ向けて、目標額をきちんと決めて、一緒に貯金できればOKです。
(参考)家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成30年)
結婚資金がどうしても捻出できないときの解決方法
最後に、貯金が間に合わないなど、費用を結婚式までに捻出するのが難しいときの対処法を紹介します。
後払い・クレジットカード払いができる式場を選ぶ
結婚式は「前払い」が主流なものの、なかには、結婚式の翌日以降に支払う「後払い」が可能な式場も。
ご祝儀を支払いにそのまま回せるため、自分たちの貯金が少し足りないくらいなら、じゅうぶんに支払うことができます。
ただし、ご祝儀を過剰にアテにするのは危険。
ご祝儀の額は少なめに見積もって、あらかじめ手元に必要な金額を計算しておきましょう。
また、クレジットカードが使える結婚式場もあります。
クレジットカードだと分割して支払えるため、一度の負担額が少ないのがメリット。
しかし、限度額が足りなくて使えないこともあるので、その点は要注意です。
ブライダルローンを利用する
ブライダルローンとは、使い道を結婚式費用をはじめとする結婚資金に限定したローン商品のこと。
使い道が限られている代わりに、金利は普通のカードローンより低めなのが一般的です。
ブライダルローンを利用すると、資金を一括で借り入れられるので、極端にいえば自分たちのお金が0円でも結婚式が挙げられます。
結婚式場がローン会社と提携していることもあるので、調べてみましょう。
ただしローンなので、審査に通らなければ借りられないことに注意。
また家計を圧迫しないように、返済計画をきちんと立てることも大切です。
まとめ:結婚が決まったら計画的に貯金をしよう!
- 結婚費用の平均的な貯金額は317万円
- 結婚に必要な貯金額は親や親族からの援助の有無で違う
- 結婚資金の貯金には共通の口座をつくるのがオススメ
- 結婚式費用以外にも結婚にまつわる資金は必要なので、多めに貯金を
- 資金が捻出できないときは「後払い」「クレジットカード」「ブライダルローン」を検討して
理想的な結婚式を実現するためにも、自分たちの貯金は必須。
ふたりで力を合わせて、計画的に貯金してくださいね。
【関連記事】こちらもcheck!