両家顔合わせ食事会で何を話す?話題選び&会話のコツ
互いの両親への挨拶が済んだら、次にセッティングするのが、両家顔合わせ食事会。
親睦を深めるのが目的の食事会ですが、一体何をどんな風に話せばいいのでしょうか?
顔合わせ食事会で誰もが話しやすく、盛り上がりやすい話題を提案します。あわせてタブーのネタや、最初と最後にきっちり決めたい挨拶例も紹介!参考にしてくださいね。
両家顔合わせ食事会では何を話す?誰が進行する?
両家顔合わせ食事会はゆっくりと食事を共にしながら、両家の親睦を深めることが目的です。
結納のように伝統的な儀式ではないので、決まりごともなく気は楽ですが、その分食事中に何を話したらいいか戸惑うカップルも少なくない様子。
定番の話題はこれ!
両親同士は初対面です。「自由に話して」と振られても、ちょっと困ってしまうかもしれません。
新郎新婦の2人であらかじめ会話ネタを準備しておいて、無言状態が続かないように場を盛り上げましょう。
- 当日のお天気ネタ
- 地元・手土産について
- 新郎新婦の幼いころの話題
- 両親の若いころの話題
- みんなの趣味について
- 今後のこと(結婚式について)
進行役や、新郎新婦でも両家の親でもOK
食事会の進行役は、新郎か新郎の父が務めることが一般的ですが、新郎新婦の2人が積極的に場を盛り上げるのが理想。
出席する人に共通する話題を提供することで、徐々に打ちとけていくでしょう。
話の切り出し方も例文も紹介するので、参考にしてくださいね。
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【例文つき】顔合わせ食事会 鉄板ネタと切り出し方
食事会にかかる時間はおよそ2時間半から3時間。
先輩花嫁からは「食事中は軽い雑談をした」「最初は緊張していたけど、途中から打ち解けた」なんて聞きますが、知りたいのは具体的な会話の内容!
両家に適した話題をチェックして、新郎新婦で共有しておきたいですね。
軽い雑談と言えばコレ!天気・季節のネタ
無難ではあるけれど、会話の糸口としては天候や季節に合った言葉がベスト。
笑顔で言うだけで、場がなごみます。
- 今日はいいお天気ですね
- あいにくの雨模様ですね
- ようやく温かくなってきましたね。もうお花見はいかれましたか
- 暑い日が続きますが、お元気でお過ごしですか
- 夏休みはどんな風に過ごされましたか
- ずいぶん過ごしやすくなってきましたね。お店のお庭の紅葉がきれいでしたね
- お正月はどんな風にお過ごしでしたか
地元・手土産のネタ
地元の特産品、とくに食べ物のネタは、話しやすい話題。
手土産として特産品を持参すれば、話をもっていきやすいでしょう。
- 特産品、名物料理
- 地元の観光名所
- 相手の地元への旅行経験、感想 など
新婦(両親)
「○○県産の○○を使った銘菓なんですが、ぜひ召し上がってください。」
新郎(両親)
「こちら私たちの地元○○県の特産品なんですが、日本酒にとても合うんですよ。お父様がお酒を好きだと聞いたもので…」
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子供(新郎新婦)の頃のネタ
両家の最大の共通ネタである新郎新婦の話題は、盛り上がる定番トーク!
特に幼少の頃の話題がオススメです。
生まれた時のことや、名前の由来から振ると話しやすいでしょう。
- 生まれた時の様子
- 名前の由来
- 家族内では時効となった幼少期のいたずら
- ちょっと恥ずかしい話
- 新郎新婦の性格
これらの話ならみんなで笑って場も和みます。
話のきっかけになるように、思い出の写真や家族のアルバムを持参するのも◎。
新郎
「○○さん(新婦)の名前は、お父さんがつけられたそうですね」
新婦
「そういえば、○○さん(新郎)、小さいころはけっこうやんちゃだったって聞いたのですが」
趣味のネタ
スポーツや旅行などの共通の趣味があると、ぐっと距離が近くなりますよね。
でもいきなり「ご趣味はなんですか」と聞くと面接のようになってしまうので、両親の趣味で共通点がないか、お互いにすり合わせておきましょう。
- その趣味を始めたきっかけ
- どのくらいの頻度で行っているか
- 趣味の魅力、楽しさ
- 趣味について、ほかの家族はどう思っているか?
- 自分や自分の家族の趣味 など
新婦
「○○さん(新郎)から聞いたのですが、お二人ともご旅行が好きで、先月は○○へ行かれたとか」
新郎
「お二人とも毎朝ウォーキングされてるそうですが、うちの両親も見習ってほしいです」
両親の若い頃のネタ
意外に以外に盛り上がるのが両親の若いころのネタ。初めて知る両親のなれそめが聞けるかも。
自分たちの結婚式の話題に移すいいきっかけにもなります。
新郎
「そういえば、うちは駆け落ち同然で結婚したんでしょ?」
新婦
「お父さんとお母さんのなれそめはどんな風だったの?」
結婚式のこと
話が盛り上がったところで、切り出したいのが、入籍や結婚式のこと。
両家の両親がなかなか会うこともないので、結婚式準備をスムーズに進めるためにも以下のことを話し合っておきましょう。
- 結婚式会場
- 挙式スタイル(教会式、神前式など)
- 結納など、挙式までのスケジュール
結婚式場のパンフレットや資料を持参すると、両親もイメージしやすいでしょう。
ただ、「挙式せず入籍だけにする」「○○さん(新婦)の両親と同居する」など、大事なことをいきなり切り出すと「そんなこと聞いてないわよ!」と、気まずい雰囲気になるかも。
結婚に関して重要なポイントは、あらかじめ両親に相談しておくほうがスムーズです。
両家の顔合わせでこれはNG!タブーの話題もチェック
食事会では、雰囲気を壊してしまうような話題はさけましょう。
- 政治や宗教に関すること
- 知人・親族の病気や離婚話
- 他人の悪口
両親にも前もって「こんな話題はさけて」とお願いしておくと安心です。
もし会話がタブーの領域に入ってしまいそうだったら、「そういえば、あの件だけど」などと、話題を切り替えましょう。
沈黙・無言が気まずい…!話の進め方のコツ&使えるトーク術
顔合わせ食事会の目的はあくまで両家の交流で、新郎新婦はホスト役と心得ましょう。
この先控える結婚式、そして結婚生活のためにも、お互いの両親に打ち解けてもらうことが大事。
自分のことを語るよりは、聞き役や話の回し役、場の持ち上げ役をつとめましょう!
話題を両家でパスし合う
話が弾んで自然とワイワイできれば一番ですが、なかなかそうはいかず、無言が続いてしまうことも多いです。
特に、限られた人ばかり話しているのは避けたいですよね。
控え目で自分から話し出すのが苦手な人もいるので、「お母様はいかがですか?」など、交流を促す一言も用意しておいて。
- 新郎「(新婦の)お父さまは毎朝ウォーキングされてると聞きましたが」
- 新婦父「そうなんです。実は…」
- 新郎「お母様もご一緒にウォーキングされるのですか?」
- 新婦母「ええ、夫に触発されて始めました」
- 新婦「(新郎の)お父様な何か運動されているのですか?」
- 新郎父「わたしはもっぱらゴルフでして…」
新郎新婦が協力して、家族みんなに話題をパスできれば交流が深まりますよ。
話に共感する一言&5W1H の質問で盛り上げる!
自分が話している時、周りがきちんと聞いてくれて共感してくれたらうれしいですよね。
食事会では、話している人の目をみて相づちを打つのはもちろんですが、「はい」「ええ」だけでなく、相手に共感する一言そえると好印象。
さらに、内容に関して5W1H(いつ・どこで・だれ・何を・なぜ・どうやって)を参考に質問すると、会話をつなげやすいですよ。
新郎(新婦)
「○○をされているんですか!私の会社の上司も○○が好きなので、よく飲みながら話を聞いているんです。いつからはじめられたんですか?」
新郎(新婦)
「それはすごいですね。どうしたらそんなに上達するんでしょうか?」
顔合わせのしおりを作っておくとネタに困らない!
食事会当日、話が盛り上がるのを助けてくれるのが、新郎新婦の家族とプロフィール、結婚までのスケジュールをまとめた「顔合わせのしおり」。
結婚の記念にもなるし、シーンとしてしまった時には、ここからネタを探すこともできるので、作っておくことをオススメします。
顔合わせのしおりに載せたい内容は以下のとおり。
- 新郎新婦からの挨拶
食事会に来てくれたお礼と会の趣旨 - 顔合わせの流れ
両家顔合わせのプログラム - 食事会のメニュー
お店や料理にもこだわったのなら、くわしく書くと会話に発展することも - 新郎新婦のプロフィール
結婚相手のことはもちろん、自身の子どもを再発見してネタになるかも - 両親や兄弟の紹介
両親の紹介。兄弟が参加しない場合でも知ってもらえるので家系図を入れると会話が広がりそう - 結婚式について
結納をはじめとする今後のスケジュールや結婚式場の紹介 - 両家の連絡先
電話番号・メールアドレス・LINE IDなど(両親の許可をもらってから)
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会話が盛り上がっても飲み会はNG!顔合わせ食事会は、挨拶でメリハリをつけよう
顔合わせ食事会は会話が弾み、盛り上がるのが理想的。
でも始まりと終わりの挨拶や乾杯では、きっちりとした言葉でメリハリをつけたいですね。
はじまりの挨拶(新郎新婦)
--例文1--
今日はわたしたちの婚約にあたり、集まっていただきありがとうございます。
この集まりが楽しい時間になれば、幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
--例文2--
この度は二人の結婚をお許しいただき、ありがとうございます。
両家の親睦になればと、ささやかな席を設けさせていただきました。どうぞ楽しんで下さい。
はじまりの挨拶(両家の親)
--例文1--
本日は、お忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。
△△様(新婦)と私どもの○○(新郎)の婚約が整い、このような食事会を開くことができ、誠にうれしく思う次第でございます。
どうぞ最後までよろしくお願い致します。
--例文2--
本日はお忙しい中お集まり頂き、誠にありがとうございます。
この度はご縁をいただき、○○(新郎)と△△さん(新婦)が結婚する運びとなりました。
婚約を機に、両家の親睦を深めるきっかけになればと思います。
本日はどうぞ宜しくお願い致します。
両親紹介と挨拶
※新郎が父親・母親を、次に新婦が父親・母親の順で紹介するのが一般的です。
新郎
「本日は遠方よりお越しいただきまして本当にありがとうございます。私の両親を紹介させていただきます。父の○○です」
新郎父親
「父の○○です。本日はよろしくお願いします」
新郎
「母の○○です」
母親
「母の○○です。本日はありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
お礼と結びの挨拶(新郎新婦の挨拶)
--例文1--
本日はどうもありがとうございました。
未熟なわたしたちですが、今後ともどうぞよろしくお願いします。
--例文2--
みなさまのおかげで、このような楽しい食事会となり、本当にうれしく思います。
本当にありがとうございました。
--例文3--
これから長い人生を共に歩んでいくことを約束した私たちですが、まだまだ至らぬ点も多いかと思います。
ご面倒をかけることもあるかと思いますが、今後ともご協力のほど、よろしくお願いします。
お礼と結びの挨拶(新郎父の挨拶)
皆様、宴もたけなわではございますが、そろそろお開きとさせていただきます。
本日は皆様のおかげで、滞りなく会が進みましたこと、誠に感謝しております。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
あるある!両家顔合わせ食事会の失敗談
新郎新婦も両親も緊張しているせいか、失敗してしまった事例も。
自分にもあてはまりそうだったら、新郎(新婦)や両親にしっかりと釘をさしておきましょう。
いつもは頼れる新郎がガチガチに緊張!
普段は冷静で「僕に任せておいて」といっていた新郎が、当日はまさかの超緊張状態。
進行のことは新郎に任せていたのに、ガチガチで最初は何も言えず、新婦が新郎に指示するはめに。
両家に話題をふる気づかいもできず、終始ぎこちない雰囲気に。
父親たちが泥酔状態
両家ともお酒好きな父親が、意気投合して飲みまくり、泥酔状態に。
楽しそうなのはいいけれど、格式ある料亭をせっかく選んだのでちょっと恥ずかしい思いを。
未婚の家族のネタで場が凍る
新婦の年の離れた姉はバリバリのキャリアウーマン。
結婚する気もなく、両親もさほど気にしてないものの、新郎の母親が新婦の姉の年齢と未婚の事実を聞いてドン引きしてしまい、ちょっと場が凍った。
顔合わせ当日の流れとタイムスケジュール
顔合わせ食事会は、結納のように決まった式次第はありません。
どのような流れで行ってもいいですが、ここでは一例をご紹介します。(食事会を12時に開始と想定)
***
11:45
親と待ち合わせしてから会場へ
先に親だけが会場につくと気まずいこともあるので、待ち合わせ後エスコートするのがスマート
↓
12:00
はじまりの挨拶
新郎新婦主催なら新郎が、親が主催なら彼の父親が進行役に。
↓
12:05
自己紹介・手土産を渡す
新郎→新婦の順でお互いの家族を紹介。手土産を持ってきているならこのタイミングか、最後の結びの挨拶の後で渡す
↓
12:30
乾杯&会食と歓談
乾杯の発声は、新郎または新郎の父親が行うことが多い
↓
13:15
婚約記念品のお披露目
両親の前で改めて婚約指輪などを披露すると喜ばれる
↓
13:30
結婚式について
打ちとけたところで結婚式の相談を
↓
13:50
お礼と結びの挨拶
結びの挨拶の前に新郎新婦から感謝の気持ちを伝えて
↓
14:00
記念撮影、解散
お酒で顔が赤くなるのが嫌なら、乾杯前に撮影もOK
顔合わせ後はすぐに解散?その後の流れ
顔合わせ食事会は昼間に行われることが多いので、12時に始まったとしても2時・3時には解散となりますね。
思いのほか顔合わせが盛り上がったり、すぐ解散が忍びないなら、そのまま2次会を行うのも良いでしょう。
- 店を変えて2次会・軽くお茶をする
- 周辺を観光する
- 新郎新婦どちらかの実家に遊びに行く
- 新郎新婦の新居にみんなで遊びに行く
もちろん、顔合わせ後すぐに解散しても構いません。
とくに食事会があまり盛り上がらなかったり、酔っ払ってしまったりしている場合は、無理に長引かせず、サッとお開きにした方がベター。
新郎新婦が良かれと思って2次会や観光を提案しても、気まずい雰囲気になるでしょう。
顔合わせ食事会までに2人で話し合っておきたいこと
話題以外に事前に考えておきたいことを紹介します。
服装(カジュアルorフォーマル)
服装で気を付けたいのは、両家でドレスコードを合わせること。
どちらかが、ブラックスーツで決めてきているのに、一方はノージャケットだと、最初から気まずい雰囲気になってしまいます。
「セミファーマルで」「肩肘はらない会にしたいからカジュアルな服装で」など、ドレスコードはあらかじめ両親に伝えておきましょう。
顔合わせの席順(上座、下座)
当日あたふたしないように、席次の基本も頭にいれておきましょう。
- 入り口から最も遠い上座に、両家の父親
- 入り口にもっとも近い下座に、新郎新婦
ただ新婦の父親のほうが年配だったり、両家でしきたりや希望があれば、原則にとらわれることはありません。
支払い
新郎新婦が親を招待するスタイルで開く場合は、2人で支払うことが多くなっています。
どちらかが遠方から出席する場合は、交通費や宿泊費など考慮したうえで、両家で折半するのも◎。
当日の会計は、会がお開きになる前に、まとめて支払いを済ませておくのがスマートです。
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まとめ
- 顔合わせ食事会のオススメの話題は天気・趣味・子供の頃の話など
- タブーな話題は、政治や宗教、病気や離婚、悪口
- 手土産を持参すると、ネタにもなるのでオススメ
- 新郎新婦は両家の両親にまんべんなく話題を振る気配りを
- 最初と最後の挨拶は丁寧な言葉で
両家がはじめて一同に会する顔合わせ食事会。
誰もが緊張しているけれど、新郎新婦の共同作業で場を盛り上げ、楽しい会にしてくださいね。