【文例】職場で結婚報告をメールで送る時の書き方
家族や親族への結婚報告と並んで気をつかうのが、職場への結婚報告。
相手の立場を尊重しつつ、きちんと結婚を報告することで、今後の良い関係につなげていきたいですね。
結婚報告は直接会ってするのが基本ですが、忙しいビジネスシーンにおいては、メールで結婚報告をするほうが相手に迷惑をかけないこともあります。
職場で結婚報告する時のマナーや、相手別のメールの書き方を紹介します。
この記事のポイント!- 職場で結婚報告すべき相手や方法がわかる
- 職場の結婚報告をメールで行う時のマナーや書き方がわかる
- 結婚報告メールの文例がわかる
仕事関係者に、メールで結婚報告をするのは失礼?
上司や同じ部署の人には直接報告するのが基本ですが、以下の場合はメールで連絡したほうが業務に支障をきたさずスムーズ、という場合も。
- 同じ部署でも勤務地が離れている人
- 他部署の先輩
- 同僚
- 報告したい人数が多い場合
社風などもあるので、メールで伝えてもよいかは、直属の上司や既婚の先輩に相談をしましょう。
メールで報告しても、直接顔を合わせた時に改めて挨拶することを忘れずに。
職場での結婚報告は直接会うのが基本
メールでの報告でも構いませんが、やっぱり職場での結婚報告の基本は、直接会って話すこと。
特に直属の上司は、顔を合わせて報告するのがマストと心得て!
多忙で不在がちな上司の場合は、メールで「ご報告したいことがあるので、5分だけお時間をいただけないでしょうか?」とワンクッションおき、その後直接話すようにしてみては?
職場で結婚報告をする順番
結婚報告する順番は以下のとおり。
- 直属の上司
- さらに上役へ(直属の上司が行なう場合もあり)
- 先輩や仲のいい同僚
- その他の社員(朝礼やメールなどで一斉に行うことも)
まずは直属の上司に報告し、その後の挨拶については、指示を仰いでもいいですね。
ひととおり報告がすんだら、人事担当部署にも報告して、結婚に関する手続きなどの説明を受けましょう。
会社によっては、慶事報告として社内報などで結婚が告知されるところもあります。
また派遣社員の場合はまず、雇用主である派遣会社に報告し、その後派遣先にも直接伝えましょう。
社内メールで結婚報告する時に書く内容
必ずメールに載せたい内容は、次の4つ。
相手に失礼のないようビジネスマナーに気を配りつつ、事実を簡潔に伝えることを心がけて。
- 結婚(入籍)の報告
- 結婚式の有無
- 結婚式の日時・時間(必要に応じて)
- 結婚後の仕事の予定について
結婚報告メールの基本構成と書き方
メールで結婚報告を書く時の基本構成はつぎのとおり。
ビジネスメールの基礎もあわせて確認しておきましょう。
1. 宛先(TO)
結婚報告については、1人ひとりに送信するほうがいいでしょう。
とくに上司や先輩社員は、個別に送るのが基本。
ただ同僚などに対して、同じタイミングで大勢に伝えたい時は、CC(BCC)一斉送信の方がスムーズな場合もあります。
一斉送信する時は、既婚の先輩社員にひと言相談してみて。
TO、CC、BCCの使い分けは次のとおり。
- TO(宛先):
要件を伝えたい相手のアドレスを記載 - CC:
参考として確認してもらいたい相手のアドレスを記載。TOとCCに入れたすべてのアドレス(名前)が受信者全員にわかる - BCC:
お互いに面識のない複数名に一斉送信する時にアドレスを記載。BCCに入れた宛先はほかの送信者には見えない。
2. 件名:結婚のご報告(名前)
- 結婚のご報告(山田)
- 結婚のご挨拶(山田)
件名が明確でないと、読まないままにされる可能性があります。
件名だけでもメールの内容がわかるように、はっきりと記載しましょう。
3.相手の名前
- ○○部□□課 △△様
- 各位
一斉送信の場合は、「各位」を使います。
4.挨拶文
- お忙しいところ失礼致します
- お仕事中に失礼します
- お疲れ様です
ビジネスメールでは原則、「拝啓・敬具」といった省略し、上記のような言葉で始めます。
5.結婚について
- 私事で恐縮ですが、この度結婚することになりました
- 私事で恐縮ですが、この度、○○部□□課の△△さんと結婚することになりました
結婚はプライベートなことなので、本題に入る前に「私事ごとで恐縮ですが」と一言断りを入れるのがマナー。
相手にもいい印象をもってもらえるでしょう。
その後は以下の点を簡潔につたえて。
- 結婚式をするのかどうか(招待しない場合は記載しないでOK)
- 結婚式へ列席のお願い
- 結婚式の日時と場所(未定なら、大体の日付でOK。来春、など)
6.今後の働き方について
結婚後の働き方によって、周囲に与える影響も変わってきます。
職場関係に報告する際は、結婚後の働き方についても伝えるのがマナー。
- 結婚後も仕事を続けるのか退職するのか
- 続ける場合の名前(苗字)やメールアドレスの扱い
7.締めの挨拶
- メールでのご連絡となり申し訳ございません
- 今後のご指導のほどよろしくお願いいたします
メールでの連絡にしたことをお詫びし、最後は今後に向けた挨拶で締めると好印象でしょう。
【文例】職場での結婚報告メールの書き方
基本構成を参考に、相手と状況によって文面を変えて書いてみましょう。
そのまま使える例文を紹介します。
- 上司宛
- 先輩宛
- 部下・後輩宛
- 取引先宛
- カジュアルな文面
上司宛
◆結婚式に招待する場合の例文
件名:結婚のご報告(山田)
○○部○○課
○○課長
お仕事中に失礼いたします。
私事で大変恐縮ですが、この度縁があり、〇月〇日に入籍する運びとなりました。
職務については、これまでと同様に続けていきます。
結婚披露宴につきましては、○月○日に○○ホテルで行うことを予定しており、
○○課長にもぜひご出席いただきたく思っております。
披露宴の招待状につきましては、後日、改めてお渡しさせていただきます。
直接、ご報告するべきところを、メールでのご連絡となり申し訳ございません。
結婚後も、仕事と家庭を両立できるよう、精進して参りますので、
今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
○○部 ○○課
山田 花子
◆入籍のみを報告する例文
件名:結婚のご報告(山田)
○○部○○課
○○課長
お疲れ様です。山田です。
本日はご報告がございまして、ご連絡させていただきました。
私事ではございますが、この度結婚をすることになりました。
挙式についてはまだ決めておりませんがが、来月に入籍する予定です。
本来なら直接お伺いすべきところですが、お忙しい中お時間頂戴することも恐縮ですので、
○○さん(直属の上司名)と相談しまして、メールでの報告とさせていただきました。
結婚後も変わらず仕事には従事させていただきますので、今後とも変わらぬご指導お願いいたします。
(署名)
先輩宛
◆結婚式に招待する場合
件名:結婚のご報告(山田)
○○さん
お仕事中に失礼いたします。
私事で大変恐縮ですが、この度、結婚することになりました。
職務については、これまでと同様に続けていきます。
つきましては、結婚式を○月○日に○○ホテルで行うことを予定しておりますので、
○○さんにもぜひご出席いただきたく思っております。
披露宴の招待状につきましては、後日、改めてお渡しさせていただきます。
直接ご報告するべきところを、メールでのご連絡となり、すみません。
結婚後も、仕事と家庭を両立できるよう、精進して参りますので、
今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。
(署名)
◆結婚式に招待しない場合の例文
件名:結婚のご報告(山田)
○○さん
お仕事中に失礼いたします。
私事で大変恐縮ですが、この度縁があり、○月○日に入籍することになりました。
結婚式は海外で行うため、身内だけで済ませることになりました。
ご招待できず、申し訳ございません。
今後は、仕事と家庭を両立できるよう、精進して参ります。
ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
(署名)
◆寿退社する場合の例文
件名:結婚と退職のご挨拶(山田)
□□さん
お仕事中に失礼いたします。
私事で大変恐縮ですが、○月に結婚することになりました。
また結婚後は、退職させていただく運びとなりました。
現在の私の担当業務につきましては、後ほど後任者など決まり次第、改めてご連絡させていただきます。
直接ご報告するべきところを、メールでのご連絡となってしまい、申し訳ありません。
ご迷惑をおかけしてしまいますが、何卒ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。
(署名)
同僚宛
◆結婚式に招待する場合の例文
件名:結婚のご報告(山田)
○○さん
お疲れ様です。山田です。
本日はご報告があり、連絡させてもらいました。
私事ですが、この度結婚することとなりました。
○月○日に○○ホテルで結婚式を挙げる予定です。
○○さんにもぜひ出席してほしいと思っているのですが、ご都合はいかがでしょうか。
披露宴の招待状につきましては、後日改めてお渡しします。
直接ご報告するべきところですが、メールでのご連絡となってしまい、すみません。
近いうちに改めて報告させてもらえたらうれしいです。
なお結婚後も、仕事は旧姓で続けていきます。
今度とも宜しくお願いします。
(署名)
◆一斉送信するときの例文
件名:結婚のご挨拶(○○課 山田)
各位
お仕事中失礼致します。
私事で恐縮ですが、この度ご縁があり結婚することとなりました。
結婚式はごく身内のみで行う予定です。
結婚後も旧姓のまま仕事を続けますので、メールアドレス等の変更はございません。
プライベートでは多少忙しくなりますが、家庭と仕事の両立を目指して努力してまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
(署名)
部下・後輩宛
件名:結婚のご報告(山田)
○○さん
お疲れ様です。
本日はご報告があり、連絡させてもらいました。
私事ですが、この度結婚することとなりました。
○月○日に○○ホテルで結婚式を挙げる予定です。
いつも一緒に仕事をしている○○さんにもぜひ出席してほしいと思っていますが、予定はどうでしょうか?
メールでのご連絡となってしまい、すみません。
結婚後も家庭と仕事の両立めざして、今まで以上にがんばっていくので、今度とも宜しくお願いします。
(署名)
取引先宛
件名:結婚による名字変更のご連絡(△△株式会社 山田)
○○○○株式会社
○○様
いつもお世話になっております。△△株式会社の山田です。
私事で大変恐縮ですが、この度結婚いたしました。
名字が○○となりましたので、取り急ぎご連絡させていただきます。
また、メールアドレスも下記に変更になりましたので
お手数をおかけいたしますが、変更のほどよろしくお願いいたします。
今後ともお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。
△△株式会社 鈴木花子(旧姓 山田)
メールアドレス(変更後)suzuki@△△△△
カジュアルな文面(一斉メール)
各位
お世話になっております。
私事で大変恐縮ですが、この度私○○○○は、
かねてより結婚に追い込みをかけておりました男性と、無事に入籍を済ませましたことをご報告いたします。
実際に入籍するまでは逃げられる可能性もあったため、正直にお伝えすることができず、申し訳ございません。
今後は、捕獲した手を絶対離さないように、2人で人生を歩んで行きたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。
署名
まとめ
- 職場での結婚報告は、メールでもOKだが、上司には直接会って話すのが基本
- メールで報告する場合は、ビジネスマナーを守って事実関係を簡潔に
- メールで報告する場合は、今後の働き方、必要に応じて新姓・アドレスも伝える
職場での結婚報告は直接会うのが基本ですが、忙しいビジネスシーンにおいてはメールで連絡する方がスムーズな場合もあります。
相手の立場に合わせた文面を心がけ、職場でも祝福してもらえるような報告しましょうね。