【例文】職場での結婚報告はいつ・誰に・どうやって?
結婚が決まり、お互いの親への挨拶を済ませたら、次にやってくるハードルが、職場での結婚報告。
職場では自分や上司の立場、仕事の状況など、親や友人への結婚報告とは違った注意が必要です。
職場の人にも祝福されて結婚式を迎えるためには、マナーを守ってきちんと報告したいもの。
職場で、いつまでに、誰に、どのように結婚報告をすべきかを文例つきで紹介します。
この記事のポイント!
- 職場で結婚報告をするタイミングがわかる
- どの順番で結婚報告すべきかがわかる
- 結婚報告する時におさえておくべきポイントがわかる
- 職場での結婚報告の具体例がわかる
職場で結婚報告をする時期はいつ?入籍前or入籍後
職場での結婚報告は、「事後」は厳禁。
「これから結婚(入籍)します」ということを、前もって報告するのがマナーです。
職場での結婚報告は、いつまでにするべきかを、パターン別に説明します。
寿退職する場合
結婚と同時に退職する場合は、まず退職希望日の3~6ヶ月前までに上司に伝え、3ヶ月前を目安に「退職願」を提出します。
ただし退職する場合は、人員補充などの関係により、社内規定で「○ヶ月前までに報告」と決まっていることもあります。
あらかじめ社内規定をチェックして。
結婚後も仕事を続ける場合
結婚が決まり、その後も仕事を続ける場合、遅くても式の3ヶ月前には職場に報告を。
結婚すると人事異動をする必要があったり、新婚旅行のための有給休暇をお願いしたりするので、ある程度時間に余裕をもって報告することが大事。
男性でも女性でも報告の時期は変わりません。
報告の際に結婚式の話題になることが多いので、式の場所や日時が決まっていたら、正確に伝えましょう。
ただし3ヶ月前というのはあくまで目安なので、繁忙期をさけて報告するといった配慮も必要。
入籍のみの場合でも、入籍前に報告を
結婚式を挙げずに入籍だけの場合でも、職場への報告は必要。
遅くとも入籍の1ヶ月前までには伝えましょう。
入籍後(結婚式後)は結婚報告はがきで挨拶を
入籍(結婚式)を終えたら、事前に報告ができていなかった人や結婚式に列席してくれた人へのお礼も含め、入籍したことを報告しましょう。
方法としては、結婚報告はがきを出すのが一般的。
新住所のお知らせもかねて、結婚式後1~2ヶ月以内に送るのがマナーです。
職場で結婚報告する順番。どこまで言うべき?
職場で結婚報告する時は、相手に不快な思いをさせないよう注意が必要です。
報告のマナーを守って一つひとつこなしていきましょう。
まずは直属の上司に報告を!
職場で最初に結婚報告するのは、直属の上司が鉄則。
結婚式でスピーチや主賓をお願いすることが決まっているなら、同じタイミングで直接依頼するとスムーズでしょう。
その後ほかの社員にどのように報告するかは、直属の上司の指示に従って。
同じ職場の人に対しては、朝礼などで伝えたり、先輩から順に1人ひとりに報告することが多いようです。
職場の結婚報告は、どこまでの人に伝える?
上司以外の職場関係者、どこまでの人に伝えるかは、こちらを参考にして。
- 同じ部署の社員
- 仕事で関係ある他部署の社員
- 親しい社員や同期
結婚に際して休暇をとったり名前が変わったりするので、仕事で関係があるか、個人的に親しいかどうかが判断基準。
また直属の上司の、さらに上役への報告も気になりますね。
「部長まで?それとも社長まで言うべき?」と、どこまで伝えるかについては、社風や部署の特徴によって異なるので、直属の上司の指示を仰ぎましょう。
挨拶のやり方については、自分で直接報告するように指示されることもありますが、直属の上司から伝えてくれることも。
職場で結婚報告する時の順番
職場での結婚報告は、以下の順番で報告をするのが一般的
- 直属の上司
- さらに上役への報告(直属の上司が行なう場合もあり)
- 朝礼などで職場への一斉報告(先輩から順番に報告してまわる場合もあり)
- 同僚・友人への報告
仲のいい同僚に最初に結婚を報告してもOKですが、その際は「あくまで内密に」と念をおしておいて。
自分で結婚報告するより先に、上司が人づてに聞いてしまったら、気を悪くされてしまう恐れも。
総務担当部署にも報告を
入籍して苗字がかわると、会社内でさまざまな変更手続きが必要になります。
その手続きを代行してくれる総務・人事担当部署に対しても、上司や先輩への報告が終わったら連絡を。
その際に、結婚に際して必要な提出書類などもあわせて聞いておきましょう。
取引先に対しては入籍後に新しい苗字を連絡
基本的に取引先には、結婚を報告する必要はありません。
「○月に結婚します」と伝えると、取引先に「お祝いを用意したほうがいいのか」などど、気をつかわせてしまうかも。
ただ、結婚後新しい苗字で仕事を続ける場合は、連絡したほうがいいでしょう。
結婚式(入籍)が済んだら、速やかに新しい名字やメールアドレスを伝えて。
ただし取引先とのことは、結婚する本人だけの問題ではないので、上司に確認をとりましょう。
先輩や上司が結婚について、取引先に伝えてくれることもあります。
職場結婚(社内恋愛)の場合は、2人で報告のタイミングを合わせる
職場結婚の場合でも、報告する順番は同じですが、ポイントは新郎新婦それぞれが報告するタイミングを合わせること。
- 上司が同じ(同じ部署で働いている)→2人で結婚報告しに行く
- 上司が違う→各自で報告でOK。ただし同じ時期に報告する
2人の報告のタイミングにずれがあると、「自分で上司へ報告する前に、彼(彼女)の上司から話が伝わってしまった」なんて気まずい事態になることも。
2人の部署が違う場合は、それぞれの部署での報告が済んだ後、2人そろって互いの部署に挨拶に行きましょう。
職場での結婚報告の仕方(言い方)
職場で結婚報告する場合、言い方や伝えるべきポイントにも注意が必要です。
結婚報告は相手に直接伝えるのが基本です。
ただし部署の場所が離れているなどの理由がある時は、電話やメールでもOK。
スムーズに結婚報告を済ませたい!ベストなタイミング
直接報告するといっても、「このたび結婚することになりまして」と、いきなり上司に切り出すのはNG。
相手の手が空いたタイミングをみはからって、「少しお話しがありますので、後程お時間をいただきたいのですが」などと、ワンクッションおくのがスマートです。
先輩や同僚などには、休憩時間や退社後に時間を少しとってもらうのもいでしょう。
いずれにしても、相手に気持ちよく聞いてもらうために、忙しそうな時は避けるのが社会人としてのマナーです。
伝えるべきポイント
職場で結婚報告をする際はのろけたりはせず、事実関係だけをシンプルに伝えることが一番大事。
◆必ず伝えるべきポイント
- 結婚・入籍の報告(時期)
- 仕事は続けるのか、退職するのか
◆決まっていたら伝えるべきこと
- 結婚式の日時
- 結婚式に招待するかどうか
【上司・先輩・同僚】職場での結婚挨拶の例文集
職場で結婚報告する際の例文を、相手別・シチュエーション別にまとめました。
- 上司
- 先輩
- 同僚・友人
- 朝礼で報告する場合
- メールで報告する場合
上司
◆結婚の報告のみする場合
この度、結婚することになりました。
結婚式は秋ごろを予定しておりまして、決まり次第改めてご報告させていただきます。
仕事は続けさせていただきたいと思っております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
◆結婚式に招待する場合(フォーマル版)
このたび、結婚することになりました。
〇月〇日、□□ホテルで挙式予定です。
課長にはぜひ結婚式にご列席いただきたいと思っております。
プライベートでは多少忙しくなりますが、仕事と家庭を両立していけるよう努力していく所存です。
今後とも、ご指導ご鞭撻、よろしくお願い申し上げます。
◆結婚式に招待する場合(カジュアル版)
近々結婚することになりました。
相手は学生の頃からお付き合いしていた人です。
仕事にも理解があるので、今後もこれまで通りに仕事を続けたいと思っています。
披露宴はせず、教会で挙式のみ行う予定ですが、お世話になっている課長にはぜひご参列いただきたいと思っています。
〇月〇日、□□教会で行いますので、ご予定に入れていただけますと嬉しいです。
◆結婚式に招待しない場合
このたび、結婚することになりました。
式は実家の近くで親族のみで行う予定です。
仕事のことではご迷惑かけないようにいたしますが、結婚式の前後は1週間ほどお休みをいただきたく思っておりますので、どうかよろしくお願い致します。
◆入籍の報告だけする場合
来春、結婚することになりました。
挙式についてはまだ決めておりませんがが、年が明けたら入籍する予定です。
仕事は引き続き頑張らせていただきますので、どうぞよろしくお願い致します。
◆退職する場合
このたび、ご縁があり結婚することになりました。
相手は学生時代の先輩で、〇〇の仕事をしているのですが、〇〇へ転勤することになり、私もついて行くことになりました。
大変急な話なのですが、○月頃までで退職したいと思っています。
できるだけご迷惑をおかけしないよう、それまでは精一杯務めてまいりますので、よろしくお願いします。
◆退職はするけど、結婚式には招待したい場合
この度、結婚することになりました。
○○会社勤務の○○さんという方と、○月○日に□□ホテルで結婚式を行う予定です。
部長にも、ぜひご列席いただきたいと思っております。
後日改めて招待状をお渡ししますので、よろしくお願い致します。
今後の予定ですが、結婚後は相手の仕事の関係もあり、退職する考えでおります。
現在の状況もふまえて、退職時期などをご相談したいので、改めてお時間いただければと思います。
ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。
先輩
◆結婚式に招待する場合
実は、この春に結婚することになりました。
先輩には挙式と披露宴の両方に出席していただきたいと思っています。
日にちは〇月〇日、挙式は□□教会で、披露宴は□□ホテルの予定です。
結婚式の招待状は近々お送りしますので、どうぞよろしくお願いします。
◆結婚式に招待しない場合
来春結婚することになりました。
挙式は家族と親しい友人だけでシンプルにすませるつもりなのですが、新婚旅行もあるので、○月ごろに10日ほどお休みをいただくことになると思います。
ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします。
同僚・友人
◆結婚式に招待する場合
今度結婚することになりました。
挙式と披露宴は○月○日に予定しています。
○○ちゃんには披露宴だけでなく、その前の式にも参列してほしいのだけど、予定はどうですか?ぜひよろしくお願いします。
◆結婚式に招待しない場合
近々結婚することになったの。
式のことはまだはっきりと決めていないけれど、来月には入籍だけ済ませる予定です。
仕事は今までどおり続けるつもりなので、これからもよろしくね。
朝礼で報告する場合
◆仕事を続ける場合
○月に結婚をすることになりました。
結婚後も仕事を続けさせていただく予定です。
家庭と両立しつつ、いっそう仕事に励みたいと思いますので、ご指導のほど、よろしくお願い致します。
◆退職する場合
この度○月に結婚することとなりました。
つきましては、○月末をもちまして退職することとなります。
入社して○年間、皆様の温かいご指導のおかげで仕事を続けていくことができました。
仕事で得た経験を生かして、これからは幸せな家庭を築けるよう努力していきます。
今までお世話になり、本当にありがとうございました。
メールで報告する場合
結婚報告は、本来直接会ってするのが望ましいのですが、部署が離れているなどの場合はメールを使っても。
◆先輩にメールで結婚報告する場合
[件名]結婚のご報告(山田花子)
○○(先輩の名前)さん
お疲れ様です。山田です。
私事で恐縮ですが、この度結婚することとなりました。
○月に親族のみで挙式する予定です。
結婚後も仕事は変わらず続けていき、名前もそのままで勤務します。
直接お伝えできず、メールでの報告になってしまい申し訳ありません。
気持も新たに頑張っていきますので、これからもどうぞよろしくお願いします。
山田 花子
◆メールで結婚報告と苗字の変更を伝える場合
[件名]結婚のご報告とメールアドレス変更のご連絡(山田花子)
○○部○○課
○○さん
お忙しいところ失礼致します。
私事で恐縮ですが、この度結婚することとなりました。
これにともないまして、名字が「鈴木」となりますので、取り急ぎご連絡させていただきます。
また、メールアドレスも○月○日より下記に変更になります。
お手数をおかけしますが、変更のほどよろしくお願いいたします。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
鈴木花子(旧姓 山田)
メールアドレス(変更後)hanako-suzuki@○○○○.jp
◆職場では旧姓で仕事を続ける場合
[件名]結婚のご報告(山田花子)
○○さん
お疲れ様です。山田です。
私事で恐縮ですが、この度結婚することとなりました。
結婚後も旧姓のまま仕事を続けますので、メールアドレス等の変更はございません。
結婚後もより一層職務にはげむ所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします
山田花子
会社への結婚報告義務がある?報告しないのはアリ?
「結婚はプライベートなことだから、そもそも職場で報告する必要なんてあるの?」と考える花嫁さんもいるかもしれませんね?
でも結婚報告をしないと、次のようなデメリットが生じてしまいます。
- 会社を通じて国に税金や社会保険料を支払っているので、入籍して名字が変わると不都合が生じる
- 入籍によって銀行口座の名義が変われば、給料が振込まれない
- 結婚することで受けられるはずの家族手当や、税金の配偶者控除が適用されない
確かに結婚は個人的なことです。
けれども、社内規定で結婚報告を定めている企業もありますし、組織の一員として働いている以上、前もって報告する義務があるといえるでしょう。
派遣社員の場合、最初に報告するのは派遣先?それとも派遣会社?
派遣社員の場合、実際に働いている派遣先の上司ではなく、まず雇用主である派遣会社へ報告をします。
派遣先に報告するのはその後で、結婚後の働き方についてもあわせて伝えましょう。
まとめ
- 寿退職する場合、職場への結婚報告は3~6ヶ月前に行い、3ヶ月前までに退職届を提出
- 仕事を続ける場合は、3ヶ月前を目安に結婚報告をする
- 結婚報告する前に、結婚式の日時・場所・ゲスト・結婚後の働き方を決めておく
- 報告の順番の基本は、直属の上司→先輩→同僚
職場で結婚の報告をする時は、社会人としての配慮が必要ですね。
周りの人に不快な気持ちにさせないように、スムーズな結婚報告を心がけ、結婚への準備を1つずつ進めていってくださいね。