結婚式の音楽は何曲使う?BGM選びのコツと決め方
結婚式準備の中でも特に楽しい「BGM(音楽)決め」。
結婚式の感動・楽しさを盛り上げるのに不可欠なBGMは、ベストなチョイスをしたいですよね。
しかし結婚式の曲選びはタイミングや曲調など気を使うところもたくさん。
さらにどの音楽がいいかパートナーと揉めるのも、結婚式準備あるあるです。
どのシーンにどんな曲を何曲使うべきか、さらに結婚式にNGの曲を知っておくことでBGM選びがスムーズになりますよ。
結婚式で音楽(BGM)は何曲使う?
結婚式でもっとも大切な演出、BGM選び。
お気に入りの曲をかけたいものですが、式の開始から終わりまで、何曲用意するのがベストなのでしょうか?
結婚式のBGMは30~40曲前後が一般的
結婚式のBGM数は30~40曲が一般的です。
「結構多い!」と感じますが、一曲の再生時間はおよそ5分前後。
挙式や披露宴のシーン別に短く使うため、式の演出によっては40曲でも足りない可能性も!
シーン別の必要曲数
どのシーンでどれほど曲数が必要か、また、どれくらい時間があるのかをざっくり把握しておくと、曲選びもスムーズですよ。
- 披露宴開始前(20分前後:4〜5曲)
- 新郎・新婦入場(5分弱:1曲)
- 乾杯(3分前後:1曲)
- ケーキ入刀(5~10分:1~2曲)
- ゲストのスピーチ(10~15分程度:3曲〜4曲)
- お色直しの退場・新婦(3~5分程度:1曲)
- お色直しの退場・新郎(3~5分程度:1曲)
- 食事・歓談(40~50分程度:7〜8曲)
- お色直し後の再入場(5分程度:1~2曲)
- テーブルラウンド(20〜30分程度:5〜6曲)
- 手紙朗読(5分程度:1曲)
- 花束贈呈(3分程度:1曲)
- 新郎新婦退場(5分程度:1曲)
- お見送り(20〜30分程度:6~7曲)
多めに見積もっていますが、これだけ準備しておけばまず心配ないでしょう。
曲数が多い場面ですが、曲が決められなければ数曲をリピートしてもOK。
結婚式BGMはどうやって選ぶ?シーン別選び方
続いて、「シーン別曲選びのポイント」について見ていきましょう。
披露宴開始前(20分前後:4~5曲)
結婚式が始まる前、ゲストがテーブルにつき、そわそわワクワクと歓談している時間です。
あまり耳に残らないような、自然で落ち着く曲を選ぶのがGOOD。
オルゴールやピアノ曲、クラシックなど、歌がなく聞き流せるものが良いですね。
このあとの新郎新婦入場の盛り上がりを邪魔しないよう、激しめの曲は避けるのが一般的です。
新郎・新婦入場(5分弱:1曲)
結婚式で最も盛り上がる瞬間です。
派手に登場をしたいなら明るく元気な曲を、ロマンチックな登場ならしっとりした曲をチョイス。
高砂までの距離が近い披露宴会場なら、サビ部分から登場しても1曲で間に合います。
大きめの披露宴会場なら出だしから登場が必須なため、イントロにインパクトのある曲がオススメ。
乾杯(3分前後:1曲)
司会者orゲスト「新郎新婦の未来に乾杯!」式場全員「カンパーイ!」このあとに曲が流れます。
パーティライクな曲であること&短い時間しかからないため、出だしに勢いのある曲が◎!
ケーキ入刀(5~10分:1~2曲)
ゲストもケーキ前に集まってのシャッターチャンス。
曲は、「ケーキ入刀です!」の声でボリュームが上がり、サビへ突入するのが一般的。
ファーストバイトまで1曲で済めばよいですが、そうでない場合も考慮して、念のため2曲用意しておくと安心。
2曲目も出だしから盛り上がるようなBGMがおすすめ。
ゲストのスピーチ(10~15分程度:3~4曲)
あらかじめゲストと「笑えるスピーチにするから楽しい曲にして」「まじめなスピーチだから」など、曲の打ち合わせができたらベスト。
そうでない場合、無難にクラシックやインストゥルメンタルを流すのがオススメ。
スピーチの邪魔をしないよう、歌が入っていないものにしましょう。
お色直しの退場・新婦(3~5分程度:1曲)
新婦退場の短い間を、ゲストテーブル付近を親や親族にエスコートされ出入り口へ向かいます。
華やかで女子力のある曲、女性ボーカルのポップスなどがオススメです。
お色直しの退場・新郎(3~5分程度:1曲)
こちらも明るくて楽しい曲がオススメ。
流行りのアップテンポな曲で、ゲストも盛り上がれるものをチョイス!
中座(食事・歓談)(40~50分程度:7~8曲)
食事・歓談中、ゲストはあまりBGMを意識しません。
そのため、結婚式のイメージにあったものであればOK !
しっとりした式ならオルゴールやクラシック、明るい式なら洋楽やポップスなど、新郎新婦が好きな曲をチョイスしても大丈夫です。
ここぞとばかりにお気に入りの曲を詰め込みましょう!
新郎新婦再入場(5分程度:1~2曲)
ウェディングドレスとは違う美しさに、ゲストから再び感動の声があがる瞬間です。
思いきり盛り上げたいところですが、このあとには手紙朗読&花束贈呈と結婚式の感動シーンが。
あまりはっちゃけすぎない、穏やかな曲がオススメです。
テーブルラウンドがなく、再び高砂へまっすぐ歩くだけなら、1~2曲で問題ありません。
テーブルラウンド(20~30分程度:5~6曲)
再入場がそのままキャンドルサービスにつながる場合、しっとりした曲が必須!
バラードかインストゥルメンタルがオススメです。
上品でロマンチックな曲をチョイスしましょう。
花嫁の手紙(5分程度:1曲)
花嫁の手紙と言えば、結婚式の定番感動演出。
会場のあちこちからすすり泣きが聞こえてくるシーンです。
メロディラインが心地よい、感動的な曲を選びましょう。
ただしこちらもスピーチ同様、朗読の邪魔にならないよう歌が入っていない曲がベスト。
花束贈呈(3分程度:1曲)
手紙朗読の曲で間に合うようなら、そのまま続けて流してもかまいません。
曲調を変えるなら、こちらは歌の入ったものでもOK!
ご両親が好きな曲、思い入れのある曲などの演出も人気です。
新郎新婦退場(5分程度:1曲)
結婚式も終わり、新郎新婦が会場を後にします。
ゲストに「楽しかった!」といってもらえるよう、映画のクライマックスを意識したようなインパクトある曲を選びましょう。
お見送り(20~30分程度:6〜7曲)
ゲストが披露宴会場から出てくるのを、新郎新婦、親が一緒に見送るシーン。
ゲストが最後まで楽しめるよう、ノリがよく明るい曲でまとめましょう。
結婚式BGMの人気・定番曲
結婚式でのBGM選びはとても大切な作業。
しかし初めてのことなので、どんな曲がよいのか迷ってしまいますよね。
ウェディングソングの定番、人気曲を知っておくと、結婚式の曲イメージもつかみやすくなりますよ。
邦楽の人気・定番曲
- 安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」
安室奈美恵さんの「CAN YOU CELEBRATE」は、30代女子の結婚式ではまだまだ大定番。
本人の引退も相まって、最近では20代の結婚式でも流れることが多いそう。 - いきものがかり「ありがとう」
いきものがかりさんの「ありがとう」もサビの盛り上がりから、入場曲や手紙の朗読時に使われることが多いです。 - 福山雅治「家族になろうよ」
福山雅治さんの「家族になろうよ」はゼクシィのCMに使われたこともあります。
また、歌詞の内容が“いくつになっても夫婦仲良く”といった内容で、新郎新婦の幸せを象徴。
こちらも結婚式で頻繁に流れる名曲です。
洋楽の人気・定番曲
- Secret garden「You Raise Me Up」
Secret garden「You Raise Me Up」は「あなたが私に力をくれる」という内容の歌。
多くの歌手がカバーしているので、チョイスの幅も広がります。 - vanessa carlton「thousand miles」
「千年たってもあなたを愛する」といった内容のロマンチックなラブソングで愛を誓いあった2人にはぴったり!しっとりした曲調と声が、落ち着いた雰囲気です。 - Bruno Mars「Marry You」
今や結婚式の大定番洋楽といえば、Bruno Marsの「Marry You」という人も多いのでは。
「とにかく君と結婚したい」という男性からの求婚ソングで、女性からも高人気!
クラシックの人気・定番曲
- パッヘルベル「カノン」
優しく上品な曲調はもちろん、聞いている人を癒すメロディーラインが人気の理由。
誰もが一度は聞いたことのある曲なので、馴染み深いのではないでしょうか。 - メンデルスゾーン「結婚行進曲」
結婚式といえばやっぱりこれ!
新郎新婦の入場にぜひかけたい、定番中の定番ソングです。
曲名通り、「まさに結婚式!」という雰囲気なので、オーソドックスな結婚式をしたい人にオススメです。 - バッハ「G線上のアリア」
しっとりした曲ですが、厳かな雰囲気が新郎新婦の入場にもぴったりです。
曲調やメロディーラインが一定のため、どのパートを切り取っても使いやすい曲。
ディズニーの人気・定番曲
- アラジン「whole new world」
空飛ぶ絨毯でアラジンとジャスミンが初めてデートをした時に流れる曲です。
サビの部分から男性と女性のデュエットになるため、ロマンチックな雰囲気に。 - 美女と野獣「Beauty and Beast」
実写映画化されて以来、再び人気に火がついた結婚式ソング。
映画自体がロマンチックな内容で、主人公のプリンセスに憧れてチョイスする人も多いですね。 - リトルマーメイド「Under the sea」
「海の中はこんなに楽しい!」とあまり結婚とは関係のない内容ですが、明るい曲調で聞いてるだけでワクワクする曲です。楽しい結婚式を作りたい人にオススメ!
定番曲以外を使いたい!自分たち好みでOK ?
「自分たちに思い入れのある曲だけを流したい!」という新郎新婦もいることでしょう。
もちろん、それでもOKです。
新郎新婦がアニメ好きならアニメソングだけでまとめるもよし、映画好きなら映画のBGMだけでまとめてもよいでしょう。
ゲストも「趣味が合ってよかったね」と微笑ましく思ってくれるはず。
ただしシーンに見合った曲調のものをチョイスするようにしてくださいね。
新郎新婦2人で選ぶなら担当シーンを分けると吉!
お互いに流したい曲の雰囲気が違う場合、シーンごとに担当を分けるとスムーズ。
歓談中は2人で選んだ曲、お色直しの再入場は新婦が好きな曲など、それぞれ流したい曲がどこのシーンに合っているのか確認してから、担当の振り分けをしましょう。
セットリストを流し続けるのはあり?なし?
歓談中やお見送り時など、何曲も準備するのは大変。
そんな時はセットリスト決めて流し続けると便利です!
ただしこちらも曲調には要注意。
なるべく同じ雰囲気の曲をチョイスして、リピートを意識させないものにしましょう。
結婚式のBGM選びの注意点
BGMを選ぶ時、「好きだから」「定番だから」という理由だけで選ぶのは黄信号!
BGM選びには注意すべきポイントがあります。
洋楽は歌詞、クラシックは曲ができた過程を要チェック!
洋楽は歌詞に要注意です。
例えば結婚式でよく使われるホイットニーヒューストンの「I WILL ALWAYS LOVE YOU」は、曲名から恋愛曲だと思ってしまいがちですが、実は失恋ソング!
クラシックでは、曲ができた過程は悲しいものだった…ということがしばしば。
細かいことですが、お祝いの席ですのでマイナスイメージのある曲はなるべく避けるようにしましょう。
オルゴール曲は派手なシーンでは避けて
オルゴール曲は、ケーキ入刀や乾杯など、一般的に盛り上がる瞬間は避けるのがベター。
曲調が静かだと、ゲストも思いっきり「おめでとう!」や「乾杯!」を言いづらくなってしまいます。
使う場合は、歓談中やゲストスピーチの時などがオススメ。
シーンごとに曲の統一性を!
ポップなBGMが続いていた中で、急にオペラやクラシックが始まったら「?」となりますよね。
シーンごとの曲の統一性はとても重要!
違うイメージの曲を混ぜないようにしましょう。
二次会では仲間内で盛り上がれる曲をチョイス!
二次会は気心の知れた友人で集まるのが一般的。
仲間内の誰もが楽しめるポピュラーな曲を選ぶのがベスト!
「パーティーはここから!」と思えるくらい、ゲストのテンションを上げる曲を選ぶとよいですよ。
迷ったらプランナーに相談を
曲選びにあまりに迷うようだったらプランナーに聞いてみましょう。
沢山の結婚式を担当しているので、曲選びの相談にのってくれるはず。
また、曲を決めるのが大変なら、式場で準備されている曲を使うのもアリです。
間違いない曲順、曲調を選んでくれますよ。
まとめ:BGM選びは新郎新婦2人で楽しんで!
- 結婚式全体での必要曲数は30〜40曲
- シーンに応じた曲を選ぼう
- 曲選びは歌詞・曲が作られたきっかけにも要注意
- 定番以外に自分たちの好きな曲で構成するのもアリ!
- 迷ったらすぐにプランナーに相談を
結婚式のBGM選びはとても大変ですが、始めるとなかなか楽しい作業です。
2人の意見がまとまらず揉めてしまうこともあるかもしれませんが、あとになれば結婚式準備の良い思い出になるはず。
ぜひ楽しみながら、好きな曲を選んでくださいね♪