簡単コストカット!Word(ワード)を使った席次表の作り方を解説
結婚式で準備しなければならないペーパーアイテムのひとつが、披露宴でゲストが座る席を表した席次表。
通常は、新郎新婦のプロフィールブックと同時に、受付などで配られることが多いアイテムです。
招待状の返信がきて、披露宴に出席するゲストが把握できたタイミングで席次表を作成しましょう。
今回は、Word(ワード)を使って、パソコン初心者でも簡単に席次表を手作りするポイントを紹介していきます。
披露宴の席次表作成のための3つの下準備
席次表を手作りする前に行うべき下準備を紹介します。
1.本当に手作りできる?まずは会場のレイアウトを確認!
はじめに、披露宴会場のレイアウトを確認しましょう。
チェックしておきたいのは下記の項目。
- 新郎新婦が座る高砂の位置
- テーブルの形状
- 全体のテーブル数
- 各列のテーブル数
- 1テーブルあたりの席数
通常の結婚式・披露宴会場ならいいのですが、レストランや披露宴専用の会場ではない場合。
会場自体が縦長や楕円形であったり、柱や植物、ピアノなどが会場の中央にあることも。
会場のレイアウトを把握してから、席次表を自分達で手作りできるか考えるのが賢明です。
2.Excel(エクセル)でゲストの名簿を作成しよう
席次表を手作りすることを決めたら、次に必要な作業は出席するゲストの名簿(ゲストリスト)作成。
ゲストの名簿はエクセルで作ることができますが、パソコン操作に慣れていない人はWeb上でテンプレートをダウンロードすれば、表にゲストの情報を入力するだけで簡単に名簿ができちゃいます。
(参考:「【ゲストリストテンプレート】招待者リスト決定版!」)
招待するゲストに合わせて、最適な肩書きを決めよう
ゲストと新郎新婦の関係性が分かる「肩書き」。
仕事関係者の肩書きは「企業名・部署名・役職」まで詳細に書き添えるのが好ましいです。役職があいまい(または決まった役職がない)な場合は「企業名・部署名」までを入れましょう。上司や部下など役職上の上下関係をぼかす表現としては「先輩」「同僚」「同期」も使用可能です。
仕事関係者以外でも“高校時代の恩師の現職は?”“親族は「親戚」で統一するか、関係性まで書くか?“など、意外と時間がかかるのが肩書き決め。
両家で相談をし表現を統一して、誰に対しても失礼のないように確認しながら決めていきましょう。
席順はルールと式のテーマに合わせて決めよう
配席は新郎新婦とゲストの関係性と立場を考慮して決めていきましょう。
高砂に近い上席(上座)に主賓や職場の上司、出入り口に近い末席(下座)に家族を配席するのが普通。親族は父母が末席、関係が遠い親戚・年配者は上座が共通ルールです。
しかし、最近では家族への感謝を一番に考え、家族のテーブルを中央に配置するなど、必ずしも一般的なルールに沿った席次にしないカップルもいるようです。
二人で「何を大切にした披露宴にするか」相談しながら決めてくださいね。
3.印刷用紙は「マットタイプ」の「薄手」か「中厚口」がベスト
席次表の無料テンプレートや、席次表作成キットとして販売されているものの用紙の多くはA4サイズのもの。
縦○卓×横○卓になるかを考えて、キレイに収まるサイズの用紙を選びましょう
円卓の場合は、A4サイズの長い方の辺で5テーブルまでに収めるが誰でも見やすい席次表を作るポイント。5テーブル以上並べる場合や長テーブル・オーバル型のレアウトの場合は「A4ロング」というサイズの用紙もあります。
用紙は文字・写真・イラストもにじみなくキレイに印刷できる「マットタイプ」がいいでしょう。
表紙と両面印刷にする場合は、両面印刷しても裏写りが少ない少し厚めの「中厚口」、
表紙とは別に、中紙として席次表を作る場合は「薄手」の用紙がベストです。
Word(ワード)を使って席次表を作成する手順とポイント
Word(ワード)を使って、丸テーブル、長テーブル、オーバル型、それぞれの席次表を作る方法をご紹介します。
無料テンプレートの種類が豊富!テキストを編集するだけで作れる丸テーブルの席次表
今回はペーパアイテム通販サイト「primage」のテンプレートを使用します。
ゲストの人数とテーブル数の種類がとにかく豊富なので、レイアウトなどの編集をしなくても簡単に席次表が作成できます。
ダウンロードされたファイルをダブルクリックするとワードが起動されます。
編集したい文字の上で左クリックすれば、テキストボックスが表示されます。
テキストボックスは、パソコン上で文字を打つ方法と同じように文字を追加・削除できるので、あとは名簿をもとに入力していくだけ!
フォントを変更して雰囲気をチェンジ!
文字の上にカーソルを合わせ、左クリックしたまま、編集したい範囲を選択。
ツールバーのホーム>フォントから好きなフォントを選ぶことができます
テーブルの長さや人数を調節しながら作る長テーブルの席次表
長テーブルのレイアウト用の無料テンプレートは「ウェディングアイテムドットネット」の縦長タイプのテンプレートがおすすめ。
人数・図形サイズを変更してレイアウトを調節
テーブルをクリックして、ツールバー>書式から、枠線の太さや塗りつぶしの色も変更可能。
ゲストの人数に合わせて、不要な項目は削除しましょう。
人数を調整したテキストボックスを右クリック>コピーして貼り付ければ、レイアウトを調整できます。
レイアウトが整ったら、あとは名簿をもとにテキストボックスを編集していけば席次表の出来上がり!
テンプレートのないオーバル型の席次表は、シンプルな編集で自作にトライ!
オーバル型レイアウトはの無料テンプレートがWeb上にほとんどありません。でも大丈夫!Word(ワード)の簡単な編集作業で自作する方法をご紹介します!
まずは「新規作成」で原稿を作成し、ツールバーのページレイアウトで印刷の向き>「横向き」、余白>「狭い」に設定します。
次に、レイアウトしやすいようにグリット線を表示させます。ツールバーのレイアウト>配置>を下記のように設定すれば、方眼状のグリット線が表示されます。
挿入>図形 より、テーブルの形に近い図形を選択し、画面の中央に配置します。
次に、数の少ない縦辺の席次を編集します。
挿入>テキストボックス>「横向きテキストボックスの描画」を選択
画面向かって左側の縦辺に、テキストボックスを描画し、右クリック>図形の書式設定より、「塗りつぶしなし」「線の色なし」に設定してください。
テキストボックスを再度選択し、文字を追加。この作業を繰り返し、左右の縦辺の席次の完成です。
次に、人数の多い横辺の席次を編集します。
今度は「縦書きテキストボックスを描画」を選んで下さい。
右クリック>図形の書式設定より、「塗りつぶしなし」「線の色なし」に設定したら、肩書きと名前を入力する欄をまずは一つ作成します。
テキストボックスを右クリック>コピーして貼り付けを繰り返し、位置を調節すれば上辺の欄が出来上がります。
上辺にあるテキストボックスを「Ctrl」キーを押しながらすべて選択し、右クリック>コピー、貼り付けし、位置を調節すればばあっという間に底辺も完成。
あとは、欄に名前と肩書を入力し、文字の大きさや太さを見やすいように調節すれば、オーバル型の席次表の出来上がりです!
席次表は印刷前に必ずダブルチェックを
席次表が完成したら、印刷する前にダブルチェックを行いましょう。
招待するゲストの顔ぶれを知っている両親などの第三者に、名前と肩書きのチェックをお願いして。
その際は「伯父(親の兄)」や「叔父(親の弟)」の書き分けや、名前の漢字表記に間違いはないか、敬称の書き方は合っているかなどの細かいところまでチェックしてください。
配席についても「この人はお酒を飲まないから子供と一緒のテーブルに」「2人は仲が悪いから離した方が良い」などのアドバイスを貰えることもあるので、必要に応じて再編集してください。
テンプレートを使えば設定も不要!席次表印刷の方法
席次表ができたら、ツールバーの ファイル>印刷 を選択すればプリントアウトができます。プリンターの用紙トレイに印刷用紙をセットして、「印刷」を選択。
余白設定についてのダイアログが表示されますが、そのまま「はい」を選択してプリントアウトしてください。
プリンターに設定のあるサイズは、サイズを選択するだけで印刷可能ですが「A4ワイド」など不定形サイズの用紙を使う場合は、「用紙幅」と「用紙長さ」で用紙の縦横のサイズを設定する必要があります。
不定形サイズの用紙は「手差し印刷」で、プリンターに手差しで用紙を入れる必要があるので、用紙選びの際はお使いのプリンターの機能を事前にチェックして。
印刷の位置が少しずれていたり、文字がにじんでいるなどの印刷ミスを防ぐためにも必ず数枚、試し刷りをしてから枚数分の印刷を行いましょう。
もっと簡単に席次表を作りたい人は手作りキット(有料)がおすすめ
「凝ったデザインの席次表を作りたい」「自分で印刷するのが億劫…」という人は用紙はもちろん、装飾用のリボンなどがセットになった席次表の手作りキットを利用する手も!
用紙や装飾品だけのキットや、印刷込のキットの他、ゲストの名前などのデータを送るだけで、完成品が送られてくれる完全おまかせのキットも。
他の結婚式準備との兼ね合いを見ながら、上手に活用してくださいね。
まとめ
- 席次表はレイアウトの把握・ゲストの名簿作成など下準備が大切!
- 丸テーブル・長テーブル・オーバル型など、レイアウトにあったテンプレートを見つけよう
- Word(ワード)の編集は名簿を元に文字をレイアウトするだけ!
- 印刷前のダブルチェックは欠かさずに
- 忙しい花嫁さんは手作りキットの活用もおすすめ
いかがでしたか?Web上に豊富に用意されている無料テンプレートを活用すれば、想像以上に席次表は簡単に手作りできちゃいます。ペーパアイテムの手作りは難しそう…と思っている花嫁さんも是非トライしてみてくださいね。