結婚式の見積もり注意点!契約前のチェックリスト
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、結婚式の初回見積りに比べて最終見積りの金額がアップした花嫁さんは全体の約8割にのぼり、差額の平均はなんと97.5万円。
結婚式が近づくにつれて、見積額がどんどんあがっていくのは避けたいものですね。
ブライダルフェアや式場見学で見積もりをもらう時の注意点のほか、見積もり額をUPさせないノウハウや、節約ポイント、値引きの方法も教えます。
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結婚式場見積もりの注意点!新郎新婦の心得
結婚式場の見積もりをもらって、プランナーさんに誘導されるがままに契約してしまうと危険かも。
実は節約できる項目があったり、見積りには載ってない項目があって、後から追加でお金がかかることも…。
新郎新婦の2人で、細かく見積りをチェックして疑問点はとことん追求しましょう!
【見積りをもらうときの心得】
- 初回見積りは、料理や衣装などが最低ランクだと思っておく
- 合計金額にビビらず、各項目の金額の内訳を追求する
- 見積りをもらう前に、ゲスト数と演出はざっくり決めておく
- 見積もり項目が「全て」とは限らない!載ってないお金があるかも
- 見積り額が上がるのは当たり前。予算は50万以上の余裕を
- 値引き交渉は可能!むしろ積極的に
- 値引き交渉をするのは「契約前」。契約後は難しい
くわしい注意点は、次の段落から解説していきます!
結婚式の見積書の見方!項目別チェックリスト&確認事項
最初の見積もりをもらう時は、「いよいよ結婚式が具体的になるのね」ちょっとドキドキ!
合計の見積り額にばかり目がいきがちですが、項目ごとに内容を細かくチェックするのが重要。
わからないことはその場で担当者に聞きましょう!
見積書の項目ごとに、注意してほしい点とプランナーさんに聞くことをまとめました。
● 料理・飲み物
・料理のランクは一番安いものになってないか?
・ドリンクにアルコールや乾杯酒も含まれているか?
・子ども用料理、お年寄り用、ベジタリアンなどの対応は可能?
・ウェディングケーキのランク(1段?タワー?)
● 会場費
・席料は入っている?
・新郎新婦控室、親族控室は含まれている?
・チェアカバーやテーブルクロスの料金はかかる?
● 装花や会場装飾
・ランクは一番低いものになっていないか?
・ブーケ・ブートニアは何個分?
・見積もりで提示された額でどんな装飾になるかを写真などでチェック!
・マイクやナイフ、乾杯用グラスの装飾費用は入っている?
● 衣装
・新郎新婦で何着分の見積もりになっているか?
・提示された料金でレンタルできるのはどんなドレスか?
・ベールやグローブなどの小物は含まれている?
● 写真(ビデオ)撮影・アルバム費用
・スナップ写真の撮影内容は?
・アルバムのランクは一番低いものになっていないか?
・撮影データのみもらうことは可能か?
・前撮りの費用は入っているか?
● 着付け・ヘアメイク
・和装とドレスで費用は違ってくる?
・ヘアメイクリハーサル代は含まれているか?
● 引出物・引き菓子
・いくらの引出物が見積もりで計算されているか?
・引出物を入れる袋代は含まれている?
● ペーパーアイテム
・持ち込む場合は持ち込み料がかかる?
● 演出について
・演出費用は含まれているか?
・やりたい演出はどのくらいかかるか?
● サービス料
・何に対してサービス料が発生する?
● お引上げ料、介添料
・お引上げ料や介添料は含まれている?
● 税金
・税別? or 税込?
※300万円の費用としても外税なら8%の消費税24万円が発生!
● キャンセル料
・本契約後にキャンセルするとしたら、いつから何%発生する?
※一度、契約してしまうと、結婚式までの残り日数によっては、キャンセル料が発生するので要注意!
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不透明なままにするのはNG!契約前に聞くべきこと
● 支払方法
現金だけ(銀行振込)よりも、クレジットカードが使えたほうがポイントがたまってお得です。
● 申込金(内金)の返金
A式場の予約のために申込金を支払った後、B式場に変更したい場合。
A式場に払った申込金の返金があるのかどうか、契約前にかならず聞きます。
● 契約の成立時期
いつから「契約」となるのか、具体的な日にちを聞きます。
● キャンセル料
いつから、いくら、キャンセル料がかかるのか、具体的な金額を聞きます。
● 割引の条件
結婚式場の見積もりは、ときに驚くような額の割引を提示されることがあります。
ところが割引するには一定の条件をクリアしないとダメ!ということもあるので、割引の条件を必ず聞きましょう。
● 見積もり金額変更の可能性
契約時にもらった見積もりから、値上げ(値下げ)する可能性があるのかどうか。
値上げすることが多いのですが、念のため聞いておいて。
値上げする可能性があるなら、項目と金額の目安も具体的に。
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式場見積もりをもらう回数は何回?
見積もりをもらうのは1回だけではありません!
修正を重ね、最低3回はもらいましょう。もらい方の例を紹介します。
1回目:ブライダルフェアや式場見学で会場決定前の資料として
1回目の見積もりにのっている費用は必要最低限なことがほとんど。
まずは全体像をざっくりとつかんで、式場選びの参考にする程度で使うのがいいでしょう。
候補となる会場には仮予約をいれておいて。
2回目:候補会場をいくつかに絞った時、より具体的な内容で
会場候補がいくつかに絞れてきたら、各会場で1回目より具体的な希望を盛り込んだ見積もりを作ってもらいます。
日程、挙式スタイル、ゲスト数、料理や装花のランク、やりたい演出などを具体的に盛り込んで。
2回目の見積書の内容で式場候補を比較して、最終的に本契約する会場を決定します。
3回目:本契約後、決定した会場との打ち合わせで
結婚式場と契約をしたら、結婚式の内容について、より細かくプランナーと打ち合わせをします。
ゲスト数もほぼ確定し、必要なアイテムが決まったら予算に併せて不必要なものを削り、大事なものは増やす作業を行います。
希望の内容で、一番低いランクの見積もりと一番高いランクの見積もりの2通り作ってもらう方法も。
3回はあくまで目安なので、納得いくまで何回もらっても大丈夫です。
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結婚式の見積もり金額が上がった下がった!その違いは何?
1回目の見積もりから、プランナーと打合せを重ねるごとに金額が上がってしまった花嫁さんがいる一方、逆に下がったあるいは変わらなかったという花嫁さんもいます。
その違いは何なのでしょうか?まずは、見積り額が上がってしまった理由を説明します。
見積もりが上がる理由①ゲストの人数が増えた
「あの上司も呼ばなきゃ」「この友人も呼びたい」となると、どんどんゲスト数も費用も増えてしまします。
ゲスト1人あたりの費用が20,000円だとしても10人増えたら20,000×10人=20万円のUPに!
見積りをもらう段階で、ある程度の人数を決めておきましょう。
見積もりが上がる理由②ドレスや装花がランクアップした
- ドレス
- 料理・ウェディングケーキ・飲み物
- 引出物
- 装花
以上の4つは初回の見積もり内容では満足できずに、どんどんランクアップしていくことが多い項目。
料理・飲み物なら、1人あたり2,000円のアップでも、70人のゲストだったら2,000円×70人=14万円に!
見積もりが上がる理由③打ち合わせ中に追加が発覚した
- ウェルカムドリンク
- 親族の衣装レンタル、着付け代
- 演出費用(プロジェクター、カラオケやピアノ、マイクなどの使用料)
以上が追加となりやすいアイテムで、意外に費用がかかるので要注意です。
結婚式場契約のクレームあるある!トラブル例
結婚式場の契約については、消費者センターに毎年多くの相談が寄せられているんだそう。
結婚式という最高のイベントに揉め事は起こしたくないもの。
「明日は我が身」と思って、先輩たちのトラブル事例を見てみましょう。
【当日成約割引につられて契約したけど…】
- ブライダルフェアに参加し、式場見積もりをもらった
- 見積もりを持ち帰って検討したいといったが、式場担当者に引き止められた
- 式場担当者に、当日に契約しないと希望条件が叶えられなくなる可能性があるといわれた
- また当日成約すれば値引きがあるといわれたので、その場で契約して申込金を支払った
- 契約時はキャンセル等約款の説明を一部のみ受け、契約内容の確認書類は渡されなかった
- 帰り際に、契約前に言われなかった当日値引きの条件を説明された
- 不信感があり契約後にキャンセル・申込金の返金を申し出たが、拒否された
- 自分たちだけで解決できず、後日消費者センターに相談した(のちに和解)
国民生活センターADRの実施状況と結果概要について(平成30年度第3回)【事案 23】結婚式と披露宴の解約に関する紛争(20)より
ポイント!
見積もり額の大幅UPを防げ!上手な見積書のもらい方
初回の見積もりから最終まで見積もり額がたいして変わらなかったという花嫁さんもいますが、どんなノウハウがあるのでしょうか?
金額を上げないもらい方①見積もりの柱となることは話し合っておく
ブライダルフェアや式場見学に行って見積もりをとってもらう前に、次のことを2人で話しあっておきましょう。
- だいたいのゲスト数
- 挙式スタイル(教会式・人前式・神前式)
- 日程の候補
この3つが見積もりの金を大きく左右するので、これを決めておけばあとあと見積もりの大幅UPに悩まなくてすみそうです。
だいたいの予算ややりたい演出が決まっていたらなおいいでしょう。
金額を上げないもらい方②最大のゲスト数で見積もる
ゲストの人数が増えると、料理・飲み物、装花、引出物にかかる費用が比例して上がっていきます。
ゲストの人数は最大で見積もってもらうのがポイント。
わからない場合は、その時点で確定している人数の1割増しで見積もってもらいましょう。
金額を上げないもらい方③ランク高め・アイテム多めの見積もりをつくる
最初からランク高めで、やりたい演出は全て見積もりに盛り込んでもらいます。
そこから「やっぱりこれはいらないね」と無駄なものは削っていけば、見積もり額は増えません。
金額を上げないもらい方④最初に予算を伝えておく
結婚式となるとつい見栄をはって予算も多めに言ってしまいがちですが、そこは現実的になりましょう。
担当者には最初から「見積もりはこの金額内で、予算オーバーは困る」とはっきり伝えておいて。
プロの見積もりチェックも活用しよう
トキハナでは、元プランナーが、無料で見積もり診断&見積もりチェックしてくれます。
式場見学の前なら、イメージする結婚式のリアルな費用をLINEにて無料シミュレート。気になる会場がある場合は、その会場の見積額もリアルな金額感で教えてくれますよ。
会場見学の後は、もらった見積もりが妥当な内容で、大幅に値上がりしないか確認してくれます!
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注意!結婚式の見積書にはのらない費用もある!
基本的に見積書に書いてあるのは、結婚式場に直接支払うものだけ。
結婚式の費用ではあるけれど見積書にのらないものもあるので、別途まとめておくと結婚費用の全体像が見えてきます。
見積書にはのっていないアイテムの例
- 結婚指輪&リングピロー:20万円くらい
- 前撮り費用:10万円くらい
- ドレスアクセサリー(ネックレスやイヤリング):1~2万円
- ブライダルエステやネイルなどの美容代:5~20万円
- 招待状の切手 :1万円くらい
※結婚式場に依頼しても切手代が別途かかることも。1人あたりの目安=招待状84円+返信はがき63円=147円 - 両親へのプレゼント(花束贈呈):1~2万円
- BGMに使うCD代(披露宴で使う曲数は20~30曲程度)
- ゲストのお車代・宿泊費・お礼
- 当日(前日)の宿泊代
BGMに使うCD代、ゲストのお車代・宿泊費・お礼、当日(前日)の宿泊代はカップルによって違いが出てくるものの、ざっと計算して結婚式場から提示される見積もり額よりも50~60万円多く用意しておいたほうがよさそう。
式場見積もりが予算オーバー!自己負担額を計算して足りない分を把握!
高額な見積もりを提示されると、「とにかく足りない」と慌ててしまいがちですが、ここは冷静になって、いくら足りないのかを正確に把握することが大切です。
ゲストの数が定まってきたらご祝儀の額もわかるので、結婚式の支出と収入を試算してみましょう。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2017」によるとご祝儀の総額平均は230.7万円なので、ご祝儀の総額は230万円として計算します。
◇ゲスト70人の結婚式の場合
見積もり額 380万円
見積書にのらない額 50万
支出計 430万円
自己資金 50万
親から援助 100万円
ご祝儀 230万円
合計 380万円
足りない額 50万円
式の準備が進むと、支出額と収入額、そして足りない額が見えてきます。
あといくら足りないかがわかったら、次は削るべき項目を探しましょう。
挙式後の何かとお金はかかるものなので、ムダなところは削って黒字となった部分は新生活への蓄えとしたいものですね!
見積もり項目のどこを削る?結婚式費用の節約ポイントはココ!
費用を抑えたいからとやみくもにアイテムを削っていくと、残念な結婚式になってしまいます。
とくに料理や飲み物を安易にランクダウンすると、いかにもしょぼい結婚式になってしまうのであまりオススメしません。
2人のこだわり度の低い項目に着目して削っていきましょう。
結婚式の日程や日取りを変更する
結婚する時期や日柄にこだわりがなければ、日程の変更で費用を大幅に抑えることができます。
結婚式のオンシーズンは5、6月や10、11月で、費用は高めに設定されています。逆に7、8月12、1、2月はオフシーズンで料金は低め。
また、縁起のいいとされる「大安」以外、平日や夜の時間帯は安いプランが設定されていることもあります。
割引方法は式場によってさまざまですが、なかには値引き額が100万円になるところもあるんですよ。
ただし、年配の方が日取りについて気にする場合もあるので、日程についてはまずは両親にも相談してみましょう。
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お色直しを工夫する
カラードレス1着の平均レンタル費用は23.0万円(「ゼクシィ結婚トレンド調査2017」)。
とても気に入ったウェディングドレスが見つかったら、披露宴でカラードレスに着替えないのも節約アイデアの1つです。
お色直しの時に、ヘアメイクをティアラから花のヘッドドレスへ変えるだけで見た目が大きく変わりますよ。
さらに、ボレロを羽織る、オーバースカートを付ける、ブーケだけ変えるといった工夫でもまったく違った印象に。
新郎も2着目のタキシードを準備せず、お色直しの時はシャツやタイ、べストだけ変えてみては?
タキシード1着のレンタル料は10万円もするので、新郎新婦で30万円の節約も夢じゃないかも!
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持ち込みして節約できるものはある?
招待状や席次表などのペーパーアイテム、プロフィールムービーなどは手作りして持ち込んだほうが安くすむ場合もあります。
また、引出物も結婚式場と提携しているショップ以外で安く購入する方法も。
ペーパーアイテムや引出物は1つあたりの節約額が小さくてもゲストの人数分減らせるので、まとまった額が節約できるかも。
ただし、持ち込み料がかかることがあるので要注意です。
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結婚式の費用相場や他会場と比較して高い!値引き交渉してOK!
結婚式の見積もりを提示されたら、相場(355万円ほど)や他の会場の見積もりと比較をするのも大事。
挙式後に「もっと安くできたのに…」と後悔しないためにも、平均額や同じ条件の他会場の見積もりより高かったら、値引き交渉にもチャレンジしましょう。
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値引き交渉のタイミングと、値引きしやすい項目
値引き交渉のタイミングは契約前。
値切るべくねらい目の項目は、料理や飲み物などのように式の都度発注するものより、式場が既に保有しているものにかかる費用です。
具体的には、会場費(披露宴会場、新郎新婦控室、親族控室)、機材費(プロジェクター、照明・音響費用)など。
このほか、持ち込み料も無料にならないまでも減額してくれる会場があります。
契約の時点では持ち込みする予定がなくても、その後持ち込みすることになるかもしれません。
契約前に持ち込み料の扱いもぜひ交渉して。
値引き交渉の切り札はコレ!
どのくらいの金額を値引きしてほしいのか、式場を決めかねる理由が「料金」であること明確に伝えることがポイント。
他会場の見積もりを持参して「ホテル○○では同じ内容でこの金額。ここが気に入っているので費用がなんとかなればぜひ決めたいんですが…」が言うのが切り札です!
契約後の値引き交渉は難しいが、間違いは指摘を
結婚式場だけでなく、あらゆるシーンでも同じですが、契約書のサインは「契約書に書いてあることに同意しました」という意味。
そのため、式場の契約後に「やっぱり値切りたい」と思っても、なかなか難しいでしょう。
ただし式場やプランナーによる不手際やミスがあった場合は、契約後でもしっかりと指摘を!
ミスの度合いによっては、値引きや得点をつけてお詫びしてくれることもあるかもしれません。
まとめ
- 見積書をもらったら金額だけでなく各項目に何が含まれているかをチェック
- 見積もりは最低3回もらおう
- 徐々に見積もり額がUPしないように最初から人数多め・アイテム多め・ランク高めにしておく
- 予算オーバーの時はこだわり度の低いアイテムから節約を
- 値引きするなら本契約前に!
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