「二部制結婚式」で披露宴を2回に分けるメリット・デメリットや費用相場とは
従来の結婚式では親族、友人、会社の上司・同僚などすべてのゲストをまとめて招待するため、披露宴の雰囲気づくりで困るカップルもいます。
そんなカップルからのニーズが高まっているのが「二部制結婚式」。
二部制結婚式とはどのような結婚式なのか、そのメリットやデメリット、費用の相場をまとめました。
ゲスト全員に喜ばれる結婚式を挙げたいという花嫁さんはぜひご覧くださいね。
この記事のポイント!
- これから結婚式の予定を立てるカップル向け
- 二部制結婚式がどのようなものか分かる
- 二部制結婚式の費用相場がざっくりわかる
二部制結婚式とはゲストによって披露宴を分けること!
二部制結婚式は、一般的には「同じ日に一つの会場で二回披露宴を行う挙式スタイル」のことをいいます。一部と二部に分かれることから「二部制」と呼ぶわけですね。
たとえば、一部では親族や会社関連のゲストを、二部では友人をゲストとして招くといった形になります。
二部制結婚式の一般的な流れは、「挙式→一部披露宴→二部披露宴」といったもの。
どちらも披露宴なので従来の結婚式で行う「二次会」とは異なります。そのため、ゲストを平等に招くことができるのです。
二部制結婚式のメリット!コンセプトを変えられて二次会の準備も楽に
二部制結婚式のメリットは、コンセプトの異なる披露宴を同じ会場で開催できて、移動など準備の手間も減ることです。
カジュアル・フォーマルどちらの披露宴も行える
披露宴を二回に分けることで、家族や職場の人、友人などゲストに合わせたスタイルを取ることができます。
「せっかく友人を招待するのだから、思い切り楽しみたい。でも、親族や上司がいるのにアットホームな雰囲気に抵抗がある」「久しぶりに会う親族もいるので積もる話もあるけれど、友人の前では話しづらい」
このような悩みを解消してくれるのが二部制結婚式です。
カジュアル・フォーマルとゲストによってコンセプトを変えることで、ゲスト全員に喜ばれる結婚式を挙げられるでしょう。
また、より多くの人を披露宴に招待することができます。
二次会よりも特別感があり、すべてのゲストに演出や料理でおもてなしできるため、招かれた人の満足度が高くなるのもメリットです。
二次会に向けた準備の負担が減る
従来の結婚式では、披露宴と二次会とで会場を変える形が一般的です。披露宴を終えた新郎新婦は二次会の会場に移動する必要があり、慌ただしくなりがち。
一方、二部制結婚式では二部をカジュアルなパーティー形式の1.5次会にすれば、二次会のためのあらゆる準備が不要となります。
二回の披露宴を同じ会場で行うため、移動する必要がありません。コンセプトを大きく変えない限り、会場の装飾もそのまま使用可能です。
会場が同じなのでドレスを着替える手間も省けます。花嫁姿で一日を過ごすことができるのも魅力の一つでしょう。
二次会のために幹事や受付などの役割を依頼しなくてもよいため、ゲストの負担も軽減されます。
二部制結婚式のデメリットは披露宴の長時間化・ゲストの待ち時間
二部制結婚式は従来の結婚式と比べると一日のスケジュールがハードになります。
披露宴が長時間になり新郎新婦の負担が大きくなる
従来の結婚式では、披露宴にかかる時間は2時間半程度です。
一方、二部制結婚式ではその2倍近くかかることから、新郎新婦の体力的な負担も大きくなりやすいです。
両親や親族をはじめとした周囲のサポートがあれば軽減できますが、そのためには周囲から二部制結婚式を挙げることへの理解を得る必要があります。
ケースによってはゲストの待ち時間が発生する
挙式のあとに一部披露宴を行う場合、二部に招いたゲストを待たせてしまうことになります。ゲストに待ち時間を苦痛と思わせないような工夫が必要です。
たとえば、
- 事前に待ち時間が想定されることを伝えておく
- ゲストルームの提供を行う
などの対策が挙げられます。
二部制結婚式はスケジュールの自由度が高いため、挙式を二回行ったり、一部と二部の間に挙式を行ったりすることでゲストの待ち時間をなくすことも可能です。
披露宴を二回行うという性質上、事前の準備が多くなるのもデメリットとなります。
二部制結婚式の費用相場は300万円!
二部制結婚式では披露宴を2回行いますが、だからといって従来の結婚式の2倍費用がかかるというわけではありません。
会場やドレス(お色直し)、装飾などの費用をカットできるため、披露宴と二次会を別々の会場で行うスタイルよりも費用を抑えられるケースも。
ただし、一般的な予算としては従来の結婚式の1.5倍程度は必要とされています。
従来の結婚式の費用相場は200万円程度(ゲスト30~40人、首都圏)となりますから、二部制結婚式の費用相場は同条件で300万円程度は必要でしょう。
これはあくまでも実際にかかる費用ですから、予算が少なくても諦める必要はありません。従来の結婚式と同様、ゲストからのご祝儀で自己負担額を減らすことが可能です。
友人からの会費と親族・上司からのご祝儀で自己負担額を減らす
たとえば、一部を親族や会社関連のゲスト中心に、二部を親しい友人中心に招いたとします。一部では通常の披露宴と同様にご祝儀を受け取る形にします。
二部では多くのゲストに参加してもらうため、1~2万円程度の会費制にする形式がおすすめ。
披露宴に呼べる人数が限定される従来の結婚式よりも自己負担額を抑えられるでしょう。
二部制結婚式の招待状の書き方や会場選びについて
二部制結婚式を挙げることになったら、やらなければならないことがたくさんあります。
選択肢はそれほど多くない…会場選びのポイントを紹介
まずは会場選びから。
二部制結婚式に対応していることが大前提となりますが、まだ歴史の浅いスタイルであるため会場の選択肢はそれほど多くありません。そこで、会場選びのポイントをいくつかご紹介します。
- 二部制結婚式の実績が豊富であること
- 希望する演出や装飾に対応できること
- 招待するゲストの人数より収容人数が多いこと
- 会場の設備(ゲストルームなど)が充実していること
これらは結婚式を成功させるために非常に重要なポイントとなります。会場には実際に足を運び、ポイントをクリアしているかどうか確かめましょう。
招待状は一部と二部のゲストで分ける
次に、招待状の用意です。
披露宴の開始時間が異なるため、一部と二部のゲストで分けて書く必要があります。一部のゲストに二部用の招待状を出すミスだけは避けましょう。
一部(親族・会社関連)のゲストには、招待状を両親との連名で出すケースもあります。なかには両家の両親からの挨拶文を入れる方もいます。
二部(友人)のゲストには新郎新婦を差出人として出す形が一般的です。
会費制にする場合はその旨を明記し、「ご祝儀は辞退いたします」との一文を入れるようにします。待ち時間に立ち寄れるカフェやレストランの情報を記載すると親切です。
まとめ
- 披露宴を二回行うスタイルが二部制結婚式
- 二部制結婚式のメリットはより多くの人を招待でき、ゲスト全員に適切なおもてなしができること
- 二部制結婚式のデメリットは新郎新婦の負担が大きくなること
- 二部制結婚式の相場は通常の1.5倍程度であるものの自己負担額は抑えられる
- 会場には実際に足を運んでみることが大切
- 一部と二部のゲストで招待状を分ける
今回は二部制結婚式のメリット・デメリットや費用相場などをご紹介しました。
二部制結婚式はゲストによってぴったりなコンセプトでおもてなしができ、二次会よりも上質なパーティーで友人の満足度も高くなるなどメリットがたくさん。
時間が長くなり周囲からの手助けが必要、ゲストの待ち時間が発生するかもしれないなどデメリットもありますが、工夫してうまくカバーすることも可能です。
こちらでご紹介した会場選びのポイントなどを参考に、ぜひ計画を立ててみてください。