婚約指輪の「お返し」は常識!?金額相場・アイテム・渡すタイミング
プロポーズをされた花嫁さん、「婚約指輪のお返し」を彼に渡しましたか?
お返しは必要なのか?いくらぐらいの物が妥当なのか?など、「お返し」に悩むプレ花嫁さんは少なくないんです。
そこで、そもそもお返しってするものなの!?というところから、お返しの金額相場、定番商品など、「婚約指輪のお返し」についてまるごと解説していきます!
- 「彼からお返しが欲しいって言われて困ってる」
- 「半返しが基本ってどこかで見たけど、金銭的に厳しい…」
- 「婚約指輪のお返しはいらないっていわれたけど、本当に何もあげなくていいのかな…」
など、お悩みの花嫁さんは、一度「婚約指輪」と「お返し」について彼との価値観を合わせる必要があるかも…!
この記事のポイント
- 婚約指輪を貰った彼女向け
- お返しの意味やマナーがわかる
- お返しの料金相場や定番アイテムがわかる
婚約指輪のお返しとは?絶対にしないとダメ?
婚約指輪のお返しは「必須」ではありません。
そもそも婚約指輪とは「婚約記念品」のひとつ。婚約記念品は彼から彼女へ、彼女から彼へ“婚約の証”として贈り合うものです。
しかし最近では婚約の証として「贈りものをしあう」というより「プレゼントする(される)」という認識が一般的ですから、お返しは用意しないカップルも多いんです。
お返しは必須ではないですが、婚約指輪をプレゼントする本来の意味合いで考えると、女性からも何かしら贈り物をするのが伝統的な考え方、とも言えますね。
お返しを用意したカップルの割合
「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」によると、婚約指輪のお返しを準備した女性は42.2%でした。
お返しをした人は、「婚約指輪を贈ってくれた気持ちが嬉しいから、自分もなにか用意したい」という思いが強いようです。
一方のお返しなしにした人は、彼がお返しを不要と思っているから、その意見を尊重しているよう。婚約指輪=女性へのプレゼントだから、わざわざ指輪へのお返しを用意する必要はないと思っていた、という意見もあります。
結納返しとの違い
結納とは婚約を確約するために行う、日本古来の儀式です。その際、男性側から結納品として複数の縁起物が贈られ、お返しとして女性側も金品などを渡します。この女性側が用意する金品などを、結納返しと呼ぶんです。
婚約指輪(婚約記念品)は結納品のひとつとみなすこともあるので、婚約指輪のお返しは、結納返しの一種と言えるでしょう。
なお婚約指輪を結納品に含めるかどうかかは、地域や家庭によって考え方が違います。もしも結納を行い、かつ結納品にエンゲージリングが含まれないなら、女性は結納返しと指輪のお返しの両方を用意してくださいね。
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お返しの有無、プレゼントを決めるときは、男性の意見を優先して
婚約指輪のお返しについては、彼の意見を優先させて選びましょう。
昨今では「婚約の証として2人で贈り物をしあう」という風習が廃れぎみ。結果として、「指輪を贈ったのに、お返しが無い…」と考える男性もいれば、「お返しはいらない」と思っている人もいるんです。
「婚約指輪は女性がもらって当然でしょ?」と考えないで、彼が指輪のお返しを欲しがっているか、単刀直入に聞いて確かめましょう。
2人の価値観が合っていないと、喧嘩に発展してしまいますよ。
彼に「お返し」を提案するときの聞き方例
婚約指輪のお返しを提案するときは率直に「お返しがしたいこと」を伝えて「欲しい品物についての意見」を求めましょう。
- 婚約指輪のお返しをしたいんだけど、なにか欲しいものない?
- 婚約指輪のお返しなんだけど、時計とかスーツとかどうかな?
なお結婚する当人同士は、婚約指輪やお返しに深い意味を持っていなくても、両親や親族が「記念品は贈るのが常識!」と考えているケースもあります。
双方の両親には「こういう理由で婚約指輪やお返しは省略しました」ということを説明しておくのが無難ですよ。
【体験談】婚約指輪のお返しは欲しい?いらない?男性のホンネ!
婚約指輪のお返しは、「○○が欲しいな…」と彼が期待していてもなかなか言い出せないもの。
そこで先輩花婿さんに、婚約指輪のお返しについて何を貰ったのか、体験談を聞いてみました!
時計(ブランド:BREITLING)
「彼女から欲しいものを聞かれたので、時計にした。お返しの相場は婚約指輪の半額程度、ということを聞いていたのでそれぐらいの金額で選んだ。」
時計(ブランド:G-SHOCK)
「お返しをくれる様子が無かった。家計は奥さんが管理しているので、欲しいものを買っていいかどうかを相談した。」
冬物コート(ブランド:BLACK LABEL CRESTBRIDGE)
「彼女が指輪のお返しをしたいってことだったので、冬物のトレンチコート買ってもらった。」
お返しなし
「若い年齢で結婚したので、婚約指輪は相場よりもだいぶ安いものになってしまった。なのでお返しはもらってない。」
お返しなし
「彼女から定番の時計や財布を提案されたけど、必要ないので断りました。でも、お返しをした方が良いのかってことを気にかけてくれたのは悪い気はしなかったな。」
体験談をみると、やっぱり彼女からお返しを提案されている場合が多いですね。
婚約指輪のお返しの金額相場は?
「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」のデータを参考にすると、半返しがお返しの価格相場と言えそうです。
- 婚約指輪の平均購入金額…35.7万円
- お返しの平均額…14.5万円
また関東式の結納では結納返し=「半返し」が常識なので、このしきたりを意識して、結納なしでも半額程度をお返しする考えがあります。
ちなみに関西式の結納では、結納金の一割程度の品物をお返しするのが一般的。
なお婚約指輪のお返しは男性の欲しいものをプレゼントするのが基本なので、プレゼントの値段は5万円~35万円程度と開きがあります。
高額な指輪をもらったから、予算が足りない!半返しじゃなくてもOK?
基本的には、半返し以下の金額でプレゼントを選んでも、問題はありません。お返しを期待して婚約指輪を奮発する男性は稀ですから、女性は自分にできる範囲でお返しを選びましょう。
大切なのは「金額」よりも「彼に喜んでもらえるお返しをすること」です。
長年使える物品を渡すのも素敵ですが、相手の好きな料理を手作りしてふるまったり、旅行をプレゼントしたりするのもひとつのアイデアですよ。
男性が喜ぶ!?婚約指輪のお返しの定番アイテム
婚約指輪のお返しの品は、「婚約の証」となるものなので、大切に使ってもらえるようなものを選ぶのがいいでしょう。
婚約指輪のお返しに選ばれているアイテムはこのとおり。
- 腕時計
- オーダーメイドスーツ
- 靴、鞄、財布などのブランド品
- ネクタイピン、万年筆、眼鏡などの小物
- パソコン
- カメラやゴルフ用品など趣味の道具
- 2人で旅行
- 高級レストランでディナー
いずれにしても彼に欲しいものを聞いてから選んでくださいね。
お返しの定番はブランド時計
時計はステータスともいわれるくらいなので、憧れの高級ブランドを選ぶ男性が多いです。
時計のブランドは、スイスの高級時計ブランド「オメガ」「ロレックス」「タグ・ホイヤー」や、日本の「セイコー」も定番人気。
実用性第一なら、Apple Watchといったスマートウォッチも選択肢としてあります。しかし耐用年数が長くないので、一生もののプレゼントとしてはちょっとふさわしくないかも。
時計以外なら、オーダーメイドスーツが人気
時計以外のお返しの品として、オーダーメイドのスーツやスーツの仕立券も鉄板です。
- スーツはなかなか自分では作りに行く機会がないので喜ばれやすい
- ビジネスシーンはもちろん、結婚式の披露宴や二次会でも着られる
時計などと違い、2人で仕立て屋さんに行けば女性もスーツ選び(お返し選び)へ積極的に参加できるのもポイントです。
注意しておきたいのは、年齢を重ねると体型の変化があること。
せっかくの高級スーツがタンスの肥やしになるのはもったいないので、仕立て直しOKで長年愛用できそうな、信頼できるテーラーで注文しましょう。
結婚指輪という選択肢もある
彼に婚約指輪を買ってもらったから、2人のペアリングである結婚指輪は彼女が全額負担する!という選択肢もあります。
マリッジリングは男性が全額出すか、折半するのが一般的ですが、「お返し」として女性から払うと伝えれば彼も嫌な思いはしないはず。
ちなみに結婚指輪の費用相場は、20万~25万円程度。婚約指輪の半額程度をお返しに、と考えてもちょうどいいくらいのお値段ですね。
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婚約指輪のお返しに「現金」はアリ?ナシ?
結納返しでは「御袴料」として現金を渡すため、婚約指輪のお返しに現金を選ぶのもOKです。
ただ現金を渡すのは情緒がなくて味気ないですし、金額が露骨に分かる贈り物は、日本だとタブー扱いされています。
旅行券のように2人の思い出を作れるギフトカードを渡す、新居の家具家電などの費用を女性が負担する、といった工夫をしてお返しをするのがおすすすめですよ。
婚約指輪のお返しはいつ渡す?時期やタイミングのマナー
婚約指輪はプロポーズの時に渡すことが多いので、お返しを渡すタイミングに迷いますね。代表的な渡すタイミングを紹介します。
「結納」の時に渡す
結納をするなら、たいていの場合は婚約記念品お披露目のタイミングがあります。ここでエンゲージリングのお披露目をした後に、お返しもお披露目するといいでしょう。
婚約指輪も結納品のひとつとみなすなら、エンゲージリングにもお返しにも熨斗(のし)をかけてください。
結納品に婚約記念品を含めるなら、目録にも記載を忘れないで。
両家顔合わせ食事会で渡す
結納ではなく両家顔合わせ食事会をする場合も、婚約指輪をお披露目するタイミングで渡すのがオススメ。
新郎が進行をつとめることもあるので、彼女からお返しを用意していることは事前に話しておきましょう。
オーダースーツや靴などをプレゼントする場合は、あらかじめ着用していって紹介するのもOK。
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記念日やデートで渡す
結納も両家顔合わせも行わない場合や、婚約記念品の納品が間に合わなかったときなどは、記念日などにサプライズプレゼントしてみて!
渡す時期はいつでもOKですが、「婚約の証として贈るもの」という意味合いを考えると、結婚式までには贈れるよう準備をしましょう。
義母から婚約指輪を受け継いだら、お返し(お礼)をしよう
義理の母親から婚約指輪を受け継ぐというパターンもありますね。サイズやデザインをリフォームして使うという方法も主流です。
思い出の詰まった大切な婚約指輪をもらうことを考えると、義母へお礼をするのがマナーでしょう。
本来、婚約指輪は彼からもらうものですが、この場合は「お返し」と言うよりも「お礼」の意味になるので、彼ではなく義母へ感謝の気持ちを伝えてください。
お礼の品物は様々ですが、以下のような方法で感謝を伝える花嫁さんが多いよう。
- アクセサリー
- 旅行券のプレゼント
- みんなで食事などを企画
これらのお礼から、義母への婚約指輪のお返し(お礼)の相場は数万円~10万円程度と考えられます。
彼氏にお返しを渡すとき同様、半返しで選ぶほうがいいと考える人もいます。しかしお義母さんに貰った指輪の金額を聞くわけにもいきませんし、好意で譲ってくれることを考えると、そこまで神経質にならなくとも良いでしょう。
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婚約を解消したい…。婚約指輪やお返しはどうする?
やむを得ない理由から、婚約解消を決めるカップルもいます。
基本的には、贈り合った結婚記念品は返すのが一般的なマナー。
ただし婚約指輪やオーダースーツなど、個人に合わせて作ったものは返されても困るという事情もあります。
この場合は、品物を同額の現金に換えて返す方法が好まれることもあるので、両家で話し合えば揉め事を起こさずスムーズにことが進むでしょう。
まとめ
- 婚約指輪のお返しは「結婚記念品の交換」という意味がある
- 婚約指輪も、そのお返しも必須ではない
- お返しの平均金額は14.5万円。指輪の半額程度(半返し)が基本的な考え方
- お返しの品の定番は、時計、スーツ、靴、鞄などのブランド品
- 欲しいものを彼に聞いて、一生大切にできるものを選ぼう
- 渡すタイミングは、結納や顔合わせ、二人の記念日など
- 婚約解消時は、婚約指輪もお返しも返却し合うのがマナー
婚約指輪のお返しは一般的な慣習といえますが、絶対に必要なしきたりではありません。
品物や金額はカップルで話し合い、必要であれば両家の両親にも相談して円満な結婚を迎えてくださいね。
そして彼と婚約したら、いよいよ結婚挨拶!マナー解説はこちら↓↓