色付き小物もOK?!白無垢に必要な小物の種類や意味などを詳しく解説

色付き小物もOK?!白無垢に必要な小物の種類や意味などを詳しく解説

花嫁衣装はウェディングドレスが人気ですが、最近は花嫁さんの10人に1人が白無垢を選んでいます。

和装にはあまり馴染みのない小物一式が必要ですが、それぞれ意味があります。花嫁衣装に白無垢を選ぶ際に必要な小物の種類やその意味、レンタル費用まで詳しくご紹介します。

この記事のポイント!

  • 花嫁衣装に白無垢を検討している花嫁さん向け
  • 白無垢に必要な小物の種類や名前、意味がわかる
  • 白無垢レンタル費用の相場がわかる
  • 白無垢に色小物を使う際の注意点がわかる

※本ページはプロモーションが含まれています

汚れのない清浄な身で神様に結婚を誓う

白無垢は江戸時代、武家に嫁ぐ女性の花嫁衣装でした。当時は花嫁衣装以外に出産・葬礼などの衣装にも使われていましたが、明治以降に冠婚葬祭の衣装が黒になったことから神前結婚式の花嫁衣装としてだけ使われるようになりました。

白無垢は打ち掛けに掛下(打ち掛けの下の着物)・帯・足袋・草履・小物まで全て白くするのが慣例。汚れのない清浄な身で神様に誓い、婚家の家風に染まりますという意味合いがあります。

花嫁衣装の小物一式には意味がある

白無垢をはじめ色打ち掛けなども含めて和装の花嫁衣装にはさまざまな小物が必要です。着付けに必要なものから、江戸時代の女性の実用品を簡素化したもので、婚礼にふさわしい意味を持つ小物もあります。

綿帽子・角隠し

花嫁さんが頭にかぶるもので洋装のウェディングベールと同様、挙式のときだけ身につけます。

綿帽子は額まですっぽりと覆い隠す大きな布で、白無垢のときだけ使われます。花嫁さんの顔を挙式が終わるまで新郎さん以外に見せないようにするとともに、花嫁さんの初々しさと奥ゆかしさを象徴しています。

角隠しは髪にかぶる幅広で帯状の布です。こちらは白無垢以外にも使われます。角(=怒りの象徴)を隠し、夫に従順になるという意味が込められています。簪(かんざし)や髪飾りをつけたアレンジで華やかにできます。

花嫁さんの髪型は昔ながらの文金高島田(ぶんきんたかしまだ)だけではなく、洋髪のようにさまざまなヘアアレンジをするケースが増えています。大ぶりで華やかなヘッドドレスをつけたり、花飾りをつけたりするのも素敵です。

帯締め・帯揚げ・抱え帯

帯締めは帯の上から固定するために結ぶひもです。「永遠に続く幸せ」という意味を持つ「丸ぐけ」という中に綿の入ったタイプを使用します。

帯揚げ結んだ帯の形を補助する小物で、「子宝に恵まれるように」という願いが込められています。

抱え帯は帯の左後ろ下に結ぶ細いひもで、本来は着物の裾をたくし上げて動きやすくするためのものでしたが、今は装飾品として使われています。七五三で使う飾り帯の「しごき」でも代用できます。

末広(すえひろ)

末広小さな扇で末広がりの縁起物とされていますが、扇を開くのはマナー違反です。必ず閉じた状態で手に持つか、帯にはさみます。

筥迫(はこせこ)

筥迫は江戸時代、武家の女性が使っていた化粧ポーチのようなものです。当時女性は中に鏡やクシ、白粉や紅筆などを入れて使っていました。

現在は装飾品として使われていますが、いつまでも美しく身だしなみを整え、「夫以外の男性に染まりません」という夫への一途な親愛の思いが込められています。こちらは胸元に差し込んでおくものです。

懐剣(かいけん)

懐剣は武家の女性がもっていた護身用の懐剣が由来です。自分の身は自分で守るという決意と、刀に宿る神様が魔除けの役割を果たしてくれるという意味があります。

簪(かんざし)・こうがい

簪は束ねた髪を固定するもので、こうがいはマゲを束ねるものでした。先端が尖っているので魔除けになります。

草履(ぞうり)

礼装用は一般のものよりもかかとが高くなっています。高さがある分華やかですが、歩きやすさや新郎さんの背丈とのバランスを考えて選びます。

伊達襟(だてえり)

伊達襟は着物を2枚重ねに見せかける別襟です。

肌襦袢(はだじゅばん)・裾よけ・半襟(はんえり)

肌襦袢は肌の上に直接身につける下着で、着物を汗や皮脂から守ります。最近はその下に和装ブラやショーツを着ける人も多いです。

裾よけは腰に巻きつけて長襦袢の汚れを防いだり、歩く時の足さばきを楽にするもの。

半襟は長襦袢の襟に縫い付けて汚れを防ぐとともに、装飾も兼ねています。

長襦袢・足袋

長襦袢肌襦袢と掛下の間に着るものです。足袋は靴下のようなものですが、シワが出るとみっともないので、ピッタリのサイズを選びます。

白無垢レンタルの相場は17万円前後+小物代

白無垢を着る人のほぼ100%はレンタルですが、肌に直接触れるものは購入することがほとんどです。業者によってレンタルに含まれるものが違うので、確認が必要です。

白無垢のレンタル代の相場は17万円で、安いものだと10万円位から借りられます。白無垢の他に草履や綿帽子、主な白小物がついているケースも。ウェディングドレスや色打ち掛けと比べると、費用が10万円近く抑えられるようです。

白無垢はワンサイズで身長だと150〜170cm、洋服サイズでは7〜15号程度と体型を気にせず着られるのが嬉しいですね。

オプションではヘッドドレスが25,000円くらい、色小物のセットが20,000円くらいでレンタルできますから、色小物を使ってコーディネートするとオシャレです。

白無垢に色小物を使う際の注意点

白無垢に色を混ぜるべきではないという考えもありますが、小物の色や柄を統一すればアクセントになります。季節ごとに小鴨色・露草色・茜色・銀鼠など日本の伝統色などを入れてみるのも素敵です。

  • ピンク:柔らからかで優しい印象で肌をきれいに見せる
  • ナチュラルカラー:若葉色などナチュラルテイストが好きな人にオススメ。屋外の撮影にピッタリ
  • 黄色・オレンジ:原色ではなく抑え気味の色がオススメ。顔を明るく見せてくれて写真うつりがよくなる
  • 赤:紅白でおめでたいイメージが強く、年配の人にも受け入れられやすい
  • 青・紫:凛として洗練されたイメージ

カラードレスと同様、花嫁さんの肌の色によって似合う色が違うので、いろいろ試してみてはどうでしょう?

花嫁さんの中には、「ドレスと白無垢どちらも着たい!」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

白無垢は綿帽子や角隠しを外せば披露宴で着ても問題ありませんが、カラードレスや色打ち掛けを着た後のお色直しとしては向きません。どうしても着たい時は、パステルカラーの刺しゅうがされた白無垢などを選ぶのがオススメです。

ブーケや色掛下の柄などを工夫する

白無垢にボールタイプのブーケなどを合わせると、かわいらしい雰囲気になります。白無垢の下に着る掛下を色や柄物にするのもオススメです。その場合の小物は同系色かナチュラルカラー、または白にすれば色がケンカしません。

白無垢を着るのに必要な小物はたくさんあります。どれも着付けに必要だったり、意味のあるものなので、なるべく欠かさない方がいいでしょう。色付き小物を上手く活用し、自分らしい白無垢で挙式するとオリジナリティがあふれます。

まとめ

  • 白無垢は全身白が基本だが、小物に統一した色を使うのもオススメ
  • 白無垢のレンタルの相場は約17万円前後+買取の小物が必要
  • 小物類は着付けに必要か、意味のあるものがほとんど。なるべく欠かさないほうがいい

以上、花嫁衣装に選ぶ白無垢と必要な小物の種類についてご紹介しました。