マタニティウェディングでも和装はできる!妊婦でも神前式を楽しむ方法
赤ちゃんを授かってから結婚式を挙げるマタニティウェディング。
教会式ならマタニティドレスがあるから大丈夫だけど、神前式は無理なんじゃないかと諦めてしまう妊婦さんもいるのでは?
でも諦める必要はありません!和装だからこそ妊婦さんにオススメできる点もあるんですよ。
今回は、結婚式で和装をしたい妊婦さんの負担を減らせるポイントとマタニティウェディングの段取りを紹介します。
この記事のポイント!- マタニティウェディングで神前式を考えている方向け
- 神前式で妊婦さんが気をつけるべき事が分かる
- マタニティウェディングの段取りを解説
- 神前式以外の選択肢をご紹介
マタニティウェディングでも和装はOK!神前式を楽しめる!
「和装でマタニティウエディングをしたいと思ってるけど大丈夫?」と心配している花嫁さんもいますが、結論からいうと、マタニティウェディングでも和装(白無垢・色打掛・引き振袖)はOKです。
和装は、帯の締め付けの調節が可能。、大きくなってきたお腹も隠せます。
むしろ、ウェディングドレスのように急なサイズ変更をすることなく式に臨めるのは、「和装」のメリットといえそうです。
和装の着付けで、お腹を目立たせずキレイにみせてくれる
和装は基本的に寸胴型のラインなので、お腹を目立ちにくくします。
妊娠後期のポッコリお腹とアンダーバストの隙間を平らにするように、コットンやガーゼ等で補正。全体をなるべくストレートに見せます。
一方で、マタニティウェディングドレスは、あらかじめ赤ちゃんの成長スピードや出産日を計算した上で採寸しますが、想像を上回るスピードでお腹が大きくなる場合もあります。
式の当日になってサイズが合わず苦しい思いをするなんてこともあれば、逆に、ドレスのサイズに余裕を持たせすぎて、ダボっとした花嫁姿になってしまうことも…。
その点、和装は妊婦の体に合わせて着付けを行うので、結婚式当になってお腹のサイズが変化していても対応できるので安心。
また、妊娠前期はつわりが激しく、わずかな変化でも戻してしまいがち。着付けの人に相談をすると、胸周りを締め付けないよう着付けをしてくれますよ。
着物のデザインが豊富!妊婦の体に合った婚礼衣装を選べる
ウェディングドレスだと、お腹が目立ちやすいデザインのドレスがありますが、和装の場合、妊婦のお腹周りや体型にこだわらなくて済むため、多種多様なデザインから選ぶことができます。
- 白無垢:刺繍が違うと印象も変化
- 色打掛:華やかな色が多い
- 引き振袖:引きずってしまうほど長い振袖が特徴
- 和洋折衷型の新和装:ドレスのような着こなしも可能
白無垢ひとつにしても、刺繍の違いでイメージが大きく変わるなど、それぞれにバリエーション豊かで、選択肢が多いのも妊婦さんによっては嬉しいですね。
洋装(ウエディングドレス)では、ブライダルインナーを用意しますが、和装でこれにあたるのが和装下着。
和装下着には、胸のふくらみをおさえ和装向きの体型に補正する和装ブラジャーや、和装ショーツがあり、この他にも、肌襦袢、裾よけ、足袋、帯板、腰紐、ガーゼタオルなどが必要となります。
「直接肌につけるものだから自分で購入したい」という花嫁もいますが、白無垢や色打掛などの着物と一緒にレンタルできるところが多いので、予算を抑えたい場合は相談してみましょう。
マタニティウエディングはいつまで(妊娠何週)大丈夫?
マタニティウエディングを挙げるなら、安定期に入る妊娠5ヵ月~7ヵ月(妊娠16週~27週)が最適といわれています。
ただ、個人差もあり、安定期でもお腹がかなり大きくなってくると、和装の場合、神前式でじっといしているのが辛くなったり、足元が見えにくく転倒しないか気を遣ったりしそう。
和装ウエディングを挙げる場合は、お腹が大きくなり過ぎない、安定期の中でも早い時期での結婚式がおすすめです。
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和装ウエディングのデメリット
和装ウエディングは、お腹が目立ちにくい、サイズ変更しなくても大丈夫、デザインの選択肢が多いなどのメリットがありましたが、気にかけたいデメリットもあります。
マタニティウェディングで「白無垢」「色打掛」は着物の重さがつらい?
婚礼衣装を和装にする場合、デメリットとしてあげられるのが衣裳の「重さ」。
白無垢や色打掛は5キロ以上するものが多く、衣裳にもよりますが、色打掛は白無垢よりも重いことが多く、カツラは最近軽量化されたとはいえ400~500グラムと言われています。
和装の重さを軽減したい場合は、軽めの反物を選ぶ、刺繍が少ない衣裳を選ぶ、また、カツラを使わず、地髪で洋髪にするなど検討してみてくださいね。
衣裳の重さに加え、和装は着付けなど準備をする時間も長く、「結婚式の途中からへとへとになってしまった…」という妊婦さんもいるくらい負担がかかります。
そのため、マタニティウエディングを控え、お腹に赤ちゃんに配慮しながら体力作りをしている、たくましい妊婦さんもいます。
「重たくても、どうしても色打掛を着たい!」という場合は、安定期の中でも一番安心できる時期に、前撮りしておくという方法も。
また、「和装ウエディングにするので、お腹の大きさが目立たないうちに前撮りでカラードレスを着たい!」という花嫁もいます。
衣裳にこだわりたい花嫁にとって「前撮り」は、結婚式よりも多少日程を調整しやすいので、体調の様子を見ながら検討してみてはいかがですか?
和装はトイレに行きづらい!?
着物はトイレに行きづらいものですが、和装ウエディングも同じ。お腹が大きくなり始めた妊婦さんとなると、さらに大変です。
一人ではトイレに行けないケースもあるので、早めに介添え人に声をかけトイレに行くようにしましょう。
マタニティウェディングの段取り(スケジュール)
妊婦さんの体は妊娠で敏感になっています。なるべく負担がかからないよう、スピーディーに準備をしておきましょう。
下記のスケジュールを参考にしてみて下さいね。
- 挙式3ヵ月~2ヵ月前(妊娠2ヵ月~3ヵ月):会場選び
- 挙式2ヵ月~1ヵ月前(妊娠3ヵ月~4ヵ月):衣装選び・招待状の用意
- 挙式1ヵ月~3週間前(妊娠4ヵ月~5ヵ月):料理・演出選び
- 挙式2週間前(妊娠5ヵ月):当日の進行確認・ヘアメイクリハーサル
- 挙式1週間前(妊娠5ヵ月から6ヵ月):マタニティエステ等
妊娠が判明するのは一般的に妊娠2ヵ月~3ヵ月頃です。
そこから安定期の5ヵ月~8ヵ月の間に式を挙げるとすれば、残された時間はわずか3ヵ月ほど。
妊娠していない方が結婚式準備にかける期間の半年から1年と比較してみると、いかに急ピッチで準備を進めなければならないか一目瞭然ですよね。
挙式3ヵ月~2ヵ月前(妊娠2ヵ月~3ヵ月):会場選び
この期間は丁度つわりの激しい時期です。足を運ぶとなると身体的に影響が出てしまいます。
まずは結婚式場のパンフレットを取り寄せて、厳選してから会場の下見を計画しましょう。
「マタニティウェディングの経験が豊富なスタッフが多い場所」のように、会場ごとの特徴を事前に調べていくと良いですね。
挙式2ヵ月~1ヵ月前(妊娠3ヵ月~4ヵ月):衣装選び
衣装選びは意外と体力を消耗しがち。少しでも疲れを感じたら休憩を挟んでみたり、試着の時間を短くするようにして下さい。日を分けて試着する方法も有効的です。
選ぶ上でのポイントは着心地を重視する点です。重い和装を選んでしまうとお腹に力が入ってしまい、赤ちゃんに負荷がかかります。
中には簡易掛下という白無垢用の着物があり、1枚着物を着る必要も無い上に締め付けが緩くなるものがあります。
髪型も和装かつらではなく、自身の髪を結った洋髪ですと頭がスッキリします。このように軽量化されたものを利用すると着心地が良くなりますよ。
挙式1ヵ月~3週間前(妊娠4ヵ月~5ヵ月):料理選び
つわりの時期と式が重なってしまった方は、料理の匂いに敏感な事を伝えましょう。
妊婦さん専用料理を用意して下さる会場を選んでおくとスムーズです。
当然のことながら、アルコール類は厳禁!母子共に健康な式にするよう意識しましょう。
挙式1ヵ月~3週間前(妊娠4ヵ月~5ヵ月):プログラム・演出選び
夏場・冬場の屋外演出は体調を崩しかねないので避けるのがマスト。こまめな休憩を取れるように動線も組んでおきましょう。
マタニティウェディングを挙げる新婚夫婦は二次会を控える選択肢もあります。
どうしても二次会を開きたい場合は、会場を同じ場所に設定すると無理なく動けそうです。
「フォトウェディング」+「食事会」のマタニティウェディングも
体調や精神的に不安のある妊婦さんにはフォトウェディングや親族のみの食事会がオススメ。
ゆっくりと撮影に時間を割くことができ、凝ったアイテムやロケーションを用意しているスタジオが多いので、世界にひとつだけの写真を撮りたい新郎新婦にもぴったり。
また、フォトウェディングと親族だけの食事会を一緒に行うスタイルも。
妊婦さんでも身体に負担をかけずに、憧れのマタニティウエディングを実現することができますよ。
「体調はあまりよくないけど、やっぱり大勢のゲストに祝ってもらいたい…!」という花嫁は、ファミリーウェディングを検討してみてはいかがですか?
子どもが生まれて育児が落ち着いてから、改めてウェディングドレスや和装での挙式を楽しめますし、お子さんのお披露目会としてもオススメです。
まとめ
- マタニティウエディングは和装でもOK
- 和装ウエディングでは、着物のデザインが豊富で妊婦の体に合った衣装を選べる
- 和装ウエディングは、衣装やカツラの重さが妊婦にとって負担になることも
- マタニティウエディングは安定期5ヵ月~7ヵ月(妊娠16週~27週)に行うのが最適
- 体調が心配な場合は、「フォトウェディング」+「食事会」のマタニティウェディングもあり
一生に一度の大イベントですから、何としてでも素敵なものにしたい!という気持ちがありますよね。
でも、本当に大切なのは妊婦さんと赤ちゃんの体。その事を十分に理解して素敵な式を作り上げて下さいね。