ウェディングドレスを手作りしたい!自作するときのポイントまとめ
洋裁が得意なプレ花のなかには、ウェディングドレスを手作りしようと考えている人もいるでしょう。実際Instagramなどでも、時々、手作りドレスの投稿を見かけますよね。
しかしドレスを自作するとなると、手作りは現実的に可能なのか、費用や所要時間はどれくらい必要かなどが気になります。
今回はウェディングドレスの手作り事情について、解説します。
ウェディングドレスは手作りできる?
結論から言うと、ウェディングドレスの手作りは可能ですが、ある程度の時間が必要です。
またドレス製作者の洋裁スキルによって
- 作る方法
- 完成までの時間
がかなり変動します。
手作りドレスを用意するメリット3つ
ウェディングドレスを自分で作るのは、かなり大変そうなイメージがあると思います。ですが、手作りドレスならではのメリットもあるんですよ。
1.理想通りのデザイン、サイズの花嫁衣裳が着れる
手作りドレスなら、納得のいくまでデザインやサイズを調整できます。
レンタルドレスの場合は、丁度いいサイズがない、サイズはあるけどデザインが嫌、理想のドレスは予算オーバー、といった問題が起きるかもしれません。
フルオーダーでも思い通りのデザイン・ジャストサイズのドレスを作れますが、金額の関係で難しいという新婦も多いことでしょう。
2.ドレス代を節約しやすい
とりわけ、キットなどを使わずに完全自作でドレスを製作するなら、材料費+参考書籍代だけで花嫁衣裳を準備できます。
使う生地の質と量にもよるのですが、安ければ2万円代で作ることも可能です。
ちなみにビーズやレースといった装飾をたっぷり使うなら、10万円を超えることも。
ウェディングドレス1着にかかる費用が平均28.7万円ということを考えると、破格の値段であることが分かります。
参考:ゼクシィ結婚トレンド調査2021
3.ゲストに褒めてもらえる
ウェディングドレスを自作した、と聞いた人はきっと「すごいね!」と褒めてくれます。新婦としては、頑張って用意したドレスを褒めてもらえるのはとても嬉しいですよね。
またゲストに与えるインパクトの大きさも抜群です。
友人はもちろん、結婚式に何度も出席しているような親戚ゲスト、年配ゲストの印象にも残る式になることでしょう。
4.より思い出に残る結婚式になる
ウェディングドレスをいちから作るのは簡単ではありません。
だからこそ完成したドレスに愛着が湧くし、そんな衣装を着て迎える結婚式は忘れられない思い出となるはずです。
大切な彼との新しい一歩を踏み出す結婚式を、自分で作ったドレスでより素敵に飾ってみませんか?
全部自作?キットを使う?ドレスを手作りする方法
ドレスを自分で作ることにしたら
- 本やYouTubeを参考に、自力で作る
- 手作りキットを利用する
- 手作り教室に通って、しっかりサポートを受ける
の、どの方法で製作を進めるか、考えましょう。
基本的には洋裁の経験値にあわせて決めるのがおすすめです。
洋裁が得意な人向き!本の型紙などを使って自作する
ワンピースなどより難易度が高いとはいえ、普段から洋裁をしている人なら本やDVDなどを参考に、自力で作業を進められるでしょう。
材料費と参考書籍代以外、よけいな費用がかからないのが◎
その分、サイズ等の修正も自力で頑張る必要があります。
ウェディングドレスは、普段着以上にサイズ感・フィット感が大切になる服です。ダイエットなどでやせた場合は、補正をしてドレスをジャストサイズに直さないと、衣装がだぶついて格好悪い花嫁姿になるかもしれません。
初心者なら、手作りキットが便利
手作りキットは、洋裁初心者や完全自力で仕上げられる自信のない人に向いています。
一般的なウェディングドレスの手作りキットは、生地や型紙といったドレス作りの材料がまとまっているので、生地選びに困らない、買い物に行く時間を製作に充てられるという特徴も。
アフターサポートが充実しているキットを選べば、洋裁初心者でも安心して花嫁衣裳を作れるでしょう。
なおキットによってドレスデザインの自由度や値段にかなり違いがあるので、事前の比較は必須です。
洋裁経験0なら手作り教室に通おう
- ミシンを全然使ったことがない
- ビスチェやマーメイドラインなど、細かく正確な補正が発生するデザインにする
こんな花嫁は、手作り教室に通ってプロに助けてもらうのがおすすめです。
デザイン作りはもちろん、生地選びからサポートしてくれる教室もあるんですよ。
講座は全〇回+追加レッスン形式のこともあれば、1時間〇円のチケットを都度使う形式のこともあります。
ウェディングドレスの手作りにかかる費用・時間
自作ドレスの金額
手作りドレスの金額は、材料費に大きく左右されます。
なかでもポイントになるのは、生地の量・種類と、レースをはじめとした装飾パーツの2つです。ここにファスナーや裏地といった部品代、仮縫い用の生地代が加わります。
シンプルなデザインなら2万円台で作ることも可能で、実際の体験談を集めても10万円未満で完成させている人が多いよう。
しかし素材の質にこだわったり、生地や装飾をたっぷり使ったりするとレンタルドレス並みの値段に跳ね上がることも、十分あり得ます。
ドレスづくりに必要な時間
制作者のスキルやドレスデザインなどにもよりますが、縫い始めから完成までに2~6ヶ月かかるのが一般的です。プラスで、デザイン決めに1ヶ月ほど必要でしょう。
ただ挙式半年前から招待状の準備が始まり、4ヶ月前から結婚式準備が本格的に始まるので、前倒しで衣装づくりをスタートさせた方が慌てません。
余裕をもって、挙式の10ヶ月ほど前からドレス作りに取り組んでみてください。
【洋裁基礎知識】ドレス作りにまつわるよくある質問
自作ドレスにまつわる質問のなかでも、特に洋裁に関係する疑問について解説します。
Q1.必要な道具と材料が知りたい!
A.ウェディングドレスを作る際、最低限こちらの道具と材料は用意しておきましょう。
【必要な道具】
- ミシン
- 型紙
- メジャー
- アイロン
- トルソー
- 裁縫道具(ミシン糸、ボビン、しつけ糸、糸切りはさみ、裁ちはさみ、大量のまち針、縫い針)
【材料】
- 本番用の生地
- 仮縫い用の生地
- レースなどの装飾パーツ
- ファスナーなどの留め具
- 裏地、芯地
Q2.どんな生地を使えばいい?どこで買える?
生地は織り方と素材によって特徴が違います。ウェディングドレスでよく使われるのは、以下の生地。透け感のありなし、生地のハリ感の強さ弱さで仕立てた衣装の印象が変わります。
縫いやすく初心者向きの布から順番に紹介していきましょう。
- シャンタン
ハリ感のあるしっかりした生地。特徴的な横筋がある。仕上がりは高級感のある雰囲気 - タフタ
パリッとした、少し硬めのハリと光沢がある生地。クラシカルな印象のドレスにおすすめ - チュール
網目状に織られた、透け感のある生地のなかでも比較的硬めな素材。ソフトチュールとハードチュールの2種類がある。甘すぎないふわふわ感が◎ - オーガンジー
透明感とほどよいハリ感、角度によって変わる光沢が特徴的。透ける生地のなかでは硬さがあり、扱いやすい。完成したドレスは優しい雰囲気に - サテン
ツヤっとした光沢と、とろみのある柔らかい質感をもつ。綺麗なドレープを作れる、ウェディングドレスの王道生地 - ジョーゼット
表面にある独特の凹凸と柔らかい生地感が特徴的な、ちりめんの一種。落ち感がキレイ。温かみのある素材で、オリジナリティを出しやすい - シフォン
とても柔らかい生地で、繊細な透け感が上品。ふんわりした空気感を演出できる
素材は各織り方、シルク(絹)か化繊の大きく2種類から選択できます。
シルクは高級感と独特の光沢がある、定番のドレス素材です。ただしシルクの方が倍近く値段が高いので、予算と好みにあわせて選びましょう。
ウェディングドレスを自作するときの注意点
ウェディングドレスを自作するときに注意したいポイントを解説します。
挙式会場はドレス持ち込みOKか
ドレスの手作りを決心したらすぐにでも、結婚式場がドレスの持ち込みOKとしているかを確認しましょう。
花嫁衣裳の持ち込みについては、会場によって対応がまったく違います。
- 持ち込み全面フリー
- 追加料金(持ち込み料)を支払えば持ち込みOK
- ドレスの持ち込み全面禁止 など
せっかく作ったドレスが無駄にならないよう、早めにウェディングプランナーに問い合わせてください。
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ウェディングドレス持ち込みの基礎知識!花嫁が知るべき「持ち込み料」のすべて
ドレス以外の結婚式準備も含めてスケジュールを作る
結婚式にはドレス以外にも様々な準備が必要です。
ただでさえ結婚式準備には、予想以上の時間がかかったり、忙しくて体調を崩したりするものです。
考えている以上に時間に余裕をもったスケジュールにしておくと、挙式直前に慌てないですむはずです。
自分の体型管理をしっかりしよう
ドレスを自作するなら、体型キープがとても大切になります。
なぜなら、ウェディングドレスを着こなすためには、サイズのフィット感がかなり重要だから!
もしも体型が変わると、追加で補正作業をする手間が発生してしまうのです。
補正下着やアクセサリーの準備も忘れずに
ウェディングドレスを着こなすためには、サブアイテムも沢山必要です。レンタルドレスの場合と違い、これらのアイテムも自分で手配しなければいけません。
- ブライダルインナー
- ウェディングベール
- ウェディンググローブ
- アクセサリー類(ヘッドドレス、イヤリング、ネックレスなど)
- ブライダルシューズ
ちなみにこのなかでは、ウェディングベールやアクセサリー類が比較的手作りしやすいので、ハンドメイドが得意なら自作もアリ!
補正用下着やウェディンググローブ、ブライダルシューズは購入・レンタルのいずれかで用意しましょう。
まとめ
- ドレスを自作するなら、自分の洋裁スキルにあわせた作り方を選ぼう
- 費用は生地の量・質と装飾パーツによって大きく変わる。シンプルドレスなら2万円代で作れることも
- 自作ドレスは製作に3~7ヶ月かかる。余裕をもって縫いあげていこう
- ウェディングドレスを作るなら、早めに「ドレスの持ち込みOKか」の確認が必要
- ブライダルインナーや髪飾りといった、ドレスを着るときに必要な小物も忘れず用意を
- 手作りドレスで挙式して、いっそう2人の心に残る結婚式にしよう
ウェディングドレスを手作りするときのポイントや注意点をまとめました。
ただでさえ忙しい結婚式準備の中、プラスで花嫁衣裳を自作するのは大変ですが、だからこそ、完成したときの喜びはひとしお!
ぜひ理想の手作りドレスで、思い出に残る結婚式を挙げてくださいね。