何を履く?新郎の靴選びのポイントまとめ【マナー・種類・おすすめブランド】
新郎のみなさんは、結婚式にふさわしい靴をご存じですか?
実は普段仕事で履いているような靴は、結婚式だとマナー違反になるかもしれません。
新郎衣装を選ぶときに注意したい、靴選びのポイントについてまとめました。
新郎の靴、どんな決まりがある?マナー&選ぶポイント4つ
結婚式はフォーマルなシーンなので、靴もフォーマルルールに合わせて選ぶ必要があります。
ビジネスシューズや普段使いの靴とはチェックするポイントが違うので、注意が必要です。
1.羽根のデザイン(内羽根、外羽根)
靴ひもを通すパーツを羽根と呼びます。甲の内側に羽根が入っていて一体化しているデザインを内羽根、ガバッと開くデザインを外羽根と区別されます。(写真は内羽根デザイン)
結婚式では、上品な見た目の内羽根をチョイスするのが一般的。
外羽根の方が動きやすいので日常向きとなり、結婚式には向いていません。
2.つま先のデザイン
礼装に使えるのは、ストレートチップという甲に横線(切り替え)が入ったデザイン。
もしくは甲~つま先に装飾がないシンプルな、プレーントゥというデザインを使います。
ウイングチップ(W字状の装飾)や穴装飾はデコラティブで、フォーマルさが薄いため避けましょう。
3.色(黒、白、茶色)
基本は黒いシューズを選びますが、衣装が白やグレーなら、白い靴の方がマッチします。
茶色の靴はおしゃれな印象ですが、元々屋外で使う=労働者階級が履くものだったので、格式ある場にはふさわしくないとされています。
とはいえ会場の雰囲気や結婚式のコンセプトが「カジュアル」なら茶色のシューズもアリ。
またカラータキシードを着るなら、衣装となじむ色を自由に選んで、おしゃれを楽しんでみてください。
4.素材
素材は革一択です。ただ革といっても、ヘビ革(パイソン)のようなアニマル柄は殺生を連想させるので、結婚式では使わないのがしきたりです。
スエードもお洒落ではありますが、カジュアルすぎるので、履くなら二次会のタイミングにしましょう。
メンズのブライダルシューズ 種類まとめ
ひとくちに男性用ブライダルシューズといっても、いくつか種類があります。
オペラパンプス
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昔のヨーロッパでオペラ観劇や夜のパーティーの際に履かれていた靴で、一番フォーマル度の高いメンズシューズです。
現代ではたとえば、クラシックコンサートの指揮者などが履いていますね。
見た目はスリッポンやローファーに近く、紐なしでスッと履けるデザインをしています。
たいていの人は結婚式くらいしか着用シーンがないので、格式の高い結婚式場で挙式するなら、ぜひ挑戦してみて。
エナメルの革靴
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定番の新郎用ブライダルシューズが、エナメルの革靴です。オペラパンプスの次に格式があるとされています。
エナメルシューズの格調高さに合わせて、羽根のデザインといった細部もフォーマルなものを選びましょう。
基本は内羽根、ストレートチップもしくはプレーントゥ、黒か白のデザインを履きます。
エナメル=フォーマルとなったのは、ヨーロッパの舞踏会がきっかけ。ダンスの際に靴墨で女性のドレスを汚さないよう、エナメルが愛用されたことが由来とされています。
エナメル以外の革靴
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ビジネスシューズとしてなじみ深いエナメル以外の革靴は、カジュアルダウンするので、基本は選びません。
とはいえ結婚式場や新郎衣装によっては、エナメル以外の革靴を選んでもOK!
エナメルよりフォーマル度が下がる分、カジュアルウェディングに良く似合います。
また光沢がないため落ち着いた印象になり、モーニングやタキシードの色、生地感等を選ばず合わせられるはずです。
それ以外の靴(スニーカーやローファーなど)
自分たちらしい結婚式をしたいなら、スニーカーやローファーといったカジュアルシューズも選択肢に入れてみて!
会場によっては挙式からスニーカーOKなので、普段使いするような靴を履きたいときはまず、ウェディングプランナーに相談しましょう。
挙式披露宴でのカジュアルシューズがNGでも、前撮りや二次会なら形式に捕われる必要がないので、好きな靴を履けます。
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選んじゃいけない靴はある?
最近の結婚式はかなり自由度が高いですし、結婚式のテーマや会場によっては、新郎新婦がカジュアルシューズを履いても問題ありません。
ただし以下のようなデザインの靴は、ホストのように見えるかもしれないので、避けたほうがいいでしょう。
- つま先の細いデザイン
- つま先がかなり上を向いているデザイン
- 装飾が多い
どの靴を選ぶ?コーディネートのポイント
靴選びをするときは、衣装や会場の雰囲気を踏まえて決めるのがおしゃれ見えさせるポイントです。
衣装とのコーディネート
最近の結婚式は形式に縛られないことも多いので、ご紹介するフォーマルルールを踏まえつつ、衣装の色や生地感との相性を見て選ぶのがおすすめです。
正式な決まりでは、時間帯ごとに衣装を着分け、それに合わせて靴も履き替えます。
新郎衣装として定番のタキシードやモーニング、フロックコートは、基本的に以下のように着分けます。
- タキシード(夜)…オペラパンプス、エナメルの革靴
- モーニング、フロックコート(昼)…エナメルでない革靴
ただ会場やイベントのフォーマル度によっては、昼でもオペラパンプスを履くこともあるようです。
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会場とのバランス
ブライダルシューズを選ぶときは、会場の雰囲気と格式も踏まえておきましょう。基本的には、会場の格式と同格のシューズを選びます。
たとえばカジュアルなレストランウェディングなら、格式高いオペラパンプスはちょっと似合わないかも。
逆に、荘厳な大聖堂にエナメルでない茶色の革靴は、会場の格式と靴のフォーマル度がチグハグで、違和感があります。
どこで買う?メンズ用ブライダルシューズのおすすめショップまとめ
新郎用シューズにおすすめのブランドを「購入派」「レンタル派」に分けて紹介します。
ブランドによってはスーツ量販店などでも扱っているので、ぜひ試着して当日足が痛まないようにしておきましょう。
購入派におすすめ!有名ブランド4選
◆REGAL(リーガル)
明治時代創業の、超有名な日本の革靴ブランド。価格帯は3~5万円がメインで、日常遣いにも◎
◆SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)
本格的な作りなのにお手ごろ価格の革靴がたくさん揃っています。3~6万円が主な価格なので、コスパは高め。
◆三陽山長(さんようやまちょう)
日本トップクラスの紳士靴メーカー。「品質第一」がモットーで上質な靴が評判を呼んでいます。価格帯は7~10万円以上と、こだわりの靴が欲しい人向け。
◆CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)
ビジネスシューズとしても人気の高い英国ブランド。7~10万円以上と高級ですが、普段使いもできるベーシックデザインが多いので、良いものを長く愛用したい人向き。
レンタル派にぴったりのお店3選
靴だけのレンタルができるお店はそう多くないなので、基本的にはモーニングやタキシードと合わせてレンタルするほうがお得です。
◆DRERICH(ドレリッチ)
タキシードのトータルセットが2.8万円~と比較的安価。カラータキシードも豊富です。靴の単品レンタルができるので、靴だけ借りたいときにも◎
◆TUXEDO STATION(タキシードステーション)
とにかく格安で新郎衣装をレンタルできるお店。新郎衣装は最低限のマナーさえ守れていればOKで、価格重視の人におすすめ。
◆ロッソネロ
芸能人御用達ということもあり、高級志向なレンタル店。取扱衣装数も多いので、タキシードにこだわりたい人向き。ちなみに費用は10万円~。
【結婚式当日】新郎のシークレットシューズ事情
新婦がハイヒールを履くのに合わせて、新郎もシークレットシューズを履くべき?と悩みがち。
挙式当日の、新郎のシークレットシューズ事情を解説します。
シークレットシューズは招待客にバレる?
一番気になるのは「シークレットシューズはバレるのでは?」という点ですよね。
結論を言うと、選び方を間違えるとゲストにバレてしまいます。
まず極端に高いヒールの靴を履くのは危険です。具体的には、10cm以上のヒールは避けたほうがいいでしょう。
ヒールになれている男性は少数派なので、ハイヒールを履いても上手に歩けないかもしれません。またゲストと対面したときに、普段より顔の位置がグンと高いと、違和感を感じやすいです。
さらにズボンの裾丈にも注意が必要です。ヒールで足を長くする分、ズボンの裾丈も調整しないと裾が短くなっておかしいですし、なによりダサいです。
披露宴の最中~翌日に足が痛くなるかも
シークレットシューズを履くと、普段と違う姿勢を結婚式中保たないといけなくなるので、披露宴の最中や結婚式翌日に足が痛くなるかも。
足の痛みが原因で結婚式に嫌な思い出がつかないよう、低めヒールの靴を選んだり、普段からちょっと高さのある靴などを履いておくのがおすすめです。
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靴を選んだら、靴下にも注意を!
靴に気を使うなら、靴下の存在も忘れてはいけません。
とくに気を付けるのは、長さ
結婚式では、ひざ下まである長い靴下を着用してください。
理由としては、素肌が見えるのはラフな印象で、フォーマルなシーンに似合わないから。
立っているときはもちろん、座ったり足を組んだときも肌が見えないよう、長め丈の靴下を履く必要があります。
ソックスの色はタキシードに合わせて
基本的には衣装に合わせて、黒か白を選びます。模様は無地をチョイスしてください。
カジュアルな結婚式や披露宴なら、カラー靴下や模様入りのソックスで差し色をするのもおしゃれですね!
ちなみに素材は、薄手のシルクが最もフォーマルです。とはいえコットンや化繊でも問題ありません。
一日中履くことになるので、消臭効果がある商品にしておくと、さらに良いでしょう。
まとめ
- 新郎の靴は、内羽根かつストレートチップ(プレーントゥ)のエナメル黒革靴が定番
- 衣装や会場によっては、オペラパンプスやエナメル以外の革靴を合わせる
- シークレットシューズを履くなら、10cm未満のヒールがばれにくい
- 靴下にも注意。一般的にはひざ下丈かつ黒(白)無地の靴下を選ぶ
新郎の靴を選ぶときの基本ポイントについて、まとめました。
靴からヘアスタイルまでこだわりたい人も、まずは基本ポイントを押さえて。
そのうえで、自分らしいアレンジを作っていきましょう!
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