どこまで招待する?親族のみの結婚式でゲストを決める方法
家族・親戚だけの結婚式で招待客を決めるときに悩むのが、親族はどこからどこまで呼べばいいか、という問題。
会場の人数や親戚付き合いの問題があるので、なかなか線引きできないものです。
少人数結婚式のゲストを決める方法や、招待したくないゲストなどへの対応を紹介します。
身内だけの結婚式をするなら、ゲストはどこまで呼ぶべき?
一般的な少人数婚で招待するゲストは、家族・親戚・友人の3タイプに分類できます。
身内だけの結婚式の場合、会社関係者を呼ばないことが多いので、ここではこれら3つのゲストのタイプごとに、招待する範囲を解説していきます。
家族
少人数の結婚式でもたいていの場合、
- 両親
- 兄弟姉妹と、その家族(義理の兄弟姉妹、甥姪)
- 祖父母
は招待します。
ただし祖父母が遠方に住んでいる場合は、体調に配慮して招待しない、などと柔軟に決めても大丈夫です。
親戚
伯父伯母(叔父叔母)やいとこなど、普段から親しく付き合っている親戚がいれば、まずその人たちを招待しましょう。
忘れず確認しておきたいのが、親戚付き合いの都合上、招待するべき人がいるかどうかです。
もしも結婚式以降もお世話になる予定の親戚、近くに住んでいる親戚がいるなら、今後の関係性を考えて、その人たちも呼んだほうがベター。
親戚付き合いに関しては、両親の方が詳しいことがほとんどです。あらかじめ両親と、招待客について相談しておきましょう。
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友達
身内だけの結婚式も、友人を招待してOK。本当に祝ってほしい子だけを招待しましょう。
なおグループで付き合いのある友人を呼ぶときは、注意が必要です。
グループの友達は、全員呼んだほうがいいでしょう。グループの一部だけ招待すると、呼ばれなかった友達は「なんで自分だけ招待されなかったの?」と疑問に思います。
全員呼んだら会場の収容人数より多くなった!というときは、思い切って全員招待しないのがおすすめです。
結婚式に友人を招待しない場合は、後日お披露目会を開いてみては?
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この親族、結婚式に招待するべき?線引きに悩むゲストへの対応
招待客のリストアップをしていると、招待するべきか悩む続柄・関係性の親戚も多いもの。
ゲストごとに、線引きの決め方と対応を解説します。
いとこ
- 普段から仲が良い
- いとこの結婚式に招待された
という場合は、呼んだ方がいいでしょう。
とはいえ、いとこが大勢いるときは、伯父伯母(叔父叔母)のみ招待することも多いです。
もしもいとこに出席を遠慮してもらう場合は、「会場のキャパシティの都合」と言うと角が立ちません。
親族の配偶者
いとこの旦那(妻)など、親戚の配偶者を呼ぶかどうかは、悩ましいところ。
会場のキャパシティに余裕があって、本人たちの希望があれば招待するといいでしょう。
付き合いの深さや地域柄、会場の人数にもよりますが、おじおば以外の親族の配偶者は、招待しないことも多いです。
出席を断る場合は「相手側と招待人数のバランスをとるため」「会場のキャパシティの都合で」など、招待できない理由をきちんと伝えるようにして、相手を不快に思わせない配慮を。
いとこ(親戚)の子供
子供の年齢がまだ幼く、預けることができないようなら、子連れで招待してあげましょう。結婚式当日は、授乳室や幼児向けのおもちゃなど、細かい気遣いも忘れずに。
とはいえ親戚の子供は、さほど親交がないならば無理に招待しなくて大丈夫。
子連れでの参列を断る場合は、以下のような理由を説明しましょう。
「会場に授乳室やプレイルームといった、子供向けの設備がない」
「会場都合で子供も楽しめる演出ができないので、飽きてしまう可能性が高い」
「会場のキャパシティの都合」
子供は招待せず、親戚だけ出席してほしいなら、新郎新婦の負担でベビーシッターや一時預かりしてくれる託児所を手配することも検討してみては?
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離婚している両親
まずは離婚して離れて暮らす親を招待したいかどうか、自分の気持ちをしっかり決めましょう。そのあと、親本人の気持ちを確かめ、招待について相談します。
離婚した両親が揃って出席する場合は、席次の配慮が必要です。席を並べるか離すか、両親の関係性に合わせて対応してくださいね。
もちろん両親の折り合いがつかなくて、片親だけ出席する形になっても、マナー違反ではありません。
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なお「結婚式に招待するのは片親だけだけど、2人からお祝いしてほしい」というときは、ひと工夫してみては?
- 挙式は父親、食事会は母親など分けて招待する
- 別の日に食事会を開いて、結婚式に呼ばなかった親を招待する
- 結婚式に呼ばない親は、前撮りのときに新郎新婦の姿を見てもらう
- 両親が鉢合わせしないよう時間を決めて、ブライズルームで会う
新郎新婦の気持ちも大事ですが、ほかの親戚ゲスト、なにより出席してくれる両親に気まずい思いをさせないことが一番です。
ちなみに、披露宴会場の外から挙式・披露宴の様子を見られるよう、マジックミラーがついた小部屋を用意している結婚式場もあります。
呼びたくても呼べないゲストがいる場合、こういった会場設備を利用するのもひとつの方法。
対応している会場は限られますが、プランナーに聞いてみるといいでしょう。
再婚している両親
自分が両親の再婚相手を招待したいかどうかを、最初に決めましょう。親の再婚相手と一緒に住んだ期間や、自分との関係性を振り返ってみるといいですね。
その後は親と、再婚相手を呼ぶか相談します。
自分は招待したくないけど、親は招待したい(出席したい)と言っている。こんなパターンも意外とありがちです。
新郎新婦の意見を優先するか、親の意見を優先して両親が揃っている体裁を整えるか、正解はありません。
両親や親戚、相手側ともよく話し合って、招待するかどうか決めましょう。
疎遠になっている、関係性の薄い親戚
日頃親密な付き合いをしていない親戚は、基本的に呼ばなくて大丈夫。親戚付き合いの都合で呼ぶ必要があったときにのみ、招待すればいいでしょう。
さまざまな事情から疎遠になっている親戚を呼びたくないときは、以下のようにできるだけ波風が立たないような断り方で。
「新郎新婦の金銭面の事情」
「会場人数の都合」
「相手側ゲストと人数の兼ね合い」
家族や親族の婚約者
新郎新婦と親族の婚約者の仲が良いなら、婚約者も結婚式に呼ぶこともあります。あまり親密でないなら、家族や親戚の婚約者を、無理に招待する必要はありません。
なお親族の彼氏彼女は、招待を避けるべきです。
婚約をしていない段階の彼氏彼女は、「親族」というくくりでは招待できません。
また親族と彼氏彼女が別れた時、結婚式の写真を見返すのが辛くなる、という先輩カップルの体験談もあるよう。
もしも本人たちが出席を希望していても、招待はせず、後日食事会などの場を設けたほうが無難です。
結婚式に参加してほしくない親戚がいる…。上手な対処方法
親戚付き合いがあるとはいえ、できればこの人を呼びたくない。そんなゲストへの対処方法を、それぞれ紹介していきます。
絶縁した家族・親戚
すでに絶縁している親族を、無理に招待する必要はありません。
両親や親戚を一切呼ばずに、結婚式と披露宴をした人もいますよ。
ただし万が一にもトラブルにならないよう、結婚相手側には事情を説明しておくのが吉。
ウェディングプランナーにも事情を説明して、演出を工夫したり司会者にフォローしてもらったりすれば、親族がいなくても楽しい結婚式になります。
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不仲な親族
結婚式当日だけでも、お互い大人な対応ができそうなら、招待したほうがいいかもしれません。
結婚式に招待しなかったことをきっかけに、親族との関係が修復できないほど悪化する可能性があります。
なお現時点で修復不可能なくらい仲がこじれている場合は、式全体の雰囲気が悪くならないよう、その親戚は招待しない方が無難。両親から断ってもらいましょう。
親戚への説得が難しい場合は、思い切って挙式場所をリゾート地や海外にしてみては?「遠方で挙式するので、家族だけ招待することにしました」と言い訳ができます。
1人だけ招待したくない親族がいる
たとえば、いとこのうち1人だけ呼びたくない!なんてことも、結構ありがちな悩みなんです。
結論から言うと、親族のうち1人だけ招待しない、というのはなかなか難しいでしょう。「なんで自分だけ呼ばれないの!?」と思われる可能性があります。
どうしても招待したくないときは、まずは両親に相談して、両親経由で出席を遠慮してほしいことを伝えてもらいましょう。
それでも相手が出席を希望している場合は「家族だけ呼んで親戚は一切招待しない」「呼びたくない親戚も我慢して招待する」など、多少の妥協が必要になると考えて。
親戚ゲストの決め方は、両親に相談する必要アリ!
親戚付き合いの都合があるので、親族ゲストを決めるときは必ず両親と相談しましょう。
- この人は絶対呼んだほうがいい
- この人とこの人は仲が悪いので、席を離したほうがいい
など、新郎新婦自身よりも、親族の関係性をよく知っているはずです。
結婚後は良好な親戚付き合いをしたいと考えているなら、式に呼ぶ親族の範囲に関して、新郎新婦の意見を100%通すことは難しいと覚悟しておきましょう。
どこまで親族を招待するかによって、結婚式の規模は変わる
親戚をどこまで呼ぶかによって、ゲストの人数は変わります。
- 両親+兄弟姉妹+祖父母…10人
- 両親+兄弟姉妹+祖父母+おじおば+いとこ…20人
- 両親+兄弟姉妹+祖父母+おじおば+いとこ+そのほかの親戚+友人…30人
ゲスト選びを進めていくと、会場の収容人数に合わせて招待客を取捨選択せざるを得ないシーンもでてくるでしょう。
親戚をどこまで招待するか迷ったら、明確な線引きを決めてしまうのも、ひとつの方法です。
たとえば「いとこは招待しない(3親等までにする)」「遠方に住む親戚は招待しない」など。
このように明確に線引きを決めておけば、「同じいとこなのに、あの子は招待されて、私は招待されなかった!」というトラブルも避けられますよ。
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両家で招待客に人数差が出ても問題ない
親戚関係や親戚付き合いの深さは、家庭によって違うものです。
招待客に人数差が出るのは仕方ないことで、マナー違反にはなりません。
席次を工夫すれば人数差があっても目立ちにくくなるので、安心してゲスト選びしてください。
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ゲストが両親だけの結婚式もアリ
ゲスト選びで揉めてしまったので、いっそ親族は一切招待せず、両親だけ呼びたい。
そんな結婚式にしても大丈夫です。
新郎側(新婦側)のゲストが不在でも、演出を工夫したり、スタッフのサポートがあれば楽しい式になります。
基本的には、祝ってほしい人をゲストとして招待すればOK!
まとめ
- 親族ゲストの選び方・線引きにルールはない
- 「祝ってほしい人」「仲がいい人」「今度も付き合いがある予定の人」を招待する
- 親族ゲストは、両親と相談して決める
- 親戚づきあいを考えるなら、ゲスト選びは新郎新婦の意見を100%通せるわけではない
親族のみの結婚式でゲストを決める方法について、まとめました。
親戚ゲストは、新郎新婦の意見だけで決められない問題です。両親や相手ともよく話し合いつつ、選ぶことが大事です。
呼びたくない相手がいても、大人な対応を忘れずにゲストを決めていきましょう。
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