【親族のみ】結婚式の席次の決め方。テーブル別!少人数婚の配席マナー
結婚式準備でも、ダントツに難しいのが席次決めです。配席を間違えると、ゲストに不快な思いをさせたり、トラブルの原因になってしまうかも。
一般的な結婚式ならともかく、身内だけの結婚式はどんな席順にしたらいいか分からない!
そんな花嫁さんも安心して席次表が作れるように、少人数結婚式の席次マナーを解説します。
テーブルレイアウトごとの具体例や、席次表に載せる肩書き・敬称も紹介します。
結婚式の席順(席次)基本のマナー
まずは基本の席次マナーを確認しましょう。
席順には「上座・下座」がある
一般的な席次には「上座」と「下座」があります。
- 上座=年上の人、目上のゲストが座る場所。新郎新婦に近い席
- 下座=年下の人、もてなす側の人が座る場所。新郎新婦から遠い席
通常、新郎新婦が座る高砂席は会場内で最も格の高い、入り口から遠い場所に置かれます。
席次は新郎新婦との関係性で決まる
基本的に披露宴の席次は、新郎新婦との関係で決まります。
配席の順番は、上座から「関係の遠い親戚→関係の近い親戚→祖父母→兄弟姉妹→両親」となります。
両親は新郎新婦と一緒にゲストをもてなす側なので、下座となる場所(末席)に座ってもらうのが一般的なマナーとされています。
なお一般的な結婚式の席次は、上座から「主賓→仕事関係者→友人→親族」という順番。家族・親族以外のゲストがいるときは、席次決めの参考にしてくださいね。
高砂席に向かって左が新郎側、右が新婦側
ゲストが座る向きにも決まりがあります。
新郎新婦が座る高砂席に向かって、左が新郎側、右が新婦側のゲストです。
新郎が婿入りするときは、左右を逆にするのがしきたりです。ただし慣習通り新郎新婦の位置を逆にするかは、両家の考えによるので、新郎新婦だけで決めずに両親に相談をしておきましょう。
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テーブル配置別!家族・親族のみの少人数結婚式の席次パターン【具体例】
披露宴のテーブル配置は、いくつかパターンがあります。レイアウトパターンごとに、席次の具体例を紹介します。
ちらし型(丸テーブル・円卓)の席次
ちらし型は丸テーブル・円卓を使ったレイアウトで、複数のテーブルを会場内に散らします。
この配置方法は家族や親戚、親しい友人などを招いた、ゲスト30人程度の少人数結婚式向け。
新郎新婦に近いテーブルほど上座、遠いテーブルほど下座になります。
またそれぞれのテーブル内にも、上座・下座があります。会場内のテーブルの位置によって、どの席が上座・下座になるかが変化するので、注意しましょう。
- テーブル内の上座=会場の中央側、高砂席から見て前方
- テーブル内の下座=会場の外側、高砂席から見て後方
具体的には、このような配置になります。
なお夫婦や家族(子連れ)で招待するゲストは、席を離さないのがマナーです。上座下座のルールに縛られ過ぎず、ゲストが快適に過ごせるような配席を心がけましょう。
くし型(長テーブル)の席次
くし型は、複数の長テーブルを使ったテーブルレイアウトで、晩餐会スタイルとも呼ばれます。
このテーブル配置も、比較的ゲストが多い結婚式に向き。ゲストが20人以上の場合におすすめですよ。
長テーブルを使う場合も、「中央側」「高砂席から見て前方」が上座、「外側」「高砂席から見て後方」が下座になります。
オーバル型(楕円テーブル、長テーブル)の席次
楕円テーブルや長テーブルをぐるっと囲む配置を、オーバル型といいます。
オーバル型はひとつのテーブルしか使わないので、10人ほどの小ぢんまりとした結婚式に向いています。
オーバル型の場合、新郎新婦は中央に座るのが一般的。新郎新婦の向かい側、かつ一番外側の場所が末席となり、両親が座ります。
上座となる新郎新婦に近い席には、伯父伯母(叔父叔母)をはじめとした、すこし血縁の遠い親族に座ってもらいましょう。
なお、上座下座のルールとは異なり、感謝の気持ちを伝えるために、新郎新婦の隣に両親が座ることもありますので、どんな配席にしたいのかウェディングプランナーに相談してくださいね。
オーバル型の席次(長テーブル×お誕生日席)
1本の長テーブルを使った席次も、基本は上で紹介した、楕円テーブルの場合と同じです。
楕円テーブルと違うのは、いわゆるお誕生日席を使えるところ。
お誕生日席は一般的に、新郎新婦が座って高砂席のような配席にします。
新郎新婦が座る場合は、くし型に近いイメージです。新郎新婦に近いほど上座、遠いほど下座になります。
両家のゲストに人数差があったら、どう配席すればいい?
基本的に、両家でゲストに人数差があっても問題ありません。
そうはいっても、バランスが悪いと気になってしまうし、なるべく人数差が目立たないようにしたいところ。
両家のゲストに人数差があったときに使える、効果的な配席方法を紹介します。
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円卓のサイズを変える
ちらし型のレイアウトなら、座る人数に合わせて丸テーブルのサイズを変えましょう。
テーブルの数が同じなら、人数差も目立ちません。
両家混合のテーブルを作る
ちらし型なら、新郎側・新婦側ゲスト混合のテーブルを作るのもおすすめです。
ミックステーブルに座ってもらうゲストにはあらかじめ、初対面のゲストと同じテーブルになることを伝えるなど、配慮も忘れずに。
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長テーブルを使う
丸テーブルを使うと、新郎側と新婦側に分かれて座るので、人数差が目立ちます。
長テーブルを使ってそ両家のゲストを相席にすれば、人数差が分かりにくくなります。
親族のみの披露宴・食事会の席次でよくある悩み
絶対に失敗したくない席次決めですが、困ってしまうシチュエーションも多いもの。
席次決めでありがちな悩みの、対処方法を解説します。
友人を呼ぶなら、席次はどこにすればいい?
家族・親族のみの結婚式に友達を招待するなら、席次は新郎新婦に一番近いところにします。
友人は、身内である親戚より遠い関係性のゲストになるので、上座に配席するのが基本マナー。
またそれとは別に、新郎新婦に近い席の方が会話をしやすいので、親族に囲まれた席よりも友人に気まずい思いをさせません。
ちらし型なら、新郎新婦の友人だけで、ひとつのテーブルを作るのもいいでしょう。
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夫婦や家族で出席するゲストの席次は、どう配席するべき?
夫婦で出席するゲストは、隣同士に配席するのがマナー。二人の席は夫が上座、妻を下座にするのが一般的です。
子供がいる場合は、面倒が見やすいよう夫婦の間に席を用意します。中学生や高校生くらいの子供なら、夫婦の隣席にしても楽しく過ごしてくれるでしょう。
子供連れや車椅子のゲスト、席次で気を配るべきことは?
子供連れや車椅子のゲストは、出入りしやすいドア近くに配席するのがベターです。
車椅子ゲストがいる場合は、通路幅にも注意が必要。ウェディングプランナーに事情を話して、移動に支障がないテーブルレイアウトにしましょう。
親族のみの結婚式、席次は両親にも確認してもらおう
完成した席次は、両親に確認してもらうと安心です。
親戚同士の人間関係については、両親の方が詳しいことがほとんど。新郎新婦が知らない情報を持っている場合も多いです。
「この2人は仲が悪いから離れた席にしたほうがいい」などアドバイスしてくれるでしょう。
身内のみの少人数結婚式も、席次表は必要なの?
手間もお金もかかる席次表は、なるべくなら作りたくないですよね。
少人数の結婚式なら、席次表を作らなくても大丈夫です!
しかし何も用意しないと、ゲストはどこに座ればいいか分からず、困ってしまいます。
ゲストの名前とテーブルナンバーが書かれた「エスコートカード」、ウェルカムボード兼席次表の「シーティングチャート」などを用意して、ゲストが自分の席を確認できるようにしましょう。
エスコートカードやシーティングチャートがあっても、席札がないと座席が探しづらくなります。席札は必ず用意しましょう。
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席次表を作らないなら。別のペーパーアイテムを用意して、ゲストを退屈させない
席次表を作らない人も、「プロフィールブック」を用意してみては?
席次表はゲストに席を確認してもらう以外に、「待ち時間も楽しんでもらう読み物」という役割もあります。
プロフィールブックには、メニュー表や新郎新婦の自己紹介、簡単なゲスト紹介も盛り込めば、ゲスト同士が会話をするきっかけにもなります。
家族・親族のみの少人数結婚式 席次表の肩書き・敬称マナー
席次表を作るとき、配席と併せて注意したいのが、ゲストの肩書き・敬称です。席次同様、肩書きも間違えると失礼にあたるので、よく確認してから印刷しましょう。
肩書きの前には新郎(新婦)を付けます。(例:新郎父)
アットホームな式にしたい場合は、肩書きを省略してもOKです。
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席次表の肩書き【両親・兄弟姉妹】
- 両親…父・母
- 祖父母…祖父・祖母
- 兄弟姉妹…兄・弟・姉・妹
- 兄姉の配偶者…義兄・義姉
- 弟妹の配偶者…義弟・義妹
- 兄弟姉妹の子供…甥・姪
兄弟姉妹の配偶者の肩書きは、年齢ではなく新郎新婦との関係性で決まるので、間違えないよう注意が必要です。
席次表の肩書き【親戚】
- 両親の兄姉(配偶者)…伯父・伯母
- 両親の弟妹(配偶者)…叔父・叔母
- 祖父母の兄姉(配偶者)…大伯父・大伯母
- 祖父母の弟妹(配偶者)…大叔父・大叔母
- 年上のいとこ(配偶者)…従兄・従姉
- 年下のいとこ(配偶者)…従弟・従妹
- いとこの子供…従甥・従姪(いとこおい・いとこめい)
- 両親のいとこの子供…再従兄・再従弟・再従姉・再従妹(はとこ)
- 上記以外の親戚…親戚
親戚の肩書きに「義理の」と付け足す必要はありません。上記の一覧の表記のまま、席次表に書きましょう。
少人数婚で使う、席次表の敬称
基本的に敬称は「様」で統一します。ただし小学生以下の子供は「くん」「ちゃん」を使いましょう。
なお家族の中には、敬称を付けない相手がいます。
- 両親
- 同居している祖父母
- 独身の兄弟姉妹
- 同居している既婚の兄弟姉妹、その配偶者
なお家族に敬称を付ける・付けないの線引きやルールは、地域や家庭によって違います。プランナーや両親と相談して決めましょう。
例えば独身の兄弟姉妹でも、実家を出ている場合は敬称を付けるケースがあります。
まとめ
- テーブルレイアウトごとに、上座になる場所・下座になる場所が違う
- 上座から血縁の通り親戚から配席し、両親は下座に座るのが一般的
- ゲストの人数によって、選ぶべきテーブルレイアウトは変わる
- 席次は両親にも確認してもらおう
- 親族のみの少人数結婚式では、席次表はなくてもOKだが、席札は必須
親族のみの結婚式の、席次についてまとめました。
席次はマナーが多いので、決めるのが大変です。しかし席次決めで一番大事なことは、ゲストが楽しく過ごせるかどうか。
臨機応変に対応しながら、楽しい結婚式になる席次を作っていきましょう。