ウェディングケーキはなぜ「3段」?段数の意味

ウェディングケーキはなぜ「3段」?段数の意味

ウェディングケーキ選びは、結婚式の楽しみの一つ。ゲストの注目を集めるものなので、準備には気が抜けませんね。

さてウェディングケーキと聞いて、段々に重ねられたものをイメージする人は多いはず。特に三段重ねのケーキは、結婚式ならではのデザインですよね。

実はウェディングケーキの段数には、特別な意味が込められているのです。

ウェディングケーキは何段にしようかな?どんなデザインがいいかな?と考えている花嫁さんは、ぜひチェックしてみてくださいね。

※本ページはプロモーションが含まれています

 ウェディングケーキは何段にする?段数に込められた意味を知りたい!

3段ケーキ

三段重ねのウェディングケーキは、下から順に「一段目」、真ん中を「二段目」、一番上の小さな段を「三段目」と数えます。

可愛らしく、華やかな三段ウェディングケーキですが、見た目だけではありません。三つの段にはそれぞれ素敵な意味が込められているんですよ。

 一段、二段、三段、それぞれの意味

ウェディングケーキのそれぞれの段は以下のような意味があります。

  • 一段目:結婚式に来てくれたゲストと一緒に食べるため
  • 二段目:結婚式に出席できなかった人に配るため
  • 三段目:結婚記念日など、特別な日に食べるため

披露宴のデザートの時、ゲストにウエディングケーキをふるまうのは、一段目の意味に由来しています。

ウェディングケーキは保存可能なシュガーケーキが主流だった

二段目、三段目の意味を聞くと、「生ケーキも保存できるの?」と心配になりますが、ウェディングケーキが登場した当時のイギリスでは、保存のできるシュガーケーキが主流でした。

シュガーケーキとは、ラム酒につけたフルーツ入りの生地を、シュガーペーストでコーティングしたもので、湿気を防げば100年くらいは保存可能と言われています。

ウェディングケーキの歴史を考えると、二段目、三段目の意味が生まれたのも納得ですね。

なおイギリスでは今も、ウェディングケーキの一段目は保管し、結婚記念日や最初の子どもが生まれた日に食べる風習が残っているそうですよ。

結婚式にウェディングケーキを準備する理由・歴史

結婚式

三段重ねのウェディングケーキの由来は、19世紀イギリス。1858年、時の権力者ヴィクトリア女王の娘の結婚式に登場したのがきっかけです。

教会をモチーフにした、高さ2メートルに及ぶ三段ウェディングケーキで、一流の菓子職人四人が一週間をかけてつくったとか。

当時のイギリスでは、ケーキは幸せを象徴するものでした。それを皆で分けることで、幸せを分かち合うという意味を込めて、ウエディングケーキを作ったとされています。

ウェディングケーキの値段は、段数・大きさ(サイズ)だけじゃない!

ウェディングケーキ細工

ウェディングケーキの段数は、もちろん値段にも関係してきます。

 一般的なウェディングケーキの金額相場

「ゼクシィ結婚調査2019」によると、生ケーキの平均額は7万2,005円。ゲスト一人あたり500円〜1,500円が相場です。

1,000円×ゲスト人数分で考えておくと、予算がたてやすいでしょう。

なおイミテーションケーキの金額相場は、生ケーキより4割程度安く、4万~5万円ほどです。

段数UPで、金額もUP!

同じデザインでも、ウェディングケーキが一段・二段・三段と高くなるにつれて、値段も高くなります。

材料が多くかかるだけでなく、ケーキを積み重ねてデコレーションするには技術が必要とされるのが理由のようです。

とくに三段は値段が高く、1台10万円を超えるものもあります。

デザインやデコレーションでも、値段が変わる

ケーキの形や、見た目を大きく左右する装飾も、値段を決める要素です。

作るのに手間と技術が必要なデザイン(デコレーション)は、高額になります。

◆値段が高い形(高い順)
1.ハートや球体など、特別な形
2.丸型
3.四角

◆値段が高いケーキ装飾
・マカロン
・飴細工
・マジパン
・リボンなどのチョコレート装飾
・季節外れの花やフルーツ

◆リーズナブルな装飾
・ビスキュイ、ビスケット
・旬の花やフルーツ
・ケーキトッパー

なぜ、ウェディングケーキの値段は高いの?

ウェディングケーキは、ゲスト1人あたり1,000円程度。どうしてこんなに高いのか、すこし調べてみました。

  • オーダーメイドでなくても、デザイン費がかかっている
  • 大量生産できないので、コストが多めにかかる
  • 果物や花、飴細工など、価格の高いデコレーションがふんだんに使われる

街のケーキ屋さんとは異なる、ウェディングアイテムならではの理由があるようです。

【関連記事】こちらもCheck!

ウェディングケーキの節約術

ウェディングケーキ

ウェディングケーキに込められた素敵な意味を知ったら、やっぱり三段にしたいですよね。

ところが三段のウェディングケーキで、デコレーションのオプションなど追加すると、驚くほど高額になってしまいます。

かといって節約重視にしてケチると、貧相なウェディングケーキになってしまうので注意が必要…。ケチったと思われずに、うまく節約する工夫を紹介します。

  • 値段の低い装飾にする
  • シンプルなデザインに変える(オプションの装飾をつけない)
  • 演出で使用するケーキは小さいものにして、ゲストに振る舞うのはおすそ分け程度にする(ゲストには他にデザートを出す)
  • 演出用は生ケーキではなく、イミテーションケーキにする。ゲストにはウェディングケーキではなく、他のデザートを振る舞う

【関連記事】こちらもCheck!

ウェディングケーキの演出にまつわる言い伝え

ケーキカット

ウェディングケーキを使った演出は、結婚式を大いに沸かせてくれますね。

それぞれの演出の背景には、新郎新婦の幸せを祈った言い伝えがあるのです。ウェディングケーキが三段である理由と併せて、すこし紹介します。

ケーキ入刀

ケーキ入刀は、新郎新婦初めての共同作業の象徴です。

これは、愛し合う男女が一つのパンを分け合うことで永遠の愛を誓ったという、ギリシャ神話に由来すると言われています。

またヨーロッパには、昔から「悪魔は甘いものを嫌う」という言い伝えがあります。

幸せいっぱいの新郎新婦に悪魔が近づかないよう、甘いケーキを近くに置き、みんなで食べ、「魔よけ」にしたとも言われているんですよ。

 ファーストバイト

ケーキカットの後に、新郎新婦がお互いにケーキを食べさせ合うファーストバイト。

新郎から新婦への一口には「一生食べるものには困らせない」、新婦から新郎への一口は「一生美味しい料理をつくります」という意味が込められています。

なかには特大スプーンを使って新郎に食べさせる花嫁さんもいますが、これはケーキの大きさが愛情の大きさに比例すると言われているからだとか!

ウェディングケーキの段数と意味まとめ

  • 3段ケーキの由来は、19世紀イギリス
  • 1段目は、ゲストと一緒に食べるため
  • 2段目は、出席できなかった人に配るため
  • 3段目は、結婚記念日など、特別な日に食べるため
  • ウェディングケーキの値段は、段数と共に上がる

結婚式になくてはならないウェディングケーキ。

三つの段に込められた意味を知ったら、選ぶのがますます楽しみになりますね。

大好きなウェディングケーキを見つけて、ゲストと幸せを分かち合ってくださいね。