【結婚式当日】ご祝儀の管理方法に要注意!保管は誰がどうやって?【プランナー解説】
結婚式では、ご祝儀袋に入っているとはいえ現金の受け渡しが行われますね。
高額な現金を持ち歩くという、通常の生活では考えられない場です。
紛失や盗難を防ぐためにも、ご祝儀の管理方法はとても大切で注意しなければならないことのひとつ。今回は、結婚式当日のご祝儀の管理についてご紹介していきます。
挙式当日、ご祝儀の保管は誰がするの?管理方法
最初に悩むことは、「ゲストから預かったご祝儀を、誰が保管するの?」という項目ではないでしょうか。
会場により管理方法が異なるため、一般的に考えられる管理方法についてご紹介していきます。
- 両親が管理する
- 兄弟姉妹が管理する
- 式場側で預かる
- 貴重品ロッカーに入れる
新郎新婦の両親が管理する
受付で預かったご祝儀を、新郎新婦どちらかのご両親へ渡すのは、式場からよく指定される方法です。
受付担当のご友人からすると、新郎新婦お二人に向けて預かったお金ですから、主役の代わりにご両親へ、という流れが安心ですよね。
しかし両親は披露宴中、上司などへの挨拶まわりで席を離れるタイミングも多いでしょう。席が空になってしまわないよう、自己管理の徹底が必要です。
兄弟姉妹が管理する
ご両親の次にご祝儀管理を頼みやすいゲストが、新郎新婦の兄弟姉妹です。ご両親に渡したとしても、結局兄弟姉妹に渡っている場合も多いです。
しかしお子さん連れで出席している場合などでは、退席する時間が増えてしまうこともあり得ます。
預かった本人が席を離れるときは、他の誰かに見ててもらうなど、徹底しましょう。
式場側が管理する
貴重品は管理できないという会場が多いですが、大きな金庫などを保有しているホテルなどでは、ご祝儀を式場側で管理してもらえることもあります。
しかしこれはあくまでも、披露宴中に金庫などで預かってもらえるだけのこと。
披露宴終了後は、金庫への預け入れを依頼した方(受付担当のゲスト)が、ご祝儀を取り出す必要があります。
受付担当のゲストが金庫からご祝儀を取り出した後は、ご両親や新郎新婦に手渡すため、それ以降は自身が自己責任で管理することになります。
貴重品ロッカーに預ける
貴重品ロッカーがある会場は、ご祝儀もロッカーに入れることも可能です。
しかしご祝儀バッグが入るほど大きなサイズではないことも多く、ご祝儀バッグをいくつかに分けてロッカーに入れる必要がある場合も。
また新郎新婦専用のロッカーでない場合は、他のゲストも使用する共有スペースに設置されていることになります。
常に人の目が届くわけでもないため、カギの管理も含めて、結局自己責任となることを念頭に置きましょう。
結婚式当日の「ご祝儀管理」の流れ。受付~新郎新婦の手元にくるまで
1)受付係がご祝儀バッグにまとめる
ゲストの受付が終了したと同時に、受付係が預かったご祝儀をご祝儀バッグに入れ、まとめます。
このとき芳名帳(ゲストカード)も一緒に入れることが多いので、忘れないようにしてください。
なおご祝儀バッグは、会場側で用意してもらえる場合と、新郎新婦が持参する場合があります。事前に確認をしておきましょう。
2)新郎新婦の両親や兄弟へ渡すor式場に預ける
ご祝儀の入った袋は、受付担当のゲストから、ご祝儀を管理する人へ手渡します(おおよその場合、両親や兄弟)ます。
式場の金庫に預ける場合は、預けたゲストが披露宴終了後に金庫から引き出し、指定のゲストへ渡すことが多いです。
金庫から引き出す役割も、ご祝儀を預けた受付担当のゲストの役割となります。貴重品のため、預けた本人へ直接手渡す必要があるためです。
3)披露宴終了後、新郎新婦の手元に渡される
全てがお開きになった後、新郎新婦の手元にご祝儀が渡ってきます。
式場でご祝儀を受け取った場合、その後の管理は新郎新婦さま自身となります。
披露宴後に二次会などの予定がある場合は、二次会会場にはもっていかず、ご家族に持ち帰ってもらうほうが、防犯上は安全でしょう。
披露宴中は、両親や兄弟が足元でご祝儀バッグを保管するのが基本
金庫やロッカーが会場に備え付けられていない場合、披露宴中は、ご祝儀を預かった両親や兄弟ゲストなどが自分の足元に置くなどし、管理する必要があります。
式場側は、「披露宴中にお客様の管理下で起きた盗難には責任を負いかねる」と定めていることが多く、ご祝儀を含む貴重品は自己責任で管理してほしいと思っているのです。
そのため、だれがどのように、どこで保管するのかを新郎新婦とご両親、兄弟姉妹などで話し合っておく必要があります。
結婚式のご祝儀泥棒に要注意!こんな手口で盗まれる
会場内で起こりうる、ご祝儀泥棒事件の一例をご紹介します。
両案件とも式場側からの説明が不足し、起きてしまうような事件ではないかと感じます。
このような被害に遭わないためにも、式場任せにせず、新郎新婦自身でも対策をねることがが大切です。
1:親族と偽ったご祝儀泥棒の事例
ご祝儀泥棒が受付係に、新郎新婦の親族の名を偽り、「ご祝儀の中袋に住所を書き忘れたので、いちど自分に返して欲しい」と申告。
受付係は言われたままにご祝儀袋を返却してしまった。後日中身を確認したところ、言われた親族のご祝儀袋が空だったため、盗難されたと発覚した。
2:式場スタッフと偽ったご祝儀泥棒の事例
男性が受付担当のゲストに「ご祝儀をお預かりします」と言ってきた為、式場スタッフだと思い込み、ご祝儀を手渡した。
あとから不思議におもった受付係が、通りかかったプランナーに確認すると「式場ではご祝儀のお預かりは承っていません」と言われ、盗難が発覚した。
ご祝儀の盗難トラブルを起こさないために!新郎新婦がするべき防犯対策
ご祝儀の盗難は考えたくない事柄ですが、起きない保証はありません。そのため、大金を所持していることを忘れずしっかり管理していくことが大切です。
受付担当は、両家共に2名以上依頼する
せっかくの結婚式でご祝儀の盗難事件が起きれば、新郎新婦だけじゃなく、受付を依頼したご友人に悲しい思いをさせることになります。
受付担当のゲストが、トイレやメイク直しに行くことも考え、受付係を1名のみとするのはおすすめしません。
少なくても2名を受付係として依頼し、受付が不在とならないように配慮しましょう。
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ご祝儀袋はゲストに絶対に返さない
いくら信頼できる友人とはいえ、親族全員の顔を把握している事はあり得ません。
すでに受け取ったご祝儀袋をゲストから返却を求められたとしても、絶対に返さないように徹底してほしいと伝えましょう。
ご祝儀専用の保管袋(ご祝儀バッグ)を用意する
会場側で指定されていることもありますが、ご祝儀を入れるための専用袋を用意することもおすすめです。
ご祝儀バッグとして販売されているものではなくても良く、100均などでも購入できるチャック付きの袋がおすすめ。
袋の口が開いていると、その中から抜き取られてしまう可能性があるためです。
受付終了後は誰に渡すのかを明確にする
受付で預かったご祝儀は、どのタイミングで誰に渡すのか、明確にしておきましょう。
また、何度も誰かの手に渡ってしまうと現在どこにあるのかが把握しにくくなり、盗難に繋がる可能性も高くなってしまいます。
打ち合わせの段階で、ご祝儀の管理は「いつ・誰が・どのように」保管するかをプランナーと共有しておくことが大切です。
披露宴中のご祝儀泥棒対策
披露宴中は、ご両親や兄弟姉妹などに管理をお願いされることも多いかと思いますが、会場内にはゲストを含め多くの人が往来しています。
席を離れる際は、他のゲストに管理を頼むなど、人の目が常に行き届くように伝えて起きましょう。
元プランナーの筆者が、ご祝儀管理で大切にしていたこと
プランナーとしての現役時代、ご祝儀の盗難を耳にすることはありませんでしたが、式場側の過失にならないためにも、防犯対策はもちろん行っていました。
それは「受付の説明を全員に行う」こと。
プランナー自身が対応できない場合でも、式場スタッフから受付係のゲスト皆さまに向けて、以下のように防犯面に関して注意して説明を行っていました。
- 式場ではご祝儀を預からない
- 受付が済むまで、受付係は受付を離れない
- 不審なゲストが居た場合、式場スタッフに伝える
それに加え受付が済んだら、「どのタイミングで・誰に渡すのか」もしっかり伝えるように徹底していました。
まとめ
- 受付で預かったご祝儀は、「だれがどのように保管するのか」を明確にしておく
- 式場では、貴重品を預かってもえない可能性がある
- 両親は挨拶に回るなど席を空けることが多いので、席が不在にならないように注意する
結婚式で頂戴した、ご祝儀の管理方法についてまとめました。
結婚式の主役である新郎新婦さまが披露宴中もご祝儀を管理することは難しく、ご両親や兄弟姉妹に管理してもらう事が多いかと思います。
その際、「いつ・誰が・どのように」保管するのかを新郎新婦と両親、兄弟姉妹と意志を共有しておきましょう。もちろんプランナーにも伝えて下さい。
また、考えたくないですが盗難に遭わない保証はどこにもありません。
ご祝儀泥棒の被害に遭わないためには、式場任せにせず、自分たちでも防犯意識を持つことが大切なのではないかと感じます。
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