結婚式は「お色直しなし」派も多数!費用や演出まとめ
結婚式では、お色直しをがあるのが普通と思いがち。
バブル期には、なんと5回もお色直しをする花嫁がいたそうですが、昭和から平成を経て、令和に入る過程で結婚式のあり方は多様化しました。
カラードレスや色打掛へのお色直しをせず、気に入ったウェディングドレス一着で過ごしたいと望む花嫁さんも少なくありません。
お色直しとしないときのメリットや注意点、披露宴の流れを具体的に説明します。
披露宴でお色直しなしは何割?
「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」によると、挙式から披露宴までに着た衣装の数は以下の結果になりました。(単一回答)
- 2着(お色直し1回)…66.6%
- 1着(お色直し無し)12.5%
- 3着(お色直し2回)…8.8%
- 5着以上…3.9%
- 4着…1.4%
結婚式の衣装が一着の花嫁は12.5%で、全体の2位。10人に1人以上はお色直しをしなかった、という結果に。
結婚式でお色直しをせず、ウェディングドレスのみでいることがそれほど珍しくはないことがわかりますね。
お色直しをしない理由
- ドレスのレンタル料金を考えると、一時間くらいで脱いでしまうのはもったいない
- 気に入ったカラードレス(和装)を見つけることができなかった
- 二着目の衣装代を節約して、その分料理などのグレードアップをしたい
- ゲストとの時間をたくさんとりたい
- 運命のウェディングドレスに出会えたから、ずっと着ていたい!
花嫁さんがお色直しをしないのには、こんな理由があるよう。
必ずしも節約のためだけに、お色直しを辞めたわけではなく、新郎新婦とゲストの満足度を考えた結果のようですね。
結婚式でお色直しする?しない?費用の差
お色直しをしなければ単純に、衣装代を節約できるというメリットがありますね。
◆衣装にかける費用平均
・カラードレス…23.8万
・白無垢…17.6万円
・色打掛…28.1万円
◆衣装以外でお色直しにかかる費用の目安
・ヘアメイク変更…3万円
・ヘアアクセサリーレンタル…3万円
・ヘアメイクリハーサル(1回追加)…2万円
※いずれもゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べより
お色直しをしなければ、ドレス一着分のレンタル料やヘアメイク代が浮くので、合計25~30万円程度節約することができそうです。
でも節約目的だけで考えてしまうと「やっぱりお色直しをすればよかった」と後悔してしまうかも。
節約はあくまで「おまけ」で「これをずっと着ていたい!」という前向きな理由があった方が、楽しい結婚式を過ごすことができそうです。
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お色直しなし(中座なし)の疑問点。披露宴の演出プログラムはどうなる?
披露宴でお色直しなしにするということは、新郎新婦がずっと会場にいるということ。
ゲストとの時間がたくさんもてる反面、以下のような心配な点があります。
- お色直しの前後に入れる演出(プロフィールビデオやテーブルラウンド)をどこに組み入たらいい?
- メリハリがなくてゲストが退屈しない?
- 長時間ほっと一息できる瞬間がない
またゲスト目線でも、中座の時間が無いと以下のような不安が生まれます。
- 中座時間がないと、ゆっくり食事をとったり、おしゃべりできない
- トイレに抜けにくい
プロフィールムービーやテーブルラウンドはいつやる?
二人のなれそめを紹介するプロフィールムービーは、お色直し中にやるのが定番。
テーブルラウンドも再入場後に行うのが定番となっていますが、これらは守らなければならないルールではありません。
以下のように、披露宴中に演出として組み込んでOK。
- 披露宴中にプロフィールムービーを流してゲストと一緒に鑑賞する
- 内容を2~3分程度にまとめてオープニングムービーとして使う
- テーブルラウンドは、歓談タイム中に行う
メリハリがなくてゲストが退屈しない?
披露宴の「冒頭」「中盤」「締め」に演出を入れることでメリハリが生まれます。
特に中ほどの演出を動きのあるものにすると、場の雰囲気を変えることができますよ。
例えばテーブルラウンドなど、新郎新婦やゲストが席を立ってゲストと一緒に楽しめるものがオススメ。
- 冒頭…ウェルカムスピーチ、ファースト(サンクス)バイト
- 中盤…テーブル(フォト)ラウンド、お料理やデザートなどのビュッフェやサーブ
- 締め…花嫁の手紙、謝辞
新郎新婦は出ずっぱりで、ほっと一息できる瞬間がない?
歓談タイム中やプログラムの合間に、新郎新婦が10分程度中座しても問題ありません。
オススメなのが、ケーキやデザートをサーブする演出を取り入れること。
司会者から「準備ために、新郎新婦はすこしの時間失礼させていただきます」とアナウンスしてもらうと、スムーズに中座することができますよ。
ゲストがゆっくり食事をとったり、おしゃべりできないのでは?
演出や余興をつめこまず、おしゃべりしたり写真をとったりと、自由に過ごせる歓談タイムを多めにとりましょう。
歓談中に新郎新婦が各テーブルに積極的に足を運べば、場が和やかにになるので、ゲスト同士も交流しやすいでしょう。
ゲストがトイレに抜けにくいのでは?
ゲストがトイレに抜けやすい時間を多めに確保しましょう。
歓談タイムやビュッフェの時間を長めに設定するのがオススメです。
司会者からお手洗いの場所をさりげなくアナウンスしてもらうのも、ゲストが気楽に席を立てるようにする気遣いのひとつ!
おもてなしや歓談そのものを演出に
新郎新婦とゲストのことを考えると、演出や余興をつめこまず、おしゃべりをしたり写真をとったりと、自由に過ごせる歓談タイムを多くとることがマスト。
かつ歓談を単なるおしゃべりでなくく、新郎新婦と一緒に楽しめる演出に変える工夫が必要です。
- 時間をたっぷりとったフォトラウンド
- 各テーブルに新郎新婦の席を設け、順番に回っていっしょに食事をする
- ゲストが自由に動けるデザートやケーキビュッフェをして、新郎新婦がサーブ
最初から最後まで歓談タイムだとメリハリがないので、最初と最後には挨拶を入れて場を締めるようにしましょう。
お色直し前後に行うことが多いプロフィールビデオやテーブルラウンドも、その時でなければダメと決まっているものでなく、他のタイミングでも問題ありません。
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お色直しなし=中座なし?!どうする!?新郎新婦のトイレ問題
お色直しで中座をしないと心配なのが、トイレのこと。
披露宴の時間は長めの映画一本分くらいですが、当日は緊張して途中で行きたくなってしまうかも。トイレのことを気にしながら披露宴を過ごすのは嫌ですよね。
お色直しで中座がなくても、以下のタイミングでそっと抜けることができますよ。
あらかじめ司会者や介添人に「このタイミング抜けます」と伝えておくのも忘れずに。
- テーブルラウンドやフォトラウンドなど、プログラムの変わり目に抜ける
- 歓談タイムに中座する(スピーチや余興の途中ではないので抜けやすい)
- デザートビュッフェの最中に抜けていく
お色直しなし婚に向いている演出や、トイレ問題もケアした具体的なプログラムを以下で紹介します。
お色直しなしの結婚式の流れ・プログラム例
お色直しなしの披露宴のプログラムを3つのパターンに分けて紹介します。
いずれも歓談メインの披露宴にしていることがポイントです。
1.余興なし・演出なしの大人婚
- 11:00 新郎新婦入場
- 11:10 新郎によるウェルカムスピーチ・乾杯
- 11:20 ケーキカット
- 11:30 歓談タイム/シェフによる料理のサーブ
- 12:40 花束贈呈・新郎挨拶
- 12:50 新郎新婦退場、ゲストの見送り
ファーストバイトや花嫁の手紙など、新郎新婦が注目される定番演出をなくしたシンプルな大人婚のプラン例です。
料理を楽しんでほしい、という思いをこめて、シェフによる料理の取り分け演出を組み込み、歓談タイムにメリハリを加えています。
最初と最後にスピーチを入れることで披露宴が締まり、自由度ときっちり感の両立した大人ウェディングに。
2.新郎新婦が各ゲストテーブルで食事を
- 11:00 新郎新婦入場
- 11:10 新郎によるウェルカムスピーチ・乾杯
- 11:20 ケーキカット&サンクスバイト
- 11:40 歓談タイム(1卓ずつテーブルを回って歓談)
- 12:30 ゲストからの一言
- 13:15 花嫁の手紙・新郎挨拶
- 13:30 新郎新婦退場、ゲストの見送り
少人数で行う家族婚なので、新郎新婦は各テーブルを回ってゲストと一緒に食事をいただくスタイルに。
コース料理を1品ずつテーブルを変えて食事をすることで、テーブルラウンドの代わりになり、ゲストとしっかり交流ができます。
家族だけなどアットホームは雰囲気ならば、食事が終わったタイミングでトイレに行くなど、ある程度自由に動き回れるでしょう。
3.ゲストとの交流を重視!
- 11:00 オープニングにプロフィールビデオを流す
- 11:10 新郎新婦入場
- 11:20 ウェルカムスピーチ&乾杯
- 11:30 ケーキカット&ファーストバイト
- 11:40 歓談タイム/フォトラウンド
- 12:40 デザートビュッフェ(サーブの準備のため、一時的に中座)
- 13:10 花嫁の手紙
- 13:20 新郎謝辞
- 13:30 新郎新婦退場
定番演出を入れつつ、お色直しはしない、というカップルに向けてプランを考えてみました。
まず一般的には中座している時間に流すプロフィールビデオを、オープニングムービーとして上映します。新郎新婦の馴れ初めやゲストとの思い出などを、少し短めにまとめましょう。
お色直し後の定番演出フォトラウンドは、歓談タイムで行います。司会者から新郎新婦が各テーブルを回ることをアナウンスしてもらえば、不自然ではありませんよ。
またゲストと積極的にコミュニケーションをとるために、新郎新婦自らデザートをサーブする演出を入れました。
デザートビュッフェの前に「準備のために退出いたします」と司会者からアナウンスしてもらえば、トイレに行ってちょっと休憩することもできます。
ウェディングドレス1着だけでも、披露宴で印象を変えるアレンジ方法
お色直しをしないとしても、衣装や髪型のアレンジを変えるだけで印象ガラリと変えることができますよ。
ドレス小物を変える
ドレス小物を変えるだけで見た目の印象が変わります。
- グローブ…ロングからショートに変える
- ブーケ…白ベースのブーケから、鮮やかな色づかいのブーケに変える
- ブーケ…グローブを外して、ブーケをリストレットにする
- ヘッドドレス…ティアラから花冠に変える、帽子をかぶる
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髪型・メイクを変える
小物に合わせて髪型をアレンジすれば、さらに印象がかわります。
大きく印象を変えたいなら、アップからダウンヘアにするのがオススメ。全体の印象に合わせてメイクも変えれば、ちぐはぐな印象にならずに済みます。
アイシャドウやチーク、口紅を変えて、ノーブル系からナチュラル系へなど、違った印象に見せましょう。
ベルトやお花を使ってドレスを飾る
ウェディングドレスのウェスト部分にサッシュベルトを巻き着けたり、スカート部分にお花のコサージュをたくさんつけたりすると、同じ衣装でも違った印象になりますよ。
ベルトやコサージュの色は、花冠やブーケとおそろいにすると、まとまった印象に。
ゲストに一輪ずつドレスにつけてもらう演出にするのもステキですね。
まとめ
- お色直しなしの結婚式は決して珍しくない
- お色直しをしないと衣装1着分を節約できる
- ドレスを買えなくても小物や髪型のアレンジで印象を変えることはできる
- ゲストといっしょの時間が増えるので、歓談メインの披露宴に
披露宴を一つの衣装で過ごすお色直しなし婚。お色直しをしなくても、アレンジや演出次第で魅力的な結婚式にすることは充分可能です。
運命の一着に出会ったら、ぜひ検討してみてくださいね。
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