婚約指輪にダイヤ以外の宝石を選ぶなら?人気のカラーストーン
婚約指輪というとダイヤモンドが定番ですが、ダイヤ以外の宝石を使ったものも注目されています。
ダイヤ以外の宝石を使った婚約指輪だと、他の人とは違うというオリジナリティがあるのがいいですね。
結婚後もファッションリングとして使いやすいですし、ダイヤモンドに比べて比較的価格が控えめなのもうれしいポイントです。
ダイヤ以外の宝石を使った婚約指輪の種類や魅力をまとめました。
そもそも、どうして婚約指輪にダイヤモンド?
婚約指輪というと、多くの女性がダイヤを使ったものをイメージするでしょう。
なぜ多くの婚約指輪に、ダイヤモンドが使われているのでしょうか?
「永遠」を意味する石だから
美しくきらめくだけでなく、自然界で存在するもののなかで最も固い物質とされるダイヤモンド。
硬く割れにくいため、ずっと輝き続けるその性質から、ダイヤモンドには「永遠」の意味が込めれるようになりました。
このため、永遠に続く愛のシンボルとして、婚約指輪に飾られるようになったのです。
また希少で価値が高いことも、選ばれる要因の1つです。
ダイヤの婚約指輪が始まったのは15世紀
ちなみに、ダイヤモンドのついた婚約指輪が贈られるようになったのは15世紀のヨーロッパ。
日本では、昭和30年代半ば以降、徐々にダイヤモンドを飾った婚約指輪が一般的になってきました。
婚約指輪で、ダイヤ以外で人気の石は?
婚約指輪でダイヤモンド以外によく使われている宝石を紹介します。
1.カラーストーン
ダイヤモンド以外の天然宝石をまとめて、カラーストーンと呼んでいます。
カラーストーンを使った婚約指輪は、欧米のセレブの間ではとても人気があり、日本でも注目を集めています。
◆ サファイヤ
吸い込まれそうな青い輝きが魅力的なサファイヤ。ダイヤの次に硬い宝石なので、エンゲージリングとしても最適です。
またサムシングブルーとして身につけるのも素敵。
英国王室のウィリアム王子がキャサリン妃にプロポーズする際、12カラットもあるサファイアの婚約指輪を贈ったことでも話題になりました。
◆ ルビー
鮮やかな赤い色が魅力的なルビー。
実はサファイヤとルビーは「コランダム」という同じ種類の鉱物で、赤い色がルビー、青い色がサファイヤと呼ばれています。
ルビーは7月の誕生石としても知られていますが、結婚40年目の「ルビー婚」の贈り物としても使われています。
◆ エメラルド
あのクレオパトラが愛した宝石として知られる、エメラルド。
深く神秘的な緑の輝きを放つエメラルドですが、他の宝石と比べ内包物や傷が多いと言われています。
できるだけ傷や内包物が少なく、透明度が高く色あざやかな物を選んでくださいね。
2.カラーダイヤモンド
ダイヤモンドといえば、無色透明が当たり前のように考えられていますが、ピンク・イエロー・グリーンなど、さまざまなカラーがあるのです。
カラーダイヤモンドを使用したジュエリーは非常に希少で、比較的産出量の多いイエロー以外は、とても価格が高くなっています。
特にピンクダイヤモンドは希少価値が高く、同じクオリティの無色のダイヤモンド比べ、数百倍の価格になることもあるとか!
3.真珠(パール)
貝から生まれる宝石である真珠(パール)は、清らかなイメージと上品な輝きから、世代を問わず人気を集めています。
真珠は愛情の象徴とされているので、婚約指輪にはぴったりと言えますね。
フォーマルからカジュアルまで、シーンを選ばず身に着けることができるので、結婚後も使う機会が多くなりそうです。
なお一般的に、お葬式などの法事・法要でも、パールは身に着けてOKとされています。ただしお葬式でパールを身につける場合は、一連のネックレスや揺れないタイプのイヤリング(ピアス)など、シンプルなものが望ましいでしょう。
パールの婚約指輪で華美なデザインのものは、避けたほうが無難です。
ダイヤ以外の宝石も、価値や品質の基準がある
ダイヤモンドの場合は、4C(CUTカット・COLORカラー・CLARITYクラリティ・CARATカラット)という価値基準がありますね。
カラーストーンの場合も、色味・濃淡・透明度・内包物・輝き・大きさ・産地などが価値基準になります。
ダイヤモンド同様に、不純物が少なく透明度が高い、カラーストーン特有の色味が美しい、などが高価値に。
真珠の場合は、巻きと照り(輝き)が価値基準。
巻きとは真珠を構成する「真珠層」の厚みのことで、巻が厚いと、深みがある輝きを放つとされています。
ダイヤモンド以外の宝石を使った人気ブランド婚約指輪
婚約指輪の人気ブランドでは、ダイヤ以外の宝石を使った商品をもちろんラインナップしています。
希少性・硬度・輝きの3つの点で、ルビーやサファイアが特に人気のよう。有名ブランドで、ダイヤモンド以外の婚約指輪をご紹介します。
ティファニー
女子を魅了してやまないティファニーは、婚約指輪でも不動の人気。
ティファニーには、サファイアをセットした婚約指輪があります。
ダイヤの両脇に美しいサファイヤを配置して、合計3つの宝石を並べるという、欲張り女子の理想をかなえたデザイン!価格は20万円~。(価格はカラットや在庫により異なる)
ほかにもピンクダイヤ、イエローダイヤをあしらった婚約指輪を用意しています。
カルティエ
フランスのハイクラスジュエリーの代表格、カルティエ。カラーストーンを贅沢に使ったエンゲージリングを多く展開しています。
婚約指輪の定番、ソリテール(ソリティア)デザインで、ルビーやサファイヤ、エメラルドをあしらったデザインはその代表。いずれも、バンドの部分には小さなダイヤが敷き詰められ、上品できらびやかな印象です。
ミキモト
日本を代表するジュエリーブランドであるミキモトは、パール販売で世界一のシェアを誇ります。
婚約指輪としては、プラチナに大粒の真珠を飾ったシンプルなものや、パールの両脇にメレダイヤをあしらったゴージャスなものまで、幅広く展開。
パールのエンゲージリングを身に着けると、一気にノーブルな雰囲気になるのが不思議ですね。価格は20万円代から購入可能。
4℃ Bridal(ヨンドシーブライダル)
シンプルで上品なデザインが魅力的な、4℃ Bridal(ヨンドシーブライダル)。
ディズニー好きの花嫁にぜひチェックしてほしいのが、4℃の「ディズニーコレクション」。
ディズニープリンセスである、ベルのティアラをモチーフにしたイエローゴールド×ルビーのデザインや、シンデレラのティアラをモチーフにしたブルーダイヤのデザインなどがあります。
ディズニーの世界をそのまま婚約指輪にしたようなデザインは、ディズニー好きなら誰もがうっとりしてしまうはず。価格は20万円代から。
ケイウノ
オーダーメイドの婚約指輪を扱うケイウノでは、デザインから作るフルオーダーや、決まったパターンに宝石や金属を組み合わせるセミオーダーが可能。お好みの石をセッティング可能です。
カラーストーンを使ったセミオーダーには、ハートをモチーフにしたアームに、トパーズやペリドットやを組み合わせる「プリンセス」があります。
また「Disney Bridal Jewelry」シリーズでは、ディズニーの世界観を表したデザインに、ブルートパーズやピンクトルマリンを使ったロマンティックな婚約指輪も展開。
婚約指輪、迷ったらどう選ぶ?
ダイヤ以外を使った婚約指輪も選択肢がたくさんあって、迷ってしまいそう!そんな贅沢な悩みを解決する方法を提案します。
1.誕生石でカラーストーンを選ぶ
誕生石(たんじょうせき)とは1月から12月まで、各月に定められた宝石のことで、それぞれに意味があります。
生まれ月の誕生石を身に着けると幸せになれると言われているので、婚約指輪に自分の誕生石を選ぶのはぴったりですね。
- 1月 ガーネット:真実、友愛、貞操
- 2月 アメシスト:誠実、心の平和
- 3月 アクアマリン・サンゴ:沈着、勇敢、聡明
- 4月 ダイヤモンド:純真無垢・永遠の愛
- 5月 エメラルド・ヒスイ:幸運・幸福
- 6月 真珠(パール)・ムーンストーン:健康、長寿、富
- 7月 ルビー:情熱・慈しみ・威厳
- 8月 ぺリドット・サードオニックス:夫婦の幸福
- 9月 サファイア:慈愛、誠実、成功
- 10月 オパール・トルマリン:歓喜・安楽、忍耐
- 11月 トパーズ・シトリン:希望・友情・潔白
- 12月 トルコ石・タンザナイト・ラピスラズリ:成功
2.オーダーメイドの婚約指輪を選ぶ
- 一生に一度のものだから他と同じものはイヤ
- デザインや宝石、素材を好きなように選びたい
- ダイヤ以外を使った既製品で気に入ったものがない
という場合は、オーダーメイドの婚約指輪を選ぶ方法がおすすめです。
オーダーメイドにはデザイン、石、金属のすべてを希望通りに作るフルオーダーと、決まったパターンに好みの石や金属を選択するセミオーダーがあります。
例えば彼と自分の誕生石をセットするなど、この世で二人だけの婚約指輪を作ることも可能。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」によると、婚約指輪をフルオーダーあるいはセミオーダーしたカップルは、全体の40%以上にも上っています。
なおオーダーでも20万円くらいからと、既製の婚約指輪と同じような価格帯のものもあるので、意外と手が届きやすいのはあまり知られていません。
使用する金属や宝石によって金額が変わるので、予算内で理想の婚約指輪を手に入れることができますよ。
3.宝石なし(ダイヤ無し)の婚約指輪を選ぶ
- 宝石はちょっと派手だからイヤ
- 宝石ありだと引っかかってしまいそう普段使いできない
という女性には、宝石なしのシンプルな婚約指輪がおすすめ。
宝石がない分、結婚指輪との重ね付けもしやすく、日常的に着けていることができますね。
宝石なしの婚約指輪なら、幅3mm程度の太目のものや、刻印がしてあるものだと、存在感があって素敵ですよ。
婚約指輪のメンテナンスの方法
せっかく彼に買ってもらった婚約指輪ですから、長い間に大事に使いたいもの。
指輪は肌に直接身に着けるものなので、こまめなお手入れが必要です。家でできる一般的なお手入れ方法をまとめました。
基本のケアは乾いた布で拭くこと
日々のお手入れとして、使い終わった後に乾いた柔らかい布で優しく乾拭きし、汗やほこりをふき取りましょう。
どの金属、どの宝石でも、乾拭きして問題ありません。
汚れてきた時のケア
ちょっと汚れが目立ってきたら、次のようなケアが必要。素材によって違うので気を付けてくださいね。
◆ ダイヤモンド・ルビー・サファイアのお手入れ方法
1.コップ1杯程度の水やぬるま湯に、中性洗剤を数滴垂らして指輪を浸ける
2.柔らかめのブラシで軽くこすって汚れをとる
3.よく水洗いをして、柔らかい布で水分を充分にしっかりとりのぞく
※プラチナ・ゴールド・チタンといった金属も、同様のお手入れをします。
◆ エメラルド・トパーズのお手入れ方法
1.水を張った洗面器の中でブラシで丁寧に汚れを取る
2.柔らかい布で水分をとりのぞく
◆ 真珠のお手入れ方法
真珠は水道水の塩素を嫌う性質があるので、水洗いは厳禁で、乾拭きが原則です。
婚約指輪の保管方法
婚約指輪を保管する時には、ケースや小袋に入れるのが基本。異なる種類の宝石を一緒にすると、傷がつく恐れがあります。
例えば真珠と硬いダイヤモンドと一緒に保管すると、真珠がダイヤモンドに傷つけられてしまうかもしれません。
他のアクセサリーと一緒に保管する時は、仕切りのあるジュエリーボックスを使ったり、柔らかい布でくるむなどしましょう。
詳細なお手入れ方法は、製品によって異なる場合があるので、購入する際には方法を確認してくださいね。
無償でリングのクリーニングなど、アフターサービスが充実したショップも多いので、併せて確認しておきましょう。
まとめ
- ダイヤモンド以外の宝石を使った婚約指輪を選ぶ人もいる。有名ブランドでもデザイン展開中!
- ダイヤ以外に婚約指輪に使う宝石は、サファイヤ・ルビー・エメラルド・パールなどが人気
- 宝石の種類によってメンテナンスの方法が違う
- 購入したショップでクリーニングなどのアフターサービスを利用するとよい
ダイヤを使った婚約指輪じゃありきたりでつまらないという感じるなら、ぜひ他の宝石を使ったものを探してみて。
自分たちにぴったりの婚約指輪を見つけてくださいね。