結婚式のための保険に入るべき?ブライダル保険の基礎知識
結婚式がキャンセル、中止になるなんて考えたくもありませんね。
でも新婦が妊娠中で式直前に具合が悪くなったり、新郎の父が緊急入院したりと、実際に結婚式のキャンセルは起こっているのです。新型コロナウイルスの影響で、挙式を延期したい人も多いことでしょう。
新郎新婦の自己都合で結婚式を中止すると、高額なキャンセル料を支払わなければなりません。
このような結婚式のキャンセルやトラブル等にかかる費用を補償してくれるのが、ブライダル保険。
加入しておくと安心な、ブライダル保険の内容についてに紹介します。
結婚式のための保険「ブライダル保険」ってどんなもの?
ブライダル保険とは、結婚式をやむを得ずキャンセルする時の補償をしてくれる保険です。
数万円の保険料で数百万円の補償を受けることができるので、万が一結婚式が中止になってキャンセル料が発生しても、ほとんど自己負担せずに済むのが最大のメリット。
「結婚式をキャンセルするなんて絶対ない!」と思うかもしれませんが、一般的に会場を決めてから挙式当日まで、半年以上は時間が空きます。
病気や事故などの予期せぬ事態はもちろん、台風などの自然災害で被災したために結婚式をキャンセルせざるを得ない、なんてことも十分ありえるのです。
結婚式のキャンセル料の相場はどのくらい?
キャンセル料は結婚式の日が近くなればなるほど高額になり、結婚式当日にキャンセルすると、全額を支払うことになるのが一般的。
ゼクシィ結婚トレンド調査2020によると、結婚式と披露宴にかかった金額は平均362.3万円です。結婚式を延期して行いたいと思っても、高額なキャンセル料を支払うと、断念することになりかねません。
保険に入っておけば、不測の事態が起こっても、中止ではなく延期という選択肢を選べますね。
結婚式にありがちなアクシデントは何?補償が受けられる場合とは
結婚式で思わぬアクシデントが起きる可能性は0ではありません。挙式・披露宴で起こるかもしれないトラブル例と、保険の補償を受けられる事例を紹介します。
1.前日までに結婚式自体をキャンセルする
以下の理由で結婚式自体をキャンセル・延期する場合は補償を受けられます。ちなみにインフルエンザが理由でも、保険適用されますよ。
なお祖父母の死亡・入院が理由のキャンセルは補償の対象外となります。
- 新郎新婦や父母・子供・兄弟姉妹が死亡
- 新郎新婦や両親・子供が、ケガや病気で7日以上入院
- 結婚式当日に新郎新婦が入院中
- 挙式当日に新郎新婦が医師からの待機指示を受けている
例)マタニティウェディングで新婦の具合が悪くなり、医師から自宅待機の指示を受けた - 火災・台風・地震などで新郎新婦の住居が壊れた
- 大雨・大雪などの特別警報が出た
2.結婚式当日起こったトラブルに対する補償
結婚式当日に起きたハプニングについても、補償を受けられるんです。
- 結婚式場の設備・備品を壊した
例)子供ゲストが式場のカーテンを破いてしまった - レンタル衣装を壊した、汚した
例)ウェディングドレスのトレーンを踏み、破れてしまった - 結婚式の最中に招待客が救急搬送された
例)披露宴中にゲストが急性アルコール中毒になり救急車で搬送した - 式当日に新郎(新婦)が発病して入院した
注意!破談や台風によるキャンセルは補償対象外
地震や台風といった自然災害に備えて、ブライダル保険に入ろうと思っている人は要注意!ブライダル保険の補償対象になるのは、自然災害が理由で「新郎新婦の自宅が半壊以上したとき」「特別警報が出たとき」のみです。
以下のような理由によるキャンセルは補償の対象にはなりません。
- 台風や地震が理由で、会場に行けない
- 台風直撃により、屋外挙式ができない
- 結婚が破談になった
- 結婚式場側ともめた
- 他の会場に変更したい
新型コロナウイルスが理由の延期・キャンセル、ブライダル保険は適用される?
残念ながら、新型コロナウイルスが理由で結婚式を自粛し延期・キャンセルする場合も、ブライダル保険の補償対象外となります。
新型コロナウイルスによって「新郎新婦が死亡・入院・自宅待機要請」「両親や子供が死亡・入院」「兄弟姉妹が死亡」し、挙式をキャンセル・延期した場合のみ保険が適用されます。
なお加入する保険によって、適用対象となる条件は違うので、契約約款などをよく確認しておきましょう。
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結婚式直前加入は無理!遅くとも45日前まで
ブライダル保険には、いつまでに加入べきといった期限があるので要注意。
結婚式直前になって保険に申し込もうとしても、加入自体できないこともあります。
ブライダル保険は、どんなに遅くとも45日前までには加入しましょう。
ブライダル保険の加入率はどのくらい?
株式会社maricuruと株式会社あそしあ少額短期保険共同で行った、ブライダル保険(結婚式総合保険)に関するアンケート調査によると、ブライダル保険のことを知っていた花嫁は全体の63%。
そのうち36%が実際に加入しているので、アンケートに答えた花嫁の「2割強」がブライダル保険に加入していたことになります。
ブライダル保険には入るべきか?どんな場合には必要?
加入しておくと、もしもの時にとても助かるブライダル保険。とくにこんな新郎新婦にオススメです。
- 新婦が妊娠している
- 新郎新婦の親兄弟に持病がある人がいる
- インフルエンザが流行する12月から3月に結婚式を予定している
- 結婚式当日にファーストバイトなどの衣装が汚れそうな演出・余興を予定している
大手ブライダル保険の保険料や補償内容を比較!おすすめはどの保険?
おもなブライダル保険を紹介します。2人のニーズにあった保険に加入してくださいね。
あそしあの結婚式総合保険「佳き日のために」
あそしあの結婚式総合保険では、日本国内の挙式・披露宴のキャンセル料と、挙式当日のトラブルに対する補償が受けられます。
ウェディングアイテムの通販サイト「PIARY(ピアリー)」からも申し込み可能。
【保険料・補償内容】
1.結婚式キャンセル補償
(病気・災害・切迫早産・身内の不幸など)
◇Aプラン保険料5.6万円…キャンセル補償限度額850万円
◇Bプラン保険料3.6万円…キャンセル補償限度額500万円
◇Cプラン保険料1.6万円…キャンセル補償限度額150万円
(保険料の支払いは1回のみ・掛け捨て)
2.結婚式当日補償
(式場の設備・ドレスの破損など)
◇修理費用補償金(式場の設備や備品)
― 補償限度額100万円(Aプランを除き自己負担3万円)
◇修理費用補償金(貸衣装)
― 補償限度額30万円(Aプランを除き自己負担3万円)
◇招待客救急搬送見舞費用補償金
― 1名につき1万円(最大20名まで)
◇新郎新婦入院一時金
― 1名につき10万円
【加入制限】
◇挙式45日前まで
【契約期間】
加入~結婚式当日まで(最長1年間)
【新型コロナウイルス対応】
以下の場合は支払対象
◇新郎新婦の場合、死亡・7日以上の継続入院・医師による結婚式当日の自宅待機指示
◇新郎新婦の父母子の場合、死亡・7日以上の継続入院
◇新郎新婦の兄弟姉妹の場合、死亡
(検査のための入院は日数に含めない)
結婚式からハネムーンまで安心!ゼクシィ保険ショップの「花嫁のお守り」
ゼクシィの「花嫁のお守り」は、あそしあの”結婚式総合保険(佳き日のために)”と、”THE カラダの保険”を組み合わせて加入するもの。
結婚式総合保険(佳き日のために)は、国内の結婚式キャンセル・式当日のトラブル補償限定なので、海外挙式の花嫁には足りない内容。
THE カラダの保険では、海外挙式や新婚旅行、新生活の補償をしてくれるので、こちらにも加入しておくと安心ですね。
【保険料】
◇結婚式総合保険(あそしあ):1.6万円・3.6万円・5.6万円
◇THE カラダの保険:189円~366円/月
(年間の保険料を12で割ったもの・掛け捨て)
【補償内容】
1.結婚式総合保険(あそしあ)
結婚式キャンセル・結婚式当日のトラブルが補償対象。詳細は、あそしあの結婚式総合保険「佳き日のために」を参照
2.THE カラダの保険
4つの障害保険から、商品を選んで組み合わせます。
1)携行品(持ち物の盗難など)
2)日常生活(他人に怪我を負わせたなど)
3)自転車事故
4)結婚生活トータルサポート
【加入制限】
◇結婚式総合保険(あそしあ)
・挙式45日前まで
◇THE カラダの保険
ゼクシィ保険ショップにて挙式30日前までを目安に申し込み
【契約期間】
◇結婚式総合保険(あそしあ):加入~結婚式当日まで(最長1年間)
◇THE カラダの保険:1年ごとの自動継続
まとめ
- ブライダル保険は結婚式自体のキャンセルや挙式当日のトラブルを補償してくれる
- 台風や大雪など、天災が理由のキャンセルは一定条件を除き、補償対象外
- 新婦が妊娠中や家族が病気の場合、加入したほうが安心
- 海外挙式でも、補償できる保険商品もある
まさかの時に備えて加入しておくと安心のブライダル保険。
加入しておけば、アクシデントが起こっても大きな出費の心配はなくなるのがうれしいですね。